2009年06月14日

☆『ウロボロス』(※復讐)


☆『ウロボロス−警察ヲ裁クハ我ニアリ 1〜(続刊)』(※警察、ヤクザ、極道、組織、巡査部長、過去、事件、先生、犯人、捜査、犯罪者)
著者名:神崎裕也
出版社:新潮社
バンチ
★★★★
出版年:2009.06
ISBN :9784107714855

“イクオ……何年かかっても
 犯人を捜し出すんだ。
 見つけてぶっ殺すぞ。
 オレ達二人だけで……!”


 おおっ。
 これはなかなかにおもしろい( ´艸`)

 主人公は冴えない刑事龍崎イクオ。
 抜けてそうな彼だが、なぜか検挙率はトップ。
 それは忠実に職務を遂行し上層部に上り詰めるためにやってること。
 彼の最終目的は警察への復讐。

 自分と同じ目的を持つヤクザの若頭・段野竜哉とともに
 それぞれの世界で成り上がっていく。


 15年前に起きた事件。
 大切な先生を殺され犯人を目撃するのですが、
 警察に事件ごと揉み消されちゃうのです。
 当時子どもだった彼らにはなすすべがない。
 大人になった今、復讐への道がスタートって感じで。

 
 イクオは警察官ですが、
 事件の犯人を殺したりもする。
 それを処理するのは極道の竜哉。
 完全に闇の世界に入っているという感じだけど、
 嫌いじゃない。
 強い思いがあるなら必ずしも<いけないこと>と思えないのです。

 2巻は今秋発売予定。
posted by 未衣名 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2009年05月26日

◎(映画)「重力ピエロ」(※家族愛)


◎(映画)「重力ピエロ」(※連続放火事件、過去、兄弟、絵の才能、遺伝子、ヒトゲノム、暗号、ガンジー、ピカソ、母親、父親、ガン、養蜂家、レイプ、犯人、名前、復讐、実家)
原作:伊坂幸太郎
監督:森淳一
脚本:相沢友子
★★★★★
上映:119分
公開:09/5/23

“楽しそうに生きていれば、
 地球の重力なんて消してしまえるんだよ ”


 伊坂幸太郎『重力ピエロ』の映画。
 
 文句なしに素晴らしかったです。


 異父兄弟の泉水と春。
 春は母親がレイプされた子どもで一緒に暮らしている父親との血の繋がりはない。
 だけど、「俺たちは最強の家族だ」というセリフがあるように、
 ものすごい絆で繋がっている。

 そんな兄弟に降りかかってくるのは街で起こる連続放火事件。
 やがてそれは彼らに関わる過去の事件とリンクしていく――。

 
 何が悪で何が正義なのか。
 何がいけなくて何がいいのか。
 犯罪は許されることなのか。

 なんかいっぱい問いかけられたなあ。
 超考えちゃった。


 次は『フィッシュストーリー』が映画公開。

*******
>伊坂映画作品
◎「Sweet Rain 死神の精度
◎「アヒルと鴨のコインロッカー
posted by 未衣名 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2009年05月21日

☆『いつわりびと・空』(※悪人退治)


☆『いつわりびと・空 1〜(続刊)』(※嘘、旅、養父、過去、犯罪者、殺し)
著者名:飯沼ゆうき
出版社:小学館
サンデー
★★★☆
出版年:2009.05
ISBN :9784091220134

“ジジイ ワシ決めたわ。
 ワシは……偽り人になる”


 面白い要素はあるんだけど、
 まあまあかな。


 偽り人とは、泥棒+詐欺師+強盗な最凶な生業の人のこと。
 とはいっても、1巻での内容は泥棒とか強盗っていうのはない感じ。
 むしろ偽り人の悪人がそれって感じかな。

 主人公・天邪狐空(あざこうつほ)は正義系の偽り人。
 巧みな嘘で悪者をだまし、弱者を救っていきます。


 ずっと続くのか不安だけど、
 次も読もっと。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年12月29日

☆『新クロサギ』(※詐欺師)


☆『新クロサギ 1〜(続刊)』(※黒サギ、復讐、騙し合い、フィクサー、アパート、管理人、猫)
著者名:黒丸(著)
夏原武
出版社:小学館
スピリッツ
★★★★
出版年:2008.12
ISBN :9784091822581

“どうしたらこの世の中で絶対に誰にも騙されずに生きていけるだろうか。
 答えがわかったら教えてくれ。
 おれは6年間考え続けてる”


 掲載誌の休刊だか廃刊のため最終回を迎えた『クロサギ』。
 その続編です。

 1巻は二重詐欺と運送詐欺、必勝法詐欺、そして当選詐欺。
 初めて詐欺の話が続きで終わってます。

 新しい話といえど物語の筋は変わってません。
 神志名とのやりとりが今後の見どころかな。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年12月22日

☆『アンダードッグ』(※ゲーム)


☆『アンダードッグ 1〜(続刊)』(※殺し合い、犯罪、トーナメント、大金、大学生、殺人事件、罪、家族、過去、いじめ、友だち、契約、出会い)
著者名:橋本以蔵(著)
壬生ロビン(画)
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2008.12
ISBN :9784088775678

“ナオ君
 この私と世界を掴んでみない?”


 なかなかにスリリングで、微妙に心臓に悪いかも。
 でも面白い内容。

 簡単にいえば、人を殺してはいけない人殺しのゲームに参加させられた主人公の話です。
 トーナメントに勝利すれば巨万の富が得られるというやつで。

 主人公の国吉直人は別にやる気とカではなく、わけのわからないままゲームに参加してしまいます。
 そしてその対戦相手に逃れるのが困難な罪を次々になすりつけられるという理不尽なもの。
 物語的には形勢逆転するんでしょうが、
 どうやって引っくり返せるのかがわからない。
 特別に頭の切れる人間とかそういう可能性のある人間ってわけじゃないからね。
 
 だから逆に面白いのかはわかりませんが、
 今後も読む予定。

 猟奇殺人系でもあるやもしれないのでお勧めするよとはいいません。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年12月16日

☆『亡き少女の為のパヴァーヌ』(※命)


☆『亡き少女の為のパヴァーヌ 1〜(続刊)』(※契約、運命、天使、復讐、死、ヴァイオリン、才能、美貌、過去、音楽院、恋)
著者名:こげどんぼ
出版社:マッグガーデン
ブレイド
★★★
出版年:2008.12
ISBN :9784861275647

“お前に他人を犠牲にして
 自分の運命を繋ぐ勇気が有るか?”


 7年前交わした契約。
 音楽の才能と美貌を手に入れた主人公相模竹之丸。
 
 幼いころ両親に捨てられ辛い過去を生きていた彼。
 現在は他人の命を狩ることで生きている。


 女の子を自分が好きだと告白させ、
 彼女らの生を奪っていく話。

 
 どうなんでしょうねえ、この流れ。
 彼の過去も同情の余地があるのですが……。
 帯によると12人の少女が犠牲になっていくんでしょうか。

 とりあえず、可もなく不可もなくってことで紹介。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年12月08日

☆『幻想香人』(※ミステリロマン)


☆『幻想香人 1〜(続刊)』(※悪への裁き、絆、暗殺者、香道、大正、伯爵、社長、香り、書生、兄妹、男装、変装、女装、秘密、敵、家元、復讐、味方、死、大切な人)
著者名:唐沢千晶
出版社:白泉社
LaLa 
★★★★
出版年:2008.12
ISBN :9784592184980

“伯爵とオレに血の繋がりはないけど――…
 オレがアンタの味方になってやるよ!!”


 最近の作品は、本っ当にこういう主従じゃないけど契約っていうか信頼関係を結ぶ話が多いよなあと思う。
 それがまた何パターンもあって無限大なんだよね。
 これも他の作品とは別の形になっていて萌えます(笑)
 萌えました。

 香水を造る人を扱ってます。
 香のプロといえば『ギャラリーフェイク』の香本さんを思い出します。
 基本、フジタVS香本みたいな感じだよね、これも。

 あらすじ↓
 兄を亡くし兄の親友だった匂宮家に引き取られることになった偲。
 香水会社社長の香のもと、兄の意思をつぎ男として暮らし始めた彼女は、
 さまざまな事件に巻き込まれていきます。

 ミステリロマン。

 なんていうか、香と偲のコンビがたまらない(笑)
 香って偲の秘密に気付いているんですかね。
 これが焦点ですね。
 ラブラブっぷりがたまらんかった。

 あと、この世の中を生き抜く強さっていうのを教えてくれる作品とも思った。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年11月22日

☆『逃亡花』(※復讐)


☆『逃亡花 1〜(続刊)』(※冤罪、殺人事件、容疑者、逃亡、指名手配、裁判、裁判所、刑事、ライター、刺青、真犯人、夫)
著者名:香川まさひと
和気一作(画)
出版社:日本文芸社
ゴラク
★★★☆
出版年:2008.10
ISBN :9784537109009

“許さない!
 あの人の命を奪った人間を許さない!!”


 夫を殺された咲子。
 ところが現場に居合わせた彼女が逆に殺人犯にされてしまう。
 自分が事件当日目撃した刺青の男が犯人ではないのか。
 なぜ犯人でもないので自白などしなければならないのか。
 容疑者となった彼女は、裁判所を抜け出し逃亡します。

 刑事につけられたり途中で捕まえた男に裏切られたりと、
 なかなかの波乱ぷり。
 しかし敵ばかりではなく彼女を信じてくれる女性もいるようで、
 真相が楽しみです。
posted by 未衣名 at 18:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年11月14日

☆『母は僕らを葬ります』(※疑似家族)


☆『母は僕らを葬ります 1〜(続刊)』(※逃亡、犯罪、凶器、隠れ家、廃屋、疑似家族、私生活、秘密、いじめ、夜、心の闇)
著者名:サチコ
出版社:フレックスコミックス
フレックス
★★★★☆
出版年:2008.11
ISBN :9784797351088

“こいつらと私は
 この野原の真中にある廃屋で
 家族ごっこをしているらしい”


 予測不可能なミステリアスストーリーが最高♪

 人殺し? の少女が逃げ込んだ廃屋。
 そこには少年少女らがおり、
 紛れ込んでしまった少女は「お母さんになってよ」といわれる。

 自分の秘密を守るため母親役になる彼女。

 気弱な中学生の<お父さん>に、お姫様少年な<弟>、
 小学生の<姉>、そして、<ぺット>役の女子高生。
 昼間は学校。夜は本当の家で過ごす彼ら。
 時間限定の家族ごっこ。
 彼らもまた、何かしらの事情を抱えている模様。

 家族ごっこの目的とは。
 そして本当の意味とは。

 わけがわからなすぎる登場人物。
 でもちょっとだけ気持ちわかる! 
 けどやっぱり本当の意味ってなんなの?? っていうこのもどかしさ。
 
 続きが気になりすぎです。

*******
>疑似家族作品
☆『家族ごっこ
◎「ホームドラマ!」岡田惠和 
 2004年のドラマです。
◎「熱血ニセ家族」高田純
 2007年の昼ドラです。
posted by 未衣名 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年09月26日

●『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(※人殺し)


●『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(※高校生、同級生、名前、再会、殺人、過去、記憶、逃避行、音楽)
著者名:森田季節
出版社:メディアファクトリー
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞
MF文庫J
★★★★
出版年:2008.09
ISBN :9784840124225

“ねえ、神野君、同盟を組もう。
 そう、『ひとごろし同盟』”


 高校生が人を殺してしまうという出だし。

 女の子を殺してしまったという同級生の男子・神野からの電話。
 それをあっさりと受け止めてしまったのは、自分もかつて人をあやめた経験のある明海。
 タマシイビトとイケニエビトという聞きなれなくともどこか哀しめいた言葉を使い、
 殺されるためだけに存在するイケニエビトの物語がつづられてます
 なんか現代にもいろいろとリスペクトできるので奥深いです。

 表紙が音楽なのでなぜにこれが人殺しと絡むとか意味不明ですが、
 読んでていいなあと思った。
狼と香辛料』や『イチゴ色禁区』の文倉十氏を起用っていうのも大きいよ。

 連作短編であって実は一つの長編であったというシナリオ。
 これはよかった。

*******
>関係ないですが、よかったなあという10代人殺し小説
★『少女には向かない職業
●『永遠のフローズンチョコレート
posted by 未衣名 at 11:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2008年09月07日

★『乱暴と待機』(※復讐)


★『乱暴と待機』(※同居、お兄ちゃん、二段ベッド、屋根裏、仕事、動物愛護センター、殺処分、過去、怪我、事故)
著者名:本谷有希子
出版社:メディアファクトリー
ダ・ヴィンチ
映画化
★★★☆
出版年:2008.02
ISBN :9784840121767

“でもいつかお兄ちゃんがきっとこの世で一番辛くて残酷な復讐を
 私のために思いついてくれるはずだ。
 たぶん”


 復讐する側(お兄ちゃん)、される側(私)の2人の同居生活とその関係を描いたこの著書。
 私はただただお兄ちゃん(血の繋がりはない、近所のお兄ちゃん)に復讐されるのを待ち、
 お兄ちゃんは妹を住まわし、覗き見し続けるみたいな。
 過去の出来事により足を悪くしてしまったお兄ちゃんのお仕事は、
 動物愛護センターで犬を殺処分すること。
 兄が下す最高の復讐とは。
 
 他人から見れば2人とも頭おかしいんじゃないの? とか、
 あんた騙されてるよ、みたいな。
 イッチャッテル? とかそういう言葉がこの2人に相応しい。

 一般の人にはうけ付けなさそう。
 どちらかというとラノベ読み向けじゃないかな。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年08月20日

☆『スナーク狩り』(※犯罪)


☆『スナーク狩り 1〜(続刊)』(※ボーイミーツガール、散弾銃、復讐、過去、バーテンダー、新宿、クリスマス、名前、薬莢、猫、妹、暴力、オーナー、歌舞伎町、母親、友だち、結婚式)
著者名:宮部みゆき(原著)
オオイシヒロト(著)
出版社:新潮社
バンチ
★★★★
出版年:2008.08
ISBN :9784107714121

“俺は……
 あなたにほれたのかもしれません”


 超ドキドキのサスペンスだった。
 
 イブの夜に独りで店番をすることになったバーテンダーの佐倉修治。
 誰も来ない店に現われたのは、大きなかばんを持っている長い髪の女性。
 自分の作るカクテルを初めて美味いといってくれた彼女に、
 心魅かれていく。

 修治サイドからは彼女は謎のままなのですが、
 かばんの中身は散弾銃で人殺し計画を立てているらしくて……。

 つづきが楽しみだなあ。
 不幸な人生を歩んでいる2人だからこそ応援したい。
posted by 未衣名 at 13:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年06月06日

●『死なない男に恋した少女』(※殺人鬼)


●『死なない男に恋した少女』(※不死、高校生、転入生、彼女、同級生、連続殺人、事件、裏サイト、インターネット、掲示板、ナイフ、模倣犯、過去、虐待、暴力、父親、家族、姉、警察官、性癖)
著者名:空埜一樹
出版社:ホビージャパン
HJ文庫
第1回ノベルジャパン大賞奨励賞受賞作
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784894257184

“オレは、
 絶対に、死なねぇ――んだよ”


 サシデレという新カテゴリについてはどうかと思いますが、
 素直におもしろかったです。

 不死身の少年・狗人が出会ったのは、全国を揺るがす連続殺人事件の犯人。
 ナイフで肉を切り刻むことに快感をおぼえるその少女・桐崎恭子は、
 狗人に想いを寄せる。
 理由は、いくら刺しても死なないから。
 
 会話が楽しかった。
 生き生きしていたと思う。
 ただ、人を何人も殺めている恭子についてはいかがなものかと思う。
 このご時世に人殺しが守られる立場にあるのはなあ……。
 極度の性癖という理由で犯罪がオッケーになるわけがない。
 
 非常に楽しめたのに疑問がありすぎてこういう意味では微妙なところ。
 続刊表示はありませんが、続きます。
posted by 未衣名 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月25日

☆『鬼燈の島』(※孤島)


☆『鬼燈の島〜ホオズキノシマ 1〜(続刊)』(※殺人、家庭事情、施設、学校、秘密、過去、嘘、事件、先生、兄妹、小学生)
著者名:三部けい
出版社:スクウェア・エニックス
ヤングガンガン
★★★☆
出版年:2008.05
ISBN :9784757522855

“俺達がこの学園のカラクリに気づいたことを絶対大人達に知られるな。”

 かなりいいんじゃないかと思うサスペンスホラー。
 表紙絵はそれっぽいですが、
 中身の絵はそんなんじゃない。

 家庭に問題がある子どもたちが集められる孤島の学校・鬼燈学園。
 主人公の心と妹の夢はこの学校に新しく転入してくるが、
 クラスメートに大人のいうことを信じるな、もし誓いを破ったら生きてこの島から出られないぞといわれる。
 そこではかつて一人の児童・ヒサノブが、島の秘密を知ってしまい殺されたという。
 やがて調べていくうちにココロたちはヒサノブが知ってしまったであろう秘密に辿り着く。

 なんとも卑劣な施設。
 ここで一気に恐ろしさが伝わってきて、一気に大人が信じられなくなった。
 これは絶対に次も読まねば。
posted by 未衣名 at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月15日

☆『シーラカンス』(※犯罪者)


☆『シーラカンス 1〜(続刊)』(※ミステリ、謎解き、過去、殺人事件、心中、アパート、羊、同居人、他人、居場所、家族、両親、刑事、援助交際、家庭教師、先生、ジャーナリスト、写真、目撃者、クラスメート、生き残り)
著者名:霜月かよ子
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784063415766

“居場所なんてどこにも存在しないんだったら、
 あんな場所しかないんだったらどうだっていいよ”


 前作『真夜中のアリアドネ(全4巻)』に勝るとも劣るともいえない極上ミステリ。
 少女漫画でこういうの描けるってものすごい才能だよっ。

 久乃が通う高校教師が殺された。
 騒然とする中、その夜出会った美少年・柳雪成は、彼女が関わる10年前の事件の犯人かも知れない男。
 目撃者である自分は、彼に殺されるかもしれない――。

 両親を亡くし居場所がない久乃にやさしくしてくれる雪成。
 彼は彼であやしい女と付き合っているし、
 その女は久乃を殺そうとしているし、
 ドキドキのサスペンスモノですね。
 絵柄も雰囲気に合ってるし、非常によかったです。

 事件の真相が気になって気になってしょうがなかった!
posted by 未衣名 at 14:48| Comment(1) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2008年05月14日

★『子供たち怒る怒る怒る』(※犯罪)


★『子供たち怒る怒る怒る』(※少年少女、殺人、転入、クラスメート、同級生、怒り、犯行予告、兄弟、兄妹、両親、離婚、出生、秘密、過去、心の闇、教室、狂気、サブマシンガン、死体、感情、被害者)
著者名:佐藤友哉
出版社:新潮社
新潮
新潮文庫
単行本(05/5)
★★★★
出版年:2008.04
ISBN :9784101345512

“問題が起きるたびに、こうやればいいんだよ。
 これでみんな、幸福になれるから”


 6篇から成る短編集。
 タイトルは表題作「子供たち怒る怒る怒る」から。 

 子どもたちの心の闇とかいろんなことが描かれている。
 悲しい話とか憤り感じるものとか、共感できるものとか、そんな感じで、
 ライトノベルを文学にしたような感じでもある。
 一般読者から見れば酷いとか感じるかもしれないと思った。
 あくまで自分の推測だけどさ。


 これが普通の世界なのかなー。
 狂ってるようでそれが普通っていうか。
「欲望」で教室で乱射事件を起こす少女たちも、
「リカちゃん人間」の男も女の子も、
「子供たち怒る怒る怒る」の少年少女たちも。
 ほか、みんなみんな。

 グロイ、エグい、不条理、暴力的、絶望的がオッケーな方はどうぞ。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年03月08日

☆『ミスミソウ』(※少年犯罪)


☆『ミスミソウ 1〜(続刊)』(※いじめ、中学生、田舎、都会もの、転校生、転入生、クラスメート、同級生、先生、家族、姉妹、集団、写真、男の子、最後の卒業生)
著者名:押切蓮介
出版社:ぶんか社
ホラーM
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784821185757

“雪の降るこの町で、
 私の家族は焼き殺された”


 田舎の学校に転校してきた主人公・野咲春花が、
 いじめの対象になってしまうというもの。

 ジャンルは本格ホラーとなってますが、
 度を越しているイジメマンガの印象を受けます。
 いじめを起こしているのは女子生徒なんだけど、
 春花のお父さんもぼこぼこにしてしまうし、
 最後には自宅を放火して春花の家族を殺してしまう。
 教師は壊れているので当てにならない。

 この事件の影響が今後どう動いていくのか。
 殺人が殺人事件へ変わるのか。
 気になります。


 少年犯罪が増えているように思う現代。
 ありえないマンガと最初に思ったけど、ありえそうな気もする。
 
 狂った人間ばかり出てくるので普通の人にはオススメできない。
 偏見を持った人だけ読んでみてください。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年02月04日

☆『生活』(※犯罪グループ)


☆『生活 a life 1〜(続刊)』(※犯罪組織、スカウト、武器、吊るし魔、殴り魔、夢、バイト、コンビニ、小説、ニート、社会、面接、正義、見回り、諜報、就職、高校生)
著者名:福満しげゆき
出版社:青林工藝舎
アックス
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784883792566

“オレたちがやってることは快楽犯のような犯罪行為なんだぞ。
 言わば変態なんだ”


 ちょっとした変化球モノの犯罪漫画。

『生活』だから普通の日常生活と思いきや、
 犯罪が普通の日常生活でした。
 でも、今の世の中これが普通だと思う。

 むしゃくしゃした主人公が小さな犯罪を繰り返すことからこの物語は始まる。
 そんで下着ドロボーをしようと思ったところで青年に阻止される。
 警察へ行こうという話になるのかと思いきや、
 犯罪グループを結成。

 え、そっち系ですか??
 
 冗談ではなく、本当に犯罪に走ってます。
 近くで起きたわいせつ教師事件のエロ教師を成敗しようと
 犯罪計画を立て実行してしまうのだから。

 何がすごいって、犯罪を繰り返すたび、
 それでめぐり合わせた人とグループを結成して
 また新たな犯罪へ……と続いていくこと。

 こんなに人は犯罪を冒したいのか。
 ってか、いわゆる復讐というか悪い人を狙って系なので彼らのココロにあるのは正義だと思いますが。
 シリアスに描かれていないところがまたいいところではないだろうか。

 コミカルちっくというかねえ。
 犯罪のプロがやってるんじゃなくて、
 そこらへんにいる人がやっているからちと違う世界になっているというか。
 
 何が正義で何がいけないことなのか。
 正義と悪が交じり合った日常。
 表と裏の組織。
 社会に溶け込めない若者が行き着く先。

 これは続き読みたい。 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月27日

☆『堕悪』(※悪)


☆『堕悪 DARK 1〜(続刊)』(※犯罪、元刑事、裏切り、殺人、義父、婚約者、エリート、同僚、警察、闇金、金、人殺し、銃、極道)
著者名:伊月慶悟(原作)
叶精作(画)
出版社:日本文芸社
ニチブン
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784537107838

“情? 良心?
 そんなものは全て捨てた!
 人情・友情・愛情……その全てがまやかしであり良心が身を滅ぼすと知ったからな!”


 これはなかなかなのでは!
 おもしろかったです。

 熱血刑事・犬飼がある日突然絶大的に信頼している人に裏切られ、悪の道に手を染める話。
 アンダーグラウンドな世界です。
 
 これがいいように読者の期待を裏切ってくれるといいますか、
 予想外なことが次から次へと起こるのです。
 こりゃ絶望するよなと思った。
 その結果が彼を犯罪へと導く。
 いわゆる正当防衛ながらも、殺しは殺し。
 仕方ない殺人というのはあるものです。

 にちぶんなので大人シーン込みですが、
 これがまた人間の汚さというか穢れた部分をあらわしているかのようで一向に気にならない。
 えろくない。
 人間の本来の姿や本能的な部分っていうか、
 これはまさしく闇に生きるって人間だという感じ。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月24日

☆『PEACE MAKER』(※決闘)


☆『PEACE MAKER 1〜(続刊)』(※旅、兄探し、父親、伝説、銃、運命、一族、賭け、ギャンブル、天才賭博師、報酬、金、生き残り、孤児)
著者名:皆川亮二
出版社:集英社
ウルトラジャンプ
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784088773902

“あなたになら出来る……。
 伝説の銃士ピース・エマソンの息子のあなたなら。
 あなたはクリムゾン一味を倒す運命なの”


 凄腕の銃士集団<深紅の処刑人>に負われている少女・ニコラ。
 望まぬ決闘に巻き込まれ勝ってしまった主人公のポープ・エマソン。
 自分も追われる身となったホープは、
 無理矢理ついてくるニコラと行動することに。
 自分はクリムゾン一族を倒す運命にあるらしい。
 趣味のギャンブルで知り合ったカイルもまた運命のような関係に絡み……。

 
 まだまだ本領発揮って感じじゃないね。
 プロローグにすぎないのだと思う。
 でも期待できる作品ではあります。

 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2008年01月09日

☆『殺戮姫』(※殺人)


☆『殺戮姫』(※無差別大量殺人鬼、救世主、正義、犯罪、同居、学校、クラスメート、ライバル、女の子)
著者名:みさき速
出版社:秋田書店
チャンピオン
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784253207898

“もし自分にライダーやウルトラみたいな能力があれば
 本当はみんな正義の味方になりたいハズなんだ”


 これは一体どう評価したらよいものか……。

 凶悪犯罪者に制裁を与える話。
 タイトルになっている殺戮姫っていうのは、ヒロインの女の子・ルウ。
 人をいやだと思った瞬間に殺人鬼へと変貌。
 無差別に周りの人間を殺してしまう。
 それを抑えるのが、主人公の王士。
 彼の声にだけは反応してくれるため、彼なしではこの世界が滅ぶ。
 ゆえに、救世主と呼ばれている。

 その2人が出会う凶悪犯罪。
 犯人だって自分が正義とか正しいと思ってやっている殺人だからね。
 結局は痛めつけたりするわけだから、
 五十歩百歩と思わなくはないのだけど、何が正義か考えてしまう。

 ある程度の犠牲は必要だからね。
 だれかが殺らなければ止まらない犯罪だってある。
 人はなぜ人を殺してはいけないのか。
 その1つも描かれています。

 理解のできぬ犯罪が多い現在に適した作品だと思う。

 2巻が読みたかったのだけどこれは終わりなんでしょうか……。
 ルウはなぜこういう人物になっているのかとか、
 本当にあの人と兄妹なのかとか、尼さんとお兄さんの関係はなんなのかとか、
 知りたいこといっぱいあるのに。
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2007年12月25日

◎「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion」(※復讐)


◎「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」(※罪、過去、旧友、ライバル、死、抹消、試験、決定、組織、苦しみ、死者、謀反、戦い、死刑、隊長、秘宝、仲間、信頼、契約、刀、秘密)
原作:久保帯人
監督:阿部記之
脚本:横手美智子
大久保昌弘
★★★★☆
公開日:07/12/22

“生きてりゃ納得のいかないことなんてあるだろ”

『BLEACH』という枠組みで創られた作品としては期待以上の作品。
 前作をはるかに超えてると思うのは、これが本編の番外編として確実に組み込まねばならないエピソードが描かれているから。
 さすが横手美智子さん。
 この人が描くと違うよvv

 日番谷隊長カッコイイ〜っ☆
 彼の強さ、素晴らしさが際立っているよ。
 怪我してもあれだけ反抗できるなんてすげー。さすが。
 隊長&副隊長の絆ってのもいっぱいあってよかった〜。

 予告でも大々的に宣伝されているのは、日番谷隊長の処刑命令。
 尸魂界の秘宝・王印が何者かによって盗まれ、
 警備を担当していた日番谷隊長は敵の正体に気づき一人彼を追うことになるのです。
 初めは護衛の失態で捕らえるよう指示が出るのですが、
 追ってきた仲間の死神を攻撃。
 深傷を負いながら相手を追う。
 どうやら敵は日番谷隊長のことを知っているらしく、
 日番谷隊長もまた、敵の正体に気づいているらしい。
 
 2人の関係は一体なんなのか。
 敵の目的はなんなのか。
 日番谷隊長は何をしようとしているのか。

 もう一つの氷輪丸が存在していた過去が明らかになります。
 どういう経緯があって日番谷隊長は氷輪丸を手に入れたのか。

 哀しい話でした。
 架空世界の話だけど、現代社会にも当てはまることがいっぱいで、訴える力強さが伝わってきた。
 組織の話になると「踊る大捜査線」とかね。思い出すよ。

 組織に逆らえない苦しみ、辛さ。
 守らなければならない掟。
 あれは不条理だと思う。絶対におかしいだろ。
 反逆は当たり前だろ。

 あとは、厳密には自分の罪ではないのにそれを自分の罪として背負い込む苦しみ。
 そしてそれを見る周りの辛さ。
 一人で背負い込むのはやめなさいというシーンは胸が痛いですね。
 持つべきものは仲間です。

 残念だったのは、コンが出てこなかったことと(予告のみ登場。小説版にはでているっぽい)、
 死神の各隊長・副隊長たちの活躍の薄さ。
 キャラが多すぎて好きキャラの活躍が少ない(泣)。
 当たり前ですが。
 夜一さん&砕蜂をもっと見たかったのと、浦原サンをもう少し出してほしかったな。
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2007年12月06日

★『福音の少年』(※復讐)


★『福音の少年』(※謎解き、ミステリ、ジャーナリスト、アパート、好きな人、思い出、過去、火事、両親、死、図書室、本、犯人、人殺し、孤独)
著者名:あさのあつこ
出版社:角川書店
角川文庫(07/6)
★★★★
出版年:2005.07
ISBN :9784048736312

“なんで躊躇する。殺してしまえばいいのだよ。醜いものも、劣ったものも、愚かなものも、みんなみんな消してしまえばいいんだ。”

 せっかく単行本で買ったのに早くも文庫化。
 積読は良くないです。

 おもしろかったです。
 まさかまさかな恋人の隠し事に驚き。
(楽しみを取らないようキーワードには書いてません)
 タイトルが『福音の少年』なのに少女が表紙とはこういうことかって感じですね。

 物語は、ジャーナリスト・秋庭が火事で全焼したアパートを訪れることから始まる。
 面識はないのに呟いた被害者の一人の名前・北畠藍子。
 生前の彼女を知らない彼はなぜ藍子の名前を口にするのか。
 秋庭は近くにいた少年二人に首を絞められる。
 
 一人の少年はその火事で両親を亡くし、
 一人の少年は、その火事で恋人の藍子を亡くしていた。

 なぜアパートに火が放たれたのか。
 藍子にどんな秘密があったのか。
 謎は深まるばかり。

 さすがあさのあつこさん。
 すごいなあ、この執筆というか感情表現というか。
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2007年09月25日

■『スリースターズ』(※テロ計画)


■『スリースターズ』(※少女、携帯、メール、ブログ、心の闇、学級委員長、お金持ち、社長令嬢、葬儀、母親、家庭問題、家出、友だち、仲間、彼氏、ピアノ、写真、援交、渋谷、嫌がらせ、コンサート、有名人、火事、死、いじめ、学校、爆弾、自殺未遂、名前、偽り、ハンドルネーム、
著者名:梨屋アリエ
出版社:講談社
★★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784062141741

“どうせ死ぬなら、
 みんなを巻き込んで華々しく死んだほうが、
 意味のある終わり方って感じじゃない?”


 素晴らしかった!
 久々に一気読みですね。
 一応児童書扱いなのだろうけど、ラノベでも十分イケル!。

 心に闇を持った3人の少女が、この間違った世界を変えるためにテロ計画を企てる話。
 っていっても、実際にテロ計画が始まるのは物語の後半からで、前半は3人の過去や今が描かれている。
 どちらかというと重要なのは前半部分。
 この世の不条理とか、くだらなさとか、どうしてこんなふうになっちゃうんだろうとか、自殺までの道のりですよね。

・裕福な家庭に育ちながらも、ブログ「死体写真館」の管理人をやっていたりする弥生。
 昔、家出をしたことがある。
・母親に捨てられた飢餓状態の少女・愛弓。
 友だちに恥ずかしい写真をブログで晒されてしまう。
・周囲の期待にこたえたい学級委員長・水晶。
 母親に大事なピアノを捨てられたりする。

 三人は東京という同じ地に住んでいますが、全く互いを知らない。
 だけど、携帯電話やネット、メールを通じて不思議と出会っていくのです。
 数奇な運命ってこういうことなのだと思う。
 みんながどこかに心の闇を持っていて、慰められる感じかな。

 自分はとくに愛弓が印象的だった。
 お金がなくてさ、飯が食えないの。
 だから、行きたくもないおっちゃんのところへいって、一緒にご飯を食べたりおっちゃんに身体を売ったりしているの。
 母親に棄てられてるも同然だからね。
 その母親も母親に捨てられたっていうから、このやろうともいえないしね。

 ちょっとの優しさでもすごく心に染みてくるんですよ。
 
 こんな背景あるとさ、少年(少女)犯罪も容認って思っちゃう。
 して当然。
 やって当然。
 しないほうがどうかしてる。

 で、これって完結ですかね。
 続きがないんですけど?
 これからって時に終わるのが悲しすぎだ……。
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2007年09月24日

◎「(映画)アヒルと鴨のコインロッカー」(※復讐)


◎「(映画)アヒルと鴨のコインロッカー」(※仙台、宮城、アパート、大学生、新生活、留学生、ブータン人、隣人、本屋、強盗、恋人、過去、死、神、牛タン、ペットショップ、犬、猫、動物虐待、事件、襲撃、ボディーガード、名前、元カレ、友だち、モデルガン、広辞苑、広辞林、裏口、コインロッカー、CD、ボブディラン、運命、実家、靴屋、病気)
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
脚本:中村義洋
鈴木謙一
出版社:東京創元社
出版年:2003.11
公開日:2007.6.23
★★★★☆
ISBN :9784488017002

“一緒に本屋を襲わないか”

 伊坂幸太郎作品の映画化第二弾。
 やっと自分の住んでるトコも公開で見てきました。
 原作は読了済み(感想は書いてませんが)。
 一斉公開じゃないってのがどうも腑に落ちない。
 静かな映画だと思うけど、テーマは素晴らしいと思う。
「HERO」より泣いちゃったよ。
 バカみたいですが、大泣きです。

テーマは、
・人を殺す理由
・大切な人を奪われたら、そいつを殺そうとするのはいいのか。
 しょうがないことなのか。
 許されることなのか。
・どんな出来事にも理由は必ずある。
 他人には考えられない想い・理由が必ずある。
(裏口とか、コインロッカーとか、過去話いろいろね)

 ってことでしょうか。

 主人公・椎名は大学入学で仙台に越してくるんですよ。
 アパートの隣には<河崎>って名乗る男がいて、本屋を襲わないかと持ちかけられる。
 で、モデルガンを手に手伝っちゃうんです。
 その後、<河崎>が本屋を襲った理由がたくさんたくさんあふれ出てくるのです。

 あんなにしっかりとした<河崎>さんは、実は頼りない人だったんですよ、昔は。
 それがさ、今ではこんなにも立派になっている。
 人生を変える切なさってのがこれ以上ないほど伝わってきた。

<2年前>をこれほど再現できるようになったのかと思うと、
 それだけ大切だったんだってことでしょ。
 2年前と現在の交差が素晴らしかった!

 罪になるわけねーじゃん。
 しょうがねーよ。

 ただ、ラストの後味がちょっと悪い。
 続きは? お父さんは? とかがよくわからんかったな。

 次回は『死神の精度』。
 2008年3月公開。
posted by 未衣名 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月22日

☆『怪談と踊ろう』(※呪い)


☆『怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る』(※少年、犯罪、夏、神社、賽銭箱、泥棒、依頼、骨、事件)
著者名:野沢ビーム(画)
竜騎士07(原著)
出版社:講談社
シリウス
ファウストVol.6
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784063730890

“この世の半分は、呪いでできてる”

 どっかで読んだことあるだなあと思ったら、前に講談社のファウストに小説で出ていたやつですね。
 なかなか思い出せずにいてやっとスッキリしたよ。

 賽銭泥棒から始まって、金儲けのために<呪い><噂>をでっち上げるわけですよ。
 最初はみんなが恐れていることをおもしろがっていた主人公達だったんだけど、呪いは一人歩きしてどんどんでかくなっていくみたいな感じかな。
 嘘が本物に近づいていくというか。

 小説読んでる時も思ったけど、ドキドキでしたね。
 ホラー系はこうやってどんどん恐ろしくなっていくから嫌いなんだけど、
 なんというか、そういうことしちゃいけないよとか、
 いろんなメッセージ含まれてるので竜騎士さんのは好きなんだよなあ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月21日

●『リベンジ×リベンジ』(※復讐)


●『リベンジ×リベンジ』(※旅、過去、理由、銃、瞳、死刑囚、処刑、仇、古、武器、二人、婚約者、殺人、人殺し)
著者名:鯨晴久
出版社:ホビージャパン
HJ文庫
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784894255920

“ボクはメリッサの仇なんだ。
 絶対に殺してやるっていつも怒鳴られながら、
 ボクは旅をしているんだ”


 なんというか、結局二人は何とかいいながら復讐はあきらめるだろ。
 和解だろ。と思った。
 続きはあるのかないのか不明なので先はわからないけれど。

 殺す&殺されるの関係を持つ二人の旅。
 メリッサはレオンに大事な人を殺され、復讐を誓ってる。
 それなのに、仲良くといいますか、二人で旅を続けているのです。

 失われた古代技術により造られた<遺宝>。(←初版この漢字誤植されてますね)
 もうどうやって造るのかさえわからなくなったその強力な兵器。
 これがのちのち大きく関わってくる。

 旅の途中でレオンたちは婚約者を殺されたことで復讐を誓うソフィーに出会い、そいつを追うことになる。
 が、標的はとっくの昔に処刑されて死んだ男で……。

 という感じなんだけど、裏がありまくり。
 っていうか、こういうのはアリなのか?
 ある意味禁じ手?
 主人公がどう見てもヘタレというかヤサ男にしか見えないのだけど。

 だからこそというか、ラストは驚きましたな。
 う〜ん、しかし冷静になって考えてみれば、
 最近この手の傾向って少なくないから何ともいえないですが。
 そこを思うと「殺してやりたい」という復讐の思いがちょっと薄い感じもしなくもない。
 本当に殺してやりたいのか考えてしまう。
 
posted by 未衣名 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年09月12日

★『神様の悪魔か少年』(※少年犯罪)


★『神様の悪魔か少年』(※母親殺し、高校生、最年少、時効、女の子、父親、政治、ダム建設、選挙、知事、友だち、仲間、薬、警察、事故、自殺未遂、殺人、入学)
著者名:中村九郎
出版社:富士見書房
★★★★
出版年:2007.09
ISBN :9784829176580

“そう信じて進むしか、
 生きる方法が見つからないんだ”


 意外におもしろかった。
 
 主人公の彰人は人殺し。
 昔お母さんを殺してダムに沈めた過去がある。
 あと少しで時効を迎えるという、その前の心境やら行動が描かれているのです。

 このままいけば時効なんだけど、
 ちょっと悪い女の子・恵が出てきて、自分の秘密がばれるんじゃないかと脅かされたり、
 ダム建設計画があり、それにより死体が発見されるんじゃないかと思ったり、
 とにかくいろいろと追い詰められていくのですよ。

 主人公は別にすごーい悪いやつじゃないしね。
 なんか共感できるのです。

 そしてラストはあっという結末。
 予想も付かぬってやつです。
 ビビリました。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年08月08日

★「ハル、ハル、ハル」(※少年犯罪)


★「ハル、ハル、ハル」(※捨て子、母親、弟、孤独、殺人、人殺し、家出、公園、拳銃、ファミレス、擬似家族、タクシー、強盗、岬)
著者名:古川日出男
出版社:河出書房新社
文藝
★★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784309018287

“ねえ運転手さん。
 あたしたちカージャックするわ”


 家庭に何らかの事情を抱えている者たちが犯罪を犯す話。
 主な登場人物は<ハル>を名前に持つ3人の男女。

 1人は晴臣。
 母親に捨てられ弟と暮らす。
 金は尽きそう。
 
 1人は三葉瑠。親が何度も再婚してる。
 よく家出する少女。
 晴臣と出会い、姉弟関係をつくる。

 1人は原田悟。タクシー運転手。
 何度も職を変え、そのうち鬱に、嫁には出ていかれる。
 二人のハルにカージャックされる。
 
 この3人の物語。
 生活に追い詰められると、こうなっていっちゃうんだなーという感じか。
 しかしながら、それが普通で当たり前。
 共感どころはいろいろあるので楽しめました。

 これ、短編集。
 ほかに、「スローモーション」と「8ドッグズ」を収録。
 日記関係と、八犬伝関係です。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年07月10日

☆『罪と罰』(※犯罪)


☆『罪と罰 1〜(続刊)』(※ニート、ひきこもり、女子高生、援助交際、復讐、罪、売春、青少年、姉、結婚、金)
著者名:落合尚之
出版社:双葉社
アクション
★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784575833768

“殺す。
 僕はこの女を殺すだろう


 現代社会の問題を現実的に描いたもの。
 面白いです。
 面白いくせに評価が普通になってるのは、目を背けたくなるから。
 
 主人公はひきこもりのニート・弥勒。
 姉に電話するため家を出たことがきっかけで、
 一人の少女・リサに出会う。
 彼女はヒカルという女子高生の命令でいやいや売春をしているらしかった。

 弥勒はヒカルとリサに接触していくことで、彼女らのグループというものを調べていく。
 それで女を殺すことを決意。

 地獄こそ楽園。
 そんな世界が描かれている。
 だめな自分が、人を殺して自分の未来を勝ち取ろうという感じかな。
 
 次も買います。
 なんだかんだいって続きは気になっていますんで。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年06月12日

●『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(※誘拐)


●『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(※少年少女、犯罪、精神、心、高校生、罪、スタンガン、兄妹、刑事、暴力、虐待、殺人犯、過去、血、生き残り、人殺し、嘘)
著者名:入間人間
出版社:メディアワークス
電撃文庫
第13回電撃小説大賞の最終選考
★★★☆
出版年:2007.06
ISBN :9784840238793

“今度時間があれば質問してみよう。
 まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って”


 電撃文庫の問題作らしいです。
 昔誘拐されたことのある女の子・まーちゃんが、
 高校生になって小学生の兄妹を誘拐する話。
 過去のトラウマというか後遺症で心が壊れた人。
 主人公のみーくんは、同じく昔まーちゃんとともに誘拐された男の子で、
 そういう仲間意味で心を許されている男の子。

 凶悪犯罪とはまた違う気がするけど、現代社会にありそうな感じもする。
 子どもの頃のトラウマは一生のモノっていうじゃん?

 西尾維新の戯言シリーズのような?
 ヤバイ人、アブナイ人っていう意味でほかにも、
少女は踊る暗い腹の中踊る』にも似てる感じ。
 本作は↑これよりずーっとマシだけどね。
 それでもこれには年齢制限が必要かと。

 気合入ってるのかは知らないけど、
 カバー裏が気味悪いです。
 赤と黒の血塗られた感じというか……。

 なんかいやな世界です。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月24日

★『カンニング少女』(※不正行為)


★『カンニング少女』(※10代、青春小説、カンニング、犯罪、姉、クラスメート、テスト、模試、大学受験、点数、順位、スポーツ特待生、発明、数字、素数、万引き、文房具、交通事故、妨害電波、試験会場、優等生、カラオケボックス、日記、ゼミ、教授、助手、友だち、仲間)
著者名:黒田研二
出版社:文藝春秋
★★★★
出版年:2006.04
ISBN :9784163233109

“「正々堂々と闘っていないあたしは、卑怯者だよね」
「仕方がないよ。これは戦争なんだもん。
 負けるわけにはいかないんだからさ」”


 カンニングのバイブル(!?)本(←あながち嘘ではない)。
 いろんなカンニングのテクニックがかかれてます。
 アナログだったりハイテクだったり、ちょっと感心。

 成績悪い女の子が受かるはずもない超頭のいい大学の試験を受ける話です。

 そういう本はドラマ化した『ドラゴン桜』(←必死に勉強する系)や、
戦線スパイクヒルズ』(←試験用紙を事前に盗む系)がありますけど、
 本書はカンニング。
 
 仲間の力(発明品やアイディア)を借りて女の子・玲美がカンニングします。
 超優等生の愛香、陸上の関係で大学が決まっている杜生、機械オタクの隼人が手助け(共犯者)。
 学校の試験では89番だったのに、急にトップ20以内にランクイン。
 疑いを持った教師とのバトルにはドキドキ。
 大学入試本番でのバトルもハラハラドキドキでした。

 どうして受かりもしないところを受験するかというのは、玲美のお姉さんの死の真相を探るため。
 ちょっとした姉妹愛が描かれていたりする。

 全体的にはいい青春小説。
 高校生の心をうまく描いている。

 好きキャラは機械オタクの隼人。
博士の愛した数式』みたく、数字に対し「31はメンタル素数だね」とか「89はソフィ・ジェルマン素数だ」とかウンチクいうのがちょっといい。

 というか、でもこの本の登場人物はみんなみんないい。
 一人一人個性があって生き生きしてます。
 青春だなーと思います。
posted by 未衣名 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月18日

☆『殺し屋1』(※殺し屋)


☆『殺し屋1 1〜(※続刊)』(※殺し、殺人、ヤクザ、仲間、マンション、盗み、金、新宿、歌舞伎町、東京、組長、整形、暴力団、いじめ、脅迫、女、変体、傷、マンション)
著者名:山本英夫
出版社:小学館
小学館文庫
ヤングサンデー
単行本全10巻
98’〜
★★★☆
出版年:2007.04
ISBN :9784091937315

“そのために、強くなるために今までガンバってきたんだろう”

 単行本は完結済み。
 文庫版が刊行され始めました。

 昔いじめにあっていた主人公のイチ。
<ジジイ>率いるハグレ者グループに属し、暴力団と攻防する。

 イチは武道が強い。
 いじめのころのトラウマがあるのでちょっと心の弱い部分もあるが、
 自分をいじめていたやつを思うと感情が高ぶり強さが増すのです。

 昨日は長崎市長が射殺される暴力団の事件があったけれど、
 このマンガの闇世界も非常に痛々しいものがある。
 人をきずつけまくり。半殺しの世界。
 そんなことが日々行われているのかと思うとぞっとする。
 ギリギリで本を閉じずに読めました。
 これ以上描かれると絶対無理。読めない。
 
 しかしヒドイ世界だからこそ、彼らが犯罪を行う理由も理解できたりもする。
posted by 未衣名 at 06:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月10日

☆『リアルワールド』(※母親殺し)


☆『リアルワールド 上下』(※少年犯罪、逃亡、追跡、仲間、高校生、心、心理、手助け、若者、親、本音、遺書、自殺、偽名、名前、あだ名、呼び名、過去、寂しさ)
著者名:桐野夏生(原著)
イシデ電(著)
出版社:小学館
★★★★☆
出版年:2007.03
ISBN :9784091883599

“逃げられない現実。
 掴めないリアル”


リアルワールド』のコミック版。
 母親を金属バットで殺した高校3年のミミズ。
 彼は主人公・ニンナのお隣サン。
 自分の携帯とチャリを使って逃亡中であることを知り、
 好奇心から彼に関わっていく。

 ミミズはニンナの携帯を使い、ニンナの友人をも巻き込んでいく。
 というか、友人らもミミズに興味を持ち逃亡の手助けをしていくのです。
 
 画力はまあまあなのですが、ストーリーはいい。
 10代の気持ち、よく描かれている。

 殺しの理由は?
 生きる理由は?
 逃げる理由は?
 二人でいる理由は?
 自分が本当に求めていることは?
 
 数年ぶりにマンガという形で読み返してみたけど、
 これは素晴らしいと思う。
 等身大の高校生が描かれていると思う。 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年04月05日

☆『いとしのニーナ』(※犯罪)


☆『いとしのニーナ 1〜(続刊)』(※拉致、監禁、護衛、女子高生、罪、不良、仲間、友情、ボディーガード)
著者名:いくえみ綾
出版社:幻冬舎コミックス
Webスピカ
★★★☆
出版年:2007.03
ISBN :9784344809536

“中途半端じゃなく、あんた私を守りなさいよ”

 ある日突然、拉致&監禁されてしまったニーナ。
 彼女を縛り上げたのは電車で居合わせる男子学生。

 初めはこんなことするはずじゃなかったのに……の犯罪末路。
 これは正しい行いなのか、いや、そんなはずがない。
 反抗を行った男子二人。
 彼らにとって凶悪な存在である牛島に逆らい、
 篤志はニーナを逃してしまう。

 彼は牛島からの仕返しを恐れつつも、
 また襲われるであろう愛しのニーナを護ることを決意する。

 なんというか、拉致をした男に自分のボディーガードを任せるニーナもどうかしてるよなーとも思う。
 怖くないのか?
 わたしだったら恐ろしい。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年03月16日

★『少女には向かない職業』(※人殺し)


★『少女には向かない職業』(※少年犯罪、夏休み、中学生、両親、島、山口、海、死体、友だち、学校、マクドナルド、アルコール中毒、血の繋がり、父親、仕掛け、警官、ゲーム、男友だち、友情、図書委員、本、薬、遺産、修学旅行、お土産、武器屋、バトルアクス)
著者名:桜庭一樹
出版社:東京創元社
ミステリフロンティア
★★★★☆
出版年:2005.09
ISBN :9784488017194

“葵、ぜったいみつからない人の殺し方、教えてあげようか”

 少女に向かない職業とは、人殺しのこと。

 中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。

 ↑似たようなフレーズがある『永遠のフローズンチョコレート』を思い出した。
 でも、これとは随分違う。
 この一文が本書の内容で、本には二つの殺人過程が描かれてる。

 桜庭一樹って、『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を描いてる人。
 本書を含め、不完全機能の家庭に育った子どもが主要キャラクターとして描かれている。
『少女には〜』では、アル中のクソ親父(←血の繋がりはない・ここ重要)を持つ葵がついに親父を殺す。
 そこには、また家庭に問題を持ちおかしな格好をしている宮乃下静香の存在が強くあった。
 彼女は葵に人殺しの方法を教えたり、人殺しを持ちかけたりする。
 本を持ち歩いているので、人殺しの本もたくさん紹介する。

 主人公の少年少女が人殺しをする小説。近年特に多くなってきていると思う。
 中でも、捕まらないってのが多い。
 殺しの理由は納得はするのだけど、大抵彼らはそれを罪だと思ってない。
 反省の心がない。殺人を当然であり<正義>としている気がする。
 しかし、本書は人間味があるというか、最後にはちゃんと殺しを償ってるんだよね。
 そこに惚れました。
 
 どんな同情したくなるような哀しい理由があろうとも、
 人を殺したら必ず捕まらなければいけないと思う。
 それが人間だと思う。

 他に惹かれたのは、主人公の葵が自分と似たような境遇ってことですかね。
 わたしの家にもほぼアル中の人がいて、酒を飲む夜は毎晩荒れてる家でしたから。
 葵と違うのは、憎かったけど殺そうとは思わなかったということ。
 自分は家出することばかり考えてました。

 話飛びますが、『人はどうして死にたがるのか』、後で読んでみようと思います。
 原始人の話は興味深い。

******
殺人経験ありの10代
posted by 未衣名 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(2) | 殺人・犯罪・復讐

2007年03月08日

☆『鏖』(※犯罪)


☆『鏖 みなごろし』(※盗み、不倫、愛人、暴力、隠しカメラ、復讐、偽り、裏切り、半殺し、ファミレス、時計)
著者名:阿部和重(著)
三宅乱丈(著)
出版社:小学館
★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784091883575

“そういう世の中なんだから。
 俺にだけ起こることじゃないんだから。
 誰がそうなってもおかしくはないんだ。
 そしてそういうことを誰がしたっておかしくないんだ!
 だってそういう世の中なんだから”


 ↑要はそういう話で、
 誰もがいつかは手を汚すことになるという話。
 そしてそれは特別でもなんでもなく当たり前だという結論。

 主人公はロレックスの時計を盗んで追いかけられる。
 返せば済むものの、愛人に盗られるしで金がない。
 時計のことで愛人に会おうとファミレスで待ち合わせ。
 混んでいたためたまたま合い席になった男は、
 自分の家に設置した隠しカメラの映像を眺めていた。
 
 ここからが全く関係ない他人と接触していく。
 ふとした弾みというか、ちょっと悪かったというか、
 連鎖連鎖でどんどん人間が犯罪を犯していくのです。

 血が飛ぶ飛ぶ。

 しかし、ありえないことでもないんだよね。
 自分がイラついてるときに人がぶつかってきたとかね、
「ふざけんじゃねーよ、どこ見て歩いてんだよ」とか怒り出すのはよくある風景で、例えばそこからパンチが出たとかでどんどんエスカレートしていくのは普通だと思うのですよ。

 いやな連鎖です。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年02月10日

★「冷たい水の羊」(※殺人計画)


★「冷たい水の羊」(※いじめ、中学生、自殺志願、包丁、待ち伏せ、同級生、家族)
著者名:田中慎弥
出版社:新潮社
第37回新潮新人賞受賞
←「図書準備室」収録作品
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784103041313

“この季節に死のうと考えていた”

 いじめをテーマにしたもの。
 ヒドイいじめに遭っている主人公・大橋。
 だが彼に被害者だという意識はなかった。
 それなのに、<いじめ>だと担任にいったのは水原という同級生の女子。
 それから彼の中に初めて<いじめ>という言葉が芽生え、彼女が許せなくなった。
 一人で死ぬのは怖い大橋。
 彼女を殺して自分も死ぬ。自殺するという妄想が日々頭をめぐる。

さようなら、美しい人』とちょっとかする所あるかもと読んでいた。
 いじめに遭っている主人公が憎む相手。それは自分をいじめている奴らじゃなく、
 それを見ている第三者なんだよね。
 すげーひどいことされてるのに、いじめてる奴らへの復讐っていうのはない。

 で、視点も変わる。
 いじめられている大橋だったり、大橋をいじめている北上だったりするから、二人の感情や意識、行動の理由なんかも書いてあって考えることはいろいろ。
 もちろん水原視点もある。

 第三者への復讐っていうのが妙に共感。
 だれかに決め付けられるっていうのが屈辱っての、よくわかる。

 これはいい話。
 芥川賞候補の「図書準備室」よりずっといい。
 

 これ、この前の芥川賞候補作が収録されてる『図書準備室』収録の作品。
「図書準備室」はニートの主人公が、自分は何故働かないのかっていう理由を長々と独壇場で語る話。
 ひたすら語ってます。
 よみずらいってのも悪いですが、図書準備室にいる先生の過去っていうのが衝撃的すぎてもうなんというか……。
 それ以上はノーコメント。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2007年02月03日

☆『さようなら、美しい人』(※復讐)


☆『さようなら、美しい人 1〜(続刊)』(※いじめ、再会、家族、バイト、キャバクラ、大学、隠し子、探偵、罪、罰)
著者名:藤井みつる
出版社:小学館
プチコミック
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784091308399

“赦さない。どんな形であれ復讐する。
 あたしにはその権利がある”


 すげー良くできた話。
 非常に楽しめた。
 中学時代いじめに遭っていた主人公の凛。
 彼女は同級生のさやかに、中途半端に情けをかけられる。

 偽善者野郎、優等生に浸りやがって。

 大学生になった彼女は、コンパでさやかに再会。
 復讐を誓う。

 この本のおもしろいところは、いじめられていた凛視点の話と、情けをかけたさやか視点の話両方があるところ。
 二人の過去や信条、想いが明かされていて、人の心ってものをめっさうまく描いてんだよね。
 視点を変えるっておもしろい。
 普段のわたしたちって、自分の心の中しかわからないじゃん。
 相手のことなんて知らないじゃん。
 
 だけど、これには二人が平等に描かれてるんだよね。
 人間はくだらない、同情なんていらない、という凛に、
 人に嫌われるのは嫌、必死に思い続けるさやか。
 両者とも共感できる想いばかり。
 両者とも応援したいんだよ。幸せになれって。
 だけど……。

 復讐劇は始まったばかり。
 隠し子や父親との絡みも、今後楽しみです。

 
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年02月02日

☆『悪性』(※悪)


☆『悪性−アクサガ 全2巻』(※犯罪者、賞金稼ぎ、殺し、銃、誘拐、障害者、盲目、墓、軍、過去、記憶、主従関係、自由、支配、医者、罪、地下、死、信頼、裏切り)
著者名:菅野文
出版社:白泉社
別冊花とゆめ
★★★☆
出版年:2005.09〜06.6
ISBN :9784592180562

“何者にも支配されない純粋な悪の魂。
 ――すべての生命は悪だ。”


 テーマは「悪」。
 悪って何かってこと。
オトメン』描いた人の本です。
 
 主人公のゼンは傷害、殺人、強盗、詐欺といろんなことをしている犯罪者で、悪人として超有名な人。
 真の自由を求めて日々犯行に走っている。
 その先でいろんな人に出会うわけです。

 自分の命を狙って相棒になってきた男、
 目が見えないお嬢様、
 彼女のボディーガードの女性、
 犯罪者の治療をする医者……。

 ゼンには昔の記憶がない。
 でも、そんなのは関係なく生きている。
 やがて彼は自分の過去を知り、また一歩進むという話。

 ダークストーリー。
 だけど、人間として色々考えちゃうとこたくさんある。
 悪ながらにいい話でした。
posted by 未衣名 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年01月18日

☆『ZOO』(※犯罪)


☆『ZOO』(※不完全機能、家庭、家族、双子、マンション、飛び降り、入れ替わり、ロボット、人間、日常、親、繰り返し、記憶、動物園、猿、殺し、施設、罪、ネット、彼女、復讐)
著者名:乙一(原著)
矢也晶久(画)
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★
出版年:2006.12
ISBN :4087821528

“それを見た瞬間、オレはまた挫けるだろう。
 結局何も変わらない同じ1日を繰り返すことは決まっている”


 短編集。
 4つの話が盛り込まれてます。
 不完全機能の家庭と人間を描いた「カザリとヨーコ」と「神の言葉」
 人間のようなロボットとその製作者を描いた「陽だまりの詩」
 そして最後が、表題作である「ZOO」。

 愛していた人を殺された男が、復讐のため犯人を追うのですが、探してくうちに奇妙な事実が浮かび上がってくるのです。
 珍しい<繰り返される1日>って感じですかね。

 いい話が多い。
 ただ、描かれているのが暗いテーマなのでわたしはあまり好まない。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2007年01月06日

★『チョコレートゲーム』(※少年犯罪)


★『チョコレートゲーム』(※中学生、不登校、グループ、賭け、お金、チョコレート、連続殺人事件、父親、作家、名声)
著者名:岡嶋二人
出版社:講談社
講談社文庫
日本推理作家協会賞受賞作
★★★★
出版年:1988.07
ISBN :4061842412

“チョコレートゲーム――。
 いったい何が起こっているのだ。”


 初出1985年の作品。
 にもかかわらず、ネタが全く古くない。
 現代にも通用しているし、今でも十分ありえる話だった。

 不登校の息子(省吾)を持つ、作家で父親の泰洋。
 省吾の中学は、社会的地位の高い親を持つ子どもが多く通っていた。

 泰洋はある日新聞で、息子の同級生が殺されたことを知る。
 被害者はその時、200万という大金を手にしていた。
 子どもの様子がおかしい……。
 そう思った父親は真相を探る。

 これが連続殺人事件に繋がっていく。
 いろいろとリアルでした。
 中学生がサラ金とかありえねーと思ったけど(もちろん借りられない)、
 やりかねない世界。
posted by 未衣名 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(2) | 殺人・犯罪・復讐

2007年01月04日

☆『LIAR GAME』(※マネーゲーム)


☆『LIAR GAME 1〜3』(※正直者、嘘つき、詐欺師、元詐欺師、刑務所、弁護士、招待状、心理戦、1億円、頭脳戦、少数決)
著者名:甲斐谷忍
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★★
出版年:2005.09〜
ISBN :4088768558

“よりによってこの私があんな恐ろしいゲームに巻き込まれるなんて”

 バカがたくさん付くほどの正直者である主人公・直。
 ある日彼女に届いたのは一通の招待状と、現金1億円。
 このお金を賭けてとあるゲームに参加するようにとあった。
 1対1のゲーム。
 相手方にもこれと同じものが届いており、
 1億円の争奪戦ゲームが始まった。
 うまく勝てば2億円を得、
 下手すると1億円の借金を背負うことになるこのゲーム。

 初めの対戦者は昔の恩師。
 こんなゲームはやめようと二人で話し合うが、
 直はまんまと騙され1億丸々盗られてしまう。

 直は刑務所から出たばかりの元天才詐欺師を味方に付け、ゲームに正式参加。
 果たして1億は取り戻せるのか。

 1巻はそういう話。
 めちゃすごい頭脳戦。
 感心しちゃいますよ。
『デスノート』や『地獄のババぬき』『極限推理コロシアム』が好きな方には良いんじゃないでしょうか。
 
 めちゃスリルあります。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(8) | TrackBack(7) | 殺人・犯罪・復讐

2006年12月31日

★『iKILLィキル』(※殺し屋)


★『iKILLィキル』(※生きる、死、ネット、復讐、ゲーム、殺し、死体)
著者名:渡辺浩弐
出版社:講談社
講談社BOX
★★★☆
出版年:2006.12
ISBN :4062836084

“罪は罪を生む。
 罪をこの世から根絶することは不可能だ”


 殺し屋の小田切が主人公。
 彼が関わるいろいろ。
 生きるためにはキル(殺す)しかないっていうのがテーマらしい。

 殺人遊戯というか、考えられない。
 主人公の思考回路が理解できない。
 残虐な殺しの小説といえば『少女は踊る暗い腹の中踊る』なんだけど、そっちはね、まだわかる気がした。
 でもこの小説はあんまり。
 4話目以外はよくわからん。

 一番わからないのは2話目。
 13歳の女の子が小田切に死体の始末を頼まれ、中年男性の死体をバラバラに……じゃなくて粉々にするシーンがある。
 自分の復讐のためとはいえ、そこまでするか??
 ミキサーで人の体を木っ端微塵にするんだよね。
 バラバラ死体にすると死体があることがばれる。
 粉々だったらわからない。
 どろどろの死体をただ排水溝に流す作業。

 うん、確かにそうだ。
 バレないと思う。
 だからってできることかよ。自分とはなんら関係のない第三者をやれるのか?
 第三者だからやれたのか?
 裸で、風呂場で、血をたくさん浴びながら。

 人じゃねーよ。と思った。
posted by 未衣名 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年12月24日

☆『コードギアス 反逆のルルーシュ』(※復讐)


☆『コードギアス 反逆のルルーシュ 1〜(続刊)』(※力、特殊能力、国家、征服、帝国、皇子、混血、目、妹、軍、友だち、契約、過去、皇族、死、戦争)
著者名:マジコ!
出版社:角川書店
ASUKA
アニメ
★★★★
出版年:2006.12
ISBN :4048540653

“大切な人を失わないで済む、せめて戦争のない世界に。
 だからオレは、ブリタニアを壊す”


 舞台は、戦争勃発後ブリタニアという国に負け、その配下となった日本。
 ブリタニア人と日本人が混ざる。
 主人公・ルルーシュはブリタニアの国王の息子っぽい。
 でもブリタニアには復讐心がたくさん。

 ある日謎の少女から不思議な力を与えられたルルーシュは、世界を変える力を手に入れた。
 人を操ることができる力。

 綺麗事では変えられない世界。
 話し合いで解決しようとかいう静かな物語ではない。
 復讐のために殺しだってする。
 冷酷な主人公。
 唯一優しい部分というのは、目が見えなくなった妹と一緒にいるときかな。
 
 何かを隠している帝国、過去にあった戦争、友だちとの対立、家族のこと。
 そしてこれから。
 気になる伏線が多いマンガです。
posted by 未衣名 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(5) | 殺人・犯罪・復讐

2006年12月13日

☆『ヨルムンガンド』(※銃)


☆『ヨルムンガンド 1〜(続刊)』(※武器、商人、殺し、仲間、罪、過去、軍、少年兵)
著者名:高橋慶太郎
出版社:小学館
サンデーGX
★★★☆
出版年:2006.11〜
ISBN :4091570690

“武器を考える奴、造る奴、売りさばく奴、使う奴。
 僕は永遠に憎む”


 ↑そんな主人公・ヨナは、なぜか武器商人のココと旅をする。
 ココは平和のために武器を売る。
 ヨナは自らも銃を持ち、人を殺したりもする。
 人を殺すためだけに進化する銃。
 憎みながらも手放せないモノ。

 まだプロローグ的な感じでなんともいえませんが、その矛盾がどう動いていくかですねー。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年12月10日

☆『ハルノクニ』(※復讐)


☆『ハルノクニ 1〜3(続刊)』(※犯罪、革命、天才、IQ、学園、国家、猫、国家機密、友だち、親友、幼馴染み、寮、家族、マスコミ、総理大臣、人工知能、最終兵器、国家権力、コンピュータ、警察)
著者名:中道裕大
出版社:小学館
サンデー
★★★★
出版年:2006.06〜
ISBN :4091204392

“ハルが殴られた時、殴り返すのはガキの頃からオレの役目なんだからな”

 日本一のエリート養成高校
 天才だけが集まる、誰もが憧れる超進学校。
 最新教育施設に全部の部屋が個室の学生寮。
 だがそこは海の上に建てられた建物。
 外に出るには外出許可が必要で、
 中で暮らすものにとっては囚人のようだった。

 そんな高校に通う主人公聖士。そして親友の春。
 外出していたある日、自分の目の前で親友が事故で亡くなってしまう。
 1年後、彼はこの事故が殺人であったことを知る。
 殺された原因は、天才がゆえ、春が学園に隠された重大な秘密を知ってしまったから。
 
 彼は校長を脅し、生徒や教師たちを学園の外へ追い出し建物を占拠。
<ハルノクニ>としての独立を宣言。
 日本という国家を敵に、全ての真相解明に挑む。

 いや〜、なんかすごいです。
 帯に通り、<10代VS日本国家>。
 いわゆる立てこもり事件というヤツなんですけど、警察が大勢で挑んでも歯が立たないほどの力を主人公は味方につけるのです。
 ラスボスが総理大臣。
 自分じゃ絶対できない。
 天才高校に通う主人公だからこそできる業だわ。

 期待できる漫画です。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年12月08日

★『地獄のババぬき』(※バスジャック)


★『地獄のババぬき』(※ババ抜き、毒、怪盗、殺人鬼、過去、義眼、身障者、相棒、ラジオ、心理学者、霊媒師、人形、千里眼、透視、ギャンブラー、マジシャン、サービスエリア、高速道路、トランプ、殺人鬼、復讐)
著者名:上甲宣之
出版社:宝島社
宝島社文庫
★★★★
出版年:2006.11
ISBN :479665531X

“乗客どもよ。
 命を賭けたカードゲームに、勝利せよ”


『そのケータイはXXで』の続編。
 なんだけど、それ知らずに読んじゃいました。
 でも、これはこれで楽しめました。
 うん、おもしろかった。

 主人公はとある事件の生き残りで(ここが前作の内容)、
 その彼女は友だち(彼女も生き残り)と東京に行こうと高速バスに乗る。
 ところがこのバスの乗客たちは、顔の知れぬ犯人により全員が知らぬ間に毒入りの大福を食べさせられてしまう。
 解毒剤を獲得するためにやらされるババ抜き(に似たゲーム)。
 命を賭けたババ抜きが始まる。

 カードゲームの心理戦。
 ブラックジャックなら『マルドゥック・スクランブル』や『ダブルダウン勘繰郎』で扱われているけど、ババ抜きは初めてだ。
 上記2作品同様、描き方うまいのでハラハラどきどきしました。
 
 どちらがババなのか。
 乗客たちはあらゆる手段を使って敵に罠をかけていく。
 それがまた、一般人じゃなくて特殊な方ばかりなんだよね。
 心理学者はもちろんのこと、怪盗やら千里眼を持つ霊媒師やら、賭博王やら……。
 ありえねーとは思うけど、これが一般人になってしまうとやっぱ面白みに欠けるのでこの人選は正解だと思う。

 ババ抜きは第一部と第二部があって、後半も面白い。
 ほぼ一気読みでした。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年11月20日

★『赤い指』(※隠蔽工作)


★『赤い指』(※死体隠し、家族、息子、ひきこもり、認知症、介護、幼女趣味、少年犯罪、フィギュア)
著者名:東野圭吾
出版社:講談社
加賀シリーズ
★★★★
出版年:2006.07
ISBN :4062135264

“あたしはね、どんな時でもあの子の味方になってやろうと決めてるの。
 あの子が何をしたとしてもあたしが守ってやる。
 たとえ人殺しをしたとしてもね”


容疑者Xの献身』と似たようなテイスト。
「容疑者〜」は惚れた人の殺人をかばい立てした話だったけど、
 これは家族ぐるみ。息子の犯罪を隠すため、父と母が動く。
 7歳の女の子を殺めてしまった中3不登校ひきこもりの息子。
 父親は自首させようとするが、母親が守ろうというので死体の隠蔽に協力してしまう。
 もう後戻りはできない。

 10代の少年が幼女を殺すというのは、最近はよくあることで、これからも増えるかもしれない。
 もし自分の子どもが加害者になってしまったら、親はどうするのが正しいのだろう。

 夫婦と刑事。二つの視線で描かれた小説。
 読み出したら止まらなかった。
「容疑者〜」とまではいかなかったけど、これも面白かった。
 さすが東野圭吾さんといいますか。

 最後はどうせバレるんだろうな。と思いながら読んでた。
 そうなんだけどね、これまた素晴らしいサプライズが用意されているんですよ。
 キーワードは<息子への想い>ですかな。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年11月10日

☆『DOGS』(※殺し)


☆『DOGS/BULLETS CARNAGE 1〜(続刊)』(※殺し屋、復讐、羽、刀、銃、天使、協会、情報屋、仲間、タバコ、組織、人造生命、名前、記憶、マフィア)
著者名:三輪士郎
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4088770765

“まだ死んでる場合じゃねえよなあ”

 なかなか面白い作品。
 今回『DOG』の1巻が発売されたわけですけど、
 帯にある通り「0巻」に当たる『狗 DOGS』という作品もあります。
 それを読んでからじゃないとこの新刊は楽しめません。
 登場人物の性格や過去がわけわからないから。
 1巻と書いてあるけど、実質2巻だよね。と思う。

『狗』は、ミハイ、バドー、直刀、ハイネ。それぞれの狗の物語。
 殺し屋のミハイ。
 ハードボイルドな情報屋のバドー。
 両親を殺され殺し屋となり復讐を目論む直刀。
 不死を埋め込まれた男。ちょっとじゃ死なないハイネ。

 それぞれの生き様といいますか。
 みんな過去に忘れぬことができない闇を持っていて、
 それに囚われながら生きている。
 まあそこらへんが<狗>ってやつなんだろうなあと思う。

 絵柄もきれいだし、期待できる作品。
posted by 未衣名 at 23:51| Comment(2) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年11月09日

★『波のうえの魔術師』(※復讐)


★『波のうえの魔術師』(※犯罪、投資家、アルバイト、老人、ヤクザ、パチンコ、金持ち、銀行、株、報酬、経済、プー、病院、保険、アルツハイマー)
著者名:石田衣良
出版社:文芸春秋
単行本(01/8)
文春文庫
ドラマ化
★★★★☆
出版年:2003.09
ISBN :4167174073

“どうだ、来春きみがきちんと就職するまででいい。
 わたしの秘書として働いてみないか”


 大学卒業後は就職もせず親の仕送りとパチンコで金を稼いでいた主人公のおれ。
 ある日見知らぬ老人に声をかけられたことから、
 時給600円の生活が1万円以上に跳ね上がる。
 老人から与えられた仕事は、朝刊を読むことと、
 自分が良く利用する銀行の株の変動記録。
 たったこれだけだ。 

 老人の復讐の片腕として主人公が選ばれた、そういう話で、
 だんだんと老人の計画を聞かされていくわけです。
 そこそこの頭を持つ主人公も、老人の教育によりだんだんと頭のいいやつに変わっていく。
 
 株は全くわからないけど、極上のサスペンスでした。
 ラストがいいよ、ラストが。
「このくそジジイ!」とかって思ったけど、ちょっとほろりときた。
 毒の中のやさしさにわたしは弱いです。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年10月26日

★『17歳のヒット・パレード(B面)』(※少年犯罪)


★『17歳のヒット・パレード(B面)』(※海、ボーイミーツガール、17歳、男女、バイク、薬、名前、自殺志願、物々交換、誘拐、赤ちゃん、盗み)
著者名:伊藤たかみ
出版社:河出書房新社
河出文庫
単行本(96/6)
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4309408222

“本気なんだ。
 夏が終わる前に、どこかいい死に場所を探すつもりだ”


 今までにない小説。
 少年犯罪ですが、警察が絡むわけでもなく、あくまで男女の青春小説。
 主人公の2人はココとレン。
 ただし、その名前は偽名。本当の名前も知らないまま彼らは進んでいく。
 第一に、金で名前を売って、金で名前を買うっていうところから<ちょっと違う>という雰囲気がある。
 
 これは17歳の男女が訳もわからなく犯罪を犯していく話。
 人殺し。
 だけど、直接手を加えたわけじゃないので彼らにはまったく罪意識は無い。
 というか、たぶん彼らには自分らが本当の犯人だなんていう自覚すらないのだと思う。
 読者にさえ、彼らが本当に人を殺したのかはっきりさせていないのだから、不思議なものだ。
 死体を見たあとも、笑って過ごしていく。

 殺しは1件だけじゃない。
 その後もいろいろと罪を重ねていく。
 狂った話。狂ったヒロインの少女。
 
 だけど、気持ちわからなくも無い。
 このまま世界が終わればいいと思っているのはわたしも同じですから。
 成長したくない。
 死にたい時だってある。
「俺たちと一緒だな。嫌われ者で、誰からも必要とされない」
 色々考えされられる話。
 いいよ、これは。

 とはいっても、なんつーか、不満!
 帯の「ぼくらは18歳にならないと思っていた――」の意味が理解できないんですけど。
 それに、解説がおかしすぎる。
 ラストまであらすじ書いちゃってるじゃん。ネタバレしていいのか?
 おばさんが死んだ理由が理解できたのはありがたかったけどさ。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年10月25日

★『うつくしい子ども』(※少年犯罪)


★『うつくしい子ども』(※中学生、いじめ、家族、個性、モデル、図書館、星の王子さま、文集、父親、もう一人の自分、模範校、マスコミ)
著者名:石田衣良
出版社:徳間書店
徳間文庫
文藝春秋(99/5)
文春文庫(01/12)
★★★★☆
出版年:2006.03
ISBN :4198923892

“悪に年齢は関係あるのかな”

 静かな街を震撼させた9歳少女の猟奇的な殺人事件。
 犯人として補導されたのは、ぼくの13歳の弟。
 マスコミにより実名と写真まで公開されるという大きな事件に発展していった。
 妹はモデルでCM出演もしているし、家族も叩かれる。
 崩壊する家族。
 主人公のジャガ(中2)は、どうして弟が殺しをしたのかを模索し始める。
 弟は犯人じゃない&真犯人を探そうと思っているわけではなく、
 ただ<なぜ?>の部分を知りたかった。
 
 酒鬼薔薇事件を受け作者が描いた小説。
 99年の作品ですが、数ヶ月前山口であった19歳の殺人事件とかさ、
 今問題になっている<いじめ>とか、
 全く古くないんだよね、テーマが。
 正に今の時代。

 少年の心の闇、両親への不満、人に当たりたくなる心、人には見せたくない本当の自分。
 読んでて少年にも親にも腹が立つ。
 この不満を語ると永遠に語れるのでやめとく。
 理解できる部分もありますがね。

 とりあえず、弟の犯罪を素直に受け入れ、成長していってる主人公を偉いと褒める。
 人の心を知るというのは大事だ。

>夜の王子さま
 非常に悲しいもんですけど、
 じゃあなんで独りで王子をこうして語れるんですか?
 それって気付いてもらえたって事でしょ?
 闇は見つけてあげられなくちゃ、わかってあげなくちゃダメだと思った。

>うつくしい子ども
「この子はうつくしい子どもだわ。
 おおくきなったら、きっときれいでかしこい人間になる」
  ……というジャガの母親の言葉も基の一部。
 ジャガには兄と妹がいる。
 2人は整った顔立ちだが、ジャガだけはいわゆるブサイク。
 ジャガイモ顔なのでジャガというあだ名が付けられた。 
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年10月12日

☆『ジナス』(※殺し屋)


☆『ジナス−ZENITH 1〜(続刊)』(※死者、蘇り、不思議世界、記憶喪失、第三の眼、ネット、未確認飛行物体)
著者名:吉田聡
出版社:講談社
モーニング
★★★★
出版年:2006.09
ISBN :4063725510

“あんたは何人かを殺し続ければ自分のことを思い出すかもよ”

 殺し屋の話なんだけど、そこらにある話とはちょっと違う。
 主人公が殺す対象は、死者。

 空に謎の物体が現れたとき死者は6日間だけ蘇る。
 死者は6日間死ぬことなく生き延びれば、7日目に完全に生きる者となる。
 主人公の男は、蘇った者を6日以内に消すのが仕事。
 詳しいことは、男が記憶喪失になっているので伏せられてます。

 何のために殺すのか、
 自分は人間なのか、
 ジナスとは何なのか。

 気になることが多いっ!
 男は自分が何者か悩みまくりだし、
 日々涙を流しているのです。
 続きはぜひ読まにゃならないです。
posted by 未衣名 at 22:52| Comment(5) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年10月05日

☆『ヴィンランド・サガ』(※復讐)


☆『ヴィンランド・サガ 1〜2(続刊)』(※殺し、バイキング、大陸、王、奴隷、家族、父親、仲間)
著者名:幸村誠
出版社:講談社
 マガジン
 アフタヌーン
★★★★☆
出版年:2006.08〜
ISBN :4063144232

“自覚がないだけなのさ。
 人間はみんな何かの奴隷だ”


 ↑そういう話です。
 過去に縛られた人間というかなんというか。
 主人公のトルフィンは、みんなから尊敬されるアシェラッド(船のボス)という人物の配下で働いている少年。
 でもトルフィンは、彼の命を狙ってる。
 昔父親を殺されたから。
 厳密にいうとアシェラッドが直接手を下したわけじゃないんだけど、間接的にいうとそういうことがあった。

 アシェラッドは彼の狙いを知っているのにもかかわらず、なぜか受け入れてる。
クロサギ』の黒崎とじじいの関係のような。
 その作品との違いは、復讐相手は悪なんだけどみんなに尊敬されているということ。
(「もののけ姫」でいうえぼし御前)
 読者側からすれば憎めない悪キャラなんです。
 トルフィンは憎むのみですがね。
 幼少の頃は超無邪気な子どもだったんですけど、事件以来冷酷無口。
 復讐しか心にないという感じ。

プラネテス』の作者にしては堅い話だなーと思ったら、そうじゃなかった。
 やっぱり幸村さんだ。
 人物の表情が生き生きしてるし、人間に深みがあるし、笑いがあるし。
 過去話が非常にいい。
 
 男たちの生き様がかっこよすぎ。
 みんな強い意志・心を持っていてさ。
 アシェラッドとトルフィンの今後が気になる。
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2006年09月29日

★『殺し屋シュウ』(※殺し屋)


★『殺し屋シュウ』(※母、父親、警察、刑務所、犯罪、女、大学講師、愛、悲しみ、家族)
著者名:野沢尚
出版社:幻冬舎
 単行本(03/5)
 幻冬舎文庫
★★★★
出版年:2005.04
ISBN :434440646X

“五歳で初めてニューナンブを握り、十歳で親父の殺人を目の当たりにし、
 十九歳で初めて人を殺したおれにはふさわしい職業かもしれない”


 ↑その職業が殺し屋。
 主人公のシュウ(本名は修(おさむ))は殺し屋。
 普段は大学で文学部の手伝いをしているんだけど、
 依頼がくれば動く。
 連作短編です。

 なんていうか、悲しみに満ちている。
 お気に入りは「シュート・ミー」。
 標的は薬漬けになってしまった人気ロックシンガーの女の子。
 依頼主は彼女自身。
 超いい話。

「ナイト・フラッシャー」これもまた好き。
 殺し予定の女と12時間、ホテルで仕事の都合上Hする話なんだけど、
 意外にしんみりっていうかめちゃ良い話なの。
 基本的に性描写は嫌いなんだよ、わたしは。
 だけど、野沢さんはうまい。
 いやらしくない。きれい。
 この女性をマジで殺しちゃうのかって気になった。

 で、「キル・ゾーン」。
 キャバ嬢に恋したシュウと、その女の子の云々。
 愛する女のために……という話にわたしは弱いです。
 超いい話。
 ちょい鳥肌立ちました。
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2006年09月12日

★『グラスホッパー』(※殺し屋)


★『グラスホッパー』(※復讐、非合法ドラック、バカ息子、誘拐、軟禁、押し屋、自殺屋、犯罪者家族、拷問、人の生き方、家族愛)
著者名:伊坂幸太郎
出版社:角川書店
第132回 直木賞候補作
★★★★☆
出版年:2004.07
ISBN :4048735470

“どんな動物でも密集して暮らしていけば、種類が変わっていく。
 黒くなり、慌ただしくなり、凶暴になる。
 気づけは飛びバッタだ”


 ↑というのがタイトルの意味部分に当たるトコ。
 都会で暮らしていると人は黒くなる。そんな話。

 超おもしろいです。
 表紙が白くても伊坂作品は読み応えある。
 いい意味でいろいろ読者を裏切ってくれる。
 飽きがこない。

 犯罪者の正義というか、そんな感じ。
 伊坂さんは犯罪者描くのうますぎ。
 ・妻を殺したヤツに復讐をしようと、非合法ドラックを売ったり臓器売買を繰り返す闇会社に入社する元教師の<鈴木>。
 ・依頼されては人に自殺をさせまくっている自殺屋の<鯨>
 (今までに32人を追いやってきた)。
 ・人の飼い犬として殺し屋をやっている<蝉>。
 本作は、この3人の視点から物語が語られている。
 初めは接点がない3人だったが、一つの事件が起こることでだんだん出会っていくのです。
 伊坂さんにはよく見られる手法。
 ドキドキ感がたまりません。

 この小説には、生物と同じ名前を持った人が他にも多く登場します。
 ・「押し屋」と呼ばれている殺し屋<槿(あさがお)>
 ・その妻<すみれ>
 ・人殺しを命じる<梶>
 ・殺し屋の<雀蜂>
 ・他……悪いことしている<柴><土佐><桃><鳥>

 これを考えれば主人公の<鈴木>は、この小説での唯一の一般人であり、普通の苗字を持っている人間。
 普通の苗字の人はほかにも出てきますが、何かを感じます。
 タイトルが「グラスホッパー(バッタ)」だし。
 バッタじゃないってことは、黒く染まっていない普通の人間ってわけですよ。
 伊坂さんのセンスを感じる。

 センスといえば、『唾と密』(笑)。考えたことなかった。

 あとは、
 家族愛に満ち溢れてます。
 妻を想う主人公の<鈴木>とか、
 殺し屋なのに妻子持ちの<槿>、とその妻と子どもとかね。
 愛のパワーを感じる。

角川書店紹介ページ
直木賞ページ
posted by 未衣名 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年09月05日

★『容疑者Xの献身』(※犯罪)


★『容疑者Xの献身』(※恋、数学者、物理学者、天才、弁当屋、大学、助教授、刑事、死体隠し、アリバイ、ホームレス)
著者名:東野圭吾
出版社:文藝春秋
オール読物
湯川シリーズ
第134回直木賞受賞
第6回本格ミステリ大賞受賞
★★★★☆
出版年:2005.08
ISBN :4163238603

“人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか。
 ただ、回答は必ず存在する。どうだ、おもしろいと思わないか”


 弁当屋に務める女性に恋した、数学教師の石神。
 彼女は自分のアパートの隣の部屋に住んでいる。
 ある日、彼女とその娘が殺人を犯してしまったことを知り、石神は死体隠しとアリバイ作りに協力する。
 事件の捜査に乗り出したのは、大学時代の仲間、湯川であった。
 50年か100年の逸材といわれた天才石神と、同じくらい頭がいい物理学者の湯川の対決。

「古畑任三郎シリーズ」と同様、読者には犯人もトリックもわかっていて、それをどう巧みに隠していくか、あるいはその隠ぺい工作をどう見破っていくか。
 そこがこの本の見所です。
 一人の女のためにアリバイを作り刑事たちをかわしていく石神と、石神の思考を読みといていく湯川。
(『白夜行』にも似てますな)

 最後には捕まるんだろうなー、という風に眺めていた。
 だけど、それは予想もしない方向へ進んでいくんだよね。
 さすが直木賞ってだけある。
「聞いてないよ!」という事実がどんどん出てきて、ちょっと哀しみに暮れた。
 一人の女のためにそこまでできるか?
 帯に書かれた「純愛」とはこのことだったか。
13階段』を読んだときも思ったけれど、
 自分はそこまでできません。

 ちなみに「献身」とは、
「他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと」(by yahoo!辞書)
 まさにストーリー通りのタイトルです。
 
文春ページ:自著を語る
posted by 未衣名 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(3) | 殺人・犯罪・復讐

2006年07月28日

★『殺人ピエロの孤島同窓会』(※殺人)


★『殺人ピエロの孤島同窓会』(※孤島、同窓会、いじめ、ネット、空き店舗、軍、宝)
著者名:水田美意子
出版社:宝島社
第4回2006年『このミステリーがすごい!』大賞特別奨励賞受賞作
★★★
出版年:2006.02
ISBN :4796651349

“殺す、殺してやるゥ!
 殺すったら殺すんだァ!”


 12歳(中一)が書いたバトルロワイヤル的殺人小説。
 12歳が書く話って、恋愛とかファンタジー、冒険じゃないんですか?
 首とか手足切断しちゃっていいんですか?
 主人公は年いってても高校生じゃないんですか?
 等身大の自分らを書くってもんじゃないんですか?
 いかんよ、こんなこと書いたら。
 と思った。
 自分より語彙力はある。というのは褒めるけど。

 殺しの小説です。
 就職した20歳前半の若者が、今は住人がほとんどいない地元の孤島で同窓会を開くのですが、
 同級生が同級生たちを殺すという事件が起こる。
 犯人は昔いじめられていた野比太一?
 という考えの中逃げ惑う主人公たち。
 島の外ではネットを通じて殺人事件のトトも始まる。
 殺される順番を当てられたら、最後に生き残るものを当てられたら……って、
 大金が懸けられている。
(あらすじは宝島社HPも参照)

 30人以上いた同級生もラストには数人に。
 殺しが進む中そのうち犯人とか真相がわかるんですが、
 殺人事件の「動機」ってのが気に入らないんだよね。
 まだ「むしゃくしゃして殺った」のほうが理解できる。

 心が暗くなりました。

若者作家の本(ブログ内リンク)
posted by 未衣名 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年07月25日

☆『未来日記』(※殺し合い)


☆『未来日記 1〜(続刊)』(※日記、携帯、学校、神、サバイバルゲーム)
著者名:えすのサカエ
出版社:角川書店
 少年エース
★★★
出版年:2006.07
ISBN :4047138398

“なんで今日の日付でもう日記が打たれているんだ…?”

 携帯で日記を書くことが日々の楽しみの主人公雪輝。
 彼はある日、未来の自分の日記が書かれているのを発見。
 しかもそれは本当に起こった。

「はれときどきぶた」とか「ドラえもん」の類は書いたことが本当になる話で、
 これは書かれていることが本当になる話。
 
 テストの成績が良くなったとか、初めは有頂天の彼。
 でも、知らぬ間に日記をめぐるサバイバルゲームに巻き込まれていく。
 未来日記を持っているのは全部で12人。
 最後に生き残ったものに「神の座」が与えられる。
 殺される前に殺せ(by時空王)。
 ドロドロの殺戮が始まる。

 12人全員が未来が書かれている未来日記を持っているわけで、
 みんなが未来を知っている。
 そこをどう変えていくか。
 日記の属性に関しても面白い。

 でも、恐すぎるので続きを読もうとは思わない。
 仲間との殺し合いだぞ?
 ありえなさすぎる。
 
posted by 未衣名 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(3) | 殺人・犯罪・復讐

2006年07月22日

●『永遠のフローズンチョコレート』(※殺人)


●『永遠のフローズンチョコレート』(※高校生、三角関係、夜、ナイフ、不死、少女、チョコレート、バレンタイン、家族)
著者名:扇智史(著)
出版社:エンターブレイン
 ファミ通文庫
★★★★
出版年:2006.02
ISBN :4757726279


“あたしは人殺しなの。いままで、三人殺した”

 おもしろかった。
 表紙からして魅かれるし。
 自分と似ているかもしれない。
 殺人って、そういうことかもしれない。

 これは、主に3人の物語。
・闇夜に殺人を繰り返す理保。
 →別に何の感情もなく、ふつーに殺人を行う。
・彼女の彼氏、基樹。
 →理保のことは好きなのかわからない。
  人殺しであることは承知。
・理保に一度殺されたことで友だちになった、不死の少女実和。
 刺されても何されても死なない。
 高校生くらいだが年齢不詳。
 不死の話によくある、大切な人に先立たれる哀しい系の過去はナシ。
 
 女2人、男1人の奇妙な三角関係が描かれている。
「死なない少女」っていうちょっと違う設定はあるものの、
 全体的にはフツーの日常生活がある。
 誰でも一緒なんだなーと思う。
 高いトコにいると飛び降りたくなるとか、
 いいにくいことを口で説明するとすべて嘘になるとか、
 学校サボってどっか遠くいくとか
 
 とりあえず、
 ※主人公理保が殺してきた人は3人じゃありません。
  それからも増えまして、かなり殺しを繰り返しています。
 ※罪に関しては特に描かれてません。
 ※一部百合シーンがあります。

 承諾できた方はぜひ。
 おもしろいです。
posted by 未衣名 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年07月22日

※殺人経験アリの10代(若い人)

 ↑というものを挙げてみようと。
永遠のフローズンチョコレート』関連です。
 かっこよく描かれていたり、武勇伝のごとくであったり、罪を背負っていたり、人それぞれです。

☆『スパイラル』水野英多・城平京 ガンガン
 ゲーム感覚の殺しが行われている。

★『少女は踊る暗い腹の中踊る』岡崎隼人
 一人の少女のために殺人を繰り返す少年。

●『戯言シリーズ」西尾維新 講談社
 連続殺人鬼の零崎人識をはじめ、憎めない殺人鬼がたくさん出てくる。

●『キリサキ』田代裕彦
●『シナオシ』田代裕彦

 主人公が連続殺人鬼だったり人殺しだったり。
 憎めないキャラ系。

●「東京Angelシリーズ」本沢みなみ
 高校生の人殺し。秘密組織の暗殺の仕事してる。
 後半は組織を抜けたいという苦悩が描かれている。

◆「少女海賊ユーリシリーズ」みおちづる フォア文庫
 世界の大半を壊してしまった過去がある主人公。
 大陸を壊したのだから、当然多くの人を殺している。

★『平成マシンガンズ』三並夏
 夢の中での人殺し。

>ほか
 デスノート、リアルワールド子どもたちは夜と遊ぶ、バトルロワイヤル、四季シリーズ、Rose Hip Zero
posted by 未衣名 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年06月17日

★『少女は踊る暗い腹の中踊る』(※殺人)


★『少女は踊る暗い腹の中踊る』(※家庭、少女、虐待、誘拐、赤ん坊)
著者名:岡崎隼人(著)
出版社:講談社
 講談社ノベルス
★★★★
第34回メフィスト賞受賞
出版年:2006.06
ISBN :4061824880

俺が守ってやる……俺が……

 賛否両論になるんじゃないかという内容。
 この時期にはかなり嫌われそうな内容。
 赤ちゃん殺しだし、小学生や中学生も関わってるし。
 多くの殺しを含む小説。
『バトルロワイヤル』よりヤベえんじゃねえの?
 ヤバイと思いました、わたしは。
 ヤバイやつらが犯行犯しまくってるのに、
 警察あんま出てこないし、犯人野放し状態。
 これも危ない。

 何でこの作者(19歳)はこんなに殺人シーンをグロくひどく描けるんだろう。
 どうしてこんな殺し方できるんだろう。
 たとえ小説でも、ここまでひどい殺しはできない。
 それに、まるで体験したことがあるかのように鮮明な殺人シーンが描写されているんです。
 小説なのに簡単に映像が浮かぶ。
 思わず目を伏せちゃいました。

 人を簡単に殺せちゃうイッちゃってる19歳の男の子が主人公。
 一人の少女を守るために、人を殺していく。
 さらに恐ろしいのはウサガワ。
 赤ん坊の連続誘拐殺人の犯人。
 こいつは結平より、零崎人識(他の小説に出てくる殺人鬼)より恐ろしい。恐ろしかった。
 現実の人物でいうと、酒鬼薔薇よりこえー。
 でもウサガワよりもっとこわいやつがいたんですよね。
 この事実もかなりショッキングだった。
 
 ここで書かれている人物は、ほとんどが異常。
 みんな狂ってますよ。
 理解ができない。
 理解できないんだけど、面白いんだよね。
 どんなに異常な行動起こしていても、その人物の背景、
 どうしてそういう行為に至ったのかってことを知ると、納得しちゃったり、「しょうがないよね」って思っちゃう。
 読み出したら止まらなかった。

 あと大きなポイントとしては、岡山弁があたたかかった。
 (あさのあつこさんの『バッテリー』の影響)。


この本のあらすじを読む
posted by 未衣名 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2005年12月04日

☆『DEATH NOTE』(※殺人)


☆『DEATH NOTE 1〜9(続刊)』(※死神、死、名前、警察、契約、頭脳ゲーム)
著者名:大場つぐみ
出版社:集英社
 ジャンプ
出版年:2004.04〜
ISBN :4088736214

 人の名(本名)を書くことで人を殺せるというデスノート(死神の持ち物)。
 それをたまたま手に入れた主人公夜神月が、どんどん人を殺していく。

 学校では優秀。でも、裏は悪いことしてる。
 親父は警察のお偉いさん。

 かなりこわい。
 だって、いくら対象が犯罪者だからって、殺しはいけないでしょう。
 とはいっても、けっこう世界観は好きだったりする。
 バスジャックの話は本当に不思議だった。

 2巻あたりから、Lとキラの論理的な推理対決がスタート。
 二人とも頭よすぎ。
「スパイラル」のブレチル編以上のスリルが味わえました。

 7巻で第一部完結。

キュ、キュ、キュートな死神たん ――大場つぐみ・小畑健『DEATH NOTE』
小説や漫画「死神」ブーム
posted by 未衣名 at 17:21| Comment(0) | TrackBack(5) | 殺人・犯罪・復讐

2005年08月29日

★『子どもたちは夜と遊ぶ(上・下)』(※殺人)


★『子どもたちは夜と遊ぶ 上下巻』(※ミステリ、大学生、罪、犯行予告、HP、恋愛)
著者名:辻村 深月
出版社:講談社
 講談社ノベルス
出版年:2005.05
ISBN :4061824309

 「i」と「θ」、二人の行う殺人ゲーム。
 犯人あてではなく、これは最初から犯人サイドから描かれ、犯罪を起こすときの心情が細かく描かれている。
 かなり感情移入してしまいます。
 歳も近いですし。

 子どもが犯罪を犯すのは、壊れている家庭が原因?
 めちゃくちゃおもしろかったです!

 ミステリでもあるけど、哀しい恋モノ。 
posted by 未衣名 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐