2009年06月28日

☆『なんじゃもんじゃ』(※不思議世界)


☆『なんじゃもんじゃ 1〜(続刊)』(※小さな島、小さな村、中学生、一人暮らし、両親の不在、不思議な樹、大樹、ボーイミーツガール、友だち、小人化)
著者名:伊藤静
出版社:講談社
モーニング
★★★★
出版年:2009.06
ISBN :9784063728095

“ぼ…僕も夢だと思う…
 …でも……ほっぺたが痛いよ……”


 思わずカエル萌え(笑)

福助』作者の最新作です。

 なかなかの作品ですよ( ´艸`)


 なんじゃもんじゃっていうのは、
 物語のキーになっている不思議な大木のこと。
 主人公の太郎は、ある日この大木から女の子が落ちるのを目撃するのですが、
 木の下には彼女の衣類だけが落ちているのです。

 その夜、彼は自宅で手のひらサイズの女の子・空と出会います。
 彼女は誘拐された行方不明の女の子。
 なぜ小さくなったのか彼女も意味がわからず。


 小さくなった理由に大きな秘密があるみたい。
 ちっこい者たちの動きが非常に気になります。

 
 あと、広い人間関係が非常にあたたかいです。
 こういう付き合いが理想だよね。
 っていうのがいっぱい詰まってる。


 とりあえず、森と不思議が好きな人にオススメ。
 ジブリ好きーにも良いです。
 

*******
>合わせて読みたい作品

☆『ミヨリの森
posted by 未衣名 at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2009年06月16日

◎(映画)「フィッシュストーリー」(※正義の味方)


◎(映画)「フィッシュストーリー」(※彗星接近、世界滅亡まで、音楽、レコード、バンド、シージャック、女子高生、ヒーロー、予言、人との繋がり)
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
脚本:林民夫
★★★★☆
112分
公開:09/6/13

“フィッシュストーリーが、いつか世界を救うんだよ”

 あると思います!
(某お笑い芸人風にいうと)

 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」の映画版。
 
 めっさよかった。

 泣場じゃないのに感動して泣いてしまった(笑)
(ラストの総集編みたいなところで)


 最初の舞台は2012年。あと5時間で地球が滅亡するという日。
 街から人が消えた世界で、一軒だけ営業しているCD屋。
 そこから始まります。
 
 売れないパンクバンドの最後の曲「フィッシュストーリー」が、
 まわりに回って現代へ。
 地球に接近する彗星を破壊するまでの話が描かれてる。

 
 曲の間奏が突如無音になる約1分間。
 曲作りに込められたものがここまで壮大になるとは誰が思うでしょうか。
 人のつながりってすげーなって思った。
 だってどこか一つ切断しただけで、
 どこか一つ欠如しただけで世界は終わってしまうのだから。

 もしフィッシュストーリーが作られなかったら、とか、
 もしアッシーにならなかったらとか、
 もし正義の味方があそこで死んじゃったらとか、
 もし教育を受けなかったらとか、
 もし船に乗っていなかったらとか、
 
 そういうの考えるとすげー奇跡。

 伊坂さんすげー。


 そして
「フィッシュストーリー」を見たわたしたちもまた、
 これによりこれに続く果てしない物語の数刻を紡いでいくわけ。
 それもすごいなと思う。

 
 とりあえず、バンドがカッコよかった。
 変な詩! とか思ってたけどだんだんよくなっていくし。
 歌最高。
 空白の1分間の叫び、
 あれめちゃくちゃよかった。


 あと森山未来がかっこよかった。
 あそこまでしてくれるとは思わなかったです。
posted by 未衣名 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2009年05月29日

☆『不思議なひと』(※不思議恋愛)


☆『不思議なひと』(※恋、不思議系、短編集)
著者名:安藤ゆき
出版社:集英社
別冊マーガレット
★★★★
出版年:2009.05
ISBN :9784088464114

“僕は高校生のころの時緒だよ。
 過去からやってきたんだ”


 表題作「不思議なひと」を含む6編の短編集。

 特別に面白い! とそこまではいかないのだけど、
 アイディアが素晴らしいと思いました。

 悪魔の話も好きなのだけど、
 ここでは「不思議なひと」をプッシュしておきます。

 ルカが好きなのは自分の学校の時緒先生。
 ある日先生の研究室に知らない男の子がいて、
 先生は彼に優しくする。
 誰と聞くとその彼は、
 高校時代の先生で自分はタイムスリップしてきたのだという。
 その証拠に、彼の手のひらには先生と同じアザがついていた――。

 ふつーに<いいな>って思った!

 何がって??
 
 先生と男の子を繋ぐものというか。
 人とのつながりというか。

 おもしろかったです☆★
posted by 未衣名 at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2009年03月29日

☆『特別法第001条DUST』(※島流し)


☆『特別法第001条DUST』(※孤島、ニート、法律、サバイバル、妊娠、出産、子ども)
著者名:山田悠介
壱臣(画)
出版社:幻冬舎コミックス
バーズ
★★★☆
出版年:2009.03
ISBN :9784344815988

“18歳以上で勉強もせず働きもしない未納税者を島流しにする。
 それがダスト法だ”


 まさに現代社会といいますか。

 どうしたらニートが減るか、
 どうしたらニートは仕事をするかというものを問うもの。

 要するにニートは死ねという世界観を表した本だと思います。

 
posted by 未衣名 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2009年03月03日

☆『FRAGILE』(※廃墟)


☆『フラジール〜さよなら月の廃墟』(※滅びの世界、近未来、生き残り、猫、研究所、薬、記憶)
著者名:バンダイナムコゲームス(原著)
スミノヒルネ(画)
出版社:アスキー・メディアワークス
電撃マ王
★★★☆
出版年:2009.02
ISBN :9784048676236

“東京タワー、薬と研究所……
 目覚めない子どもたち……
 何故だ……? 私にも覚えがあるのは……”


 おもしろかった。

 任天堂Wiiソフト「FRAGILE さよなら月の廃墟」のエンディング後のストーリー。
 本篇は発売前からおもしろそう! って注目していたのですが、
 本体がないものでどうにもできず……。
 そしてコミック版が発売されラッキーと思いきや、
 後日譚でしたか……。
 残念だけど、それでもおもしろかった。
 DSに移植されないかなーって思うんですがどうなんだろ、これ。

 謎ばかり。
 生と死がかかわってきて、切ないです。
posted by 未衣名 at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2009年02月24日

☆『ぷりぞな6』(※不思議な島)


☆『PRIZONA ぷりぞな6 1〜(続刊)』(※島、名前、記憶喪失、仲間、生活、謎)
著者名:金月龍之介
KOJINO(著)
出版社:小学館
サンデーGX
★★★☆
出版年:2009.02
ISBN :9784091571687

“経度不明。
 緯度不明。
 その島に名前はない。
 そこはただ――「島」とだけよばれている”


 そんな島で暮らしている6人の女の子。
 彼女らの共通点は、記憶がないこと――。
 なぜこの島にいるのか。
 なぜここにいなくてはならないのか。

 その答えを見つけていく話。

 どういう方向にもっていくのかと思ったら、
 小学館の『7SEEDS』系?

 この先どうなるんだろう。
 ちょっと気になる話。
posted by 未衣名 at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年11月30日

●『幽式』(※怪異)


●『幽式』(※オカルト現象、高校生、管理人、異端者、不思議、超常現象、過去、記憶、亡霊、屋敷、画家、サイト、オフ会、先輩、名前)
著者名:一肇
出版社:小学館
ガガガ文庫
★★★☆
出版年:2008.11
ISBN :9784094511017

“あの子はいわゆる死にたがりだ。
 まれにみるけど――進んで異界への扉を開いてしまう子はいるんだよ。"


 不思議現象っていうか。
 ありえない現象を現実のように描いているみたいな感じかな。
 実際にありそうっていうか。

 主人公はオカルトマニアな高校生・トキオ。
 彼のクラスには奇人で美貌の転校生・神野江ユイがいる。
 同じ学校の先輩には、オカルトサイトの管理人でありオカルトの研究者。
 
 前半ではユイがどれだけ外れているかというのを語っておいて、
 実はおかしいのは自分でもあったみたいな展開はドキッとしましたね。

 なんというか、主人公と同じような過去を持つ自分としては分かる展開だったというか、
 共感する部分がけっこうあった。
 
posted by 未衣名 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年11月29日

☆『Oz』(※現実→電脳空間)


☆『Oz オズ 1〜(続刊)』(※近未来、虚構、学生、カード、ボーイミーツガール、登録、戦い、敵)
著者名:岩井恭平(原著)
刻夜セイゴ
出版社:メディアファクトリー
アライブ
★★★☆
出版年:2008.11
ISBN :9784840122986

“だからアタシがお前を守ってやる”

 近未来。
 様々な問題からつくられたGAIAという仮想電子空間。
 そこで学生生活を送るユーリ。
 彼はとある一枚のカードを拾ってしまったことで現実世界へ戻れなくなってしまう。
 現れる謎の少女。
 
 痛みを伴わないはずの仮想空間。
 しかし、カードのせいでユーリには痛みというものが発生してしまう。
 それは死ぬ可能性もあるということ。

 どうやら巨大なマネーゲームに巻き込まれているよう。

 恐ろしい展開が待ち受けていそうな感じなのでなんとなく読むのをためらうかも……な感じ。
 でもやっぱりおもしろそうだから次も読む。
posted by 未衣名 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年11月23日

☆『秋葉少年』(※オタク)


☆『秋葉少年』(※不思議世界、秋葉原、アキバ、メイド、オタク狩り、彼女、ボーイミーツガール、ネット、写真)
著者名:瓦屋根(著)
将吉(原著)
出版社:講談社
マガジンZ
★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784063493979

“奇妙なことが起こり始めたのは
 あのパスポートを受け取ってから”


秋葉少年』のコミック版。
 基本はやはり原作の方が楽しいけど、
 でもこれはこれで楽しかった。

 あらすじは原作↑のリンク先参照。
 ってことで省略。

 秋葉原やおたく文化を理解している人のみにお薦め。
 一般は受け付けないであろうと思います。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年11月18日

☆『冷たい校舎の時は止まる』(※不思議世界)


☆『冷たい校舎の時は止まる 1〜2(続刊)』(※謎解き、ミステリ、時計、雪、校舎、高校生、自殺、過去、文化祭、クラスメート、同級生、先生、思い出)
著者名:新川直司(画)
辻村深月(著)
出版社:講談社
月刊マガジン
★★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784063755985

“この中の誰かが
 自殺した人間かもしれない”


冷たい校舎の時は止まる』のコミック版。
 1、2巻同時発売。絵柄が素敵。
 メフィスト賞作品だけにやはりおもしろい。
 ってか、辻村作品に外れなし。
 マンガでも十分面白いよ。

 雪の日。
 学校に登校してみれば誰も校舎にはいない。
 いるのは、普通にに登校してきたたった8人の生徒たち。
 しかもどんな手段を使っても校舎から出られず閉じ込められます。

 そして彼等はやがて一つの仮定に結びつく。
 2か月前に起きたクラスメートの自殺。
 その自殺者が奇怪な事件を起こしているのではないか。
 そして、その自殺者がこの8人の中にいるのではないか、と。

 自殺者の記憶が失われた中、
 仲間の一人が行方不明に……。

 自殺者は誰という話。


 ミステリでありながら青春モノでもあります。
 好きな人のこととか勉強のこととか、
 わかるわかるがいっぱい。
 切ないなー。
 
 
 投げ込みチラシ「大好き辻村深月」つき。
 これと本書がきっかけでより多くの人に辻村作品を読んでもらえたらなと思います。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年11月12日

★『スイッチを押すとき』(※架空社会)


☆『スイッチを押すとき』(※自殺、実験、スイッチ、政府、子ども、監視員、研究所、閉鎖空間、精神、過去、家族、命、生きる理由、願い、脱走、手紙)
著者名:山田悠介
出版社:角川書店
角川文庫
舞台化
ドラマ化
文芸社(05/8)
★★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784043792061

“ここは特別な施設だ。
 国の連中も注目している”


 ちょっと考えさせられた小説。
 
 自殺抑制プログラムの実験台として選ばれた子どもたち。
 彼らに与えられたのは、自殺するためのスイッチただ一つ。
 何もない空間で極限状態の精神状態にさせられ、
 いつ死ぬかを監視されている。
 最初に15人いた子どもは2年で4人に……。


 主人公はその残った4人を見張る監視員の南。
 子どもらはもう7年もスイッチを押さない異例の人間。
 なぜスイッチを押さないのか。
 彼らが生きたいと思う理由とは――。


イキガミ』同様に何を考えているんだ、国は。という政策でのもと。
 スイッチを押さない限り死なないとはいえ、
 無作為に子どもの命が……というのに関しては五十歩百歩だと思うんですよね。
 イキガミもこれも。
 ありえない。
 でも、ありえないからこそ面白いといいますか。


 ラストには衝撃の事実が。
 薄々わかる方もいるかと思いますし
 ちょっと考えればけっこう使われる手法だったりしますが、
 でもやはり衝撃がありました。


 スイッチを押すときなどんな時なのか。
 それは死にたいと思った時、
 もしくは死んでもいいと思った時。
 わたしはあるよ、死んでもいいと思った時。
 おいしいもの食べた時とか、旅行でいいものできたときとか。
 
 どうせ死ぬんだったらそういう方がいいじゃないですか。
 
posted by 未衣名 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年11月04日

☆「リミット」(※もう一つの日本)


☆「リミット」(※不思議世界、法律、18歳、命の価値、クラスメート、タイムリミット、犯罪)
著者名:間瀬元朗
出版社:小学館
ヤングサンデー
『キョウイチ』
収録作品
★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784091822833

“この国では、毎年一度無作為に選ばれた
 18歳になる数名の若者が殺されることになっている――”


イキガミ』の原点となっている作品。

 法律で定まっていることとか命の価値を高めるためにだとか、そういったことは同じ。
 年齢が18に限られていることが大きな違いかな。
 あと、逝き紙という言葉がないのも同じく、か。

 死の予告証が届いた同級生の少年二人が、
 残りの一日をどう過ごすかというもの。
 本能で動いてるあたりが好きじゃないんですが、
 まあ基本はこれですよねー。

 気になったのはその後。
 結末が描かれていないのが不満。
posted by 未衣名 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年10月25日

☆『チョコレート・アンダーグラウンド』(※チョコ禁止令)


☆『チョコレート・アンダーグラウンド』(※不思議世界、チョコレート、地下室、カカオ、密造、夢、秘密、法律、正義、密告、仲間、友だち、違法、捜査官、探知、自由)
著者名:山川あいじ(画)
アレックス・シアラー(原著)
出版社:集英社
別冊マーガレット
劇場アニメ化
★★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784088463490

“チョコレートがなくなるなんて
 そんなおかしな
 決まり事を守れって?”


 アレックス・シアラーの人気作がついにコミック化。
 ならないかなーって思っていたんだよ。
 日本で、しかも少女マンガ誌でっていうのが意外でした。
 すごいな、集英社っ。

 健康のためだといってチョコレート禁止令が出された世界。
 チョコを食べることはもちろん、所持することも禁止。
 そんなのありえない!
 そう思った少年二人が、地下でチョコレートを密造します。
 自由とチョコレートを勝ち取る話。
 
 法律に逆らうのはいけないことだけど、
 すんごく生き生きしてます。
 間違ってるって思ったら戦わないとね。
 チョコレートが禁止されたらわたしだって嫌だ!!


*******
>チョコレートがもっと好きになる作品
◎「チャーリーとチョコレート工場」映画
 映画です、あの映画です。
☆『チョコっとちょこちゃん 全3巻』うえだ未知 小学館
 昔のコミックです。
 チョコを食べると変身する女の子。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年10月18日

☆『女王様のタマゴ』(※不思議世界)


☆『女王様のタマゴ』(※留学、姫、王族、学校、王女、民、国民、お供、使用人、恋、片想い)
著者名:小村あゆみ
出版社:集英社
マーガレット
★★★☆
出版年:2008.09
ISBN :9784088463322

“一年を無事にすごし戻って来たらドレスを受け継ぎお前は女王として即位する。
 だが王族ということがバレたらその時点で留学は中止だ


 素晴らしきSMの世界!

 ほかに例を見ない作品。
 新、鮮。

 国民は全員M。
 王族は全員Sという国の姫が
 SとMの両方交る国(いわゆる現代日本。普通の国)に留学。
 自分の国の存続をかけ結婚相手を探しに行きます。

 姫のカルチャーショックぶりが笑えます。
 ってか、そんな国あるのって感じ、最初から。
 それを思うと、SとかMとかってこだわる必要あんのかって逆にそれを考えさせられる。
 なすがままにの自然体が一番。
posted by 未衣名 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年09月29日

◎「(映画)イキガミ」(※生と死)


◎「(映画)イキガミ」(※死亡予告証、24時間、公務員、配達員、エリート、注射、法律、ミュージシャン、デビュー、スカウト、生放送、ひきこもり、犯罪者、選挙、演説、議員、兄妹、交通事故、盲目、手術、桜、絆)
監督:瀧本智行
原作;間瀬元朗
脚本:八津弘幸/佐々木章光/瀧本智行
出版社:小学館
★★★★☆
上映:133分
公開:08/9/27

“生きるとはなんだろか?
 正しさとはなんだろうか?
 優しさとはなんだろうか?
 愛するとはなんだろうか?”


 話題のコミック『イキガミ』の映画です。
 あらすじはコミックの感想部分に書いてあるので基本部分は省略。
 リンク先参照です。

 映画は、逝紙が届いてしまったミュージシャンの男と、ひきこもりの男と、妹と幸せに暮らすことを夢見る男の3人の最期の24時間が描かれてます。

 最後はみんな死ぬので当然のことながら悲しい結末が待ってます。
 どんなに願っても生きる術がなく、
 国家のための死とされるとこがもうなんともいえません。

 誰がこんな法律作ったんでしょうね。
 よく可決したなと思います。
 
 泣けるわ。
 ってか、泣いてきた。
 死がテーマだから泣くのは当たり前だろって感じですが、
 特にミュージシャンの最初の話が最っ高だった。
 コマツナの曲がすべてを物語ってるよね。
 
 これを語ると永遠にいつまでも語れてしまうので、
 ここはあえて省略。

 いろんな問いかけがあり、
 いろいろと考えられる映画。
 生き方について改めて考えさせられる。

 ただ、いろいろと気になる部分あるんだよね。
 2話目の母親の過去。
 中途半端はやめてほしいです。

 次は3話目のラスト。
 妹が助かってお兄ちゃんありがとうなのに、
 あのマンションは黒いお金で手に入れた物件なわけで、
 それってハッピーエンドなのかな、と。

 あと本当のラストですね。
 劇団ひとりの役のあれ。
 ものすごく印象的であった。
 てっきり死刑かと思ったよ。
 原作はそんな感じじゃないですか。
 でもそういう方法できましたかっ。
 どんな洗脳教育があったんだろうと思うとある意味ホラー。
 生きた屍じゃないですかっ。
 

 それと最後にどうでもいい迷? 脇役キャラについて。
 お笑いの髭男爵(笑)
posted by 未衣名 at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年08月23日

★『スカイ・クロラ』(※戦争)


★『スカイ・クロラ』(※不思議世界、パイロット、配属、記憶、上司、仲間、生と死、娘、平和、敵、銃、煙草)
著者名:森博嗣(著)
出版社:中央公論新社
中公文庫
単行本(01/6)
ノベルス(02/10)
★★★★
出版年:2004.10
ISBN :9784122044289

“子供のままで死んでいくことは、
 大人になってから老いて死ぬことと、
 どこがどう違うのだろう?”


 大人にならないキルドレと呼ばれる子どもたち。
 戦争がショーとして行われる世界。
 戦闘機に乗るパイロット達の生き様を描く。

 映画「スカイ・クロラ」の原作。

 カンナミの心情とかが深く描かれていておもしろかった。
 
 ラストですが、映画と違いましたね。
 続きが読みたくなってきた。

 映画ではあまり語られなかった草薙氏をもっと見てみたい。

 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年08月17日

☆『世界制服』(※不思議世界)


☆『世界制服 1〜(続刊)』(※超能力、バーチャル、年齢、少年、フィギュア、終末。人類滅亡)
著者名:榎本ナリコ
出版社:小学館
サンデーGX
★★★
出版年:2008.08
ISBN :9784091571458

“今……世界にはあなたとあたしだけです。
 世界滅ぼしました!”


 短編集。

 キーワードは制服少女。
 SF好きにオススメです。
 どっかに似たような作品がない感の新しいもの。
 

 個人的に好きだったのがアンチエイジングの話。
 けっこうありえそうな感じがおもしろく、
 学校がそうなっちゃったらおもしろいよなあと想像が膨らんだ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年08月05日

◎「スカイ・クロラ」(※不思議世界)


◎「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(※戦争、任務、戦闘機、仲間、上司、司令官、生と死、パイロット、平和、会社、拳銃、整備士、敵、噂、娘、前任者、秘密、運命、癖、遺伝子)
原作:森博嗣
監督:押井守
脚本:伊藤ちひろ
プロダクション
I.G
上映:121分
★★★★
公開:08/8/2

“殺してくれる?
 さもないと、私たち、永遠にこのままだよ


 よかった!!

 少々わかりにくかったところが押井さんらしい。
 そして次々に投げかけられる質問とその受け答えについては森さんらしくて良いわ。
 ってか、どちらかというと映像で見るより小説で読んだほうが作品が伝わりやすいかなというのが印象。
 原作、あとで読まねば。


 あらすじ。
 大人にならない子ども<キルドレ>と呼ばれる子どもたち。
 戦死しない限り永遠に生き続ける。
 その一人函南優一は、新しい基地に赴任し、司令官の草薙水素と出会う。

 物語の進行が意味不明で一体何をするのが目的なんだろうと謎ばかりだった。

 しかし、優一には前の記憶がないとか、タバコを吸う上司だけ信じられるとか、
 癖のこととか、前任者についてとか、敵であるティーチャーとか、そういう謎が徐々にわかっていくにつれ、
 物語というものが理解できた。

 見終わって初めて楽しめるっていうか、
 終わったあとにじわじわと余韻がでてくるよね、これ。
 終わったあとに「そういうことか」と理解して、「じゃああそこはそういう伏線だったんだ」とかそういう具合に意図がほどけていく感じです。

 そうやって物語りは続いていくんですねー。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年07月02日

☆『ism/i』(※不思議世界)


☆『ism/i イズミ 1〜(続刊)』(※奇跡鑑定、永遠、神学校、学生、見習い、旅、パートナー、秘密、研修、図書館、禁書、神父、聖都、夷獣、大司教、聖母、像、異端、神、奇跡鑑定団、生き残り、存在)
著者名:夏十耳
空十雲
出版社:講談社
マガジンZ
★★★☆
出版年:2008.06
ISBN :9784063493665

“その時を境に僕の休日は終わりを告げた。
 平穏という意味でも退屈という意味でも”


 異世界譚とか奇跡鑑定とか。
 絵柄に相応しい(似合う)ストーリーだった。
 
 感じとしては『王ドロボウJING』になるのかなあ。
 かするかかすらないほどですが。

 ふつーの神学生のオギト。
 彼はなぜか実地研修の一環として奇跡鑑定の研修を命じられる。
 同行するのは見習い神父のイズミ。
 彼は生ける聖像だという奇跡のカタマリらしい。

 奇跡鑑定とは、起こっている不思議な現象が奇跡なのかそうでないのか真偽を調べるもの。
 最初の依頼はしゃべるという噂の立つ「眠れる聖母」という聖像。
 本当にしゃべるかどうかを調べます。

 物語が進むにつれ、フツーだと思っていたオギトがなんらかの秘密を持っているという伏線が散らばりまくりで、彼の正体が気になるところ。
 何者なんだと。 

 街で変わり始めていること、
 裏でうごめく謎の組織?

 なんか気になることがいっぱいでした。
 次も買う。


>mokoさん
 とりあえず、読んで損はないかと思います。
 あ、でもちょっと読みにくいかも……。
posted by 未衣名 at 23:48| Comment(3) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年05月26日

☆「アジサイ」(※二重人格)


☆「アジサイ」(※結婚生活、プロポーズ、同居、想い、夫婦、マイホーム)
08-05-27_10-09.jpg2008.05.24 発売
アフタヌーン08/7号付録
出版社:講談社
四季賞受賞
★★★☆                 
雑誌コード:13871-07

“本当にいいの?
 さっきも言ったけど……
 僕は二重人格なんだよ?”


 講談社の月刊誌「アフタヌーン」の最新号の付録四季賞ポータブル収録のマンガより。

 今回も良作づくしだったんですけど、
 新鮮だったなあというのが四季賞受賞の「アジサイ」。

 平原トオルと平原カオルという二つの人格を持つ男。
 トオルはキョウコという女に。
 カオルはサキエという女にプロポーズ。
 3人の人間の間に2組の夫婦が成立。
 妻たちは彼の事情を受け入れ同居することに。

 この奇妙な生活が新しかった。

 二重人格ってことは、性格は違えど人は一緒なんですよ。
 だから嫉妬とか浮気とかの境界線ってどうなるのかなーとか不思議じゃないですか。
 いつしか不満が募ってどうにかなるでしょ。
 独占欲に耐えられなくなるでしょ。 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年05月18日

★『稲垣足穂』(※不思議世界)


★『稲垣足穂』
著者名:稲垣足穂
出版社:筑摩書房
ちくま文庫
ちくま日本文学16
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784480425164

“水曜日の夜をおぼえているか”


 1900年〜1977年の作家さんの作品集。
 たぶん改訂版みたいなもの。
 
一千一秒物語』で有名な稲垣足穂氏の作品で、表題作を初めいろんなものが載ってます。
 もちろん古い書き手なので当たり前に古さを感じますが、
 物語の内容に関しては新鮮で、
 ありえないことがたくさん起こっていて楽しいです。

 星とか月とかチョコレートとか、
 わたしの好きなものが集まってます。

>収録作品
 一千一秒物語、鶏泥棒、チョコレット
 星を売る店、放熱器、フェヴァリット
 死の館にて、横寺日記、雪ヶ谷日記
 山ン本五郎左衛門只今退散仕る
 空の美と芸術に就いて
 われらの神仙主義、似而非物語
 タッチとダッシュ、異物と滑翔
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年05月17日

☆『スタンドバイミー』(※戦争)


☆『スタンドバイミー 1〜(続刊)』(※戦時下、自衛隊、入隊、兵員不足、志願兵、問題児、高校生、同居、好きな人、幼馴染み、恋、仲間、家族、訓練、戦死)
著者名:大羽隆廣
出版社:講談社
マガジン
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784063639933

“……だが仕方がなかったんだ。
 誰かが行くしかなかったんだ”


 戦争が日常になった未来の日本が舞台。
 弾道ミサイルが飛んできたことで九州のほうで戦争が始まった。
 主人公・友也の学校付近はほとんど影響がなく、
 ただ新聞やメディアで状況を知る程度だった。

 が、兵士不足で各学校最低一人は志願書を提出ということで問題児の友也が選出されようとしていた。
 それを止めたのは幼馴染みで同居人で片想いしている同級生・ユキ。
 友也には内緒で自ら志願書を提出し、
 自衛隊になることを決意。
 自分の身代わりで行ったと知った友也は――。

 っていう物語で、超胸キュンものの青春ラブストーリーになってます。
 初単行本とは思えないほど構成がうまい。
 ユキの想いと友也の想いがみごとに描かれていて、
 この不条理さがいやでいやでしかたなかった。

 早く幸せになれることを祈ります。

******
>現代に描かれる戦争。
★『となり町戦争

 実態の見えない戦争が描かれている。
★「ハニィ、空が灼けているよ。
 付き合ってる彼に赤紙が届くというもの。
☆『最終兵器彼女』高橋しん 小学館 ビックコミックスピリッツ
 国籍不明の軍隊と戦争することになった日本。
 ここにも悲しい青春ラブストーリーがある。
posted by 未衣名 at 10:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年05月10日

☆『変身ものがたり』(※不思議世界)


☆『変身ものがたり』(※人魚、狼少年、舌、アップルパイ、毛、あざ、言葉、文字、本、家族)
著者名:渡辺ペコ
出版社:秋田書店
エレガンスイブ
★★★☆
出版年:2008.04
ISBN :9784253157360

“あなたに会いにきました。
 名前はりんっていいます。
 きのうまで人魚だったけど”


 変身をテーマにした8つの短編が収録されています。

 あの人魚姫から何年後か……。
 平成の人魚の話に、
 狼に変身できるようになった少年の話、
 文字を食べる男の話……。
 ジャンルいろいろに混ざってます。

 奇奇怪怪。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年04月04日

☆『地球の生活』


☆『地球の生活』(※短編集、不思議世界、日常生活、火星人、恋人、好きな人、貧乏、喫茶店、家族、カメラ、本、夢)
著者名:山川直人
出版社:エンターブレイン
ビームコミック
★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784757739765

“そう、つまり私ははじめらから
 言葉なんか信じちゃいない”



コーヒーもう一杯』作者の短編集。
 同じ短編集である『口笛小曲集』と同じような感じで、さまざまなジャンルが入っています。

 ピュアなところが魅力です。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年03月16日

◎「さかなのうた」(※不思議世界)

◎「さかなのうた」(※少年、契約、歌、神、森、いにしえ)

i_anime_sakana.jpg 

制作・歌:犬尾
ニコニコ動画、zoome
★★★★
発表:2008/2

“空にある 森にすむ 魚の声 知ってる?”

 3/16(日)のNHK「つながるテレビ@ヒューマン」にて紹介された自主制作の音楽アニメーション。
 放送見てしびれたので紹介。
「みんなのうた」みたいな感じのものです。
 こんなのはいしづかあつこさんの「月のワルツ」以来です。

 空に憧れた少年が神様と契約し空を泳ぐ魚になったんだけど、
 人間に戻る方法がわからず彷徨い続けるという歌らしいです。

 これが大学の卒業制作かつ、処女作品とはおそれいります。
 信じられないほどの完成度。
 魚の歯車が美しすぎます。

 幻想的だった!

******
個人・少人数制作アニメーション現代記
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年03月10日

●『リセット・ワールド』(※生き残り)


●『リセット・ワールド』(※未知のウイルス、子ども、大人、死、協和国、東京、長野、松本、伊那、施設、大統領、入国、旅、ボーイミーツガール、大崩壊、世界、食料、自衛隊、政府、燃料、仲間、信頼、コミュニティ、偵察、情報収集)
著者名:鷹見一幸
出版社:メディアワークス
電撃文庫
★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784840241892

“――五年前……大人たちは死んだ。”

 五年前世界を襲った原因不明の疫病により、
 世の中から大人は消え子どもだけが生き残った。

 これはそんな世界での話。
 主人公は長野にある施設ファウンデーションから東京へやってきた園山慎吾。
 とある任務で上京している。
 彼は立川にできた西東京協和国に入国。
 そこで矢上と名乗る女に出会い、ここは見せかけの国家だといわれる。
  
 世界から大人が消えたらどうなるのかとか、そんな感じだったり、
 死に瀕するとどういうことが起こったりするのかっていう
 シュミレーションめいているとも思う。
 自分が生きるために犠牲になる命があったり、
 暴動に絶えないところは人間だなあと思う。

 ここで鍵を握っているのはファウンデーションという長野にある施設。
 ここには大人が生きているらしい。

 エヴァでもあったけど、松本っていうのは機能性に優れた都市なんですかね?
 国宝しかイメージなくてよくわからないです。
 どうでもいい話、長野県民は県歌を歌えるってヤツに噴きました。
 自分は長野に縁のある人なんですが、
 よくわからないうちに信濃の国歌えるようになりました。
 メロディーと歌詞を忘れさせないところが信濃の国のすばらしさだと思います。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年02月27日

★『赤×ピンク』(※非合法ガールファイト)


★『赤×ピンク』(※廃校、六本木、小学校、夜、アルバイト、社長、客、10代、若者、格闘、戦い、都会、成長物語、恋、男、過去、虐待、空手、SM、女王様、フリーター、結婚、ショー)
著者名:桜庭一樹
出版社:角川書店
角川文庫
ファミ通文庫(03/2)
★★★★
出版年:2008.02
ISBN :9784044281021

“わたしは生命力が弱い。
 生きることそのものに偏差値をつけたら
 42ぐらいなんじゃないかと思うんだ”


 直木賞作家になった桜庭さんのラノベ。
 を一般向けに出版されたもの。
 ファミ通文庫として出された当時は、自分の中では『最終兵器彼女』ブームが起きていたのでこの本の存在は知っていたけれど、桜庭さんにはまだ興味なくて読んでいなかった。
 ただなんとなくタイトルで敬遠してた。

 改定されたものをこの期に読んで見ると、
 見逃さなくて良かったなと思った。
 さすが桜庭さん。おもしろかったです。

 若い女の子の心の闇というか悩みっていうか、そんな繊細のものを扱いつつ、
 ガールズブラッドだかっていう、夜の廃校で行われている非合法バトルを描いているの。
 普通の女の子なら無縁の世界だからこそ、
 彼女らはどんな人生を歩んでこの世界に辿り着いたのかとか、
 そういうのって気になる。
 物語に惹きつけられてしまう。

 21歳でありながら14歳キャラとしてショーをこなすまゆ。
 SMの女王様ミーコ、
 空手少女皐月。

 一部表記に誤りがあったりはしますが、
 戦う3人の女の子の連作短編。

 こういうのは、いつか辞めないといけないと思う。
 いけないことだと思うのね。
 でも、こういう場所も必要なんだと思う。
 成長する場として、必要なんだと思う。

 好きだなあ、こういうの。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年02月05日

☆『ぼくらの』(※戦い)


☆『ぼくらの 1〜8(続刊)』(※不思議世界、平行世界、近未来、巨大ロボット、椅子、戦闘、契約、クラスメート、同級生、友だち、友情、家族、死、犠牲、兄弟、両親、日本政府、対価)
著者名:鬼頭莫宏
出版社:小学館
IKKI
アニメ化
小説化
★★★★☆
出版年:2004.06〜
ISBN :9784091885029

“人は愚かしい。
 いつも大切なことに気がつくのが遅い。”


 先月の下旬に最新刊8巻が発売されたコミック。
 エヴァみたいなイメージがあったのでしばらく放置していたけど、
 読んでみるとかなり興味深いものがあります。
 一番は、命の勉強ですね。

 自然学校で海の近くに来ていた中学生の少年少女たちが。
 とある洞窟の中でココペリという男と出会う。
 男は自分が作ったゲームをしないかといい、
 彼らは契約してしまう。

 それは巨大ロボットにより、
 地球に攻めてくる15体の敵を殺せというもの。

 ただのゲームではなく、本物で、しかもそれは大変な対価を必要としていたという、
 かなり重いテーマのコミック。
 しかも敵は敵でこれまた哀しいものが……。

 いろいろとメディアミックスされているのはこのためでしょう。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年01月23日

★『富士山大噴火』(※災害)


★『富士山大噴火』(※災害、噴火、関東大震災、大地震、天文台、星、予知、動物、鯉、研究所、統計、データ、被害、富士山、被害、婚約)
著者名:鯨統一郎
出版社:講談社
講談社文庫
単行本(04/3)
★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784062756723

“変なこと訊くようですけど、
 最近、動物たちに異変は起きてませんか?”


 鯨さんの災害小説です。
 富士山が噴火したらどうなるかが描かれてます。

 物語の始まりは、前兆から。
 おとなしいはずの動物が凶暴になったりそわそわしたり、
 鯉が飛び跳ねたりアザラシが川にやってきたり。
 そして富士山の噴火予知。

 なんていうか、噴火にしても地震にしてもいつ起こるかわからないし、
 どうにでもできないってのがなあ。
 富士山は日本の誇り。
 だけど……。

******
>災害小説
★『平成関東大震災
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2008年01月22日

◎「(映画)ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」(※謎の男)


◎「(映画)ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」(※ボーイミーツガール、高校生、恋、孤独、独り、仲間、友だち、青春、親友、死、両親、大切なもの、音楽、創作活動、武器、万引き)
原作:滝本竜彦
監督:北村拓司
脚本:小林弘利
制作:日活、デジタルフロンティア
第4回日本映画エンジェル大賞佳作入賞
★★★☆
公開:08/1/19

“誰でも一度は死にたがる…なんとなく。”

 第5回角川学園小説大賞〈特別賞〉受賞作『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』を映画にしたもの。
 ほかにNHKラジオドラマ化、文庫化、コミック化もしている期待作。

 のわりには、映画はなんというかイメージがダウンしたな……と残念。
 根本的にいうとエリちゃんの配役がイメージと違うってとこなんですけど、
 最初の自主制作っぽいオープニングやら、煙草を堂々と吸う高校生やら、
 万引き食い逃げも堂々としたり、生徒の前で煙草吸う教師って嫌なんですよね。

 それになんで飲酒運転をあれだけ批判できるくせに、
 未成年の煙草は良しとするのか、そこが不明。
 ポイ捨てだって2回もやってんだよ?? 理解できない。


 ストーリーは、ボーイミーツガール。
 親友をなくした主人公山本。
 ある日チェーンソー男と戦う女の子・雪崎絵理と出会い、
 ダラダラと過ごしている毎日から、
 何か変わるかもしれない可能性を求めていく。

 死んだ親友が作った曲が挿入歌として流れたトコから一気に映画がよくなった。
 初めはバカみたいな曲だったんですけど、それが真剣身を増していくというか、
 共感できる曲に変わっていくのです。

 変わりたい自分、守ってやりたい気持ち、どうしようもない感情……。
 ここらは青春映画としていいものがあるよね。
posted by 未衣名 at 22:24| Comment(2) | TrackBack(1) | 不思議世界

2008年01月17日

★『シュレディンガーのチョコパフェ』(※SF)


★『シュレディンガーのチョコパフェ』(※不思議世界、科学、オタク、フィギュア、パフェ、世界、アキバ、過去、未来、タイムパラドックス、タイムスリップ、タイムカプセル、異星人、実験、技術者、音速、ニューロドロイド、改造、宇宙船、牢獄、彫刻、小説、欠落因子、謎)
著者名:山本弘
出版社:早川書房
ハヤカワ文庫
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784150309145

“何故だ!?
 何でこんなにうまくいってる世界を壊さなくちゃいけないんだ!”


 なかなかなSF短編集。
 SFってこういうことをいうのかーと改めて思い直した作品。
 幾つか気になったものだけ感想書きます。

>「シュレディンガーのチョコパフェ」
 パフェオタクの女の子とアキバ系の男の子カップル。
 初めはパフェオタクぶりとアキバ系のオタ話なんだけど、
 それが世界を破滅させようと企む友だちと絡み、
 やがて静かに壊れていく。
 好きなもの、熱中できるものがあるってすばらしいと思った作品。

>「奥歯のスイッチを入れろ」
 主人公が音速で移動できるように改造させられるというか、
 テストパイロットになるというか、そういう実験と敵と戦う話。
 すごい技術だと思う。

>「まだ見ぬ冬の悲しみも」
 俺が2人いる話。
 世界初のタイムトラベラー。
 過去の自分と現在の自分が同じ場所にいる話。
 おもしろい理論だった。

>「七パーセントのテンムー」
 これも考えさせられる。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(2) | 不思議世界

2007年12月21日

☆『探偵綺譚』(※不思議世界)


☆『探偵綺譚〜石黒正数短編集』(※ミステリ、謎解き、失踪、親友、卓球、神社、真相、青春、友だち、恋、ロボット、鍵、カラクリ、ビール、不登校、学校、戦隊、スロット)
著者名:石黒正数
出版社:徳間書店
フラッパーほか
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784199500664

“生きてるよね?
 何か理由があって出て来れないんだよね?”


それでも町は廻ってる』の作者の短編集。
PRESENT FOR ME』に続いての2作目です。

 全体的におもしろいんだけど、
 どうもオチがイマイチでクオリティが欠けるなあと思ってしまう。
「それでも町は〜」の作者さんなので期待しているとこは多いんですけどね……。
  
 ってことで、気になるものだけいくつか紹介。

>「探偵綺譚」
 表題作。これが一番ストーリーとして成り立ってます。
 親友が行方不明になって歩鳥が探す話。
 奇妙な噂もたっていたりでこれ絡みが素敵。
 双葉もいいキャラしてる。
 あとは、オチがナイス。
 
>「スイッチ」
 主人公は、体に爆弾を埋め込まれた実験体の男性。
 爆発する恐れがあるため友だちができないらしい。
 そんな彼は、転校先で仲良くなった男子・江草に爆弾の起爆装置を渡す。
 不良に目をつけられている江草は、
 その不良と主人公が2人で校庭の真ん中にいるのを目にする。
 これは嫌な奴を爆死させるのに絶好のチャンスではないか。
 心の葛藤が始まる。

 これもオチが素敵。

>「14歳 性の相談室」
 これはきれいなあるある。

>「カラクリ」
 これは途中までは拍手モノ。
 命の話だったり財産の話だったりする。
 変人じいさんとかわいい孫という設定にわたしは弱い。

>「修学旅行」
 アハっ。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年12月19日

☆『終末のフール』(※終末)


☆『終末のフール』(※世界の終わり、小惑星、余命、仙台、生と死、家族、仲間、殺し)
著者名:伊坂幸太郎(原著)
塩塚誠(画)
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784088773674

“生きろ……。
 あと3年……生き延びてみろ。
 死へ逃げるな…どんな奴よりも長く生きて
 罪と共に……死ね”


終末のフール』のコミック版。
 あと3年で地球は滅びる。
 小惑星との衝突によって。
 それは回避できないこと。

 そんな世界で生きる人たちの日常が描かれています。
 小説との違いは、第三者の眼が描かれていること。
 表紙の鳥のような少年と使い魔っぽい鳥が登場してくるんだよね。
 たぶん彼らは人類が滅びても生き残るんじゃないかという感じ。
 人間観察してます。

 まあまあ。
 わたしには世界が滅ぶ姿が想像できません。
 普通に日常を送るよ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年11月11日

◎「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」(※人類の危機)


◎「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(※侵略者、謎の生命体、日本、人類補完計画、アンドロイド、人型兵器、国家、国連、秘密組織、地下、学校、子ども、父親、仲間、確執、作戦、命令)
監督:庵野秀明
配給 : クロックワークス、カラー
★★★★
公開:2007/9/1

“僕は何のために……”

 エヴァンゲリオンの新しい劇場版の感想です。
 わたしの住むところでは今頃の公開なんで、今さら感想書いてます。
 田舎ってこういうとこ不利だと思う。

 わたしは漫画の知識しかないんでアニメとの違いは知りませんが、けっこう同じとこ多いみたいですねー。
 
 舞台は、人類の存在が危うくなった世界。
 謎の生命体・使徒によるセカンドインパクトで人類の半数が亡くなってしまったみたい。
 13体いるというその使徒を倒すための人型兵器がエヴァンゲリオンで、
 そこに乗って操縦するのが主人公の碇シンジ。

 彼は化け物と戦うことを恐れている。
 倒せるわけないし、死にも繋がるしね。
 でも、自分以外に乗れる者といったら怪我をした女の子綾波レイだけだし、彼女を見殺しになんてできない。
 それに、自分が乗らないと人類に未来はない。
 乗ることを拒めるわけないのに、周りは決めるのは自分自身だという。
 
 心が痛くなる映画でした。
 突き放されたとしても、逃げられないじゃないですか。
 どんどんシンジくんは狂っていくのですね。

 恐ろしかった。
 あんな化け物がいたら即全滅でしょうと思う。
 それなのに、あきらめない人間がいるのはすごいことだ。

 戦いシーンが終わると始まる普通の日常風景を見てると、ありえない世界。
 こんなに危ない世界があるのに学校生活は普通にあるし、笑顔もあるし、それが不思議でたまらなかった。
 むしろさっさと引っ越すだろって。 

 カヲルの意味深な登場で序は終了。
 次はアスカ登場みたいですね。
 彼女もいろんなもの背負ってますからねえ。
 次回も期待。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2007年10月23日

☆『アルト』(※飛行機発明)


☆『アルト 1〜(続刊)』(※不思議世界、力、発明、過去、女装、夢、神、名家、領主、お嬢様、学校、屋敷、車、夜会、メイド)
著者名:こいおみなと
出版社:講談社
シリウス
★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784063730920

“人間には人間の身分があります。
 くびきを超えて神様の御許に近づくことは許されません。”


 舞台は鳥がいない世界。
 空を飛ぶものがない世界。
 そんな中で、人が空への憧れを抱いていく世界である。
 主人公・アルトもそのうちの一人。
『ふしぎの海のナディア』のジャンとか、
『魔女の宅急便』のトンボみたいな感じですかねえ。

 昔飛行機を完成間近まで作っていたわけですが、
 自分の許可なく名家メリディオーネ家に売られてしまうのです。
 数年後、彼は女装して、自分の作った飛行機が収められているお嬢様学校へ転入。
 自分が男だというのが一部ばれてしまうが、良き理解者のマリアはそれを黙っていてくれる。

 のちにメリディオーネ家のお嬢様・アンジェラに使えることになったアルトは、再び飛行機を飛ばそうとする。

 わりと奥深い。
 鳥がいない世界ってのが一番聞いているんじゃないかと思います。
 さらに、<セル>っていう動力源や<くびき>っていうストッパーみたいなもんもあるし。
 アンジェラの負けず嫌いな性格も素敵です(笑)。

 しかし、これ2巻からどうやって続いていくんだろうと思う。
 展開早くありませんか??
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年10月21日

☆『TRIBAL12』(※不思議世界)


☆『TRIBAL12 1〜(続刊)(※力、能力者集団、夢、空想、想像、研究、粒子、怪物、物質、願い、太古、候補生、試験、湯屋、任務、アクセサリ)
著者名:長田悠幸
出版社:講談社
マガジン
★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784063639087

“想像した時点で、その夢は叶うんだ”

 最近この手の作品が増えてるなあというのが第一の感想。

<この手>というのは、今までになかった特殊な物質がこの世界に溢れたことで、世界の秩序が変わるというか、化け物が生み出されたり特殊能力者が生まれたり……という世界の話です。

 本作が扱うのは夢が現実になる世界。
 昔のとある研究者が奇跡の粒子を開発するんだけど、完成間近に失敗。
 その粒子が世界中に飛び散り、それから不思議な現象が起こるようになったわけです。

 主人公は、それにより生まれた化け物を倒す<12(トゥエルブ>という能力者機関に入ろうとする候補生・コウ。
 彼は最終試験があるという街へ赴き、そこでオズという少年に出会う。
 彼が営む湯屋で一息もつかの間、突然化け物が現われる。
 そして、予告なし、突然の最終試験が始まるのだった。

 主人公=実は最強というのがマンガの王道なんだけど、これは期待を大きく裏切りますね。
 実は弱かったというのがめちゃくちゃ印象に残ります。
 何これ?? って思ったけど、救いのない話ではなく、それはそれでまた将来のある進みなんですよね。
 
 また、願いの叶う世界という扱いが面白く、
 逆に悪夢も現実になるというのが今後の展開に期待できます。

 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年10月01日

☆『デッドマン・ワンダーランド』(※不思議世界)


☆『デッドマン・ワンダーランド 1〜(続刊)』(※刑務所、監獄、ルール、看守、大震災、クラスメイト、殺人鬼、毒、命、生死、サバイバル、食事、友だち、冤罪)
著者名:片岡人生
近藤一馬
出版社:角川書店
少年エース
★★★★
出版年:2007.09
ISBN :9784047139749

“ホントは死にたくなんかない。
 だから辛いんじゃないか”


 なかなかに新しい作品だと思う。

 舞台は架空の日本でしょうか。
 東京大震災から10年後の世界が描かれている。
 ある日学校に<赤い男>が現われクラスメートを惨殺。
 唯一の生き残りである主人公・丸太は自動的に<犯人>にされ逮捕。
 裁判で死刑宣告されてしまう。

 送られたのは唯一民営化されている刑務所<デッドマン・ワンダーランド>。
 観光事業もやっているという特殊監獄所だ。
 ほかにもここは特殊なことばかり。
 日常が常に生死をかけたサバイバルゲームみたいなもの。
 不思議系の可愛い少女がいようが、恐ろしいことだらけ。
 駆け引きもいろいろ。

 隠された謎みたいなもんもあるし、続きが気になります。
 無実で死刑になる運命の少年の行方は……。
 注目すべき作品です。

******
>刑務所・死刑囚が出てくる作品
●『ヒツギでSOSO!
 処刑官養成学校の話。
☆『囚われクローン
 死刑制度が廃止された日本。
☆『死刑囚042
 死刑囚が監視付きで社会にでる。
☆『銃姫
 死刑囚が、刑期を減らすために教団の狗になる。
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2007年09月23日

☆『ルー=ガルー』(※近未来)


☆『ルー=ガルー 忌避すべき狼  1〜(続刊)』(※大災害、疫病、新児童保護法、監視、保護、端末、モニタリング、子ども、大人、障害、血、犬、狼、講義、殺人、データ、お嬢様、未登録、戸籍、天才、コミュニケーション。群れ、友だち)
著者名:樋口彰彦(画)
京極夏彦(原著)
出版社:徳間書店
リュウ
★★★★
出版年:2007.09
ISBN :9784199500510

“昔狼というケモノがいたそうだ。
 でも狼は絶滅した。
 そういうことになっている”


 おもしろいよといわれてたけど、原作があまりにも分厚いものでずーっと避けてた作品。
 それがコミック化。
 読まないはずがありません。

 なかなかに良かった!
 っていうか、続きが超気になります。

 近未来の話。
 疫病が流行って人がいなくなってしまったため、
 子どもが貴重。大事な世界。
 未来への大事な存在を護るため、子どもは端末により監視されている。 
 学校制度も変わるし、食べ物も変わる。

 そんな世界で、14〜15歳の子どもだけが殺されるという連続殺人事件が発生するのです。
 それに主人公らが関わっていくという感じに今後はなるのかな。
 気持ちとか行動に変化していってるよね。
 
 他人との接触が苦手な女の子・葉月、
 天才少女・美緒、
 自分を<僕>という、わりと寡黙でボーイッシュな女の子・歩未が中心人物。
 それに監視する端末(戸籍)を持たない子どもたちなど。
 いろんな人たちがいる。

 まだまだプロローグにすぎないので、続きを早くです。

 
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2007年09月11日

★『夏の教室』(※不思議世界)


★『夏の教室』(※17歳、名前、女の子、夏、冬、瞳、バーコード、教室、学校、海、雪、図書館、図書室、本、噂、儀式、死体、間引き、徴兵)
著者名:大塚英志
出版社:徳間書店
★★★★
出版年:2007.08
ISBN :9784198623746

“私、消えたくない……”

 なんとも不思議な世界が描かれているのですよ。
 第一章の「夏の教室」には、冬というものが存在しない世界で、
 それよりも注目したいのが、17歳という年齢。
 17歳になると消えてしまうらしいんですよ。
 つまり、人生が17年って感じ?
 壁に囲まれた世界。
 17歳になるとこの外へ連れ去られる。
 16歳の主人公達は、残りのことを考えるんですよ。
 両親の存在も知らないし、自分の名前も誕生日もよく知らない。
 ドッグタグでそういうのがわかっているだけ。

 第2章は「冬の教室」。
 今度は夏の概念がない世界。
 図書館がいっぱいある街。
 主人公は違う人になるのだけど、たぶん同じような世界が描かれているのだと思う。
「17歳の儀式」というものがあり、脅えや恐怖に繋がるもの。
 内容はいろいろとあるけれどよくわからない。
 クラスメートがいなくなってもみな沈黙しているから。
 ただ「おや?」と思うのは、主人公は18歳で南から転校してきた異邦人だということ。
 
 第3章は「海辺の教室」。

 17歳の儀式とは?
 17歳になったら何が起こるのか。
 何をされるのか。
 ミステリアスでおもしろいです。
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2007年08月15日

☆『メテオド』(※不思議世界)


☆『メテオド 1〜(続刊)』(※突然変異、隕石、大災害、異常発生、化け物、特異能力、師匠、同居、アパート、敵、過去、研究所、学校、生命体、退治)
著者名:四位晴果
出版社:小学館
サンデー
★★★★
出版年:2007.08
ISBN :9784091211651

“あいつには……
 人として大切なものが…無い。”


 ややっ。これは期待できるマンガではないでしょうか。
 サンデーなのに微妙にジャンプ系なんじゃないかと思うのは、
 たぶん『NARUTO』や『ツギハギ漂流作家』に似てるような似ていないような……と感じてしまうからかもしれませんが(サンデーの中で言うと「結界師」みたいなノリにもなるのかなあ)。

 が、内容はGoodなのですよ。
 舞台は巨大隕石により大きな災害を受けた地球。
 それから30年後の世界を描いているのだけど、被害は留まってはいなく奇妙な光景が広がっているのである。
 隕石が落ちている付近にはヘンな生き物が発生。
 隕石についた細菌なのかはしらないけど生態系が狂うのです。
 汚染により現われてる化け物をデブリと呼んでいる。

 退治したり研究したりするのがオブザーバー(観測者)。
 主人公はその観測者の1人・十威という少年なのだが、
 メテオドと呼ばれる存在。
 メテオドとは、隕石の影響で生まれて子どもで、
 将来地球を滅ぼす可能性があるという。

 一応危険人物ではあるのだけど、当の本人はワルじゃない。
 罪の無いヤツなんですよね。
 ただ、人間のように感情が無いのでそこがまた微妙なところ。
 秘密がばれたときどうなることやら。
 先が超楽しみ。

 隕石の研究者やその知り合い、人間の女の子と暮らしていく中で、<人間>を自然とならっていく感じ。
 デブリ退治も含む。

 サンデー期待の一作です。
posted by 未衣名 at 23:43| Comment(7) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年08月12日

●『海をみあげて』(※不思議世界)


●『海をみあげて』(※大地震、災害、鯨、海、潮、火災、放火魔、花火、夏祭り、犠牲者、気球、モーツアルト、家、洋館、図書館、階段、庭、兄弟)
著者名:日比生典成
出版社:メディアワークス
電撃文庫
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784840239394

“だって、ロマンですよね。
 空を泳ぐ鯨なんて!”


 はい、ロマンですよ。な青春小説。
 淡い恋というかそんなのを含んだもの。

 舞台は不思議の町・浅霧町。
 10年前の大震災を境に、なぜか空に鯨が泳ぐようになった街。
 鯨が泳ぐとなぜか街にモーツアルトの交響曲が流れるというファンタジックがありつつ、でも全体的には日常を描いた感じ。

 主人公はなぜにモーツアルト? という好奇心から、その曲の出所を突き止めそこで1人の青年に出会う。
 後からわかるのだが、それはクラスメートの男子の兄貴だということが発覚。

 なんというか、ジブリ版の「耳をすませば」と、柊あおい作品系。
 しかしながら、温かい作品なので私は好き。
 気球、わたしも乗ってみたいなー。
 怪盗気分を味わいたい。

 ジャンルとしては電撃とかのラノベというより、ヤングアダルトになるんでしょうな。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年08月06日

☆『おやすみプンプン』(※不思議世界)


☆『おやすみプンプン 1〜(続刊)』(※小学生、転校生、片想い、クラスメイト、告白、夢、孤独、家族、ビデオ、殺人事件、作文、嘘、星、先生、父親)
著者名:浅野いにお
出版社:小学館
ヤングサンデー
★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784091512185

“フツーってどんなんだっけ。
 フツーって難しいな”


 浅野いにおらしい、シュールリアリズム。
 1巻はまあまあなんだけど、今後に期待できる感じですよ。

 タイトルのプンプンっていうのは、トリみたいなイキモノ。
 外見はどうみても人間じゃないのだけど、ふうーに小学校に通ってる。
 勉強してるし、友達といろんなことするし、恋もする。
 読者から見ると異常に見えるのは、プンプンの外見を誰もツッこまないこと。
 それが当たり前として接している。
 人間として接しているんだよね。
 一番わけがわからん。
 まあ、そこがミステリアスでぐいぐいと引き込まれるんですがね。

 ヒロインの愛子ちゃんもミステリアスだよね。
 お姫様役かと思えばけっこうなスナイパーだったりする。
 現代っ子の普通ってこんな感じだろうか。

 引き込まれるといえばあの謎のテープ。
 工場に死体はあるのか、どきどきしながら、次の2巻を読みたいと思う。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年08月04日

☆『説得ゲーム』(※不思議世界)


☆『説得ゲーム』(※脳研究、自殺、プロジェクト、秘密、研究室、小説/タイムマシン、タイムスリップ、現在→過去/奇病、脳移植、息子、彼女/ゲーム開発、製作者、バーチャル/法律、男性出産)
著者名:戸田誠二
出版社:宙出版
Hiミステリー
★★★★
出版年:2006.07
ISBN :9784776792727

“もうバカバカしいんです。
 生きててもつらいだけですから”


 戸田誠二さんの短編集。
 近未来を扱った不思議な世界が広がってます。
 ありえない話だけど、今後ありえそうな話ばかり。
 そこがおもしろい。
 未体験ゾーンばかりです。

>「キオリ」
 脳研究所。
 自殺した女の子の脳を培養。
 体が無くても、脳さえあれば生きられる世界。

>「タイムマシン」
 タイムマシンが完成。
 研究者が最初に行った先とは……

>「NOBODY」
 奇病にかかった男性が、脳死した他人の身体に自分の脳を移植。
 一命をとりとめそのまんま生活。
 新しい体を得た後思うのは、本当の自分とは――。

>「説得ゲーム」
 表題作。
 自殺しようとする人や売春しようとする人を説得してやめさせようというゲーム。 
 製作者は不明。
 プログラマーを突き止めようとする。

>「クバード・シンドローム」
 男性の出産を認めた法律が成立した未来。
 男性がおなかを膨らませて帝王切開で赤ちゃんが誕生。
 これは画期的。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年08月04日

☆『石黒正数短編集』(※不思議世界)


☆『PRESENT FOR ME 石黒正数短編集』(※超能力者、脱走、研究所、隔離、島、サバイバル/ロボット、人類/投げ縄/人類滅亡、映画撮影、大学生、サークル、妄想/魔女、修行、同居/ヘルメット、じいちゃん、女の子/ヒーロー、変身、進路)
著者名:石黒正数
出版社:少年画報社
フラッパー
★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784785928285

“人と会ったのはとても久しぶりだ”

 『それでも町は廻っている』でお馴染みの石黒正数さんの初短編集。
 全体的にはSFコメディー作品が多め。

 表題作の「PRESENT FOR ME」が一番シリアスなんじゃないかと思う。
 砂で埋もれたまっさらな世界に、ロボットと人が出会う。
 壊れかけたロボットの役目とは……。
 温かくもあるけど、機械ということを考えるとSFだなあと思う。

 一話目「ススメ サイキック少年団」もおもしろい。
 超能力者たちが集められた施設。
 が爆発。
 生き残った能力者は、何もなくなった島でどうにか生きようとする。
 自分らの特殊能力を信じて。
 っていうか、残りの2人は?
 そこが重要だと思うのですが、
 逃げもまたこの作品だよなとも思う。

 んで、もう1つ取り上げたいのが「バーバラ」。
 主人公の家に魔女っ子が居候。
 人間界に修行に来たらしい。
 しかしその魔女、顔がブサイクで、しかも使い魔も最悪ときた。
 まあまあのオチですが、それも現実ってことで。
 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2007年07月31日

☆『海獣の子供』(※不思議な子供)


☆『海獣の子供 1〜2(続刊)』(※海、ジュゴン、水族館、ガールミーツボーイ、両親、病弱、入退院、光、泳ぎ、秘密、天才学者、魚、生物学者、中学生)
著者名:五十嵐大介
出版社:小学館
IKKI
★★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784091883681

“小さいとき水族館で幽霊を見た。
 思えばあれがすべての始まりだったのかもしれない。”


 すばらしいですよ、これ。
 ジュブナイルですね〜。
 すげーなつかしい感じ。

 子どもが主人公だと、そのファンタジー性は無限に広がるよね。
ミヨリの森』や『ピアノの森』好きな人には良いんではないでしょうか。
 不思議な子ども&自然の中で育つってとこに共通点あるし。

 主人公は、ちょっと外れた女の子・琉花。
 周りの子には馴染めず、導かれるように行った海で1人の少年・海と出会う。
 のちに空という少年にも会うんだけど、
 彼らは海中で育った子供。兄弟。
 ジュゴンによって育てられた子供らしい。
 ずっと海の中で暮らしていたため、皮膚が極端に乾燥してしまい海中の中のほうが調子がいい。

 そんな彼らと琉花の交流。
 なんか次から次へと不思議なことが起こるんですよねー。
 琉花もなんだか特別な存在らしく、先が気になるところです。
posted by 未衣名 at 23:37| Comment(1) | TrackBack(2) | 不思議世界

2007年07月26日

★『自殺自由法』(※不思議世界)


★『自殺自由法』(※自殺、法律、センター、家族、電話、家庭問題、俳優、借金、小説、取材、メディア、男女、バス、政府)
著者名:戸梶圭太
出版社:中央公論新社
★★★★
出版年:2004.08
ISBN :9784120035586

“自殺がいけないなんて言ったの誰!”

 自殺はいけないという現代社会。
 年間3万人の人が自ら命を落としていくという事実。

 この小説は、政府が自殺を公認した世界。

『日本国民は満15歳以上になれば何人も自由意志によって、国が定めたところの施設に於いて適切な方法により自殺することを許される』

 そんな法律ができ、楽して死ねる施設が設けられたら、人々はどんな人生に転換するのだろうか。
 死にたいとき、死ねる。
 自逝センターに行けば、その処置が毎日毎日行われている。
 人々が死に向かうまでの過程が山ほど描かれております。
 めんどくさいのでキーワードにあまり書いてないんですけど、人が死ぬ理由は様々。
 
 この自殺自由法についてどう思うかという人々のアンケート調査(もちろん架空)もあり、必要だという意見、不要だという意見、いろいろあるので自殺についてかなり考えさせられます。

 政府関係者の死もありますしね(小井泉首相)。

 不思議なのは自逝センター。
 コレに関しては謎多き存在です。
 どうやって安楽死させるのかが描かれていない。
 一番知りたいところなのに!!
 第一安楽死というものは、定義があやふやだからどうかと思うけどね。
(「ガウガウわー太」読んでいる人にならここらへんはわかると思う)

 だからこそ、最終章はインパクトがあるというか、ぞっとする。
 沖縄の防空壕に入った気分。
 もしくはユダヤ人の大量虐殺といいますか。

 自殺に関しては賛否両論あるだろうけど、こういう小説も必要だと思う。
posted by 未衣名 at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年07月02日

☆『五日性滅亡シンドローム』(※世界の滅亡)


☆『五日性滅亡シンドローム 1〜(続刊)』(※四コマ、学校生活、友だち、好きな人、自殺、地震、サボり、死神、閻魔大王)
著者名:ヤス
出版社:芳文社
まんがタイムきららH
★★★☆
出版年:2007.06
ISBN :9784832276376

“別にどうせ何も起きないわよ。
 噂なんて全部嘘に決まってる。
 こんな広い世界が噂ごときで無くなると思う?”


 この世界は、あと5日で滅亡するらしい。
 世界の滅亡まで、あと5日。

 その世界に生きる少年少女の日常。
 登場人物の異なる1stシーズン「不死編」と2ndシーズン「死神編」の二つが収録。
 
 あと少しで世界滅亡と聞いたら、何をするだろうか。
 学校をサボるもの、それでも通うもの、屋上に立つもの、もっと楽な死に方を探そうとするもの、悔いを残さないようにと告白しようとするもの……。
 その日が近づくにつれ、新たな噂がたつ。
 
 ○○すれば助かるんだとか、でもやっぱり結局は死ぬんだとか。
 いろんな噂が交差。

 自分はたぶん、嘘だと思ってふつーに暮らしてると思います。
 それに、最近時間の流れが速すぎる。
 一週間なんてあっという間。
 5日なんて一瞬だと思う。
 何をしようという考える暇さえないと思う。
 嫌な現代社会ですな……。

******
>終末が描かれている本
 ブログ内のここと、
☆『7SEEDS
●『WELL
★『失われた町
★●『塩の街

 本の内容は、リンク先に飛んで確認してください。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年06月06日

☆『パプリカ』(※夢世界)


☆『パプリカ』(※復讐、神経症、機械、夢探偵、発明品、小学生、依頼、副作用、心的外傷)
著者名:坂井恵理
筒井康隆(原著)
出版社:講談社
映画化
シリウス
★★★☆
出版年:2007.06
ISBN :9784063730777

“目を閉じたら――
 あたしは強くなれるの”


 少し前にアニメーション映画が公開されたもの。
 でもこのコミックは原作とも映画とも違うらしい。
 どちらも知らないのでどう違うかわからないけれど。

<パプリカ>ってのは夢の中の探偵。
 もう一人の自分。
 夢の中を犯そうとするものを捕まえる役。

 かつてパプリカをやっていた千葉敦子。
 彼女の中からパプリカは消えてしまい、新たな<パプリカ>が登場。
 少し前に都会で起きた奇妙な事件。
 それから、小さな女の子がパプリカになった。
 事件現場でとあるものを拾ったことから。
 彼女は心に大きな傷を背負っていて、それも原因かなあとも思う。
 
 殺したいやつに悪夢を見せ、懲らしめる。
『ゲットバッカーズ』の邪眼と同じ感じ?
 いや、違うか。

 あとは、夢ばかり見てると現実と混じるとか、
 夢ばかり見てないで現実を見よ。
 そんな感じ。

 しかし心の傷ってのは自分をいろいろと縛る気がする。

******
夢が出てくる本
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年06月06日

☆『フール・フール』(※旅)


☆『フール・フール 1〜(続刊)』(※禁忌、異世界→異世界、旅人、王地、父親、巻物、狼、未知の世界)
著者名:小林ゆき
出版社:リイド社
コミックファング
★★★★
出版年:2007.05
ISBN :9784845836062

“何があっても何をいわれても夢を追い続ける愚か者。
 自分を突き進むのがフールという漢だ。”


 旅をすることが禁忌の世界の話。
 
 世界のどこかにある8つの世界。
 世界のどこかには「王地」と呼ばれる望むものがすべて揃ってる場所があって、
 そこへ行けば「世界の王」が約束される。
 でもそれは伝説であって本当にあるかわからない。
 だから、旅をするものは「フール(愚か者)」と呼ばれてる。

 そんな中で誰の制止も振り切り旅に出ようとしているのが主人公のタイガ。
 世界を旅する男・カザルと出会い、よりその心を強くする。
 カザルがもってきた「王地の書」という巻物が手がかりになり、王地探しが始まります。

 熱い魂があります。

「ONE PIECE」好きな人にはいいんじゃないかなあ。
 ルフィと同じく、ここの主人公も偉大な父を持ってます。
 父親が行方不明なのでよけいにミステリアスです。

旅の本
 古い記事だけどここも参照。
 リンク貼らないけど、『棺担ぎのクロ。』『テガミバチ』『ONE PIECE』『フェアリーテイル』もここらの部類。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年05月26日

●『人類は衰退しました』(※不思議世界)


●『人類は衰退しました』(※妖精、未来、人類、紙、名前、お菓子、調停官、祖父、ペーパークラフト、金平糖、国家公務員、集合離散)
著者名:田中ロミオ
出版社:小学館
ガガガ文庫
★★★☆
出版年:2007.05
ISBN :9784094510010

“あのちんまい方たちこそ――
 地球人類だったりしますね、このごろは”


 近未来というか、かなり未来のお話。
 人が減って減って、この地球で<人類>を指すのが人間ではなく<妖精>に変わった時代。
 
 妖精と人間の間を取り持つ調停官になった主人公は、故郷の里で働くことに。
 まずは妖精さんにご挨拶です。

 ラノベというか童話じゃないんだけど、微妙に子どもの本に近い気もしなくはない感じ。 
 主人公のテキトウな性格に、妖精の可愛さに……。
 
 飯は食わないけどお菓子は食うとか、
 少しでも群れを作るといっぱい増えちゃうとか、
 びっくりすると丸くなっちゃうとか、妖精の体質はいろいろ。
 
 ゆるゆるでのほほんな文庫です。

 すげー平和。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 不思議世界

2007年05月22日

★『ラス・マンチャス通信』(※不思議世界)


★『ラス・マンチャス通信』(※呪い、家族、姉、異形、仕事、施設、殺害、罪、罰、就職、映画、船、種族、人外、教官、恋人、厨房、一族、レストラン、不条理)
著者名:平山瑞穂
出版社:新潮社
第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作
★★★★
出版年:2004.12
ISBN :9784104722013

“アレを耐える秘訣は、
 アレがもとから存在しないものと見なすこと以外なかった”


 超異質。

 なんとも不思議な世界が広がっている小説。
 ホラーというか幻想文学というか耽美小説というか奇書というか……。
 めちゃ説明不足なくせに、でもやたらと説明が細かい。
 そしてやたらに怖かったりえろかったりする。
 でも不快はない。
 なぜかこの世界に引き込まれてしまう。

 呪われた血を受け継ぐ主人公のぼく。
 正しいことをしているのにいつも不幸な目に遭ってしまう。

 第一話は、一緒に暮らすアレの話。
 小川洋子『ブラフマンの埋葬』のごとく、読者には正体不明の生き物が登場(表紙に一応は描かれてます)。
 家を這いずり回る異臭を放つアレ。
 猟奇的行動が多いアレ。姉を犯そうとするアレ。

 抵抗を許さないよう親に教育されてきたぼくらは、逆らうことができない。
 しかしついにぼくはついにアレを殺してしまう。
 姉とともに遺体を隠そうとするのだが、気を失ったことで失敗。
 父親に連れられ、ぼくだけが<施設>へ放り込まれる。

 やたらめったらえろいことが描かれているんだけど、
(ぼくは近所の女の子を連れ込んでお医者さんごっこをしたことあるだとか、姉とちょっと危ない行為をしてるとかいろいろ)
 そんなに気にならない。むしろ、その異質さがこの世界をもっともっと謎に満ちたものへと誘ってるように思う。

 異形すぎて感想書きにくいんですが、
 ぐいぐいと惹きこまれることは間違いなしです。
 舞台は現代。ファンタジー小説のクセに現実世界を描いてて、
 それでいて異形な生物がたくさん出てくる。人間込みで。
 不思議がたくさんつまってます。
 
 
posted by 未衣名 at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年05月02日

☆『邪眼は月輪に飛ぶ』(※不思議世界)


☆『邪眼は月輪に飛ぶ』(※東京、アメリカ、軍、スナイパー、鳥、眼、フクロウ、毒、祈祷師、銃、殺し、仮面、語り継がれ)
著者名:藤田和日郎
出版社:小学館
スピリッツ
★★★☆
出版年:2007.04
ISBN :9784091811974

“<ミネルヴァ>に見られた者はみな死ぬ”

 なんかすげー恐ろしかった。
 面白いんだけど、怖いです。
 でも、鳥の気持ちもちょっと理解できるというかなんというかの微妙な気持ち。

 1巻完結本。
 とある毒を持ったフクロウが日本へ上陸。
 フクロウに見られたものは必ず死ぬ。
 メデューサの場合は見たら死ぬのだけど、これは見られたら死ぬ系。
 自分が見なくても見られたら終りなので危険大。

 メディアを通じてもその効果はあり、大量の死者が出る。
 フクロウは殺気に反応する。
 殺そうとしても殺す前に見られてしまうのでスナイパーたちは歯が立たない。
 ただ、1人だけ過去にそのフクロウを倒したことがある男がいて、今回もその男にフクロウ倒しの依頼が行く。

 命がけの戦い。
 っていうか、どうしたらそのフクロウを倒せんだよ、と自分では方法が思いつかないんですけど。
 特殊能力に頼る系というのはちょっと、な。
 まあ、そうするほかないよね。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(2) | 不思議世界

2007年04月23日

◎「Roman」(※幻想曲)


◎「Roman」
(※ファンタジー、異世界、伝説、ポップス、民俗音楽、セリフ、声優)
115xZ4wFH3L.jpgアーティスト:Sound Horizon
作詞作曲:Revo
発売元:キングレコード
★★★★★
出版年:2006.11
ASIN :B000J10CMQ



 本日サン・ジョルディの日
 いつもなら名古屋のオアシス21へ行って古本を格安購入するのですが今年は無理。
 今日は本を贈る日ということで、ちょっと変わったものを紹介。
 
 ストーリーCD
 物語性のある音楽曲集。

 Sound Horizonという幻想楽団の5th Story CDです。
 11曲入っているんだけど、それがひとつの物語を含んだ作品になっているのです。
 ミュージカルちっくな感じで、歌とセリフがミックスされてます。
 
 レーベルから作品解説引用すると、

幾度となく繰り返される朝と夜のように、廻り続ける生と死の物語。其の狭間で現在を生きる者達の歓びと哀しみを綴った詩。
 11の幻想曲が複雑に絡み合い紡がれる音の地平線。
 幻想楽団【Sound Horizon】が満を持して世に放つ意欲作。生とは何か?死とは何か?
 彼等が生きることの意味とは-

 嗚呼...果たして其の世界に君が生まれるに足りる浪漫はあるのだろうか?


 な感じ。
 大塚明夫さんなど、有名な声優陣が参加しています。
 とにかく曲がかっこいいです。
 声優やアニメ好きには大変満足できるものかと。

 ぜひ試聴してほしいのは、8曲目の「美しきもの」。
 これはバラード曲オンリーなので一般の人にも十分通じる……というか、すばらしすぎる曲なので最後まで聴いてほしいなと思います。
 セブンアンドワイのHPから可能です。

******
Sound Horizon公式HP
Revo個人サイト
posted by 未衣名 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年04月20日

☆『即席戦隊ラブ&ピース』(※不思議世界)


☆『即席戦隊ラブ&ピース』(※戦隊モノ、特区、変身、最終兵器、産業廃棄物、突然変異、東京近郊、モデルタウン、侵略者、クラスメート、中学生、愛)
著者名:椿カヲリ
出版社:マッグガーデン
コミックブレード
★★★★
出版年:2007.04
ISBN :9784861273780

“この町はすでに、
 彼らによって侵略を受けている”


 コメディではあるのだけど、だんだんとシリアスになっていく1巻完結コミック。
 モデルタウンの町の1つ鳩降。
 そこは戦隊モノで町おこしをしているところ。
 特撮のロケ現場だったり町にヒーローがいたり。

 地域ヒーローが大活躍している現代を模しての話かな、な感じ。
 おもしろいところはココから。
 実はこの町には本物の侵略者がいて、本物のヒーローがいる。
 町が戦隊特区とされているのは本物を隠すためのカモフラージュ。
 
 町を護るヒロインの女の子・アイに触れた瞬間、主人公の平和は変身。
 ラブ&ピースであります。
 
 侵略者は未確認生命体・ラヴァーズ。
 しかしね、完全に悪ってわけじゃないところがまた考えどころ。
 ラヴァーズって名前からちょっと想像付くとおり、ちょっと哀しい部分もあるんだよね。
正義警官モンジュ』をちょっと思い出した。

 どこまでが現実で、どこからが嘘なのか。
 本当の現実に紛れ、隠れ動いている世界。
 一般人には遠い世界。
 世界の真実というか、知らない世界というか。

<愛>を学ぶに良い作品。
posted by 未衣名 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年04月07日

☆『クロスブレイド』(※不思議世界)


☆『XBLADE 1〜(続刊)』(※大災厄、未曾有、過去、仲間、ケンカ、刀、能力、徳川、同居、女の子、事件)
著者名:士貴智志
イダタツヒコ
出版社:講談社
シリウス
★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784063730647

“四年前、東京を未曾有の大災厄が襲った”

 空から何かが落ちてきたことで壊滅した東京。
 事件から四年後の世界。
 影響が大きかった地区は封鎖され進入禁止。
 常に黒雲に隠れる地域となった。

 自分にはちょっとあわない話だったんだけど、
 つまらないわけじゃないので紹介。

 主人公のハルは、その災害の唯一の生き残り。
 そんな彼はある日事件に巻き込まれ、
 一つの刀を拾う。
 それは女の子が変身した姿で、
 わけのわからない戦いに巻き込まれていくという感じ。

 歴史がらみなのかな。
 とりあえず、次の巻も購入予定。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年03月27日

★『少年検閲官』(※不思議世界)


★『少年検閲官』(※書物、焚書、森、ミステリ、禁止、探偵、検閲官、推理、謎解き、犯人、宿、バラバラ殺人、遺体、廃人、ガジェット、ラジオ、車椅子、連続殺人、父親、紙)
著者名:北山猛邦
出版社:東京創元社
ミステリフロンティア
★★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784488017224

“この失われた世界に、『探偵』はまだ存在する”

 初めは「春期限定〜」や「夏期限定〜」の小市民シリーズあってのジャケ買いだったのですが、これがまた大正解な本。
 奇想とはまさにこのストーリーのことをいうのだと思った。

『名探偵コナン』でお馴染みのセリフ、
「犯人はこの中にいる」とか「犯人は○○、お前だ」っていうセリフがね、
 ここでは「探偵はこの中にいる」や「探偵は、○○。お前だ」って書き換えられているのです。

 探偵=犯人というミステリ。
 物語の謎解きをするのが探偵ですが、その探偵が何故犯人というのかには、世界の形にある。
 何人も書物を所有してはいけない世界。
 書物があるから、犯罪の世界が広がる。
 犯罪阻止の政策らしい。

 主人公のクリスは、書物というのがどんな形をしているのかさえ知らないという始末。
 子どもの勉強道具は教科書ではなく、ラジオ。
 音から情報を得る。

 ミステリがなんなのか、殺人とはなんなのか、探偵がなんなのか、その概念すらない世界。
 にも関わらずちまたを揺るがす連続バラバラ殺人事件。
 犯罪というものが何なのかさえわからない世界なのに。

「探偵」はこの世界の管理人。
 書物の存在を知っている存在。
 =犯罪や殺人の意味を知る存在。
 ↑というわけで、この本では「探偵」が「犯人」として扱われている。

 ミステリ作家の名前という禁忌を持つ主人公クリスと、書物の検閲官であるエノ。
 捕まる・捕まえるという対照的立場にある二人。
 出会ってはいけない彼らが、本当の意味での<探偵>として物語は進んでいく。

 ラスト付近は本当に新鮮で斬新。
 読む価値あります。

******
>関連性のある本たち
●『世界は紙でできている

 紙が重要視される世界。
 一押し。 

★『密やかな結晶
<失われた世界>として紹介。
 みんな知らないのに自分だけが知っているということに関しては、一種の共通部分。
posted by 未衣名 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年03月26日

☆『ライオン丸G』(※変身)


☆『ライオン丸G 1〜(※続刊)(※小説家志望、姉妹、コンタクトレンズ、歌舞伎町、中毒者、刀 
、学校、不法滞在、借金、兄弟、ヤクザ、組長、女子高生、組織、老人、廃校予定)
著者名:うしおそうじ(原著)
ゴツボマサル(画)
出版社:スクウェア・エニックス
ヤングガンガン
★★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784757519725

“ねえ、ボクの小説のモデルになってよ”

 ワケのわからんことばかりが起こるストーリーなんですけど、
 個人的にツボ。
 なぜって、主人公が一人称<ボク>のボーイッシュな眼鏡っ娘・香織。
 小説家志望で、眼鏡取った姿は「ベタだけどけっこうかわいいほうだと思う」とか心のうちで思ってる。
 姉ちゃんの沙織は、天然でキュート過ぎるほどの体と性格の持ち主で、これまたツボです。

 貧乏ながら姉と二人暮しの彼女は、手っ取り早く金を稼ごうと日々小説のネタを頭にめぐらしている。
 そこに現われたのは、獅子に変身するかっこいい青年。獅子丸(普段はアホ)。

 簡単に快楽を得られるコンタクトレンズが流行り出したこの世界で、
 薬の副作用により現われる<アディクト(中毒者)>たちと戦っていく。
 香織はそれをネタに小説を作っていくわけです。

 これから注目してもいいと思う作品。
 ネパールで出会った謎の老人と刀のことが気になります。
 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年03月23日

●『扉の外』(※不思議世界)


●『扉の外』(※サバイバル、ゲーム、トランプカード、tルール、生き残り、宇宙、隔離、クラスメート、同級生、人工知能、食料、宇宙船)
著者名:土橋真二郎
出版社:メディアワークス
電撃文庫
第13回電撃小説大賞金賞受賞作
★★★☆
出版年:2007.02
ISBN :9784840237178

“目指すは楽園です。
 あなたがたは待っていればいいのです”


 修学旅行へ行く途中、突如行われた健康診断。
 気がつくと見知らぬ空間に2年4組の面々はいた。
 同じ密室にクラス全員が閉じ込められ、そこには人工知能ソフィアを名乗る存在が現われる。
 ソフィアに従っていれば生き残れるらしい。
 地球は戦争に壊滅状態。
 ここは宇宙船の中で、いわゆるノアの方舟らしい。
 
 絶対の平等が守られているこの隔離状況。
 主人公・紀之以外の者は全員ルールを受け入れ、サバイバル的な日常がスタートする。
 紀之は集団行動から外れたただ一人の人物ってわけです。
 初めは同級生たちに助けてもらえるものの、だんだんと疎外されいく。
 孤立した彼は、だんだんとこの世界のことを探っていく。

 一応生きられるっていう状況なのですが、サバイバルゲームというか国盗り合戦というか、
 仲間を蹴落としたり、弱者を見て笑うとか優越感に浸るとか見下すとか、
 争いが起きないはずがない。
 心理戦ではないけど、人間の心を描いた作品。

 ↑ここはいいと思う。
 しかし、最後がなあ。
 世界はどうなってるのかが不明。
 完結してないの中途半端。
 中途半端といえば『WELL』もそうだったりするんだけど、これはちょっとと思う。

 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2007年03月19日

●『塩の街』(※不思議世界)


●『塩の街』(※隕石、死、サバイバル、水、自衛官、海、東京、仲間、結晶、塩害、伝染、恋)
著者名:有川浩
出版社:メディアワークス
電撃文庫
第10回電撃ゲーム小説大賞大賞受賞
★★★★
出版年:2004.02
ISBN :9784840226011

“世界なんかどうなってもいい。
 あの人だけが無事だったらそれで……”


 正直挿絵は微妙なのですが、物語はよかった。
 3/17の「王様のブランチ」で有川浩さん出てて、ついにデビュー作に手を出してみる。
(『レインツリーの国』だけは読んだことがある)

 突然落ちてきた隕石により、街や人が塩に侵された世界。
 日に日に塩が増えていき、いつ死ぬかわからないという過酷な状況に主人公たちは置かれている。
 人の体が塩に変化していくんだよね、侵されると。
 信じられないありえない世界(←だから楽しい)。

 海を目指している男に、死に直面してしまった男に。
 連作短編のように綴られていく。
 それから、長編のような物語へと変化していくちょっと変わった手法というか。
 だって、見返しのところに書いてあるストーリーと違うから驚いたもん。
 途中からそういう話になる。
 秋庭と真奈の二人の関係にね。

 定まらない関係ってのがまたいいよなあと思う。
 まあ、最後のあたりはぐっと距離が近くなりますけどね。
 世界が滅ぼうというとき、大切なのは恋人か、それとも世界か。
 そんな話。

******
>隕石が落ち来て世界が変わった話
●『Ai Death GUN
 不死者が発生。
☆『7SEEDS
 地球ほぼ滅亡。
posted by 未衣名 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年03月13日

●『WELL』(※不思議世界)


●『WELL』(※サバイバル、生き残り、幼馴染み、砂漠、孤独、殺し、生活、飲み物、食べ物、枯渇、地下世界、殴り合い、ケガ、愛、兄弟、仲間、恨み、駅地下、デパ地下、葛藤)
著者名:木原音瀬
出版社:蒼竜社
ホーリーノベル
★★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784883863143

“街がいきなり砂漠になったのは事実だし、
 誰もそれを否定できないんだよ”


 ある日突然、全ての建物が崩壊。地上は灼熱の太陽と砂だけの世界と化した。
 生き残ったのは地下にいた人の一部。それもなぜか男たち。

 地下にいたことで生き残った幼馴染みの亮としのぶ。
 亮は足に怪我を負い、動けない。
 代わりにしのぶが食料を求め地上へ出ることになるのだが、
 生き残りの人間に出会ったかと思えばボコボコにされる。
 人が助けに来たと思って扉を開ければ場所を乗っ取られる。
 食べ物も水もない、死と隣り合わせの状況。
 死んじゃうの連呼です。
 
 うわ〜、このサバイバルは辛すぎる。
 生きるためにはどうするべきかってのが濃く描かれてる。

 のちに助けてくれる生き残り集団に出くわすんですけど、
 それで状況がよくなるかと思えばそうじゃない。
 食糧問題は未だ解決せず、それにより殺しが始まったりするのです。
 犬肉とか人肉とかツライ言葉も出てきたりするんだよね。

 食料がこれだけしかないって時、
 ちょびっとずつ食べて少しでも長生きするか、
 それとも一気に食って満腹に幸せになって死ぬか。
 その先に<死>しかないのだとしたら、どうするのが幸せなのか。

 ↑とかね、いろんな大切なテーマが含まれているのです、この本は。
 一応BL小説なんですけどね、それを忘れますよ。
 この作家さんだけは格別。
吸血鬼と愉快な仲間たち』『箱の中』と読んできて、ホントこの方のレベルの高さを知りました。

 タイトルの<WELL>というのは、たぶん<井戸>の意。
 地下世界で生き延びる人の話だから。
 でも、WELLってのは他にもいろんな意味があるんだよね。
 それを考えると非常に奥深い。
 センスいいなあと思う。

******
>サバイバルといえば……
7SEEDS』『無人惑星サヴァイヴ』

>終末が描かれているもの
 ココのと、
 ほかに『失われた町』 
posted by 未衣名 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年02月03日

■『アグリーズ』(※不思議世界)


■『アグリーズ 1〜2(続刊)』(※整形、美形、近未来、裏切り、スパイ、病院、研究所、川、ボード、友だち、親友、愛、秘密組織、逃亡、医者、脳、誕生日、廃墟)
著者名:スコット・ウエスターフェルド(著)
谷崎ケイ(訳)
出版社:ヴィレッジブックス
★★★★☆
出版年:2006.12〜
ISBN :9784789729475

“みんなが同じようにキレイになって何が悪いの?
 平等な社会にするにはそれしかないわ”


 海外小説ながらに、面白かった。
 数百年後の未来。
 この世界では、16歳になると男も女も全員が<プリティ>(キレイな顔)になるための整形手術を行っていた。
 整形手術の義務。

 タイトルの一部になっている<アグリー>とは、16になっても手術をしてない醜い人間のこと。
(幼少の頃は<リトリー>と呼ばれているのでブサイクではない)。
 アグリーたちは、顔にぶつぶつができてたり狐目だったりシワがあったりで気味の悪い顔。
 この世の中では嫌われる存在。
 アグリーとプリティは住む場所も区切られていて分けられてる。
 プリティは誰にでもなれるけど、誕生日がきてないアグリーにとっては憧れの存在。
 モデルみたいだし。

 主人公のタリーもプリティに早くなりたがってる一人なんだけど、誕生日になっても手術は受けられなかった。
 手術を受けたくないという同じ誕生日の親友が、一生アグリーでいることを望む人が集まる谷<スモーク>(反社会組織というか……)へ逃亡してしまい、彼女を連れ戻さないとプリティにしてやらないぞと脅される。

 大人になってもアグリーで居続ける人たち。
 彼女はスパイとして<スモーク>へ進入。
 しかし、そこで美容整形に関する秘密を少しだけ知ってしまう。
 整形を強制するわけとは……。
 組織の陰謀があるらしい。

 キレイでいることっていうのは、女の欲なんですよ。
 永遠の願いだし。
 だから、それに関わる欲ってももにじみ出てんのね。
 美欲の恐ろしさってのもぐんと伝わってくる。

 でも、それじゃいけないんだよ。

 テーマは<見た目より心>。
 外見がきれいだったらすべてがオッケーとは限らないこと。
 キレイはもちろんいいけど、それ以上に大切なことがあるだろと訴えている小説。
 スモークで組織の目を盗んで暮らす人たちを見てると心が洗われるね。
 人は中身が大事だよと思う。
 
 ますます先が楽しみになってきました。

******
>各巻タイトル(全6巻刊行予定)
1:あたしがキレイになる日(06/12)
2:みにくい自分にサヨナラ(07/1)
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年01月16日

☆「世界は踊る いつまでも」(※不思議世界)


☆「世界は踊るいつまでも 全150話」(※寿命、数字、人生、運命、死、地球、ロボット、人間)
sekaiha.jpg著者名:happy!
出版社:――
Web作品
★★★★★
出版年:2002.08

“数字は必ずゼロへむかう。
 そう、必ずゼロへ……”


 ちょっとここで番外編。
 一般の方がオリジナル作品としてウェブで公開しているものです。
 非常に感銘を受けましたのでここで紹介。
 サイトへ飛ぶにはこちらクリック。

 自分の寿命が数字でわかってしまう世界。
 寿命が誰の目にも見える世界。
 4コマ形式の全150話。

 生まれつき<1>を持つ女性。
 途方も無い数字を持っているため何事も後回しにしてしまう学生、
 数字を見たくないがためにマスクを被る女性。
<0>になりそうな人を見つけては「さよなら」をいう女の子
 残りの寿命が少ないからと、残される息子を案じる両親。
 寿命のないロボット。
 ×(かける)を持った男性……。

 いやはや。
 人生の教科書。
 もうこれがすんげー素晴らしいの。
 自分のこれからを考えちゃいます。
posted by 未衣名 at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2007年01月08日

★『紗央里ちゃんの家』(※不思議世界)


★『紗央里ちゃんの家』(※バラバラ殺人、叔母、祖母、父親、姉、秘密、叔父、祖父、車、焼きそば、虫)
著者名:矢部嵩
出版社:角川書店
第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作
★★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4048737244

“なんでみんなこんなにいつもと違うのだろう”

 奇才あらわる! という感じで、奇奇怪怪なストーリー。
玩具修理者』や『夜市』を排出したホラー小説大賞の受賞作。
 

 ツッコミどころが満載で、「いい加減誰か気づけよ!」とややいらいらする話でもある。
 主人公は小学5年生の男の子。
 夏休み恒例のことで、従姉の紗央里ちゃんの家に父と行くことになる。

 招き入れてくれた叔母さんは、なぜか赤黒く染まったエプロンを身に着けていて、それは魚をさばいた時の血だとか言い分けされ、
 のちに僕は切断された<指>を洗面所の下から発見する。
 少し前に知った祖母の死(風邪という不可解な原因)に関係があるんじゃないかと、僕は叔母たちを疑い、紗央里ちゃんの家でのバラバラ死体探しを始める。
 変な異臭、次々に発見される体の部分、消えた紗央里ちゃんの謎(叔母いわく、家出)。

 とにかく変な、変な事件。
 返り血を浴びた叔母に誰もそれ以上の追求をしないし、
 警察に電話してもその警察がアホ。異常者。子どもの話をまともに聞き入れないという次元ではない。それ以上にどうしようもない馬鹿さ加減(殺人自販機って何??)。
 最後の頼み綱がこれで消えた。
 ある意味<家>という密室に閉じ込められたな、これ。

 この小説の登場人物にまともな奴っているの?
 狂ってる奴しかいないんですよ。
 手に負えなくて誰も何もいえないという感じ??
 いい加減この異常さに誰か気づけよ……。

 唯一まともだと思った主人公の僕でさえも、叔母に耳を斬られても、爪を剥ぎ取られても、いろいろされても、いたって冷静。
 失神するのは普通だとして、いろいろ「なんで?」と父親に問い詰めることも当たり前として、でもなんでお前叔母を怖がらず恨まず? といいたくなる。
 つーか父親! わかるよ。わかるよ、その気持ち。
 だけどさ、やはり子どもが怪我したっていうのに病院も行かないし叔母を叱ることもない。それはどうかと。
 うん、まあ子どもが傷つけられたから家を出たというところは最低限まともなとこだが。

 大体において、この一連の事件(殺人やら殺傷事件やら)には罪も罰も後悔も、そして恨みさえないんだよね。

「どうして?」
「んなのどうでもいいじゃん。なんでいちいち気にするの?」系。
 
 ま、そういう話(これをブラックユーモアっていうの?)。
 こういう時代なんですかね。
 人を殺す理由、傷つける理由。意味がないのは多いですから。
 
 新鋭な現役大学生が登場しましたな。
posted by 未衣名 at 02:24| Comment(2) | TrackBack(1) | 不思議世界

2007年01月08日

☆『テガミバチ』(※不思議世界)


☆『テガミバチ 1〜(続刊)』(※手紙、郵便配達、国家公務、国民、階級、相棒、町、母、虫、精霊、孤児、見世物小屋)
著者名:浅田弘幸
出版社:集英社
月刊少年ジャンプ
★★★
出版年:2007.01
ISBN :4088743121

“「テガミ」には、大切な「こころ」や「きぼう」「願い」がたくさん込められているのです”

 夜が明けることのないAG(アンバーグラウンド)という名の地。
 1日の全てが夜。
 首都を照らす人工太陽の光も届かない危険な土地に手紙を届ける仕事。
 それがタイトルにもなっている<テガミバチ>。
 命を賭して手紙に託されたこころを届けるのが彼らの仕事。

 初めに扱われているのが、郵便物が<人>という異色系。
 この子を知り合いの元へ……みたいに託された手紙。

 手紙モノといえば、『シゴフミ』『ポストガール』「ポストペットモモ便」とかいろいろありますけど、また別なものが出てきたなあという感じです。

 この1巻はプロローグにすぎないのでどんな展開になるのかまだはっきりとしない。
 とりあえず母親探しといったところでしょうかね。
 期待はできます。
posted by 未衣名 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2007年01月07日

★『雷の季節の終わりに』(※不思議世界)


★『雷の季節の終わりに』(※異世界⇔現世、隠れ里、下界、弟、姉、兄、兄弟、家族、闇番、番人、門、死者、魂、幽霊、罪、墓町、仙水、空棲生物、風雷鳥、殺し、誘拐、鬼、獣、高天原、生き残り)
著者名:恒川光太郎
出版社:角川書店
★★★★★
出版年:2006.11
ISBN :4048737414

“雷の季節にはよく人が消える。
 それはもう仕方がないんだ。”


夜市』作者さんの最新作。二作目。
 これが超面白い。
『夜市』読んだときは実写ドラマになると思ったけど(まだなってない)、
 これは必ず「劇場アニメーションになる!」と思いました。
 スタジオジブリがやってくれても全く違和感のない面白さ。
 ジブリっぽい雰囲気もあってめっさ良いんだよね。
 もう一気読み。

 舞台は現代の日本。
 ……の、地図にない<穏>という町(いわゆる隠れ里)。
 穏には春夏秋冬のほかに雷季(神季)という雷の季節が存在し、その季節にはよく人が消えていた。
 主人公はそこに住む男の子・賢也。
 彼は昔雷季に姉を失くしていて、しかもそれと同時に<風わいわい>という物の怪に取り憑かれてしまう。
 風わいわいは自分を励ましてくれるが、穏では忌み嫌われている存在。
 彼は風わいわいを隠しながら生活する。
 また彼には<外から来た者>というもう一つの秘密もあり(穏に住む人はほとんどが外部からきた人らしいが)、ここらも気になるところ。
 過去の記憶がないという部分、ポイント高いです。
 
 季節は巡り、雷の季節が訪れる。
 また新たに人が消え数ヵ月、
 彼は穏の秘密を知ってしまい、追われるハメになる。
 
 物語の視点は、色々と変わります。
 主なのが、主人公・賢也と、現世で暮らす女の子・茜。
 そう、物語が展開されるのは<穏>だけではないのです。
 これがまたうまい具合に重なっていって、めちゃ感心してしまう。

 全体的に魅力のあるキャラが多いし、これは一押し。
 ストーリーが新鮮。
 他に似た作品がないのですよ。
「夜市」もほかに真似がないし、この方の才能には惚れ惚れ。

 次回も期待大です。

******
角川書店特設ページ 
posted by 未衣名 at 01:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年12月31日

★『失われた町』(※不思議世界)


★『失われた町』(※消滅、消失、町、記憶、名前、行政、管理局、別体、家族、絵、本、悲しみ、生き残り、過去、魂)
著者名:三崎亜記
出版社:集英社
★★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4087748308

“失われるのは、なぜ町なのだろう。
 いつかこの首都が、一瞬にして失われてしまうことはないのだろうか”


 超おもしろい。
 読了後は、めちゃくちゃ消失感に浸ってた。

 およそ30年に一度訪れる町の消失。何の前触れもなく、忽然と消える。
 消えるのは、人。人のみ。建物は残る。
 何の衝撃も衝動も音も光もない。
 この世界なら間違いなくトップニュースの大事件なのだけど、ここで報じられるのはほんのささやか。
 関わるのは<穢れ>として認知されてるから。
 新聞にちょこっと載るだけ。読んでも、ふーん。とか、あ、そうなんだ。
 と思う程度。

<意識を持った町>。
 それが<哀しい>と思った人は、町に汚染される(=命を削られる)。

 これがまた面白い設定で、
 んなことあるわけない! とは思いつつ、自然と受け入れてしまう。
 ほんと描き方うまいよな、と思う。

 消滅した町の後処理をするのが回収員。
 町に関わる資料を全て回収する。写真、本、名簿など。
 管理局の人間は消失に関する悲しみを全く持たない人。
 持っていたらそもそもいけません。町に汚染される(命を削られる)から。
 消滅した町から遠いだとか、消えた人間に知り合いがいないだとか、いろんな条件がある。
 そして、何よりの絶対条件が……。

 消滅によって恋人を失った人。
 消滅の後始末をする回収員。
 消滅を防ごうとする管理局。
 消滅を免れた<消滅耐性(生き残り)>など、いろんな人の想いが交差してる。

 いい話、いい話、いい話。
 いろいろ共感しちゃいます。

 感じとしては、『密やかな結晶』と『となり町戦争』を足して2で割ったような(笑)←意味不明)。
posted by 未衣名 at 00:53| Comment(2) | TrackBack(2) | 不思議世界

2006年12月25日

☆『7SEEDS』(※終末)


☆『7SEEDS 1〜9(続刊)』(※サバイバル、仲間、生きる、死、生死、政府、国家、隕石、地球、富士山、海、名前、ガイド、恋人)
著者名:田村由美
出版社:小学館
フラワー
★★★★
出版年:2002.03〜
ISBN :4091380131

“あたしはここで何をするんだろう”

 何年か先の未来。
 地球は大きな隕石によりほぼ壊滅状態。
 人類が滅びるとを事前に予測した各国が最終的にとった対策<7SEEDS計画>。
 様々な方法から選び抜かれた人間を冷凍保存し、人が生きられる環境になったら解凍する。
 新世界に送り出す計画。
 冬を忍び、春に種を蒔くように。
 日本では7人ずつ5つのチームを作った。
 5チームそれぞれのサバイバルを描いた作品。

 目覚めたら突然嵐の中にいて、荒れ果てた姿の地球を見て、
 訳のわからぬ生物に遭遇し、食い物もないし今までの自由な暮らしもない。
 大切な人とはもう会うことはできない。
 生きている人間はいないし住み家もないし、これからどうしていいのかわからない。
 泣き言はいっていられない。
 とにかく、生きるために必死になるしかない。
 本当に過酷。過酷過ぎるほどの状況。

 サバイバルといえばNHKの『無人惑星サヴァイブ』なんだけど、
 それよりも先が見えない。
 ストーリーがめちゃリアルなので恐ろしいです。
 こういう未来があったら嫌だなー。 
posted by 未衣名 at 00:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年12月22日

★『まぶた』(※不思議)


★『まぶた』(※死、飛行機、家族、旅、匂い、植物、奇病、料理、水泳)
著者名:小川洋子
出版社:新潮社
新潮文庫
単行本(01/3)
★★★★
出版年:2004.11
ISBN :4101215227

“わたしたちの秘密を知っているんのはあの人だけね”

 40代中年男と逢引を繰り返す15歳の少女。
 いやーなんつうか、『ホテルアイリス』もそうなんだけど、小川さんの小説だと、年の些カップルに憧れを抱いてしまう。
 描きがきれいだから。
 
『まぶた』は8編から成る短編集。表題作「まぶた」は、男が飼っているハムスターに由来している。
 ハムスターは病気の関係でまぶたを切り取られ、目を閉じることができない。
 ここが奇奇怪怪。
 そんなことって実際あるのか知らんけど、いろいろと考えさせられんのよね。

 他には、育てた植物がなぜか光りだした「中国野菜の育て方」、
 母親のお気に入りの弟の左手が突然、耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった「バックストローク」、卵巣に髪の毛が生えたことで死んでしまった祖母「詩人の卵巣」、彼女はあらゆる匂いの収集家「匂いの収集」など、不思議・恐怖・奇奇怪怪を扱った物語が詰まってます。

 不思議に浸りたい人、物事を哲学したい人はぜひ。
posted by 未衣名 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年12月06日

☆『イキガミ』(※不思議世界)


☆『イキガミ 1〜2(続刊)』(※近未来、死、配達員、国家、法律、死亡予告証、犯罪、夢、友だち、恋人、家族、役人)
著者名:間瀬元朗
出版社:小学館
 ヤングサンデー
★★★★
出版年:2005.08〜
ISBN :4091532810

“いつか本当に慣れる日が来るのだろうか。
 この名誉ある職務に”


 いや〜、面白かったっ。
 命って本当に大事だって思った。
 こんな国家あったら、国どうなるんだろ。

「国家繁栄維持法」に伴い、小学校の新一年生に強制される予防接種。
 そこには1000分の1の確率でとあるナノカプセルが組み込まれている。
 それは、20歳前後で心臓を爆破させるという特殊なもの。
 当たった者にあるのは死。

 生命価値を高めるため、犯罪抑止のため、出生率増加のため……。
 いろいろ理由はあるらしいが、これは命のロシアンルーレット。
 命の尊さをわからせるために、ランダムに国民を殺していく。
 悪人だろうが善人だろうが、選ばれたものは必ず死ぬ。
 生きながらえるという例外は一切なし。
 法律に歯向かった者(いわゆる非国民)には同様のナノカプセルを投与させるという始末。
 みんながこれを受け入れているのにはそういう理由もある。

 誰にナノカプセルが投与され、いつそいつは死ぬのかというのは国が管理。
 死ぬ24時間前、当人に死亡予告証なるものが行き、死ぬまでの24時間を有意義に過ごしてもらうようになっている。

 主人公はその死亡予告「逝紙(イキガミ)」を配達する配達員。
 本書はイキガミをもらった者たちとその周辺人物たちの最期の1日が描かれている。
 理不尽な死を、本人はどう受け止め、どう過ごしていくのか。
 そして、周りの人は……。

 マジで命の大切さをしらしめられる制度。
 実際そういうのってどうなの? と思う。
 言いだしっぺは誰だよ。
 よくもまあこういう法律が通るもんだよな。

 そんなありえない世界を見せてくれるのだから、このマンガの価値は高いと思う。
 現実では決して見られない世界を見せてくれるのだから。
 世界を見るって大事だ。
 学ぶところは多々ある。

 最新3巻は今月下旬に発売予定。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(1) | 不思議世界

2006年11月16日

★『バスジャック』(※非日常世界)


★『バスジャック』(※バスジャック、ゲーム、犯人、ネット)
著者名:三崎亜記
出版社:集英社
★★★☆
出版年:2005.11
ISBN :4087747867

“今、「バスジャック」がブームである”

となり町戦争』に続き、またまた変わりまくった世界の話。
 7つの話から成る短編集。

>表題作の「バスジャック」。
 この世はバスジャックがブームだそーな。
 流行ってるってことはみんなバスを避けるのか?
 死にたくないし。
 と思ったら、その逆。
 バスジャックに行き合わせたら<ラッキー>の世界。
 交通手段は電車よりバスが流行ってるらしい。
 娯楽っていうかスリルっていうか……。

>「二階扉」
 同じく収録されている短編の一つ。
 二階に扉を設置するのが常識の世界。
 つけていない主人公が、「付けなさい」といわれ付ける話。
 2階に扉設置して何の意味が……というのが楽しみの一つですかね。

 わけわからないけど、そこが楽しいです。

  
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(2) | 不思議世界

2006年10月14日

●『二四〇九階の彼女』(※階層世界)


●『二四〇九階の彼女』(※旅、神、図書館、平行世界、脱出、鍵、門、記憶、外の世界、戦争、殺し、カエル、幸福、機械、ロボット、猫、海)
著者名:西村悠
出版社:メディアワークス
 電撃文庫
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4840235929

“だから僕は下に向かうことにした。
 外に出るために”


 アントロポシュカという神というべき存在が創った階層世界が舞台。
 階層世界とは、無数の階層が連なる“塔”のかたちをした世界のこと。
 隔離されているというか、各階が世界として成り立っているらしい。
(なかなか複雑で理解に時間がかかった)
 外の世界というのがわたしたちの住んでいる地球というか、普通の世界のようだ。
 
 主人公のサドリは、外へ出るためにカエルの相棒と共に下の階へと旅を続ける。
 下へ行くには<門>である場所をみつけること。
 門を開けるには<鍵>が必要で、その鍵とは<人>。
 鍵となる人をそこに連れて行けば扉は開かれる。
 そして、下へ進んでいく。
 ある意味『東京アンダーグラウンド』の逆というかなんというか。
 
 本書は各階での出来事を描いた連作短編集。
・九一四階の積層図書館
 情報提供者の少女と、それを記録し本にする記述者。
 収録されている本が非常に興味深いです。
・九四三階の戦争
 戦争しぱなっしの世界。
・九〇〇階のカエルの国
 カエルが一番という、元人間のカエルの国。
・一〇五六階の幻想
 幸せな世界とは。
 世界を作った神の考え。
・二四〇九階の彼女
<外>に追放され外を知る少女と、主人公サドリのやり取り。
 旅を始めた理由がここで語られている。

 理解すると、なかなかに面白いです。
 っていうか、完結してないじゃん! という読了後の感想は置いといて――。
 とりあえず、どれもこれも新鮮でよかったです。
 知らない世界が手が届きそうなとこにあって、
 その国のことを聞くたびにますますその世界が気になって憧れて、
 ついに旅立ってしまう。

 もう一つの世界っていうか、好きなんですよね、そういうの。
トリガー』とかね。
 ちなみにこれは、火星に住んでいる主人公が、
 住めなくなった地球にいつか行くことを願い、最後に夢が叶うというものだ。
 
 続刊でるんですかね、これ。
 ちなみに、好きキャラはカエルです。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年09月22日

★『夏の日のぶたぶた』(※不思議世界)


★『夏の日のぶたぶた』(※10代、家族、母、父、コンビニ、配達、幼なじみ、離婚)
著者名:矢崎存美
出版社:徳間書店
 デュアル文庫
★★★
出版年:2006.08
ISBN :4199051635

“あのう……ほんとにぬいぐるみ?”

 父の経営するコンビニを手伝う主人公。
 配達を頼まれたのは近所で幽霊屋敷と呼ばれている家。
 顔を出したのはブタのぬいぐるみ。
 しゃべるしご飯も食べるし車も運転する。
 奇妙な設定です。
 
 シリーズモノらしいんだよね、これ。
 他の本は読んでないので詳しい事は知りません。
 他読めばもっとブタのこと書いてあるのかな?
 
 本書は、ブタに遭遇した主人公の男の子と、
 その両親、そして幼なじみの女の子の家族物語。
 青春というか青春物語というか、そこら辺もあり。
 家庭を取り戻す話っていったほうがいいのかな。
 そこらに大人(ブタさん)の助言が入ってくるという感じです。

 ブタブタの性格があたたかいです。
 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(2) | TrackBack(1) | 不思議世界

2006年09月19日

★『アリスは語る』(※不思議世界)


★『アリスは語る』(※不思議な水、輪廻、不死、人殺し、魔法、天井裏、桜、恋人)
著者名:七瀬由秋
出版社:リーフ出版
 ジグサグノベルス
★★★
出版年:2006.09
ISBN :4434082043

“損得なんぞありゃしない。
 俺は語るしあんたは黙る。
 ――さてさて。それでは始めよう。”


<アリステラ>とかいうわけのわからん人物が語る不思議な話の数々。
 普通の話じゃなくて、星新一みたいな短編集です。
 このレーベルは確かライトノベルだった気がするんですが、
 本書はラノベじゃありません。
 ラノベちっくな話もあるけど。

 一口飲ませれば生き物を消せる不思議な水、
 前世の記憶がどんどん蘇っていく少年、
 殺した彼女が何度も生き返る話、
 桜のそばにいる少女に恋する少年など。

 一番最後の話だけ独立させたほうが良かったんじゃないですか?
って思った。
 他の話だって面白かったけど、
 アリステラの存在が意味不明。
 存在理由がわからない。説明されてないもん。
 いなくたっていいじゃん。支障ないよ。
 それに、違う登場人物に同じ名前を繰り返し使うなら、
「気にするな」じゃなくて、統一して連作短編にすべきだって。
 ワケわからん。

 でも、オンラインでは人気を集めたんですよね。
posted by 未衣名 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(2) | 不思議世界

2006年09月16日

☆『群青学舎』(※不思議話)


☆『群青学舎 1〜(続刊)』(※恋、学校、異世界、家族)
著者名:入江亜季
出版社:エンターブレイン
 コミックビーム
★★★★
出版年:2006.08
ISBN :4757729189

“それまでどうして気付かなかったのか”

 ふさふさの尻尾が生えているクラスメートに気付いた主人公。
 他のものには見えていないらしい。
 彼の正体は……という一話目の「異界の窓」をはじめ、さまざまなテイストの短編が収録されている。
 すべてがこの話のようにファンタジーというわけではなく、
 普通の恋愛ものもあったりいろいろ。

 お気に入りは、カフェで本読むツンツン女にナルシスト男がアタックしまくる話。
 ちょっときゅんとした。
 この人は、全体的に愛とか恋を描くのがうまい。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年08月31日

※終末またはその周辺が描かれているもの

 再び関東大震災に関連? しまして、世界の終わりおよびその周辺が描かれている本。
 最近ではリメイク映画が話題になった『日本沈没』。
 一昔前は『アルマゲドン』
 
★『終末のフール』伊坂幸太郎
 伊坂的アルマゲドン。
 小惑星の衝突で地球が滅ぶ前の平和な世界。

 ★『密やかな結晶』小川洋子
 記憶がどんどんなくなっていくという、閉ざされた奇妙な島の崩壊が描かれている。

☆「晩餐」須藤真澄 『電気ブラン』収録作品
 今年の8月に世界が終わるというようなことをいって死んでいった祖父(予言者)。
 主人公の少女は、祖父の眠っている隣に、自分が眠るための穴を掘り続ける。
 当然周りからは変人扱い。

●『スクラップド・プリンセス』榊一郎 富士見ファンタジア文庫
 "生まれた王女を殺さなければ、16歳の誕生日に世界を滅ぼす猛毒となるであろう"
 そういう言い伝えのせいで殺されたはずの赤ん坊は生きていた!?
 主人公の廃棄王女パシフィカは、刺客から逃れつつ、血の繋がらない双子の兄弟とあてのない逃亡の旅をする。
 近づく16歳の誕生日。
 世界は――

☆『タカマガハラ』立川恵 講談社 なかよし
 太陽が消えて世界崩壊寸前、という世界が最終巻に出てくる。

★『西城秀樹のおかげです』森奈津子
 原因不明のウイルスにより人類が滅びて一年。
 ただ一人、生き残った少女は……。
 
★『トリガー』霞田志郎
 これも原因不明のもので地球が滅んだ系の話。
 しかし、滅んだのは人類だけできれいな自然は残っている。
 そのシーンは美しいです。

★『CANDY』鯨統一郎 祥伝社
 不思議な世界に迷い込んだ主人公に与えられた使命はキャンディー集め。
 キャンディーを3つ集めなくては、世界が滅びる。

◎「ぷちぷり・ユーシィー」NHKアニメ
 マンガじゃなくて、原作アニメの方。
 廃墟になった魔法界が、空間ごと崩れ去る姿が描かれている。
 かなり衝撃的でした。
 
◎「天空の城ラピュタ」スタジオジブリ

 廃墟といえば、これも忘れてはならない。
posted by 未衣名 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年08月25日

★『都市伝説セピア』(※不思議世界)


★『都市伝説セピア』(※都市伝説、家族、友人、タイムスリップ、死者、月の石、万博、電車、呪い、人形)
著者名:朱川湊人
出版社:文藝春秋
 単行本(03/9)
 文春文庫
オール讀物推理小説新人賞受賞作(「フクロウ男」)
第130回直木賞候補作
★★★★
出版年:2006.04
ISBN :4167712016

“僕はこのまま姿をくらまし続け、人の世の闇に紛れ、自由に飛び続けるつもりだ。
 必要があれば、また人の命を奪うことだってあり得るだろう。
 なにせ僕は――フクロウ男なのだから”


 ↑という、フクロウ男という都市伝説を描いた「フクロウ男」をはじめ、5つの短編が描かれている小説。
 どれも『花まんま』のようなホラーちっくな作品です。
 ホラーは非現実的なので嫌いですが、朱川さんのは好感が持てます。
 直木賞の候補作品というだけあってエンターテイメント性があります。


>アイスマン
 見世物小屋で見られるという氷漬けされた本物のカッパ。
「なんだ、ニセモノじゃん」と思う主人公だったが、カッパの正体に気づいたとき、驚愕の事実を知る。
 ふと『夜市』を思い出した。

>昨日公園
 ついさっきまで一緒に遊んでいた友だちが交通事故にあって死んだ。
 しかし、翌日ぼくは昨日の公園にタイムスリップしていた。
 ぼくは友人を死なせぬよう行動するのだが……。
 哀しくはあるが、その決断は正しい。

>フクロウ男
 フクロウ男という自ら作った都市伝説をネットにより広めた主人公。
 世間でうわさのフクロウ男の正体は主人公。
 彼は、人殺しの快感に憑かれてしまう。 

>死者恋
 死人ばかりを描き続ける主人公。
 彼女は、自殺したとある画学生を想い続けている。

>月の石
 電車の外、マンションのベランダに見えたのは、リストラに追いやった部下と亡くなったはずの母親。
 彼はそのマンションへ赴き、真相を探る。
 これは、ほっとできる話。
posted by 未衣名 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2006年08月24日

●『ある日、爆弾がおちてきて』(※不思議世界)


●『ある日、爆弾がおちてきて』(※時間、爆弾、死者、遊園地、図書館、神様、学校)
著者名:古橋秀之
出版社:メディアワークス
 電撃文庫
★★★☆
出版年:2005.10
ISBN :4840231826

“人間じゃなくて爆弾。
 最新型ですよ〜”


 という表題作「ある日、爆弾がおちてきて」というのをはじめ、「時間」をテーマにした7つの短編が収録されている。
 バラエティ豊かで、しかもどれも新鮮なとこが気に入りました。
 
・「おおきくなあれ」……くしゃみすればするほど記憶が後退していく奇病を持った女の子と男の子のやりとり。
 だんだん幼くなっていく彼女。いったいどこまでいくんでしょ。
・「恋する死者の夜」……死者が蘇る世界。世界中を死者が歩き回っている世界。この世は死者のためにある、というような世界。
・「トトかみじゃ」……図書館の神様。主人公は神様の世話係。
 神への神仏がBL小説ってのが笑えた。
・「出席番号0番」……肉体を持たないクラスメート日渡は、毎日クラスの誰かに乗り移り生活している。
 こういうやつ、一人ほしい。
・「3時間目のまどか」……三時間目だけ、窓の世界は別世界に繋がっていた。
 窓の向こうの少女との甘いやりとり。
 もし現実にあったら窓際席は楽園ですな。学校毎日行くよ。
・「むかし、爆弾がおちてきて」……爆弾から逃れられた一人の少女。
 爆弾の影響で、彼女だけが時間の中に取り残されていた。
 (微妙に似た話が、「サイボーグ009」にあった気がする。)

 とにかく、すごく新鮮味を感じた作品。
 個人的には「トトかみじゃ」が好き。
 いや、だって本好きですから。
posted by 未衣名 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2006年08月08日

★『終末のフール』(※世界の終わり)


★『終末のフール』(※マンション、家族、恋、子ども、復讐)
著者名:伊坂幸太郎
出版社:集英社
★★★☆
出版年:2006.03
ISBN :4087748030

“あと三年しかないんですよ?”

「八年後に小惑星が衝突する」というニュースが飛び交ってから五年。
 暴動がおさまり小康状態になり落ち着いた。
 あと三年で世界は終わる。
 人々はどう暮らしているのか。
 仙台市のとあるマンションを舞台にした連作短編。
 伊坂さんおなじみの絡みあり。

 一ヶ月くらい前に『日本沈没』という映画を見ましたけど、醜い人間の話はどうも好きになれない。
 これはきれいな話なので好きです。
「限られた命をどう生きるか」
 想いが違う8つの物語。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか? あなたの今の生き方は、どのくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
「じたばたして、足掻いて、もがいて。生きる残るのってそういうのだよ、きっとさ」

 世界が崩壊する前に、家族の絆を取り戻そうとする人、
 世界が崩壊する前に、恋をしようとする人、
 世界が崩壊する前に、人を殺そうとする人、
 世界が崩壊するのに、熱心に練習に打ち込むひと
 世界が崩壊するのに、生まれても数年しか生きられない子どもを育てようとする人

 など、いろんな人が描かれている。
 自分なら、何をするだろう。
 たぶん、ふつーにくらしてるかな。

******
集英社特設ページ
All About の書評
スペシャルインタビュー
posted by 未衣名 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2006年07月29日

☆『しろいくも』(※不思議世界)


☆『しろいくも』(※夢、小悪魔、骨董屋、時計、犬、死、人とアヤカシ、殺人、日常、夢、花、桜、神、自分の居場所)
著者名:岩岡ヒサエ
出版社:小学館
IKKI
★★★★☆
出版年:2004.11
ISBN :4091885314

“ヒトでないことがヒトにバレてしまえば、どんな目に遭うかわからない”

 ↑ヒトとそうでない「ヒズミ」という種族のやりとりを描いた「ヒズミの丘」や、表題作「しろいくも」をはじめ、14の短編が詰まったコミック。
 いずれも不思議なファンタジックストーリーになっている。
 心に訴えかけられるものが多いです。

 もう一つプッシュしたいのが「花の咲く道」。
 日常世界に飽きた主人公が、刺激を求める話。
 鼻毛が出ている女性を発見したり、カツラがずれたオヤジを発見したり、
 車の事故を目撃したり。
 しかしそれでも彼は満たされることなく、
 ついに人を殺してしまう。

 ある種の人殺し話なのに、あたたかい。
 殺人後の感想は「さっぱりした」(by主人公)。
 いっちゃいけないことだけど、なんか許せる。
 ぜんぜんドロドロしくなく、むしろさわやか。
 最後はあたたかかったです。
posted by 未衣名 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年04月11日

★『西城秀樹のおかげです』(※不思議世界)


★『西城秀樹のおかげです』(※絶滅、歌、宇宙人、ゲイ、百合)
著者名:森奈津子
出版社:早川書房
ハヤカワ文庫
出版年:2004.11
ISBN :4150307725

“人類絶望がこんなにステキなことだったなんて!”

 原因不明のウイルスにより人類が滅びて一年。
 ただ一人生き残った主人公の少女は、日々静かな街を歩いている。

 ↑なんてちょっと興味深いあらすじ書いてますけど、実際はレズビアンの愛と笑いとエロスがテーマの小説です。
『下妻物語』のような語り口。
 彼女は“お姉さま”を求めているのです。
 そしてやっと自分以外の人間を探しあてる。

 一応R-16ってことで。
 あと、百合とかオタクとかそういうのが理解できる人じゃないとつまらない小説です。
 個人的にはまあまあ。
posted by 未衣名 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年03月13日

☆『イバラード物語』(※幻想世界)


☆『イバラード物語』(※ラピュタ、惑星、魔法使い、竜、鉱石)
著者名:井上直久
出版社:青心社
出版年:1995.07
ISBN :4878920742

“こりゃあ どっかでラピュタが孵化しかかっているんだ”

 映画『耳をすませば』で使われたイバラードの世界。
 井上直久さんのコミックです。
 イバラードといえばたくさん画集がでていますが、コミックはこの1冊のみ。
 有名なラピュタの話を始め、めげゾウの話、鉱物の話、
 たっぷり美しい世界を堪能できます。
 イバラード用語集やラピュタ解説など付録つき。
 
posted by 未衣名 at 23:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年02月17日

★『十字路のあるところ』(※不思議世界)


★『十字路のあるところ』(※脚本家、十字路、言葉、時、名前、買えないものを売る、目、怪盗ルパン)
著者名:吉田篤弘
     坂本真典
出版社:朝日新聞社出版局
 トリッパー
出版年:2005.12
ISBN :4022500808

“だから僕は、
 もういちどルパンに何かを盗んでほしんです”


 不思議話がつまった短編集『十字路のあるところ』。
 6つの話が詰まってます。
 作家の話や夜を拾う話とか、買えないものを売るやつとかね、全部が全部素晴らしい!!
 
 ここではルパンの話を紹介しておきます。
 タイトルは「ルパンの片眼鏡」。
 初めに書いたセリフの抜粋はそこから。

 主人公の僕はある日、落としたコンタクト探しをしている男を見つける。
 コンタクトをあきらめた彼はやがて、「目のひとつくらいくれてやるわ。返すときが来たんだ」と独り言をいい、
 偶然居合わせた僕を、「くれてやった目の代わり」だといった。
 それから僕は<俺の片目>と呼ばれることになり、
 僕は彼のことを「師匠」と呼ぶことになる。 

 うまく言葉で言い表せないんだけど、とってもいい話。
「おおっ!」って思っちゃいました。
posted by 未衣名 at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年01月24日

★『みんな元気。』(※不思議世界)


★『みんな元気。』(※家庭、家族交換、空を飛ぶ、お父さん、不思議世界)
著者名:舞城王太郎
出版社:新潮社
新潮
★★★★
出版年:2004.10
ISBN :4104580023

“家族なんて入れ替え可能だっつうの”

 なんとも不思議な世界が広がっている小説。

 宙に浮くことができる姉を持つ、主人公枇杷。 
 家族も姉のことはみんな知っていて、
 別にそう驚いて生活しているわけではない。

 そんな中、枇杷の家に空中を浮遊する“家”が突っ込んでくる。
 飛行家族は自分の子どもである昭と引き換えに、
 枇杷の妹を連れ去っていってしまう。

 家族の交換です。

 連れ去り理由は何?
 妹は帰ってくるのか。

 ちなみに、妹の代わりにやってきた昭は、
「俺だってこんな負け家族の一員になるのやなんだぜ?」といっており、
 昭の兄は、「子供なんて親の道具なんだよ」といっていっています。

 なかなか考えさせられる言葉がいっぱいあり、
“家族”についてもう一度振り返られる物語です。
posted by 未衣名 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年01月19日

※夜に見る「夢」世界がテーマの小説・コミック

 睡眠中の「夢」のことです。
 今回は、これをテーマに。
 夢で見た楽しいことが現実になったらいいな〜♪ とか、
 夢の世界に入れたらいいな〜とか、たくさん思います。

>小説
■『夢の守り人』上橋菜穂子 偕成社 偕成社ワンダーランド 00/5
「守り人シリーズ」の第3巻。
 夢世界に閉じ込められた仲間を主人公が取り戻す物語。
 人の夢を必要とする花が出てくる。 
★『ドリームバスター 1〜2(続刊)』宮部みゆき 徳間書店 01/11〜
 夢世界での犯罪者退治。アクションモノ。
 楽しいです!
●『居眠りキングダム』野梨原花南 集英社 コバルト文庫 04/3
 古文の時間に寝ると異世界へ。
◆『だんだら山のバク博士』富安 陽子  理論社 97/6
 現代⇔異世界の話。
 主人公が気絶している間に夢世界へ飛んだり、
 夢と現実の狭間の世界にいるバク博士のところにいったりする。

>コミック
☆『夢食案内人』立川恵 講談社 るんるん 94/12
 女の子の悪夢を解決していく。
☆『夢幻伝説 タカマガハラ 全5巻』立川恵 講談社 なかよし 
 主人公たちが眠ると神話世界へ飛ぶ。
☆『あいりん・ドリーム 全3巻』猫部ねこ 講談社 なかよし 96/2〜96/11
 夢の中に現れる謎の女の子はだれ?
☆『まいんどりーむ』藤野もやむ エニックス ガンガンWING 99/4
 夢の世界にいる女の子が、迷い込んできた人間を現実の世界に戻す。
☆『BAKU』びっけ ゼロコミックス 06/2
 悪夢を食料とする獏と夢人。

 ありそうで以外に名前が出てこない。
 予知夢としてあるのは、『カードキャプターさくら』とか『幸福眼少女』とか。
 ほかにもたくさんあるかと思います。

 あ、あとは他人の夢に入り込むor覗き込むっていうのもよくありますよね。
 いっぱい見てきた気がするけど、思い出せないーっ

>読みたいと思っているもの
★『夢十夜』夏目漱石
「こんな夢を見た」から始まる短編集
★『ハザール事典―夢の狩人たちの物語』パヴィチ,ミロラド 東京創元社 93/5
 他人の夢に出入りする夢の狩人の話があるらしい。
★『モニカ―音楽家の夢・小説家の物語』村上龍 新潮社
 坂本龍一の夢を小説にしたもの。

 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年01月14日

★『密やかな結晶』(※不思議世界)


★『密やかな結晶』(※記憶、消滅、孤島、小説家、編集者、秘密警察)
著者名:小川洋子
出版社:講談社
 文庫
 単行本('94)
出版年:1999.08
ISBN :4062645696

“物語を書き続けたら、
 自分の心を守ることができるの?”


 すばらしい小説です!
 何かを失う小説ばかり書いている小説家の主人公
 彼女の住む島では、人の記憶が一つずつ消えていく
 香水の匂いも、鈴も、リボンも、忘れたらもう、取り戻せない。
 それが普通で当たり前。

 しかし、その掟に逆らうかのように、記憶を持ち続けている者もいる。
 この世界の“能力者”ともいうんでしょうか。
 とにかく、特別な存在です。
 そんな彼らは秘密警察によって記憶狩りに遭います。
 逃げられません。
 島から出ることも許されません。
 船はみんな破壊済みです。

 秘密警察は、隠し事を守ろうっていうんじゃない。
 彼らもまた、記憶を失い続けているのですから。
 失い続ける記憶。それは誰もが受け入れている。
 ヒステリックになる者はいない。
 それが、この世界。

 失い続ける世界で、主人公は“小説”というものを忘れ、
“小説”という言葉も発音できなくなる

 もちろん、書けない。

 そしてさらに記憶は消え続けていく。

 推します!
 いい本です。
posted by 未衣名 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2006年01月08日

☆『ゆめの底』(※不思議世界)


☆『ゆめの底』(※コンビニ、ヘンなイキモノ、郵便屋、気持ち、おばさん、夢、缶に閉じ込められた気持ち)
著者名:岩岡ヒサエ
出版社:宙出版
出版年:2005.12
ISBN :4776792559

 “普通「ひと」は入ってこれない世界なんだけど
 あなたはどうしてここにいるのかしら?”


 舞台はコンビニ
夢ができる場所」にあるらしい。
 夢を配っている配達夫が主な利用者。
 死に近い人もくるらしい。
 店長は帽子を深くかぶったうさぎ。

 夢は神様が決めるの
 私やあなたがどうにかしてもできるものではないわ。

 うーん、何かいろいろ考えさせられるコミックです。


 
posted by 未衣名 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2005年12月21日

☆『ヘブン…』(※不思議世界)


☆『ヘブン…』(※ゴミ、少女、生まれ変わり、生きる道)
著者名:鈴木志保
出版社:秋田書店
 プリンセス
出版年:2005.12
ISBN :4253105084

 “あのねえ お譲ちゃん
 こんなもの守ったって
 どうにもなりゃしないよ
 ごみはごみ”


 世界の果てゴミ捨て場
 それが、彼女の住む場所。
 彼女は、そこの番人

 人形とか子猫とかロボットとかが登場します。
 ほんわかなファンタジーです。
 帯ほどの絶賛さはないのですが、
 やわらかいもので包み込まれることだけは確か。

 おすすめは、紙切れの話。
posted by 未衣名 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界

2005年12月13日

★『となり町戦争』(※戦争)


★『となり町戦争』(※戦争とは?、仮想夫婦、任務、業務、生と死)
著者名:三崎亜記
出版社:集英社
出版年:2005.01
第17回小説すばる新人賞受賞作
NHK-FMラジオドラマ化
ISBN :4087747409

 となり町戦争する話。
 ほとんど戦闘シーンはナシ。
 主人公は偵察(スパイ)という任務でとなり町へいく。
 説明会に参加したり、仲間の緊迫した声などからだんだん戦争っぽくなってくる。
 だけど、見えない敵と見えない死者。

 この描き方がかなり面白い。
 車のトランクに死体のようなものと一緒にいたシーンは、かなりどきどき。
 隣のものが死体だったのか死体でなかったのかうやむやに終わった気がするけど。
 その後仲間が殺されたりで、少し“戦争”という現実味が沸く。
 やっぱ戦争は見えていなくちゃ、何が起こっているのか把握できなくちゃ怖いですね。

 個人的には、香西さんのことがイマイチ理解できない。
 なんか機械的な気がして……。
 業務だからとか、なんで反対とか逆らう気持ちがないのだろう。

 この本では、人が死ぬこと、殺されること、戦争に参加すること、戦争での死……など、いろいろ考えさせられました。
posted by 未衣名 at 23:14| Comment(2) | TrackBack(2) | 不思議世界

2005年12月12日

◆『まっくら森』(※不思議世界)


◆『まっくら森』(※猫、酒場、鉱石、飛行、夜、闇、光)
著者名:本橋靖昭
出版社:サンマーク出版
出版年:2004.02
 てれび絵本化
ISBN :4763195646

 1985年放送の、NHK「みんなのうた」で流れた「まっくら森の歌」(谷山浩子)の世界。

 黒が存在しない真っ白な町。
 旅人のぼくは、そこで黒いものがあふれ出ている石を見つける。

 酒場にいたおじいさんがいつの間にか消えてて、追いかけて森に入ったらなにやら不思議な世界で……。
 わたしの好きな要素が盛りだくさんでした。

 元になった歌もオススメです。

“まっくら森の やみの中では きのうは あした
 まっくら クライ クライ”
 
posted by 未衣名 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2005年12月07日

■『NO.6』(※近未来)


■『NO.6 #1〜4(続刊)』(※脱獄、組織、仲間、少年)
著者名:あさのあつこ
出版社:講談社
 YA! Entertainment
出版年:2003.10〜
ISBN :4062120658

 近未来都市での話。
 舞台は2013年。
 ちょっとリアルな数字。
 エリートばかりを集めた区域に住む主人公紫苑が、脱獄者“ネズミ”との出会いにより組織を裏切り、二人で逃げ出す。
 “ネズミ”がどんな犯罪を犯したのか、
 彼の本名は何か、
 二人は今後どうなるか、目が離せない。

 ネズミと紫苑のコンビがたまらなくよいです。
 あくまでもヤングアダルトだから境界線は越えていないのですが、ぎりぎり路線を走っている感じ。
 この二人のやりとりが最高です。
posted by 未衣名 at 18:23| Comment(9) | TrackBack(0) | 不思議世界

2005年12月06日

★『じつは、わたくしこういうものです』(※不思議世界)


★『じつは、わたくしこういうものです』(※職業)
著者名:クラフト・エヴィング商會
出版社:平凡社
出版年:2002.02
ISBN :4582829929

 連作短編というか、ふつうの小説とは違う、仕掛け小説というか。

 月光密売人時間管理人針音楽師……。
 これ以外にも、いろいろな職業の人たちが自分の職業について語っています。
 特に、「月光密売人」なんて気になりませんか?
 月光なんて密売してなんの意味があると思った方はぜひ読んでみてください。

 この本を楽しむコツは、まじめに読むこと
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議世界

2005年11月27日

☆『So What?』(※不思議世界)


『So What? 全4巻(文庫)』(※異国の人、異世界生物、ふつーの日常)
著者名:わかつきめぐみ
出版社:白泉社
 文庫全4巻
 新書全6巻
出版年:1997.06〜1997.9
ISBN :4592882814

 祖父タイムマシン作りに失敗してしまったことから次元がゆがみ、耳がとんがっている異国の少女ライムが現れ、主人公の女の子とライムとの共同生活が始まる。

 タイトルである「So What?」は、
それがどうした?”“だから何?”の意。
 まさにそういう話です。

 祖父が亡くなって幽霊として現れてもびっくりせず、
 異世界の女の子がいても別にって感じで、
 入学した学校もすぐにやめちゃうし、
 秘密を探るスパイが周りにいるんだけどのほほんとして終わるし、
 ヘンな生き物来てもそう動じない。
 何でも“普通の日常”と化してしまう

 幽霊や異世界の生き物が登場するのにもかかわらず、“何の不思議もないじゃない”という雰囲気で、それがあたりまえじゃないのにあたりまえっていう感じのマンガ。
 不思議世界が現実世界に自然と溶け込むっていうところが好き。
 イラストもふわふわした感じでよい印象。
 80年代のマンガといえど、あなどれません。
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2005年11月24日

☆『月の男』(※不思議の国)


☆『月の男』(※惑星)
著者名:コジマケン
出版社:新風舎
出版年:2002.03
ISBN :4797419423

 森博嗣さんの『浮遊研究室』などのイラストを担当されている方の短編マンガ。

 トーンなしのコミック。
 作家独特の世界があらわれている。

 おすすめは「氷の世界」。
 氷河期さんとの会話が不思議でした。
 父親はいくつもの惑星を凍らせてきて、氷河期さんはそのオヤジの娘さんです。
 彼女もあらゆるものを凍らせることができ、
 海をも歩いて渡れてしまうのです。
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2005年09月22日

★『オーデュボンの祈り』(※不思議世界)


★『オーデュボンの祈り』(※ミステリ、殺人)
著者名:伊坂 幸太郎
出版社:新潮社
 新潮文庫
出版年:2003.12
ISBN :4101250219


 登場人物↓
 ・言葉を話し、未来を予知するという江戸時代から立っているカカシ。
 ・嘘しか言わないの画家
  →「嘘しか言わないってことは、逆に本当のことしかいわないってことです」
 ・体重300キロのウサギさん(人)
 ・島の規律として殺人を繰り返す男「桜」
  →「俺は本当の桜になりたいんだ」

 そんな世界に主人公は迷い込むのだが(強盗をしたあとに)、本当に不思議なところだ。
 舞台は、150年以上外界との接触を断った島ですから。
 この本は、この世界のこともいろいろ見える気がする。
 伊坂さん、表現力すばらしいです。

 ※第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
 ※NHK-FM青春アドベンチャーにてラジオドラマ化。
  2004/04/12〜04/23

  
posted by 未衣名 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(2) | 不思議世界

2005年09月05日

★『星兎』(※名前)


★『星兎』(※不思議、ぬいぐるみ、記憶、出会い、月)
著者名:寮 美千子
出版社:パロル舎
出版年:1999.06
ISBN :4894192128

 どこから来たのか、どこへいくのか、だれだって知らないんだ。いつ、この地上から去ることになるのか…も。
 「ぼく」と「うさぎ」の宇宙一せつない物語。
 以上、紹介文より。

 「千と千尋〜」がブームになった頃から名付けに凝るようになったわたし。
 戯言、ゲド戦記、十二国記、BLEACH、コナン、ONE PIECE……
 名前大切にしている本ってたくさんありますよね。
 だけど、この本読んだらまた別の感覚が生まれました。
“名前なんか必要ない”
 それが内容なんです。
 主人公はある日しゃべるウサギの人形と出会い、そのうさぎに“名前なんていうの?”って聞くんです。
 でもウサギは、名前は必要ないから“うさぎ”でいいよっていう。
“うさぎ”って呼べばぼく以外誰が振り向くの? 振り向かないんだからそれでいいでしょ? ってな感じで。
 とても不思議な感覚でした。

 あ、名前のことを長く書いてしまいましたが、それはほんの一部にすぎません。
 この本の魅力は、ほかにもたくさんの不思議がちりばめられていること。
 常識から解放されます。
 王冠の話が好き。
posted by 未衣名 at 07:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 不思議世界

2005年08月13日

★『ホテルカクタス』(※不思議世界)


★『ホテルカクタス』(※アパート・日常)
著者名:江國 香織
出版社:ビリケン出版
出版年:2001.04
ISBN :493902914X

 “ホテルカクタス”というアパートに住んでいる住人の日常。
 っていってもその方たちは、帽子と、きゅうりと、数字の2。
 なんとも不思議なもの。
 描写を読んでも、人間じゃない。
 しかし、人間のような生活してる。
 人間のような日常世界がある。
 神秘的な世界といいますか、こういう雰囲気もいい。
posted by 未衣名 at 23:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 不思議世界

2005年08月09日

★『百鼠』(※不思議世界)


★『百鼠』(ねずみ・作家)
著者名:吉田 篤弘
出版社:筑摩書房
出版年:2005.01
ISBN :448080384X

 タイトルもデザインもいいなあ。
 3つの話からなる短編集。
 不思議な話ばかり。
 お気に入りは表題作である「百鼠」。
 主人公の設定がすごい不思議。
 不思議すぎてここでは書きにくいほど。
 小説家のちょっとが少しだけ、わかった気がする。
posted by 未衣名 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議世界