2008年09月26日

●『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(※人殺し)


●『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(※高校生、同級生、名前、再会、殺人、過去、記憶、逃避行、音楽)
著者名:森田季節
出版社:メディアファクトリー
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞
MF文庫J
★★★★
出版年:2008.09
ISBN :9784840124225

“ねえ、神野君、同盟を組もう。
 そう、『ひとごろし同盟』”


 高校生が人を殺してしまうという出だし。

 女の子を殺してしまったという同級生の男子・神野からの電話。
 それをあっさりと受け止めてしまったのは、自分もかつて人をあやめた経験のある明海。
 タマシイビトとイケニエビトという聞きなれなくともどこか哀しめいた言葉を使い、
 殺されるためだけに存在するイケニエビトの物語がつづられてます
 なんか現代にもいろいろとリスペクトできるので奥深いです。

 表紙が音楽なのでなぜにこれが人殺しと絡むとか意味不明ですが、
 読んでていいなあと思った。
狼と香辛料』や『イチゴ色禁区』の文倉十氏を起用っていうのも大きいよ。

 連作短編であって実は一つの長編であったというシナリオ。
 これはよかった。

*******
>関係ないですが、よかったなあという10代人殺し小説
★『少女には向かない職業
●『永遠のフローズンチョコレート
posted by 未衣名 at 11:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2008年09月07日

★『乱暴と待機』(※復讐)


★『乱暴と待機』(※同居、お兄ちゃん、二段ベッド、屋根裏、仕事、動物愛護センター、殺処分、過去、怪我、事故)
著者名:本谷有希子
出版社:メディアファクトリー
ダ・ヴィンチ
映画化
★★★☆
出版年:2008.02
ISBN :9784840121767

“でもいつかお兄ちゃんがきっとこの世で一番辛くて残酷な復讐を
 私のために思いついてくれるはずだ。
 たぶん”


 復讐する側(お兄ちゃん)、される側(私)の2人の同居生活とその関係を描いたこの著書。
 私はただただお兄ちゃん(血の繋がりはない、近所のお兄ちゃん)に復讐されるのを待ち、
 お兄ちゃんは妹を住まわし、覗き見し続けるみたいな。
 過去の出来事により足を悪くしてしまったお兄ちゃんのお仕事は、
 動物愛護センターで犬を殺処分すること。
 兄が下す最高の復讐とは。
 
 他人から見れば2人とも頭おかしいんじゃないの? とか、
 あんた騙されてるよ、みたいな。
 イッチャッテル? とかそういう言葉がこの2人に相応しい。

 一般の人にはうけ付けなさそう。
 どちらかというとラノベ読み向けじゃないかな。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年08月20日

☆『スナーク狩り』(※犯罪)


☆『スナーク狩り 1〜(続刊)』(※ボーイミーツガール、散弾銃、復讐、過去、バーテンダー、新宿、クリスマス、名前、薬莢、猫、妹、暴力、オーナー、歌舞伎町、母親、友だち、結婚式)
著者名:宮部みゆき(原著)
オオイシヒロト(著)
出版社:新潮社
バンチ
★★★★
出版年:2008.08
ISBN :9784107714121

“俺は……
 あなたにほれたのかもしれません”


 超ドキドキのサスペンスだった。
 
 イブの夜に独りで店番をすることになったバーテンダーの佐倉修治。
 誰も来ない店に現われたのは、大きなかばんを持っている長い髪の女性。
 自分の作るカクテルを初めて美味いといってくれた彼女に、
 心魅かれていく。

 修治サイドからは彼女は謎のままなのですが、
 かばんの中身は散弾銃で人殺し計画を立てているらしくて……。

 つづきが楽しみだなあ。
 不幸な人生を歩んでいる2人だからこそ応援したい。
posted by 未衣名 at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年06月06日

●『死なない男に恋した少女』(※殺人鬼)


●『死なない男に恋した少女』(※不死、高校生、転入生、彼女、同級生、連続殺人、事件、裏サイト、インターネット、掲示板、ナイフ、模倣犯、過去、虐待、暴力、父親、家族、姉、警察官、性癖)
著者名:空埜一樹
出版社:ホビージャパン
HJ文庫
第1回ノベルジャパン大賞奨励賞受賞作
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784894257184

“オレは、
 絶対に、死なねぇ――んだよ”


 サシデレという新カテゴリについてはどうかと思いますが、
 素直におもしろかったです。

 不死身の少年・狗人が出会ったのは、全国を揺るがす連続殺人事件の犯人。
 ナイフで肉を切り刻むことに快感をおぼえるその少女・桐崎恭子は、
 狗人に想いを寄せる。
 理由は、いくら刺しても死なないから。
 
 会話が楽しかった。
 生き生きしていたと思う。
 ただ、人を何人も殺めている恭子についてはいかがなものかと思う。
 このご時世に人殺しが守られる立場にあるのはなあ……。
 極度の性癖という理由で犯罪がオッケーになるわけがない。
 
 非常に楽しめたのに疑問がありすぎてこういう意味では微妙なところ。
 続刊表示はありませんが、続きます。
posted by 未衣名 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月25日

☆『鬼燈の島』(※孤島)


☆『鬼燈の島〜ホオズキノシマ 1〜(続刊)』(※殺人、家庭事情、施設、学校、秘密、過去、嘘、事件、先生、兄妹、小学生)
著者名:三部けい
出版社:スクウェア・エニックス
ヤングガンガン
★★★☆
出版年:2008.05
ISBN :9784757522855

“俺達がこの学園のカラクリに気づいたことを絶対大人達に知られるな。”

 かなりいいんじゃないかと思うサスペンスホラー。
 表紙絵はそれっぽいですが、
 中身の絵はそんなんじゃない。

 家庭に問題がある子どもたちが集められる孤島の学校・鬼燈学園。
 主人公の心と妹の夢はこの学校に新しく転入してくるが、
 クラスメートに大人のいうことを信じるな、もし誓いを破ったら生きてこの島から出られないぞといわれる。
 そこではかつて一人の児童・ヒサノブが、島の秘密を知ってしまい殺されたという。
 やがて調べていくうちにココロたちはヒサノブが知ってしまったであろう秘密に辿り着く。

 なんとも卑劣な施設。
 ここで一気に恐ろしさが伝わってきて、一気に大人が信じられなくなった。
 これは絶対に次も読まねば。
posted by 未衣名 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月15日

☆『シーラカンス』(※犯罪者)


☆『シーラカンス 1〜(続刊)』(※ミステリ、謎解き、過去、殺人事件、心中、アパート、羊、同居人、他人、居場所、家族、両親、刑事、援助交際、家庭教師、先生、ジャーナリスト、写真、目撃者、クラスメート、生き残り)
著者名:霜月かよ子
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784063415766

“居場所なんてどこにも存在しないんだったら、
 あんな場所しかないんだったらどうだっていいよ”


 前作『真夜中のアリアドネ(全4巻)』に勝るとも劣るともいえない極上ミステリ。
 少女漫画でこういうの描けるってものすごい才能だよっ。

 久乃が通う高校教師が殺された。
 騒然とする中、その夜出会った美少年・柳雪成は、彼女が関わる10年前の事件の犯人かも知れない男。
 目撃者である自分は、彼に殺されるかもしれない――。

 両親を亡くし居場所がない久乃にやさしくしてくれる雪成。
 彼は彼であやしい女と付き合っているし、
 その女は久乃を殺そうとしているし、
 ドキドキのサスペンスモノですね。
 絵柄も雰囲気に合ってるし、非常によかったです。

 事件の真相が気になって気になってしょうがなかった!
posted by 未衣名 at 14:48| Comment(1) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月14日

★『子供たち怒る怒る怒る』(※犯罪)


★『子供たち怒る怒る怒る』(※少年少女、殺人、転入、クラスメート、同級生、怒り、犯行予告、兄弟、兄妹、両親、離婚、出生、秘密、過去、心の闇、教室、狂気、サブマシンガン、死体、感情、被害者)
著者名:佐藤友哉
出版社:新潮社
新潮
新潮文庫
単行本(05/5)
★★★★
出版年:2008.04
ISBN :9784101345512

“問題が起きるたびに、こうやればいいんだよ。
 これでみんな、幸福になれるから”


 6篇から成る短編集。
 タイトルは表題作「子供たち怒る怒る怒る」から。 

 子どもたちの心の闇とかいろんなことが描かれている。
 悲しい話とか憤り感じるものとか、共感できるものとか、そんな感じで、
 ライトノベルを文学にしたような感じでもある。
 一般読者から見れば酷いとか感じるかもしれないと思った。
 あくまで自分の推測だけどさ。


 これが普通の世界なのかなー。
 狂ってるようでそれが普通っていうか。
「欲望」で教室で乱射事件を起こす少女たちも、
「リカちゃん人間」の男も女の子も、
「子供たち怒る怒る怒る」の少年少女たちも。
 ほか、みんなみんな。

 グロイ、エグい、不条理、暴力的、絶望的がオッケーな方はどうぞ。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年03月08日

☆『ミスミソウ』(※少年犯罪)


☆『ミスミソウ 1〜(続刊)』(※いじめ、中学生、田舎、都会もの、転校生、転入生、クラスメート、同級生、先生、家族、姉妹、集団、写真、男の子、最後の卒業生)
著者名:押切蓮介
出版社:ぶんか社
ホラーM
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784821185757

“雪の降るこの町で、
 私の家族は焼き殺された”


 田舎の学校に転校してきた主人公・野咲春花が、
 いじめの対象になってしまうというもの。

 ジャンルは本格ホラーとなってますが、
 度を越しているイジメマンガの印象を受けます。
 いじめを起こしているのは女子生徒なんだけど、
 春花のお父さんもぼこぼこにしてしまうし、
 最後には自宅を放火して春花の家族を殺してしまう。
 教師は壊れているので当てにならない。

 この事件の影響が今後どう動いていくのか。
 殺人が殺人事件へ変わるのか。
 気になります。


 少年犯罪が増えているように思う現代。
 ありえないマンガと最初に思ったけど、ありえそうな気もする。
 
 狂った人間ばかり出てくるので普通の人にはオススメできない。
 偏見を持った人だけ読んでみてください。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年02月04日

☆『生活』(※犯罪グループ)


☆『生活 a life 1〜(続刊)』(※犯罪組織、スカウト、武器、吊るし魔、殴り魔、夢、バイト、コンビニ、小説、ニート、社会、面接、正義、見回り、諜報、就職、高校生)
著者名:福満しげゆき
出版社:青林工藝舎
アックス
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784883792566

“オレたちがやってることは快楽犯のような犯罪行為なんだぞ。
 言わば変態なんだ”


 ちょっとした変化球モノの犯罪漫画。

『生活』だから普通の日常生活と思いきや、
 犯罪が普通の日常生活でした。
 でも、今の世の中これが普通だと思う。

 むしゃくしゃした主人公が小さな犯罪を繰り返すことからこの物語は始まる。
 そんで下着ドロボーをしようと思ったところで青年に阻止される。
 警察へ行こうという話になるのかと思いきや、
 犯罪グループを結成。

 え、そっち系ですか??
 
 冗談ではなく、本当に犯罪に走ってます。
 近くで起きたわいせつ教師事件のエロ教師を成敗しようと
 犯罪計画を立て実行してしまうのだから。

 何がすごいって、犯罪を繰り返すたび、
 それでめぐり合わせた人とグループを結成して
 また新たな犯罪へ……と続いていくこと。

 こんなに人は犯罪を冒したいのか。
 ってか、いわゆる復讐というか悪い人を狙って系なので彼らのココロにあるのは正義だと思いますが。
 シリアスに描かれていないところがまたいいところではないだろうか。

 コミカルちっくというかねえ。
 犯罪のプロがやってるんじゃなくて、
 そこらへんにいる人がやっているからちと違う世界になっているというか。
 
 何が正義で何がいけないことなのか。
 正義と悪が交じり合った日常。
 表と裏の組織。
 社会に溶け込めない若者が行き着く先。

 これは続き読みたい。 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月27日

☆『堕悪』(※悪)


☆『堕悪 DARK 1〜(続刊)』(※犯罪、元刑事、裏切り、殺人、義父、婚約者、エリート、同僚、警察、闇金、金、人殺し、銃、極道)
著者名:伊月慶悟(原作)
叶精作(画)
出版社:日本文芸社
ニチブン
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784537107838

“情? 良心?
 そんなものは全て捨てた!
 人情・友情・愛情……その全てがまやかしであり良心が身を滅ぼすと知ったからな!”


 これはなかなかなのでは!
 おもしろかったです。

 熱血刑事・犬飼がある日突然絶大的に信頼している人に裏切られ、悪の道に手を染める話。
 アンダーグラウンドな世界です。
 
 これがいいように読者の期待を裏切ってくれるといいますか、
 予想外なことが次から次へと起こるのです。
 こりゃ絶望するよなと思った。
 その結果が彼を犯罪へと導く。
 いわゆる正当防衛ながらも、殺しは殺し。
 仕方ない殺人というのはあるものです。

 にちぶんなので大人シーン込みですが、
 これがまた人間の汚さというか穢れた部分をあらわしているかのようで一向に気にならない。
 えろくない。
 人間の本来の姿や本能的な部分っていうか、
 これはまさしく闇に生きるって人間だという感じ。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月24日

☆『PEACE MAKER』(※決闘)


☆『PEACE MAKER 1〜(続刊)』(※旅、兄探し、父親、伝説、銃、運命、一族、賭け、ギャンブル、天才賭博師、報酬、金、生き残り、孤児)
著者名:皆川亮二
出版社:集英社
ウルトラジャンプ
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784088773902

“あなたになら出来る……。
 伝説の銃士ピース・エマソンの息子のあなたなら。
 あなたはクリムゾン一味を倒す運命なの”


 凄腕の銃士集団<深紅の処刑人>に負われている少女・ニコラ。
 望まぬ決闘に巻き込まれ勝ってしまった主人公のポープ・エマソン。
 自分も追われる身となったホープは、
 無理矢理ついてくるニコラと行動することに。
 自分はクリムゾン一族を倒す運命にあるらしい。
 趣味のギャンブルで知り合ったカイルもまた運命のような関係に絡み……。

 
 まだまだ本領発揮って感じじゃないね。
 プロローグにすぎないのだと思う。
 でも期待できる作品ではあります。

 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月09日

☆『殺戮姫』(※殺人)


☆『殺戮姫』(※無差別大量殺人鬼、救世主、正義、犯罪、同居、学校、クラスメート、ライバル、女の子)
著者名:みさき速
出版社:秋田書店
チャンピオン
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784253207898

“もし自分にライダーやウルトラみたいな能力があれば
 本当はみんな正義の味方になりたいハズなんだ”


 これは一体どう評価したらよいものか……。

 凶悪犯罪者に制裁を与える話。
 タイトルになっている殺戮姫っていうのは、ヒロインの女の子・ルウ。
 人をいやだと思った瞬間に殺人鬼へと変貌。
 無差別に周りの人間を殺してしまう。
 それを抑えるのが、主人公の王士。
 彼の声にだけは反応してくれるため、彼なしではこの世界が滅ぶ。
 ゆえに、救世主と呼ばれている。

 その2人が出会う凶悪犯罪。
 犯人だって自分が正義とか正しいと思ってやっている殺人だからね。
 結局は痛めつけたりするわけだから、
 五十歩百歩と思わなくはないのだけど、何が正義か考えてしまう。

 ある程度の犠牲は必要だからね。
 だれかが殺らなければ止まらない犯罪だってある。
 人はなぜ人を殺してはいけないのか。
 その1つも描かれています。

 理解のできぬ犯罪が多い現在に適した作品だと思う。

 2巻が読みたかったのだけどこれは終わりなんでしょうか……。
 ルウはなぜこういう人物になっているのかとか、
 本当にあの人と兄妹なのかとか、尼さんとお兄さんの関係はなんなのかとか、
 知りたいこといっぱいあるのに。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年12月25日

◎「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion」(※復讐)


◎「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」(※罪、過去、旧友、ライバル、死、抹消、試験、決定、組織、苦しみ、死者、謀反、戦い、死刑、隊長、秘宝、仲間、信頼、契約、刀、秘密)
原作:久保帯人
監督:阿部記之
脚本:横手美智子
大久保昌弘
★★★★☆
公開日:07/12/22

“生きてりゃ納得のいかないことなんてあるだろ”

『BLEACH』という枠組みで創られた作品としては期待以上の作品。
 前作をはるかに超えてると思うのは、これが本編の番外編として確実に組み込まねばならないエピソードが描かれているから。
 さすが横手美智子さん。
 この人が描くと違うよvv

 日番谷隊長カッコイイ〜っ☆
 彼の強さ、素晴らしさが際立っているよ。
 怪我してもあれだけ反抗できるなんてすげー。さすが。
 隊長&副隊長の絆ってのもいっぱいあってよかった〜。

 予告でも大々的に宣伝されているのは、日番谷隊長の処刑命令。
 尸魂界の秘宝・王印が何者かによって盗まれ、
 警備を担当していた日番谷隊長は敵の正体に気づき一人彼を追うことになるのです。
 初めは護衛の失態で捕らえるよう指示が出るのですが、
 追ってきた仲間の死神を攻撃。
 深傷を負いながら相手を追う。
 どうやら敵は日番谷隊長のことを知っているらしく、
 日番谷隊長もまた、敵の正体に気づいているらしい。
 
 2人の関係は一体なんなのか。
 敵の目的はなんなのか。
 日番谷隊長は何をしようとしているのか。

 もう一つの氷輪丸が存在していた過去が明らかになります。
 どういう経緯があって日番谷隊長は氷輪丸を手に入れたのか。

 哀しい話でした。
 架空世界の話だけど、現代社会にも当てはまることがいっぱいで、訴える力強さが伝わってきた。
 組織の話になると「踊る大捜査線」とかね。思い出すよ。

 組織に逆らえない苦しみ、辛さ。
 守らなければならない掟。
 あれは不条理だと思う。絶対におかしいだろ。
 反逆は当たり前だろ。

 あとは、厳密には自分の罪ではないのにそれを自分の罪として背負い込む苦しみ。
 そしてそれを見る周りの辛さ。
 一人で背負い込むのはやめなさいというシーンは胸が痛いですね。
 持つべきものは仲間です。

 残念だったのは、コンが出てこなかったことと(予告のみ登場。小説版にはでているっぽい)、
 死神の各隊長・副隊長たちの活躍の薄さ。
 キャラが多すぎて好きキャラの活躍が少ない(泣)。
 当たり前ですが。
 夜一さん&砕蜂をもっと見たかったのと、浦原サンをもう少し出してほしかったな。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年12月06日

★『福音の少年』(※復讐)


★『福音の少年』(※謎解き、ミステリ、ジャーナリスト、アパート、好きな人、思い出、過去、火事、両親、死、図書室、本、犯人、人殺し、孤独)
著者名:あさのあつこ
出版社:角川書店
角川文庫(07/6)
★★★★
出版年:2005.07
ISBN :9784048736312

“なんで躊躇する。殺してしまえばいいのだよ。醜いものも、劣ったものも、愚かなものも、みんなみんな消してしまえばいいんだ。”

 せっかく単行本で買ったのに早くも文庫化。
 積読は良くないです。

 おもしろかったです。
 まさかまさかな恋人の隠し事に驚き。
(楽しみを取らないようキーワードには書いてません)
 タイトルが『福音の少年』なのに少女が表紙とはこういうことかって感じですね。

 物語は、ジャーナリスト・秋庭が火事で全焼したアパートを訪れることから始まる。
 面識はないのに呟いた被害者の一人の名前・北畠藍子。
 生前の彼女を知らない彼はなぜ藍子の名前を口にするのか。
 秋庭は近くにいた少年二人に首を絞められる。
 
 一人の少年はその火事で両親を亡くし、
 一人の少年は、その火事で恋人の藍子を亡くしていた。

 なぜアパートに火が放たれたのか。
 藍子にどんな秘密があったのか。
 謎は深まるばかり。

 さすがあさのあつこさん。
 すごいなあ、この執筆というか感情表現というか。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月25日

■『スリースターズ』(※テロ計画)


■『スリースターズ』(※少女、携帯、メール、ブログ、心の闇、学級委員長、お金持ち、社長令嬢、葬儀、母親、家庭問題、家出、友だち、仲間、彼氏、ピアノ、写真、援交、渋谷、嫌がらせ、コンサート、有名人、火事、死、いじめ、学校、爆弾、自殺未遂、名前、偽り、ハンドルネーム、
著者名:梨屋アリエ
出版社:講談社
★★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784062141741

“どうせ死ぬなら、
 みんなを巻き込んで華々しく死んだほうが、
 意味のある終わり方って感じじゃない?”


 素晴らしかった!
 久々に一気読みですね。
 一応児童書扱いなのだろうけど、ラノベでも十分イケル!。

 心に闇を持った3人の少女が、この間違った世界を変えるためにテロ計画を企てる話。
 っていっても、実際にテロ計画が始まるのは物語の後半からで、前半は3人の過去や今が描かれている。
 どちらかというと重要なのは前半部分。
 この世の不条理とか、くだらなさとか、どうしてこんなふうになっちゃうんだろうとか、自殺までの道のりですよね。

・裕福な家庭に育ちながらも、ブログ「死体写真館」の管理人をやっていたりする弥生。
 昔、家出をしたことがある。
・母親に捨てられた飢餓状態の少女・愛弓。
 友だちに恥ずかしい写真をブログで晒されてしまう。
・周囲の期待にこたえたい学級委員長・水晶。
 母親に大事なピアノを捨てられたりする。

 三人は東京という同じ地に住んでいますが、全く互いを知らない。
 だけど、携帯電話やネット、メールを通じて不思議と出会っていくのです。
 数奇な運命ってこういうことなのだと思う。
 みんながどこかに心の闇を持っていて、慰められる感じかな。

 自分はとくに愛弓が印象的だった。
 お金がなくてさ、飯が食えないの。
 だから、行きたくもないおっちゃんのところへいって、一緒にご飯を食べたりおっちゃんに身体を売ったりしているの。
 母親に棄てられてるも同然だからね。
 その母親も母親に捨てられたっていうから、このやろうともいえないしね。

 ちょっとの優しさでもすごく心に染みてくるんですよ。
 
 こんな背景あるとさ、少年(少女)犯罪も容認って思っちゃう。
 して当然。
 やって当然。
 しないほうがどうかしてる。

 で、これって完結ですかね。
 続きがないんですけど?
 これからって時に終わるのが悲しすぎだ……。
posted by 未衣名 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月24日

◎「(映画)アヒルと鴨のコインロッカー」(※復讐)


◎「(映画)アヒルと鴨のコインロッカー」(※仙台、宮城、アパート、大学生、新生活、留学生、ブータン人、隣人、本屋、強盗、恋人、過去、死、神、牛タン、ペットショップ、犬、猫、動物虐待、事件、襲撃、ボディーガード、名前、元カレ、友だち、モデルガン、広辞苑、広辞林、裏口、コインロッカー、CD、ボブディラン、運命、実家、靴屋、病気)
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
脚本:中村義洋
鈴木謙一
出版社:東京創元社
出版年:2003.11
公開日:2007.6.23
★★★★☆
ISBN :9784488017002

“一緒に本屋を襲わないか”

 伊坂幸太郎作品の映画化第二弾。
 やっと自分の住んでるトコも公開で見てきました。
 原作は読了済み(感想は書いてませんが)。
 一斉公開じゃないってのがどうも腑に落ちない。
 静かな映画だと思うけど、テーマは素晴らしいと思う。
「HERO」より泣いちゃったよ。
 バカみたいですが、大泣きです。

テーマは、
・人を殺す理由
・大切な人を奪われたら、そいつを殺そうとするのはいいのか。
 しょうがないことなのか。
 許されることなのか。
・どんな出来事にも理由は必ずある。
 他人には考えられない想い・理由が必ずある。
(裏口とか、コインロッカーとか、過去話いろいろね)

 ってことでしょうか。

 主人公・椎名は大学入学で仙台に越してくるんですよ。
 アパートの隣には<河崎>って名乗る男がいて、本屋を襲わないかと持ちかけられる。
 で、モデルガンを手に手伝っちゃうんです。
 その後、<河崎>が本屋を襲った理由がたくさんたくさんあふれ出てくるのです。

 あんなにしっかりとした<河崎>さんは、実は頼りない人だったんですよ、昔は。
 それがさ、今ではこんなにも立派になっている。
 人生を変える切なさってのがこれ以上ないほど伝わってきた。

<2年前>をこれほど再現できるようになったのかと思うと、
 それだけ大切だったんだってことでしょ。
 2年前と現在の交差が素晴らしかった!

 罪になるわけねーじゃん。
 しょうがねーよ。

 ただ、ラストの後味がちょっと悪い。
 続きは? お父さんは? とかがよくわからんかったな。

 次回は『死神の精度』。
 2008年3月公開。
posted by 未衣名 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月22日

☆『怪談と踊ろう』(※呪い)


☆『怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る』(※少年、犯罪、夏、神社、賽銭箱、泥棒、依頼、骨、事件)
著者名:野沢ビーム(画)
竜騎士07(原著)
出版社:講談社
シリウス
ファウストVol.6
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784063730890

“この世の半分は、呪いでできてる”

 どっかで読んだことあるだなあと思ったら、前に講談社のファウストに小説で出ていたやつですね。
 なかなか思い出せずにいてやっとスッキリしたよ。

 賽銭泥棒から始まって、金儲けのために<呪い><噂>をでっち上げるわけですよ。
 最初はみんなが恐れていることをおもしろがっていた主人公達だったんだけど、呪いは一人歩きしてどんどんでかくなっていくみたいな感じかな。
 嘘が本物に近づいていくというか。

 小説読んでる時も思ったけど、ドキドキでしたね。
 ホラー系はこうやってどんどん恐ろしくなっていくから嫌いなんだけど、
 なんというか、そういうことしちゃいけないよとか、
 いろんなメッセージ含まれてるので竜騎士さんのは好きなんだよなあ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月21日

●『リベンジ×リベンジ』(※復讐)


●『リベンジ×リベンジ』(※旅、過去、理由、銃、瞳、死刑囚、処刑、仇、古、武器、二人、婚約者、殺人、人殺し)
著者名:鯨晴久
出版社:ホビージャパン
HJ文庫
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784894255920

“ボクはメリッサの仇なんだ。
 絶対に殺してやるっていつも怒鳴られながら、
 ボクは旅をしているんだ”


 なんというか、結局二人は何とかいいながら復讐はあきらめるだろ。
 和解だろ。と思った。
 続きはあるのかないのか不明なので先はわからないけれど。

 殺す&殺されるの関係を持つ二人の旅。
 メリッサはレオンに大事な人を殺され、復讐を誓ってる。
 それなのに、仲良くといいますか、二人で旅を続けているのです。

 失われた古代技術により造られた<遺宝>。(←初版この漢字誤植されてますね)
 もうどうやって造るのかさえわからなくなったその強力な兵器。
 これがのちのち大きく関わってくる。

 旅の途中でレオンたちは婚約者を殺されたことで復讐を誓うソフィーに出会い、そいつを追うことになる。
 が、標的はとっくの昔に処刑されて死んだ男で……。

 という感じなんだけど、裏がありまくり。
 っていうか、こういうのはアリなのか?
 ある意味禁じ手?
 主人公がどう見てもヘタレというかヤサ男にしか見えないのだけど。

 だからこそというか、ラストは驚きましたな。
 う〜ん、しかし冷静になって考えてみれば、
 最近この手の傾向って少なくないから何ともいえないですが。
 そこを思うと「殺してやりたい」という復讐の思いがちょっと薄い感じもしなくもない。
 本当に殺してやりたいのか考えてしまう。
 
posted by 未衣名 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月12日

★『神様の悪魔か少年』(※少年犯罪)


★『神様の悪魔か少年』(※母親殺し、高校生、最年少、時効、女の子、父親、政治、ダム建設、選挙、知事、友だち、仲間、薬、警察、事故、自殺未遂、殺人、入学)
著者名:中村九郎
出版社:富士見書房
★★★★
出版年:2007.09
ISBN :9784829176580

“そう信じて進むしか、
 生きる方法が見つからないんだ”


 意外におもしろかった。
 
 主人公の彰人は人殺し。
 昔お母さんを殺してダムに沈めた過去がある。
 あと少しで時効を迎えるという、その前の心境やら行動が描かれているのです。

 このままいけば時効なんだけど、
 ちょっと悪い女の子・恵が出てきて、自分の秘密がばれるんじゃないかと脅かされたり、
 ダム建設計画があり、それにより死体が発見されるんじゃないかと思ったり、
 とにかくいろいろと追い詰められていくのですよ。

 主人公は別にすごーい悪いやつじゃないしね。
 なんか共感できるのです。

 そしてラストはあっという結末。
 予想も付かぬってやつです。
 ビビリました。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年08月08日

★「ハル、ハル、ハル」(※少年犯罪)


★「ハル、ハル、ハル」(※捨て子、母親、弟、孤独、殺人、人殺し、家出、公園、拳銃、ファミレス、擬似家族、タクシー、強盗、岬)
著者名:古川日出男
出版社:河出書房新社
文藝
★★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784309018287

“ねえ運転手さん。
 あたしたちカージャックするわ”


 家庭に何らかの事情を抱えている者たちが犯罪を犯す話。
 主な登場人物は<ハル>を名前に持つ3人の男女。

 1人は晴臣。
 母親に捨てられ弟と暮らす。
 金は尽きそう。
 
 1人は三葉瑠。親が何度も再婚してる。
 よく家出する少女。
 晴臣と出会い、姉弟関係をつくる。

 1人は原田悟。タクシー運転手。
 何度も職を変え、そのうち鬱に、嫁には出ていかれる。
 二人のハルにカージャックされる。
 
 この3人の物語。
 生活に追い詰められると、こうなっていっちゃうんだなーという感じか。
 しかしながら、それが普通で当たり前。
 共感どころはいろいろあるので楽しめました。

 これ、短編集。
 ほかに、「スローモーション」と「8ドッグズ」を収録。
 日記関係と、八犬伝関係です。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年07月10日

☆『罪と罰』(※犯罪)


☆『罪と罰 1〜(続刊)』(※ニート、ひきこもり、女子高生、援助交際、復讐、罪、売春、青少年、姉、結婚、金)
著者名:落合尚之
出版社:双葉社
アクション
★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784575833768

“殺す。
 僕はこの女を殺すだろう


 現代社会の問題を現実的に描いたもの。
 面白いです。
 面白いくせに評価が普通になってるのは、目を背けたくなるから。
 
 主人公はひきこもりのニート・弥勒。
 姉に電話するため家を出たことがきっかけで、
 一人の少女・リサに出会う。
 彼女はヒカルという女子高生の命令でいやいや売春をしているらしかった。

 弥勒はヒカルとリサに接触していくことで、彼女らのグループというものを調べていく。
 それで女を殺すことを決意。

 地獄こそ楽園。
 そんな世界が描かれている。
 だめな自分が、人を殺して自分の未来を勝ち取ろうという感じかな。
 
 次も買います。
 なんだかんだいって続きは気になっていますんで。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年06月12日

●『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(※誘拐)


●『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(※少年少女、犯罪、精神、心、高校生、罪、スタンガン、兄妹、刑事、暴力、虐待、殺人犯、過去、血、生き残り、人殺し、嘘)
著者名:入間人間
出版社:メディアワークス
電撃文庫
第13回電撃小説大賞の最終選考
★★★☆
出版年:2007.06
ISBN :9784840238793

“今度時間があれば質問してみよう。
 まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って”


 電撃文庫の問題作らしいです。
 昔誘拐されたことのある女の子・まーちゃんが、
 高校生になって小学生の兄妹を誘拐する話。
 過去のトラウマというか後遺症で心が壊れた人。
 主人公のみーくんは、同じく昔まーちゃんとともに誘拐された男の子で、
 そういう仲間意味で心を許されている男の子。

 凶悪犯罪とはまた違う気がするけど、現代社会にありそうな感じもする。
 子どもの頃のトラウマは一生のモノっていうじゃん?

 西尾維新の戯言シリーズのような?
 ヤバイ人、アブナイ人っていう意味でほかにも、
少女は踊る暗い腹の中踊る』にも似てる感じ。
 本作は↑これよりずーっとマシだけどね。
 それでもこれには年齢制限が必要かと。

 気合入ってるのかは知らないけど、
 カバー裏が気味悪いです。
 赤と黒の血塗られた感じというか……。

 なんかいやな世界です。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月24日

★『カンニング少女』(※不正行為)


★『カンニング少女』(※10代、青春小説、カンニング、犯罪、姉、クラスメート、テスト、模試、大学受験、点数、順位、スポーツ特待生、発明、数字、素数、万引き、文房具、交通事故、妨害電波、試験会場、優等生、カラオケボックス、日記、ゼミ、教授、助手、友だち、仲間)
著者名:黒田研二
出版社:文藝春秋
★★★★
出版年:2006.04
ISBN :9784163233109

“「正々堂々と闘っていないあたしは、卑怯者だよね」
「仕方がないよ。これは戦争なんだもん。
 負けるわけにはいかないんだからさ」”


 カンニングのバイブル(!?)本(←あながち嘘ではない)。
 いろんなカンニングのテクニックがかかれてます。
 アナログだったりハイテクだったり、ちょっと感心。

 成績悪い女の子が受かるはずもない超頭のいい大学の試験を受ける話です。

 そういう本はドラマ化した『ドラゴン桜』(←必死に勉強する系)や、
戦線スパイクヒルズ』(←試験用紙を事前に盗む系)がありますけど、
 本書はカンニング。
 
 仲間の力(発明品やアイディア)を借りて女の子・玲美がカンニングします。
 超優等生の愛香、陸上の関係で大学が決まっている杜生、機械オタクの隼人が手助け(共犯者)。
 学校の試験では89番だったのに、急にトップ20以内にランクイン。
 疑いを持った教師とのバトルにはドキドキ。
 大学入試本番でのバトルもハラハラドキドキでした。

 どうして受かりもしないところを受験するかというのは、玲美のお姉さんの死の真相を探るため。
 ちょっとした姉妹愛が描かれていたりする。

 全体的にはいい青春小説。
 高校生の心をうまく描いている。

 好きキャラは機械オタクの隼人。
博士の愛した数式』みたく、数字に対し「31はメンタル素数だね」とか「89はソフィ・ジェルマン素数だ」とかウンチクいうのがちょっといい。

 というか、でもこの本の登場人物はみんなみんないい。
 一人一人個性があって生き生きしてます。
 青春だなーと思います。
posted by 未衣名 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月18日

☆『殺し屋1』(※殺し屋)


☆『殺し屋1 1〜(※続刊)』(※殺し、殺人、ヤクザ、仲間、マンション、盗み、金、新宿、歌舞伎町、東京、組長、整形、暴力団、いじめ、脅迫、女、変体、傷、マンション)
著者名:山本英夫
出版社:小学館
小学館文庫
ヤングサンデー
単行本全10巻
98’〜
★★★☆
出版年:2007.04
ISBN :9784091937315

“そのために、強くなるために今までガンバってきたんだろう”

 単行本は完結済み。
 文庫版が刊行され始めました。

 昔いじめにあっていた主人公のイチ。
<ジジイ>率いるハグレ者グループに属し、暴力団と攻防する。

 イチは武道が強い。
 いじめのころのトラウマがあるのでちょっと心の弱い部分もあるが、
 自分をいじめていたやつを思うと感情が高ぶり強さが増すのです。

 昨日は長崎市長が射殺される暴力団の事件があったけれど、
 このマンガの闇世界も非常に痛々しいものがある。
 人をきずつけまくり。半殺しの世界。
 そんなことが日々行われているのかと思うとぞっとする。
 ギリギリで本を閉じずに読めました。
 これ以上描かれると絶対無理。読めない。
 
 しかしヒドイ世界だからこそ、彼らが犯罪を行う理由も理解できたりもする。
posted by 未衣名 at 06:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月10日

☆『リアルワールド』(※母親殺し)


☆『リアルワールド 上下』(※少年犯罪、逃亡、追跡、仲間、高校生、心、心理、手助け、若者、親、本音、遺書、自殺、偽名、名前、あだ名、呼び名、過去、寂しさ)
著者名:桐野夏生(原著)
イシデ電(著)
出版社:小学館
★★★★☆
出版年:2007.03
ISBN :9784091883599

“逃げられない現実。
 掴めないリアル”


リアルワールド』のコミック版。
 母親を金属バットで殺した高校3年のミミズ。
 彼は主人公・ニンナのお隣サン。
 自分の携帯とチャリを使って逃亡中であることを知り、
 好奇心から彼に関わっていく。

 ミミズはニンナの携帯を使い、ニンナの友人をも巻き込んでいく。
 というか、友人らもミミズに興味を持ち逃亡の手助けをしていくのです。
 
 画力はまあまあなのですが、ストーリーはいい。
 10代の気持ち、よく描かれている。

 殺しの理由は?
 生きる理由は?
 逃げる理由は?
 二人でいる理由は?
 自分が本当に求めていることは?
 
 数年ぶりにマンガという形で読み返してみたけど、
 これは素晴らしいと思う。
 等身大の高校生が描かれていると思う。 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月05日

☆『いとしのニーナ』(※犯罪)


☆『いとしのニーナ 1〜(続刊)』(※拉致、監禁、護衛、女子高生、罪、不良、仲間、友情、ボディーガード)
著者名:いくえみ綾
出版社:幻冬舎コミックス
Webスピカ
★★★☆
出版年:2007.03
ISBN :9784344809536

“中途半端じゃなく、あんた私を守りなさいよ”

 ある日突然、拉致&監禁されてしまったニーナ。
 彼女を縛り上げたのは電車で居合わせる男子学生。

 初めはこんなことするはずじゃなかったのに……の犯罪末路。
 これは正しい行いなのか、いや、そんなはずがない。
 反抗を行った男子二人。
 彼らにとって凶悪な存在である牛島に逆らい、
 篤志はニーナを逃してしまう。

 彼は牛島からの仕返しを恐れつつも、
 また襲われるであろう愛しのニーナを護ることを決意する。

 なんというか、拉致をした男に自分のボディーガードを任せるニーナもどうかしてるよなーとも思う。
 怖くないのか?
 わたしだったら恐ろしい。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年03月16日

★『少女には向かない職業』(※人殺し)


★『少女には向かない職業』(※少年犯罪、夏休み、中学生、両親、島、山口、海、死体、友だち、学校、マクドナルド、アルコール中毒、血の繋がり、父親、仕掛け、警官、ゲーム、男友だち、友情、図書委員、本、薬、遺産、修学旅行、お土産、武器屋、バトルアクス)
著者名:桜庭一樹
出版社:東京創元社
ミステリフロンティア
★★★★☆
出版年:2005.09
ISBN :9784488017194

“葵、ぜったいみつからない人の殺し方、教えてあげようか”

 少女に向かない職業とは、人殺しのこと。

 中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。

 ↑似たようなフレーズがある『永遠のフローズンチョコレート』を思い出した。
 でも、これとは随分違う。
 この一文が本書の内容で、本には二つの殺人過程が描かれてる。

 桜庭一樹って、『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を描いてる人。
 本書を含め、不完全機能の家庭に育った子どもが主要キャラクターとして描かれている。
『少女には〜』では、アル中のクソ親父(←血の繋がりはない・ここ重要)を持つ葵がついに親父を殺す。
 そこには、また家庭に問題を持ちおかしな格好をしている宮乃下静香の存在が強くあった。
 彼女は葵に人殺しの方法を教えたり、人殺しを持ちかけたりする。
 本を持ち歩いているので、人殺しの本もたくさん紹介する。

 主人公の少年少女が人殺しをする小説。近年特に多くなってきていると思う。
 中でも、捕まらないってのが多い。
 殺しの理由は納得はするのだけど、大抵彼らはそれを罪だと思ってない。
 反省の心がない。殺人を当然であり<正義>としている気がする。
 しかし、本書は人間味があるというか、最後にはちゃんと殺しを償ってるんだよね。
 そこに惚れました。
 
 どんな同情したくなるような哀しい理由があろうとも、
 人を殺したら必ず捕まらなければいけないと思う。
 それが人間だと思う。

 他に惹かれたのは、主人公の葵が自分と似たような境遇ってことですかね。
 わたしの家にもほぼアル中の人がいて、酒を飲む夜は毎晩荒れてる家でしたから。
 葵と違うのは、憎かったけど殺そうとは思わなかったということ。
 自分は家出することばかり考えてました。

 話飛びますが、『人はどうして死にたがるのか』、後で読んでみようと思います。
 原始人の話は興味深い。

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殺人経験ありの10代
posted by 未衣名 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2007年03月08日

☆『鏖』(※犯罪)


☆『鏖 みなごろし』(※盗み、不倫、愛人、暴力、隠しカメラ、復讐、偽り、裏切り、半殺し、ファミレス、時計)
著者名:阿部和重(著)
三宅乱丈(著)
出版社:小学館
★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784091883575

“そういう世の中なんだから。
 俺にだけ起こることじゃないんだから。
 誰がそうなってもおかしくはないんだ。
 そしてそういうことを誰がしたっておかしくないんだ!
 だってそういう世の中なんだから”


 ↑要はそういう話で、
 誰もがいつかは手を汚すことになるという話。
 そしてそれは特別でもなんでもなく当たり前だという結論。

 主人公はロレックスの時計を盗んで追いかけられる。
 返せば済むものの、愛人に盗られるしで金がない。
 時計のことで愛人に会おうとファミレスで待ち合わせ。
 混んでいたためたまたま合い席になった男は、
 自分の家に設置した隠しカメラの映像を眺めていた。
 
 ここからが全く関係ない他人と接触していく。
 ふとした弾みというか、ちょっと悪かったというか、
 連鎖連鎖でどんどん人間が犯罪を犯していくのです。

 血が飛ぶ飛ぶ。

 しかし、ありえないことでもないんだよね。
 自分がイラついてるときに人がぶつかってきたとかね、
「ふざけんじゃねーよ、どこ見て歩いてんだよ」とか怒り出すのはよくある風景で、例えばそこからパンチが出たとかでどんどんエスカレートしていくのは普通だと思うのですよ。

 いやな連鎖です。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) |