2008年10月30日

☆『サマヨイザクラ』(※裁判員制度)


☆『サマヨイザクラ 裁判員制度の光と闇 上』(※殺人事件、裁判、一般市民、弁護士、フリーター、学生、ネットカフェ難民、無職、死刑、過去、被告、犯人、フリーター、日雇い派遣、オタク、引きこもり、アニメ、趣味、法定)
著者名:郷田マモラ
出版社:双葉社
アクション
★★★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784575835427

“同い年の被告人は……
 鹿野川雪彦は道を外したオレ自身なんや”


 来年5月12日からスタートされる裁判員制度についての漫画。
 今年12月には選ばれた国民に通知が来るっていうのだから近い未来です。
 マンガと同じような世界が待っているかもかも。

 死刑囚と刑務官のやりとりを描いた『モリのアサガオ』の著者が描いた作品だからこそ、より重みを感じます。

 殺人事件を起こした引きこもりのオタク・鹿野川雪彦28歳。
 彼に判決を下すのは一国民。
 被告人と同い年でフリーターの相羽圭一の視点から物語は進んでいきます。

 仕事を辞めたことでお金が尽きそうな圭一。
 人を殺してお金を奪おうと思ったこともある。
 絶望の中届いた裁判員通知。
 選ばれてしまった彼は、
 自分と重なりまくりの被告人にどんな判決を下すのか。


 現代の死刑制度について問うものでもある。
 死刑は有りか無しかってね。
 
 非常にリアリティのあるマンガです。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2008年09月14日

☆『エスカレーション』(※少年院)


☆『エスカレーション〜塀の中の少女たち』(※少女、犯罪、家庭環境、両親、再婚、暴力、恋人、罪、罰、いじめ)
著者名:芹沢由紀子
出版社:講談社
デザート
★★★
出版年:2008.09
ISBN :9784063655230

“親殺しの放火魔のくせに
 アンタはなんでまた生きてんの?”


 やや痛々しいと思いますので、
 それオッケーな方は読んでみてはいかがでしょうか。

 犯罪を犯した少女が集まる特別女子少年院を舞台にした漫画。
 不慮の事故といいますか、
 正当防衛といいますか、
 そういう理由と恋人のために犯罪者になってしまった主人公の女の子。
 その彼女が、少年院の中でのいじめにも絶えながら送っていく生活が描かれてます。

 少年犯罪はどういうときに起こるのか。
 どういう環境で発生するのか。
 それを考える漫画でもあると思います。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2008年08月09日

☆『真犯人!!』(※死刑囚)


☆『真犯人!! 1〜(続刊)』(※冤罪、罪と罰、死刑改正、法務省、死刑執行人、義務、公開処刑、殺人、妻、同僚、犯人、報酬、復讐、絶望)
著者名:門尾勇治
出版社:少年画報社
ヤングキング
★★★☆
出版年:2008.08
ISBN :9784785930066

“刑法第11条死刑改正――
 法務省より無作為に選ばれた国民100名は死刑執行人となり
 死刑囚を処刑することを義務とする”


 憲法改正により、一般人が死刑囚を殺さなくてはならないという法律が成立した世界。
 人を殺した重みをより知ってもらうためみたいな感じで。

 死刑執行人に選ばれたら死刑囚を殺さなくてはならない。
 拒否った場合は5年以下の懲役もしくは罰金500万ってありえなくない?
 人殺ししろって一体どういう法律なんだよ……と、微妙にツッコミがある。
 だけど逆にありえないから読んで見たいなーという本でもあるんだよな。

 んで本編。

 主人公冴村亮は、妻殺しの犯人に仕立て上げられ死刑囚になってしまう。
 公開処刑が解禁され死刑執行人から逃げ回る中で、
 彼は本当の犯人を追い求める。

 まあ、人間のあり方ですよね。
 ミステリとして描かれているので死刑に関する設定が活かしきれてるのか微妙なトコだけど、今後も見守ろうと思う。

******
>あわせて読みたい本

☆『イキガミ
 不条理な法律により人が無作為に殺される話。
☆『モリのアサガオ
 現代の死刑制度について。
☆『死刑囚042
posted by 未衣名 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(2) | 罪・罰

2008年06月20日

★『ゴールデンスランバー』(※冤罪)


★『ゴールデンスランバー』(※首相暗殺、陰謀、友人、旧友、後輩、元カノ、母娘、医者、整形、逃亡、逃走、宅配、同僚、通報、警察、検問、テレビ、報道、マスコミ、通り魔、犯罪者、痴漢、信頼、習慣、花火、マンホール、ラジコン、偽物、車、過去)
著者名:伊坂幸太郎
出版社:新潮社
2008年本屋大賞受賞
第21回山本周五郎賞受賞
★★★★
出版年:2007.11
ISBN :9784104596034

“青柳さんが相手にしているのは、
 馬鹿でかい抽象的な敵だよ。
 たぶん、国家とか権力とか呼べちゃうようなさ”


 やっと読めた伊坂幸太郎さんの本。
 発売日に買っておいて今頃かよ……な読了。
 積みすぎました。

 パレード中に暗殺された総理大臣。
 彼を殺したのがなぜか自分になってしまった青柳雅春。
 彼を犯人に仕立て上げる計画はどうやら数年前から起こっていたようで、
 ついに決行の日が来たらしい。
 
伊坂さんらしいというか、ストーリー構成が巧み。
 まず首相が殺され、容疑者は青柳雅春ってわかるんですけど、
 次の章がなぜか20年後で、青柳雅春は死んでいるのです。
 ちょ、ちょっと待ってって感じで、
 その次の章から一連の流れが語られる。

 この物語がハッピーエンドなのかよくわからないけれど、
 冤罪って恐いなあと思った。
 そして、人間の最大の武器は習慣と信頼だよねってことが改めて感じさせられた。
 マスコミがそう報じていても、
 身近な人物だけはその人のことをよーくわかってくれているっていうか。

 青柳さんのことを良く知っている人物だけではなく、
 通り魔だったりそこら辺の学生たちが逃亡を助けてくれたシーンにも感動した。

 ラストの「たいへんよくできました」は見事。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2008年04月22日

☆『モリのアサガオ』(※死刑囚)


☆『モリのアサガオ 新人刑務官と或る死刑囚の物語 全7巻』(※罪と罰、刑務官、拘置所、囚人、犯罪、人殺し、過去、死刑囚の子ども、冤罪、家族、兄妹、養子、父親、母親、弁護士、復讐、絆、信頼、絞首刑、死刑、償い、恋人、面会、手紙、反省、恐怖、保護房、自殺、上司、運命、施設、犯罪被害者)
著者名:郷田マモラ
出版社:双葉社
アクション
平成19年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
映画化決定
★★★★★
出版年:04/12〜07/7
ISBN :9784575830408

“この時ぼくは考えもしなかった。
 いつか自分も誰かを処刑する日がやってくることも”


 現代の死刑制度のあり方を問う漫画。

 光市母子殺害事件の判決に死刑が出たので、それ関連でちょっと。

 死刑判決が下った囚人が余生を送る拘置所で、
 そこにいる死刑囚と新人刑務官・及川直樹との魂のやり取りを描いたもの。

 囚人はただの犯罪者というわけではなく、
 全員が死刑判決下っている死刑囚というのがポイント。
 全員が凶悪犯というわけです。
 これを読むと裁判の見方とかが変わるかもしれません。

 裁判ではわからなかった本当の犯行理由や本当の想いというのが徐々に明らかになっていくのですが、そこには深い深いわけがあったりして、
 いろいろと考えてしまいます。
 今回の光市の元少年も、嘘をたくさん積み重ねているのかなあとか。

 本書の渡瀬満という犯罪者に関してはもう本当に考えさせられることが多く、正直いって後半のほうは号泣しぱなっしでした。
 犯罪者はいろいろと黙秘するけど、その裏には自分にとって大切な過去があり、大切な人物がいて、守りたいものがあって、凶悪犯といいながらやはり人間だなあって感じる。

 同情ってわけでも死刑制度に反対ってわけじゃないけど、
 知っておいてほしいことが非常に多く詰まっているコミックです。

******
読売新聞書評
posted by 未衣名 at 13:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 罪・罰

2008年03月20日

☆『SINfinity』(※罪と罰)


☆『SINfinity 1〜(続刊)』(※殺人、印、永遠、罪人、命、鎌、殺意、復讐)
著者名:佐々木拓丸
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784088774237

“人間は一人ではなくなった瞬間から……
<生きる事>が「目的」ではなくなったのです”


 罪と罰。復讐。生と死。

 この世で一番最初に人を殺した男の話。

 まさにな現代社会を表しているような。
 最近も秋田で起きた連続児童殺人事件の裁判があったしね。
posted by 未衣名 at 14:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年12月22日

☆『閉ざされたネルガル』(※死刑囚)


☆『閉ざされたネルガル 1〜(続刊)』(※冤罪、刑務所、刑務官、看守、監獄、牢、犯罪者、魔道士、魔法、詩、男装)
著者名:あるまるみ
出版社:スクウェア・エニックス
ガンガン
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784757521797

“この度この者が犯して罪過は国家を揺るがす史上最悪の無差別殺戮であった……
 犯行の虐殺差からみてももはや矯正は不可能――
 因って魔道士マクシミリアン・ネルガルを死刑に処す――”


 死刑囚と看守の監獄ギャグマンガなんだけど、
 これはなかなか期待値の高いものでした。
 このまま延び続けてもらえれば『ハレグゥ』くらいまでクオリティ高くなるんじゃないかな。
 と思った。

 主人公は無実でありながら死刑囚になってしまった魔道士ネルガル。
 地下にある結界監獄に閉じ込められ、しかも呪文封じのため口も塞がれている。
 もちろんしゃべることができず相手の思うままに事が動いていく。
 凶悪犯に仕立て上げられている彼は、実はいいやつ。
 でも様々な誤解からさらなる凶悪犯に仕立て上げられていくというギャグ。

 若手看守、サニーもいいキャラしてます。
 気になるのは仮面を被った囚人27号(ゼロ)。
 ネルガルの隣の牢にいる囚人で魔道士。
 生まれたときから終身刑という地下牢獄育ちなのです。
 移動魔法が使えるにも関わらず牢獄に留まる理由とは。
 ミステリアスすぎます。

 これからの成長が楽しみなマンガ。
 過去に何があったのかとか知りたい。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年10月04日

☆『逃亡弁護士成田誠』(※冤罪)


☆『逃亡弁護士成田誠 孤独と絶望の法律運用ドラマ 1〜(続刊)』(※元弁護士、法律、殺人犯、事件、指名手配、逃亡、アルバイト、過去、新聞、人助け、警察、真犯人)
著者名:高田優
剛秀城(原案)
出版社:小学館
ヤングサンデー
★★★★
出版年:2007.09
ISBN :9784091512291

“逃げているんじゃない。
 真実を追っているんだ――”


 おもしろかったーΣd(≧▽≦*)

 冤罪を扱っているのでおもしろいというのは不謹慎かもしれませんが、考えさせられる部分が多いという意味です。
 主人公は元弁護士・成田誠。
 弁護士殺人及び放火・横領背任」という罪を着せられ逃亡中の身である。
 アルバイトを転々としながら、明日の自由の保証がない暮らしを強いられている。

 アルバイト先で出会う法に関する事件を解いていく感じ。
 でも指名手配で顔が割れているため、すぐに気づかれてしまうんですよね。
 彼の誠実さはにじみ出るほどよくわかるのに、凶悪犯ということを知った時点で相手の態度が変わってしまう。

 冤罪の現実が描かれていて、つらすぎますね。
 わたしには耐えられない。
 訴えてやりたいが、訴えられないところがまた辛いんだよな。
 最後に真実が明かされることを祈りたい。

******
>冤罪が扱われている作品
☆『デッドマン・ワンダーランド
 冤罪にかけられた主人公は刑務所へ送られ、死刑の恐怖と戦うことになる。
★『13階段
 すばらしい作品。
 冤罪にかけられ死刑になりそうな人を救うため、刑務官の男が命を張る物語。
posted by 未衣名 at 23:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年07月07日

●『ヒツギでSOSO!』(※処刑官)


●『ヒツギでSOSO!』(※犯罪者、人殺し、死者、葬儀、テロリスト、育成、学園、特殊能力、幼馴染み、父親、仲間、復讐、罪、罰、冤罪)
著者名:文岡あちら
出版社:エンターブレイン
ファミ通文庫
★★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784757736276

“お前たち処刑官はみんなそういうな。
 犯罪者は許せない。奴らは撲滅すべき敵だ。
 死刑にして当然の連中だって”


 ちょっとした問題作なのか?
 でも面白い設定。激震って意味もわかるかな。
 いきなり公開処刑からだし。

 エリート処刑官育成学校の話。
 そもそもエリートな処刑官って意味からよくわからんが。
 とにかく、<公に認められた、人殺しの養成学校>っていう人聞きの悪いいい方をしてみる。

 一応ね、そういう学園が出来た理由としては、
 国際文化センタービルのテロ事件があったりの凶悪犯罪が増えたっていうのがある。
 ここに出る登場人物も、この事件に関わっていたりする。

 悲しみは復讐により消えるのか。
 復讐は新たな復讐を生むのか。
 犯罪は止まらないのか。

 主人公はそこに通う比津木奏輔。
 処刑官コースなんだけど、葬儀の授業ばかり取っている。
 そんな彼が同級生の女の子や1級処刑官、死刑になったテロリストの孫と残党たちと関わりながら、生と死や犯罪、殺人者、罪人への裁き……、
 いろんなとこで仲間と共に成長していくという感じですかね。
 
 テロリストの孫は13歳なんだけど、
 それが処刑されるという話になったとき、
 主人公はかばうんだよね。
 でも処刑しようとするものは、そんなの関係ないっていう。
 それも真っ当な理由をつけてさ。
 
 人殺しに正解不正解はないから難しい。
 あ〜、これは考えさせられる問題だ。
 テロリストの正義ってのにも感動、
 主人公の信条もよかった。

 あとさー、葬儀にもいろんなやり方があって、
 それを学ぶのもかなり面白かった。
 へ〜っていう豆知識がちょっと含まれてるんだよね。

 これはいいですよ。
posted by 未衣名 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年05月27日

☆「囚われクローン」(※罪と罰)


☆「囚われクローン」(※未来、囚人、クローン、刑務所、償い、受刑者、死刑制度、服役、殺人犯、犯罪者、遺伝子)
07-05-27_00-39.jpg2007.05.25 発売
著者:太田モアレ
出版:講談社
アフタヌーン7月号別冊付録「四季賞ポータブル」収録作品
四季賞受賞作
★★★★
雑誌コード:13871-07

“俺達みんなクローン組だもんな……”

 発売したばかりの「アフタヌーン」本誌付録漫画のうちの1作品。
 大賞作品ではないのだけど、これがまたものすごく考えさせられるマンガなのですよ。
 新人賞ならではというか……。

 死刑制度が廃止されてから2世紀。
 無期懲役というものが大事にされるのかと思いきや、懲役年数が長くなるのです。
 100年とか200年とか。
 人間の寿命を超える懲役年数。
 それをどうクリアするのかというと、独房死後は、囚人のクローンが罪を受け継ぐわけです。

 クローンといっても記憶も性格も受け継がない人体。
 似ているのは身体だけ。
 そんなクローンがこのマンガの主人公。
 罪もないクローンが、罪を償っていく話。
 知識として、<自分>がどんな罪を犯したのかを植え込まれている。

 罪を犯したのは<オリジナル>であって自分ではない。
 そんなことってあるか?

 罪を償うとは。

 ぜひ一読を。

******
>ちょっと関連書籍
★『死刑囚042

 死刑囚が外の世界で監視付きで生活する話。
 これも囚人の罪と罰の世界。
 
 
posted by 未衣名 at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年03月18日

☆『アイシテル〜海容』(※罪)


☆『アイシテル〜海容 前・後編』(※少年犯罪、小学生、母親、罪と罰、両親、姉、暴力、子ども、愛情)
著者名:伊藤実
出版社:講談社
BE・LOVE
★★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784063722727

“知りたいわ。
 同じ子を持つ親として、なぜあんなことをしたのか”


 小学6年生の男の子が、小学1年生の男の子を殺す。
 両者の母親が子どものことで苦しむ様子を描いたコミック。
 
 殺人の低年齢化が進んでる。
 小学生が人を殺すのが実際に幾度か起きているが、
 やはり衝撃的。
 最近読んだ『少女には向かない職業』とは全然違う。
 あれは中学生だけどこれは小学生。
 ずーっと子どもなんだよね。
 親なしに生きていけないというか。

 子どもが罪を犯すのには、やはりワケがある。
 母親が一番の原因。
 読んでて腹立たしくなった。
 だけど、子どもを失ったり犯罪者にしてしまったことはつらい。
 殺人理由が明かされたときちょいとばかりマジ泣きしてしまった。
 子どもに同情。やや感情移入。
posted by 未衣名 at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年02月27日

☆『キミがスキ』(※罪意識)


☆『キミがスキ 1〜(続刊)』(※恋愛、三角関係、両想い、片想い、告白、学校、高校、受験、交通事故、入院、罪、髪、偽り、嘘)
著者名:渡辺あゆ
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784063415124

“受け止めるって決めたんだ。
 北条くんの気持ちを。”


 せつな系の恋愛モノ。三角関係モノ。
 一瞬『リアル』が頭をよぎりました。

 主人公亜希は同じバスケ仲間の間瀬をずっと想ってた。
 二人はとっても仲が良くて、読者からしてもたぶん両想いだろうなというくらいにらぶらぶ。
 でも告白の勇気がない日々。
 そんなある日、亜希は他校の男子生徒・北条光一から告白され、1日だけ付き合うことをオッケー。
 が、そのデート中に北条くんがトラック事故に巻き込まれ、
 彼の人生を狂わせてしまう。
 自分のせいだと感じた亜希は、大好きな間瀬に告白されるも距離を置くことに。
 北条くんといることを決意する。

 自分を好きでいてくれる北条くん。
 でも自分がすきなのは北条くんじゃなくて間瀬。
 でも北条くんが怪我したのは自分のせい。自分だけが幸せになってはいけない。
 彼の気持ちを受け入れようと努力するんです。
 自分がなぜ避けられているのかわからない間瀬もせつないよなあ……。

 亜希はこのまま好きでもない北条くんと人生を歩むのか。
 今後が見物。
 要チェックです。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年02月13日

★『自殺同盟軍』(※自殺志願)


★『自殺同盟軍』(※罪、社会人、過去、同盟、ボクシング、マンガ、老人ホーム、生死、恋愛、詩、別荘、責任、痴呆症、手術、介護、死に場所、映画、墓、温泉、友人、アドバイス)
著者名:鈴木剛介
出版社:角川書店
★★★★
出版年:2005.11
ISBN :9784048736473

“死にたいことに理由なんてない。ただ、死にたいだけだ。
 問題は、その死を、どう有効活用するかにある”


 ただ死にたかった。
 仕事をやめ、ボクシングをやり、それをやめてたどり着いた老人ホーム。
 パートとして働く主人公啓介。
 そこで出会った女性、千夏を彼は好きになる。
 千夏が自殺志願者だと知った彼は、<自殺同盟軍>を結成。
 冗談ではなく、真面目に。
 さらにWebで自殺志願者達を募り、彼らも含めて6名が同盟を組む。

 自殺のバイブル書とまではいかないけど、
 いろんな死に方が書いてあったり、いろんな自殺志願動機が書いてあったりする。
 主人公の方針は、誰にも迷惑をかけず、かつ楽に死ねる方法。
 人は自ら死を選んでいいのか。
 死ぬのは赦されるのか。
 他人は? 遺族は?
 そして自分は……。

 人生は人それぞれ。
 どれがいいなんていえない。
 答えなんてない。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年02月10日

☆『ソウルスレスキュー』(※罪と罰)


☆『ソウルスレスキュー 1〜2』(※天国、天界→下界、お目付け役、悪魔、願い、人間、足りないもの、王国、姫、愛情、孤独、羽、テロリスト、姉、子ども、神、掟、記憶)
著者名:菅野文
出版社:白泉社
花とゆめ
★★★☆
出版年:2001.10〜02.8
ISBN :9784592177883

“あなたには決定的に足りないものがある。
 探しなさい、自分自身で。
 それが見つかったとき、ソウルレスキューの力はあなたのものになるでしょう”


 生まれた時からふつうじゃなかった。
 強大な力を持って生まれた天使・レンジ。
 悪魔を倒すための戦闘部隊にいるが、戦いしか知らない天使になってしまう。
 数々の罪を背負った彼に下ったのは、
 下界で1万人の人間を救うこと。
 体のとある一箇所に<ソウルレスキュー>という能力を宿された彼は、
 エリート保護監察官のカイトとともに人間界を旅する。

 自分と同じで戦いしか知らない人間や
 王位継承のことで揺れる第二皇女などなど、
 心に闇を持った人間がいろいろと描かれてます。
 それを救うのがレンジたちに与えられた使命。

 天使っていうのは、平等に人を愛さなくちゃいけないらしいです。
 恋愛はご法度。
 いわれてみればそうかという感じなんだけど、
 天使っていうのは寂しいね。

******
>天使といえば…… 
エンジェル・ダスター』『エンジェルお悩み相談室』『ぴたテン』『神様家族』『魔法を信じるかい?』『神風怪盗ジャンヌ
 あたりですかな。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年01月22日

★『でかい月だな』(※罪と罰)


★『でかい月だな』(※殺人未遂、中学生、加害者、被害者、バスケ、邪眼、眼帯、変人、不思議世界、優しさ、花火、キャベツ、霊界通信機、親、父、母、姉、兄、家族、友だち、親友、生きる意味、ネット、噂、恋、告白、月、科学オタク、夢、植物、満月、秘密、スクーター)
著者名:水森サトリ
出版社:集英社
第19回小説すばる新人賞受賞作
★★★★★
出版年:2007.01
ISBN :4087748448

“生きてりゃこの先まだまだ悪いことがいっぱいある。
 ――だから生きよう”


 いや〜。一般文芸書にもこんなにすばらしいラノベちっくな青春小説があるとは!
 一般も楽しめると思うけど、間違いなくオタクにウケそうだ。
 女の子にも男の子にも、嬉しいシーン満載です。
 すばる新人賞といったら、今度映画になる『となり町戦争』。
 これも奇抜だったけど、今回のはもっとすげー。
 日常を描いていた前回受賞作の『はるがいったら』とも比べると、これはかなりの異作といっていいんじゃないでしょうか。
 まさに宇宙的スケール。

 主人公・ユキ(男の子)は、親友の綾瀬(男の子)に突き落とされ、大好きなバスケができない足になってしまうのです。
 なんで、どうして。
 綾瀬は法律により罰を受けることなく、自分の前から姿を消す。
 一年遅れで中学に復帰したユキ。
 一コ下の人たちとクラスを共にするわけだけど、そこで2人の変人に出会う。

 帯から一部引用すると、インチキ錬金術師・中川と邪眼を持つオカルト少女・横山かごめ(眼帯キャラ)。
 この紹介からして他の作家とはどこか違う雰囲気が漂う。
 その2人がすげーいい性格してる。
 はやみねかおる作品系の変人ぶり。

 特に眼帯つけてる横山かごめに関してはもうかなりヒット。
 長門有希と涼宮ハルヒを足して2で割ったような(笑)。
 このツンぶりがたまらんvv
 しかも中川との云々を知ったときはもうこれ以上ないくらい彼女に惚れてしまったよ……。
 主人公を突き放した時の彼女もかっこよかったなー。

 でさあ、これ罪と罰の話であるから、加害者・被害者家族の心の痛みや憎しみ・恨みとかかかれてんだけど、これが徐々に和らいでいくんだ。
 ちょっと不思議系が入ってまして、これは<やつら>が近づいてきたせいっぽいんだよね。
<やつら>が近づいてくることで、だんだんと世界が変化していく。
 世界がおかしくなっていくのです。

 ここらへんがまた異色でね。
 注目の作家誕生ですよ。
 二作目が早くも気になるところ。

 褒めまくりですが、あえて否をあげるならタイトル。
「でかい月だな」っていう意味も大事ですけど、もっと中身を表すものってなかったんですかね。
 これではこの本の面白さが全く伝わらないと思う。
 帯があるからかろうじて目を惹くけど、なかったら誰も読まないぞ??
 
******
迷宮に真実 2007年の現実(読売新聞)
posted by 未衣名 at 02:22| Comment(4) | TrackBack(6) | 罪・罰

2007年01月20日

※罪と罰

 ここらでちょっとまとめとく。

●『円環少女
 自分の世界で罪を犯した少女が、地獄と呼ばれる<地球>へ飛ばされる。

●『
 罪を犯した少女が、別の世界へ飛ばされる系。

★『スロウハイツの神様
 自分の小説のせいで殺人ゲームが起こった作家。

●『刀語
 自分のところにやってきた少女は、かつて父親が討伐を行った一族の生き残り。
posted by 未衣名 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年12月22日

☆『職業天使』(※罪と罰)


☆『職業天使』(※天使、羽、事故、種、猫、人間、魔法使い、勉強)
著者名:藤川桐子
出版社:ビブロス
ZERO
★★★★
出版年:2003.10
ISBN :4835215028

“罰金を払う代わりにこれを飲むかね?”

 スピード違反で罰金6万円を命じられた主人公タクト。
 金がないというと交通課の男は、実験のためとある薬を飲めば勘弁してくれるといった。
 薬を飲んだ翌日、背中に生えていたものは羽。
 その不思議な羽は、悪いことをするとどんどん大きく成長していった。
 背中の羽は、罪へ対する戒めの意らしい。

 反省のための羽。
 日々大きくなり続ける羽に、タクトは……。
 という感じの「職業天使」をはじめ、本書には5つの短編が織り成されている。

 おばあちゃんからもらった<天使になれる花の種>を育てる女の子「エンジェリック・フラワー」、
 死んだあと木の種になる新人種。生命に命を与えることができる「ミドリノヒト」など。
 不思議話がつまってます。
posted by 未衣名 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年12月20日

☆『歌姫』(※禁忌)


☆『歌姫』(※国家、村、歌姫、国王、秘密、家出、家族、姉、双子、恋、嫉妬)
著者名:あき
出版社:リブレ出版
MAGAZINZE ZRO
★★★☆
出版年:2006.12
ISBN :486263088X

“彼が<歌姫>であることを疑う余地は全くない”

<歌姫>の能力を持つのは女性のみ。
 彼女らが歌うことで国家が護られていた。
 歌姫は国家に身を捧げられ塔に閉じ込められる。
 そんな中、禁忌である<男の歌姫>が存在。
 一方で、生まれるはずのない<国王の娘>(国王の子どもは男と決まっている)も存在し、彼女が自分と同じ禁忌の存在・カインを訪ねてくる。

 自分が歌姫だと信じていたマリア。
 自分が歌姫だとは思っても見なかったマリアの双子の弟・カイン。
 マリアと仲良くなろうとしていた村長の息子トーマス。

<歌姫>たちの過去。
 マリアが切なすぎます。
 こんな世界なきゃいいのに。
 というか、なぜ国家に<歌姫>が必要なのかイマイチ理解しがたい。
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2006年11月27日

★『手紙』(※罪)


★『手紙』(※強盗殺人、兄、手紙、刑務所、家族、進学、就職、面接、友だち、大学、恋人、社長、加害者、被害者、バンド、お金持ち)
著者名:東野圭吾
出版社:文藝春秋
文春文庫
毎日新聞(03/3)
映画化
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4167110113

“兄貴、俺たちはどうして生まれてきたんだろうな。
 兄貴、俺たちでも幸せになれる日が来るんだろうか。”


 読了感が非常に悪い。
 読書中はもちろんのこと。
 どうして世の中はこんなに残酷なのかっていう感じ。
 テーマが重過ぎる。
 耐えられなかった(とかいいつつ最後まで読みましたが)。

 主人公・直貴には兄がいる。
 しかし兄は強盗殺人事件を犯した刑務所暮らしの犯罪者。
 犯行理由は、弟の大学進学資金の調達。
 直貴のために行った犯罪。

 人殺しの弟として生きることになった直貴。
 事実を隠していても、それはいつも軌道に乗る前・乗った後にバレ、居場所をなくしていた。
 バイトをしても辞めさせられ、恋人を作っても離れられ、夢を追ってもダメになり、就職してもそれは続く。
 同じことの繰り返し。
 兄のことが相手にバレるたび、自分を拒否される。
 この人は大丈夫だと思ってもだめ。
 兄の存在が自分の生きる障害となる。それが王道の人生。

 犯罪を起こしたのは自分じゃないのに。
 なんでこうも不公平なのだろう。
 しかし、逆の立場を考えると自分も避けてしまうかもしれない。
 葛藤が続く。

 ム所暮らしの兄からは毎月手紙が来る。
 自分がどれほどの苦しみを味わっているかも知らないで。
 直貴は兄を無視し続けるが、兄からは休むことなく手紙が届く。
 
 犯罪を犯したら、加害者以上に加害者家族にも多大な迷惑がかかる。
 死んだも同然。
 それでも最低限のハッピーエンドで終われたのは、これが小説だったからだと思う。
『鋼の錬金術師』の作者が書いていたけれど、フィクションだから救いがあるっていう感じ。
 作り話だから救える。作り話だからこそ救わなくちゃだめ。
 そんな感じです。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 罪・罰

2006年11月25日

●『紫の末裔』(※罪と罰)


●『紫の末裔』(※刀、元犯罪者、謎の男、紅茶、家出、一家惨殺事件、古傷、東京青山、交通事故、喫茶店、メニュー、暗号、依頼、デザイナー、ジュエリーショップ、アルバイト、血の契約、紋印、代償、対価、代行、店名、名前、復讐)
著者名:藤咲あゆな
出版社:エンターブレイン
B's-LOG文庫
★★★★
出版年:2006.11
ISBN :4757730381

“お前の罪を斬りに来た。
 俺はお前を死に導くまでだ”


 この前の『刻の王国』といいレベルが高いな、このレーベル。
 読者対象が女性で、まあ内容もそうなんですけど、お・も・し・ろ・い。
 
 家出少年の主人公・成瀬は、霊園で妙な男を目撃する。
「罪を斬る」だとかいって、刀で見知らぬ男を斬っていたんですよ。
 
 翌日彼は謎の男に会い尾行してみると、紅茶の喫茶店のマスターをしているではないか。
 聞いてもとぼける。
 いろんな成り行きで成瀬は向かいのジュエリーショップでアルバイトをしながらそいつを観察。
 やがて第2の現場を目撃し、男のやっていることに確信を持ちだいたいのことを把握。
 正体が少しだけわかる。

 1巻の内容はそんな感じ。
 男の正体が明らかになっていないので、続編が出るのかと。

 この本で扱われているのは、元犯罪者。
 罪を償って務所を出てきたわけだけど、被害者からすれはそれは不満なわけですよ。
 自分にとって大事な人を殺されたわけですからね。
 のうのうと生きていられては困るわけ。
 それは、人を殺しておいて逃げ続けている犯罪者にも言える事。
 そういう犯人を野放しにしておいていいのかっていう話。

<犯罪者に制裁を>ってわけです。

デスノート』だと深く考えることなく速攻殺しちゃうわけだけど、これは違う。
 大きな代償を伴っている。
 理由はどうあれ人の命を奪うわけですから、それなりの対価が必要になってくるわけです。

 これはいい!
 主人公の成瀬は過去に起こったとある大きな事件の被害者で、犯人未だわからず。
 刀の男に出会ったのも運命でしょうなって感じなんですよ。
 男の正体を知っている明彦(ジュエリーショップのオーナー兼デザイナー)にも注目。
 今後も期待できそうな内容でした。

>紅茶
 やけに詳しいなー。飲むのは好きだけど知識は全くなしです。
 暗号の件も含めて、微妙に「薬屋」を思い出しました。
 
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年11月25日

☆『銃姫 Sincerely Night』(※罪と罰)


☆『銃姫 Sincerely Night 1〜(続刊)』(※死刑囚、神、銃、裁判、監視員、血、属性、魔法、聖女、古代語、魔銃士、狗、等級、弟、願い)
著者名:一文字蛍
高殿円(著)
少年シリウス
★★★★
出版社:講談社
出版年:2006.11
ISBN :4063730492

“力がほしい。
 何物にも縛られず理不尽な罰をはねのける力が”


 メディアファクトリーのMF文庫Jから出版されている小説『銃姫』のアナザーストーリーらしい。
 原作は未読なのでとりあえず新鮮な眼で読んでみました。

 タイトルになっている<銃姫>とは、この本で描かれている世界での一番の宝。頂点。
『ONE PIECE』でいう<ONE PIECE>。『鋼の錬金術師』でいう<賢者の石>に匹敵するもの。
 この銃の引き金が引かれたとき、この世から望んだ言葉をその存在ごと消し去ることができるんだそうな。
 究極の力みたいです。

 主人公のルーカは、とある罪により死刑を言い渡される。
 が、聖女グレイシスに助けられ、懲役500年&身柄を教団が管理という罰を与えられる。
(罪っていっても、それは生きる為には仕方のないことというか、
 まるっきり彼が悪いってわけじゃないモノ)

 刑期を減らすには教団の狗となり、任務を遂行すること。
 監視をしているのはグレイシス。
 3年後、ルーカは鉄槌官(死刑執行人)として、様々な逃亡者を追う役目をしていた。
 
 世界観もおもしろい。
 魔法が途絶えたあとに、その魔法を復活させる道具ができたのです。
<鉄の文明>により銃というモノができる。
 銃は魔法を発動させることができる道具。

 銃姫の力に、彼の今後の生き方に、そしてこれから待ち受けるであろう試練というか。
 いろいろ気になるところが多いです。
 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年11月18日

☆『Pandora Hearts』(※罪と罰)


☆『Pandora Hearts 1〜(続刊)』(※公爵、資産家、アリス、後継者、懐中時計、異世界、契約、誕生日、死神)
著者名:望月淳
出版社:スクウェア・エニックス
Gファンタジー
★★★★☆
出版年:2006.10〜
ISBN :4757518080

“おまえの罪、それは――
 おまえの存在そのものだ”


 いやー。こういうの大好きvv
『ONE PIECE』のロビンとか、『スクラップド・プリンセス』のパシフィカとか。
 自分の存在自体が罪。という話。
 え、なんで?
 何が悪いの? 何が罪なの? って気になる話です。

 四大公爵家の一つベザリウス家の次期当主・オズが主人公。
 15歳の成人の儀式に起きた事件。
 この世界には言い伝えがある。
 悪いことした人はアヴィスから使者がやってきて恐ろしい場所へ連れて行かれるというもの。
 それに関連した事件。
 アヴィスからの使者らしきモノに襲われる。

 オズはアヴィスで一人の女・アリスと出会い、お互いのために契約する。
 オズは自分の罪が何なのかを探し、
 アリスは自分の記憶を取り戻すのが目的。

 彼の罪がなんなのか知りたいです。
 これは続きが気になる。
posted by 未衣名 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年10月16日

☆『SWWEET』(※罪と罰)


☆『SWWEET 全2巻』(※恋愛、双子、いじめ、仲間、鏡、犯罪)
著者名:青山景
出版社:小学館
 IKKI
★★★★
出版年:2005.10
ISBN :4091886019

“さくらの澄んだ目で、僕をみてほしい。
 ツトムではなく、最後には僕をみてほしいと思うんだ”


 まず初めに。
 トラウマになりそうな少々過激なシーンがありますので、
 了解でき下の感想読んで興味持った方だけ本書を読んでください。
 これはやばいんじゃないの? という箇所はありますが、
 他の本と違ってかなり新鮮でおもしろい話です。

 主人公ススムには双子の弟ツトムがいる。
 彼は10歳のときに失踪。
 2年後、鏡の中からススムにだけ姿を現すことになる。
 2人には幼なじみの女の子さくらがいて、
 2人ともさくらが好き。
 さくらはツトムが好き。
 でもツトム失踪。
 まあ、『タッチ』のような関係と思ってください。

 で、鏡の中からツトムが現れたことで奇妙な三角関係ができます。
 1巻はいじめと恋愛関係。
 罪と罰の話は2巻から。
 すごい展開になってます。
 IKKIってホント読んだことない話多いです。

 最後の方の泣き叫ぶシーンには鳥肌立ちました。
 ありえる話でけっこうリアル。
 実際あったら怖いなー。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年08月22日

●『箱の中』(※罪と罰)


●『箱の中』(※刑務所、冤罪、殺人、痴漢、詐欺師、愛、家族、探偵)
著者名:木原音瀬
出版社:蒼竜社
 ホーリーノベルス
ダ・ヴィンチBL芥川賞受賞作
★★★★☆
出版年:2006.03
ISBN :4883862925

“オレはあんたの傍にいたい。”

 まず断っておきたいのは、これはBL(ボーイズ・ラブ)作品ですってこと。
 わたしはBLが大嫌いです。
 男同士のどこが楽しいのか理解できません。
 気持ち悪くて読めません。
 でも今回読んでみたのは文芸雑誌の「ダ・ヴィンチ」今月号の特集で、この作品が褒められていたから。
 BLの芥川賞って書いてあったから。
 イラストだって距離があって一般的なBLとは違うじゃん。
 だから手を出してみた。

 なるほどに、面白かった。
 真面目に描かれた同姓愛。
 心理描写がうますぎで、BL作家にしておくにはもったいないぐらい。
 獄中生活がめちゃリアル。
 取材だけでここまで描けるのだろうかと感心した。
 なんでこういう生活ってのを知っているんだよ。みたいな。
 前半はシリアスすぎて、ちょい読んでて哀しくなった。
 罪と罰の話ですから当たり前。

 電車で痴漢に間違われ逮捕、実刑をくらい刑務所暮らしになってしまった堂野。
 自分はやっていないのになんで……。
 厳しい決まりの中、その屈辱に苦しむ。
 同室で務所ぐらしをしているのはほかに5人。
 ある日三橋という男が、自分も冤罪で務所暮らしを送っていると切り出してくる。
 そこから話が展開。

 関係を持つのはその三橋じゃなくて、同室で過ごしている喜多川っていう人殺し。
 いろいろあって彼に愛されていく。
 喜多川は愛を知らずに育ったいわゆる「可哀相」な男。
 いやあ、マジで愛しく思えてきました。
 BLですから1回だけヤるシーンがあるんですけど(刑務所の中なのでそんなに長くない)、
 愛に飢えた男ということでまあ納得。
 
 全体的はすばらしいくらいの純愛なんですよ。
 BLにもこういうのがあるなんて……。
 刑務所を出た喜多川のその後を描く『脆弱な詐欺師』も最高だね。
 これは一切の絡みがないのでふつーに読めました。
 女は一途な愛に弱い。だからBLに惚れるのだ。
 と、勝手に解釈。
 
 続編の『檻の外』も読んでみようかな。
posted by 未衣名 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年08月06日

☆『とかげ』(※罪と罰)


☆『とかげ 1〜(続刊)』(※永遠の命、魂、姉、弟、家族、心臓、寺、神殺し、人魚)
著者名:灰原薬
出版社:一迅社
zero-sum
★★★★☆
出版年:2006.08
ISBN :4758052344

“そうしてまで俺は死ねない。
 これが呪いだ”


 表紙を見る限りじゃあんまり期待できないんだけど、
 実際読んでみるとぐいぐい引き込まれた。

 過去の罪により永遠の命を与えられた「とかげ」。
 彼は死んでも輪廻転生することができなく、
 次々に人の体に移り住んでいた。
 彼の目的は生きて死ぬこと。
 呪いを解く方法は2つ。
 呪いをかけた者から解いてもらうか、
「王子様」が相場らしいのだが、後者はあきらめているので前者らしい。

 永遠の命を持った者の苦しみ。
 情のない彼が同居者に心を許していくトコ。
 そして後に登場する、病気を背負い生きたくても長くない小さな少女。

「とかげ」の未来が気になる。
posted by 未衣名 at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 罪・罰

2006年05月15日

★『13階段』(※罪と罰)


★『13階段』(※刑務官、囚人、死刑囚、弁護士、検察官、前科、冤罪)
著者名:高野和明
出版社:講談社
 ハード
 講談社文庫
 江戸川乱歩賞受賞
出版年:2001.08
ISBN :4062108569

“日本人はな、悪人を死刑にしようと心の中では思いながら、
 それを口にする人間を白い目で見るんだ”


 日本の死刑制度を改めて考えさせられる作品。
 最後はうるっときてしまった。
 人の死以外で泣かせられた小説。
 めちゃいい話。

 殺人罪で死刑にさせられそうな男性を助けるべく、刑務官の南郷は調査を開始。
 彼が相棒にしたのは、前科を背負った青年三上。
 手がかりは「階段」。
 残された時間はわずか。
 二人は無実の男の命を救うことが出来るのか。

 刑務所の様子とか、刑務官の仕事とか、死刑執行の話とかね、重いことばっかりなんだよ。でてくることは。
 でも、いつ自分に降りかかるかもわからない出来事だから、他人事だと思っちゃいけないと感じた。
 
 これは読んでおいたほうがいい。
 死刑執行っていうのは、やられる側も苦痛だけど、それを執行する刑務官だって苦痛なんだよ。
 ある意味、殺人を犯してしまうのですから。
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2006年04月30日

★『冷たい校舎の時は止まる』(※罪)


★『冷たい校舎の時は止まる(上・中・下巻)』(※高校生、自殺、名前、異空間、人間関係、家族、いじめ)
著者名:辻村深月
出版社:講談社
 講談社ノベルス
 第31回メフィスト賞受賞
出版年:2004.06
ISBN :4061823752

“責任を感じてください”

 ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。
 どうしても開かない玄関、誰もいない校舎。
 止められている時間。
 それは、2ヵ月前に起きた同級生の自殺と関係しているらしい。
 しかし、彼らは自殺したクラスメートの名前を思い出せない。

 死んだのは誰?
 校舎を密室にしている「ホスト」は誰?
 そして、チャイムとともに仲間の一人が消える。
 
 3冊の分冊になっているけれど、全く気にならないほどすらすら読めた。
 8人それぞれの家庭事情とか学校生活についてとか「同じだなー」とか思うことあったし、犯人が気になったし。
 だって、クラスメートの名前を思い出せないなんてことあるか?
 今のクラスの話だぞ?
 めっちゃ気になるじゃん。

 おもしろかったです。
posted by 未衣名 at 14:07| Comment(16) | TrackBack(1) | 罪・罰

2005年11月25日

☆『鋼の錬金術師』(※罪)


☆『鋼の錬金術師 1〜12(続刊)』(※兄弟、絆)
著者名:荒川弘
出版社:スクウェア・エニックス
 ガンガン
出版年:2003.12〜
 アニメ化
 CDドラマ化
 ゲーム化
 映画化
ISBN :4757515731

 亡くなった母親を生き返らせようと、人体練成という禁忌を犯したエルリック兄弟。
 だが錬成は失敗。
 兄のエドワードは左足を失い、弟アルフォンスは肉体を失って魂だけになる。
 しかし、エドワードは自身の右腕と引き替えに、弟の魂を鎧に定着させる。
 その後エドワードは国家錬金術師になり、弟の体と自分の手足を取り戻すため、
「賢者の石」を探す旅に出る。

↓見所
 ・兄弟の絆の深さ。
  なんでここまで強いんだろうってほどに感動。
 ・仲間を想う心。
 ・死者を生き返らせるのは良いことか?
 ・化け物が生きたいって思って何が悪い?
 ・何かを得ようとすると、必ず対価が必要。
 ・罪って何?
  7つの大罪といわれるものがありますが、
  その言葉が敵の名前になってます。
 
 新刊出ました!
 今回も見所満載vv

「鋼の錬金術師」から読みとる「キャラ萌え黙説法」
『鋼の錬金術師』の兄弟関係に萌える
「鋼の錬金術師」から読みとる「萌えさせる3箇条」