2009年04月28日

★『きのうの世界を壊します』(※解体屋)


★『きのうの世界を壊します 解体屋顛末記』(※祖父の遺言、社長、アルバイト、家族、両親、蒸発、失踪、孫、同僚、想い)
著者名:三枝玄樹
出版社:メディアファクトリー
ダ・ヴィンチ文庫
★★★☆
出版年:2009.04
ISBN :9784840127745

“どんな状況でもその現実から逃げない。
 それがプロの仕事だ”


 小栗旬さん推薦の図書。
 という帯で買ったのではなく、ゴツボ×リュウジさんが表紙を描いていたので……。

 26歳の若社長・尚之。
 彼の仕事は建物の解体屋。
 しかし社長というのは名ばかりで、
 アルバイトの鬼塚さんにただただ従うばかりだった――。

 彼の成長物語です。

 
 一言でいうとかっこいいというのかな。
 ルックスとかいうんじゃなくて、
 彼の生き方というか心の持ち方っていうかが。

 
 両親がいなく祖父母に育てられた彼。
 彼が両親に思うこと。
 そして、家を壊すという仕事を通しての心の成長。
 壊されていい思いをする人はいないという中で、
 彼はどのような気持ちで家を弔っていくのか。

 尚之と同じく両親がいない鬼塚さんの孫、友香との出会いもいいね。

 特別にプッシュするというわけではありませんが、
 何か残ったという作品。

2009年03月23日

☆『堂本ルール』(※賭け)


☆『堂本ルール 1〜(続刊)』(※ネットカフェ難民、日雇い派遣、仕事、お金、約束、出会い)
著者名:阿部秀司
出版社:秋田書店
ヤングチャンピオン
★★★☆
出版年:2009.03
ISBN :9784253149846

“命だったらとっくの昔から
 オレも賭けてる。
 持ち金の全額を常に賭けてる。
 負けた時に死ぬのは当たり前のことだ”


 ネットカフェ難民の成り上がりマンガ。

 微妙にビジネス書というか啓発書なんかに通じそうなところがある。

 堂本という不思議な男が、
 自分で作ったルールというか約束を成功させていく話、かな。

 最初は、1カ月で100万円以上儲かるシステムをつくること。
 
 実際に通用するかはわかりませんが、
 おもしろい発想。
 世の中の成功者ってこういう風に成り立っていくのかなあという感じ。

 次も楽しみなマンガです。

2008年12月11日

☆『午前3時の無法地帯』(※仕事と恋)


☆『午前3時の無法地帯 1〜(続刊)』(※デザイン事務所、就職、徹夜、パチンコ、彼氏、泊まり、退職届、女子力、デート、眠り、布団、安眠)
著者名:ねむようこ
出版社:祥伝社
フィールヤング
★★★☆
出版年:2008.12
ISBN :9784396764463

“決断が正しいかなんて
 きっとずっとあとになってからじゃないとわかんない”


 これはなかなかっ!
 次に期待できる作品ですよ。
 ちょっとわくわくしてしまった♪

 イラストレーターを夢見て就職したデザイン事務所。
 そこはパチンコ専門のところで、
 しかも徹夜いっぱいでハードなお仕事状況。
 何度も辞めたいと思う主人公・ももこは、
 女子力を失いつつも仕事と恋にがんばってゆく話です。

 多賀谷さんがかっこよすぎる。
 あのさりげなさが最高。
 大人の魅力だよねー。
 かなり萌えたっ!

2008年10月01日

★『エレGY』(※無職)


★『エレGY』(※自称フリーウェアゲーム作家、ハンドルネーム、ボーイミーツガール、サイト、通販、ブログ、ファン、女子高生、ハンドルネーム、仲間、マクドナルド、収入、家賃滞納、ニート)
著者名:泉和良
出版社:講談社
講談社BOX
★★★☆
出版年:2008.07
ISBN :9784062836685

“どうかしている……
 誰がどう見ても精神錯乱を引き起こした人間の日記だ”


 いわゆるニート小説っていうんでしょうかねえ。

 どこまでが本当なのか私小説なのかわからないけど、
 作者と同じ名前の泉和良っていう自称フリーウェアゲーム作家の男が主人公。
 アンディー・メンテというサイトも実在し、ジスカルドというハンドルネームも作者のハンドルらしい。

 物語の最初は、ブログでの日記にぱんつ画像送ってくださいと書いた主人公のもとに、
 本当に自身の画像を送ってきたファンの女の子・エレGYとの云々です。
 一見強引だったりするけど、
 自分を見ていてくれる、生き甲斐みたいにしてくれる人との出会いっていうのは
 いいもんだと思います。

 
 男の妄想っていえばそうなんですが、
 悪くはないよな、とは思った。
 それでも乙一さんのコメントと滝本竜彦さんの<間違いなく天才>っていうのは煽りすぎ。
 
 ジスさんは言い訳してないでやっぱり仕事はちゃんとしてほしいな。

2008年08月20日

☆『雨無村役場産業課兼観光係』(※役場)


☆『雨無村役場産業課兼観光係 1〜(続刊)』(※社会人、Uターン就職、公務員、田舎、青春、町興し、桜、片想い、夏祭り、スカウト、東京)
著者名:岩本ナオ
出版社:小学館
凛花
★★★☆
出版年:2008.08
ISBN :9784091316806

“俺……間違ってないよな…”

町でうわさの天狗の子』作者の最新刊。

 彼女にも都会にもふられた銀一郎が田舎にUターン就職。
 村の高校生以上の若い人は学校が一緒だった澄緒とメグと自分の3人だけ。
 田舎暮らしの青春モノです。

 ヒロインの女の子・メグがぽっちゃり系っていうのがまず新鮮。
 田舎のイメージにぴったりというか、
 そこが温かいわ。

 銀はメグが好き。
 メグはスミオが好き。
 スミオは銀が好き。

 と奇妙な三角関係になり、さらにスミオが東京進出みたいなことになって
 続きが楽しみです。

2008年07月26日

☆『シマシマ』(※仕事)


☆『シマシマ 1〜(続刊)』(※添い寝、エステサロン、旦那、本業、副業、男の子、義弟、離婚、派遣、仕事仲間、居酒屋、後輩)
著者名:山崎紗也夏
出版社:講談社
モーニング
★★★☆
出版年:2008.07
ISBN :9784063727210

“世間ではおそらくイケメンの部類に入るであろうこの4人が
 私の夜の仕事<ストライプ・シープ>のメンバー”


 かなり新鮮な話だった!

 主人公箒木汐。
 昼間はアロマエステのオーナーをやりつつ、
 夜は女性たちに添い寝相手の男の子を派遣している添い寝屋を営んでいる。
 極上の眠りの提供。
 まあ、彼女自身も眠れない女性のうちの一人でいろいろ悩んでいますが。

 添い寝のバラエティ富んだ男の子たちが素敵。
 男の子に癒しを求めるならホストクラブっていうのが普通かもしれないけど、
 こういう形もいいなーって思った!

 わたしはガイくんが好みだ。

 男の子の中も良くってさー、
 汐さんを想う心もちゃんとあるし、
 信頼感っていうかそういう安心感ある。


 全然関係ないかもしれないけど、
インディゴの夜』好きな人にいいんじゃないですか?

2008年06月24日

★『ぜつぼう』(※元芸人)


★『ぜつぼう』(※不眠症、睡眠障害、薬、白髪、復讐、変人、伝書鳩、田舎、夫、旦那、本物、偽装夫婦、嘘、過去、息子、偽者、裏切り、町内会長、ホームレス、田んぼ、農業)
著者名:本谷有希子
出版社:講談社
群像
★★★
出版年:2006.05
ISBN :9784062133241

“俺は絶望しているがゆえに俺なのだ”

 過去にいろいろあり不眠症に陥っている戸越。
 ある日彼は伝書鳩をつれたホームレス男・妹尾に出会い、
 自分を陥れた奴への復讐を持ちかけられる。

 準備があるからと、彼は戸越を空き家になっているっぽい自分の実家に、
 自分の息子として住まわせることに。
 しぶしぶ妹尾の実家に行くが、
 そこには見知らぬ女が居座っており、彼女は妹尾の娘ということになっていた。
 近隣住民へのいい訳として2人は夫婦ということに。
 そして2人の生活が始まる。

 
 え? 復讐の話じゃないの? という内容だった。

 
 まあ、なりすまし生活はおもしろかったですが。
 それに、その発想が。

 成長小説というよりは、
 絶望を受け入れるっていうか認めるっていうかそんな感じもする。
 それでこその人生ですよ。

2008年06月07日

☆『プリンシパル 諭吉の学校』(※学校改革)


☆『プリンシパル 諭吉の学校 1〜(続刊)(※校長先生、民間校長、投資会社社長、経済界、超問題学校、先生、教頭、教育長、副校長、教育委員会、出世、万引き、離婚、過去、娘、妻、いじめ、子ども、親子、リーダー、仕事、信頼関係)
著者名:鍋田吉郎(著)
岩田やすてる(画)
出版社:集英社
スーパージャンプ
★★★★☆
出版年:2008.06
ISBN :9784088597096

“な! やれない理由を探すよりずーっと面白いだろ”

 これは非常に勉強になった!
『ドラゴン桜』のビジネス版みたいな感じ。

 荒れている学校を大企業の元社長・錦織諭吉が校長先生として赴任し立て直していくサクセスストーリーなんだけど、
 熱血教師モノとは違う。
 やってることはビジネスみたいなもので、
 働く社会人のバイブル本といいますか、
 意識改革に繋がっていくのではないでしょうか。

 わたしも一社会人として、自分もそういう風に仕事をしようと思いました。
 仕事が楽しくなりそうだ(笑)
 諭吉さんみたいな人に付いていきたい。
 
 なんでもできちゃうポジティブなスーパーマンでありながら、
 陰で苦しんでいたり家庭問題があったり。
 そういう、実は完璧ではないだという人間らしさも魅力の1つ。
 誰だって悩んで強くなる。

 ああ、早く続きが読みたい
 

2008年05月26日

☆『イタダキッ!』(※仕事)


☆『イタダキッ! 1〜(続刊)』(※キャバ嬢、看護学校、頂点、一番、クラスメート、仲間、寮長、寮、ルームメイト、寮母、学科長、看護学生、転職、サービス、夢)
著者名:上西淳二
出版社:講談社
イブニング
★★★☆
出版年:2008.05
ISBN :9784063522150

“本当のバカは……
 変わるべき時に変われない奴だ”


 意外におもしろかった。
 表紙からは想像もつかないって。

 女の戦いを描いたもの。
 最初は六本木のキャバ嬢のトップ争いみたいな感じなんだけど、
 場面は主人公美江(33歳独身)が看護学校に入学することからまた別の争いみたいなのが始まる。
 
 看護士になるための学校に通う話。
 しかし看護の専門が描かれているわけではなく、人間性とかプロ意識とか、
 本気になったときの可能性っていうのかな。
 人生みたいのようなものが描かれているんですよ。
 
 寮母の腹黒さに憤りつつ、
 美江さんみたいな強い女性がいることの安心感。
 看護士を目指すようになった理由はまあ置いといて、
 女性の憧れだね、彼女は。
 自分も強くなりたいと思った。正義を貫きたいと思った。

2008年03月21日

☆『営業の牧田です。』(※会社員)


☆『営業の牧田です。 1〜(続刊)』(※仕事、ビール会社、スーパー、店長、営業、結婚、恋、人生、上司、先輩、夢、成績)
著者名:かわすみひろし
出版社:講談社
モーニング
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784063726688

“みんなこんなに生きているのに
 この風景の中で俺だけが生きていない。”


 28歳独身。ビール会社の若手営業マンの話。

 そんなにおもしろく感じなかったのは、
 おそらく年齢の違いにあるのだと思うけれど、
 将来への不安という点は同じ。
 自分も30歳に近づいていくとこんな感じになるのかなーと思った。
 恋に焦るとかさ。

2008年02月16日

☆『ミリオン・ロード』(※ネット株)


☆『ミリオン・ロード 夢クリック・1億円ネット株 1〜(続刊)』(※新入社員、就職、会社、同期、同僚、先輩、営業、ホテル、ジャンケン、ネットトレード、広告代理店、可能性、お金、過去)
著者名:あいかわももこ(著)
森都りりこ(原作)
出版社:講談社
Kiss
★★★
出版年:2008.02
ISBN :9784063406900

“わたしとタッグを組んで
 二人で一億円への道を切り拓いてみない?”


 ネット株を扱ったマンガ。
 株に興味ありませんな自分には対象外なんだけど、素人でもおもしろいなあと感じた作品。
 
 ジャンケンが非常に強い新入社員の女の子が、先輩上司と同期の男の子に目をつけられ、違う世界へどんどん入っていくという感じかな。

 お金は人を狂わせるというように、辛い過去が絡んでいたり、
 たぶんこれからもお金で引き起こされる事件に絡んでいくのだと思う。
 それを考えるとちょっといやだなあと感じる。
 どうか純粋に話がすすんでいってくれますように。

 

2008年02月14日

★『デパ地下★ガール』(※正社員)


★『デパ地下★ガール』(※エレベータガール、百貨店、お客、お局様、同僚、教育係、守衛、プリン、イベント、スイーツ、中途採用、失敗、お昼休み、バックヤード、社員寮、アパート、ばあや、メイド、電気代、販売促進課、責任者、父親、母親、離婚)
著者名:末永直海
出版社:世界文化社
★★★★
出版年:2007.12
ISBN :9784418075256

“なぜあたしが、漣百貨店の正社員として、中途採用されたのか。
 理由がバレたとき、あたしはここを去らなければならない。”


 この小説が発売されたとき、『モップガール』や『厨房ガール』が近くにあったので、○○ガールが多いなあと、なんとなく避けていた本。

 30歳までに寿退社を狙っているデパ地下で働く女の子の話。
 ただし、スイーツ売場ではないというところがミソ。
 でものちのちそういう話になっていくので嘘ではありません。

 主人公・りさこは、エレベータガール。
 しかも、旧式のエレベータというのがまた違っておもしろい。
 そんな彼女はすごく天然で、しかも社内規定を違反しちゃったりして新しく来たお局様に怒られてしまいます。
 彼女に与えられた罰は、次のイベントに使うプリンを1万個、それを1人で作れというのだ。

 プリン1万個の刑。
 ところが、その責任者の男性はカッコイイしスイーツは好き。
 楽しい刑だとその罰に挑む。

 女の子言葉の一人称で描かれていたから楽しかったのかもしれないけれど、
 自分もこういう場で働いていたことがあるから、
 その裏事情というかに共感した。
 一番はお昼休憩がないということ。
 休憩バッジ取り入ったりロッカー行ったり食堂が遠かったり、そうそうそうなんですよと思った。
 お客との会話が楽しいというところもこの仕事の魅力だと思う。

 りさこには会社では知られざる顔というか素性というのもあって、途中ちょこちょこ私生活がでてきます。
 ここらも楽しめました。
 しかし、月々の電気代に47万円はありえないだろ。

2008年01月26日

☆『シューカツ!!』(※就職活動)


☆『シューカツ!! 1〜(続刊)』(※恋愛、就活、大学生、京都、新幹線、東京、面接、会社、やりたいこと、将来、夢)
著者名:吉野阿貴
出版社:小学館
プチコミック
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784091314604

“みんなが就職するから自分も――とか思ってんじゃねーの?
 なんで就活してんのかわからなかったら全然意味ねぇぞ”


 就活+恋愛話。

 どちらかというと恋愛かな。
『銀のアンカー』のようなお勉強はほとんどありません。
 ただ、自分の人生の決め方めいたものは込められているとは思う。

 主人公の悠里は就活中の大学生。
 約50連敗中。
 会社の受験中にいやな男と知り合う。
 のちに同じ大学の有名人・真辺亮司とわかる。

 彼はエリートコースまっしぐらの人生を歩んでいるのに、
 なぜか夏になっても就活中。
 進路は決まっているはずなのになぜ?

 ミステリアスな部分も含み、
 この不思議な男との恋愛部分も含みな話。

 どうなるかは気になりますが、
 予想できなくはないストーリー。
 とりあえず期待。

2008年01月23日

☆『エンゼルバンク』(※転職)


☆『ドラゴン桜外伝 エンゼルバンク 1〜(続刊)』(※仕事、教師、能力、キャリア、人材、変人、価値、転職代理人、相場、信頼、お金、同僚、面接)
著者名:三田紀房
出版社:講談社
モーニング
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784063726619

“転職ってね……。
 簡単じゃないんだよ。
 実はけっこう難しい”


 ドラゴン桜の外伝。
 英語の井野先生が転職を希望し、桜木先生のはからいで海老沢という人物に出会う。
 32歳の独身女性は賞味期限切れなのだろうか。
 どうにかなると思うのは甘い考えなのだろうか。
 転職代理人という仕事を通して、<転職>を考える本。
 いろんなノウハウが描かれていて、面接の解説もあり。

 わたしはよく名古屋へ行くのですが、地下鉄乗るとこれでもかってほど<転職>という文字が広告で躍りまくってるんですよね。
 キャリアアップのための転職とはいうけれど、
 転職とはいいものなのかどうなのか……。
 
 転職を希望する1人としては、やっぱ考えちゃいますね。
 一つだけいえるのは、今辞めたら確実に人生が破綻するということ。
 仕事に就くってのは難しいもんです。

******
>新卒就職のノウハウ
☆『銀のアンカー
 こちらも勉強になります.。

2007年12月21日

☆『女王様ナナカ』(※SM)


☆『女王様ナナカ』(※女王様、仕事、絵、人間、同僚、自殺未遂、過去、派遣、恋)
著者名:西炯子(画)
大槻ケンヂ(原著)
出版社:徳間書店
リュウほか
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784199500657

“殺しゃしないよ。
 束の間でもなりたい人間になり切らせてやるのがあたしの仕事なんだ”


 主人公はSMの女王様・ナナカ。
 別にいやしい話ではありません。
 西炯子が描くとかっこよく美しく見える(笑)。

 SだのMだの、なんで人間はそう分類されるんでしょうね。
 いつのまにか分かれてるし、
 教わってもないのにいつのまにか意味知ってるし。

 SM世界の神秘性というかミステリアスさっていうの?
 ナナカがSMを始めた過程も描かれてて、
 わかる、わかると思っちゃう。

 にしても、西さん。絵が変わりすぎです。
 わたし今の作画しか知らないけど昔ってこんな感じだったんですね。
 全く違うじゃないですかっ。

2007年12月18日

※特殊アルバイト/仕事/実験

少女ノイズ』に関連しまして。 
 幽霊系は除いてあります。
 というかファンタジー系というか非現実世界というか。
 霊が視えるなどの特殊能力を買われてすることになったとかの系列ね。
 でも陰陽屋だけは外せなかったので入れちゃったけど。

>高額アルバイト
★『インシテミル

 時給約11万円。総額約1800万円。
★『タマシイ×ボックス
 その時まで何なのか明かされない恐ろしいアルバイトとは。
☆『ホムンクルス
 元お金持ちで現在ホームレスの男性が、70万で頭蓋骨に穴を開ける実験に協力する。

>巻き込まれ系、特殊アルバイト(仕事)
★『陰陽屋へようこそ

 妖狐の男の子が人間にこき使われる。
◆『ぼくのあぶないアルバイト
 児童書なのでやや柔らかいですがおもしろいです。
★『波のうえの魔術師
 仕事なのかよくわからない、とにかく簡単なことからこの<仕事>は始まる。
 

2007年12月09日

☆『品子のお仕事』(※万引きGメン)


☆『品子のお仕事 1〜(続刊)』(※保安官、派遣、スーパー、お客、メガネ、商品、従業員、社員)
著者名:司馬亘(画)
     岩下はがね(著)
出版社:デジマ
コミックガンボ
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784903955131

“たった1本だとしても誰かにとっては大事な1本かもしれません。
 一人一人が大事なように…たった1本が大したことないって
 それは自分の事をたいした事ないと言ってるのと同じです”


 万引き保安官の仕事を描いたマンガ。
 無料冊子コミックガンボ休止宣言出ましたけど、今後どうなるんでしょうか。

 舞台はディスカウントストア。
 そこに派遣されてきた椎名品子の活躍っぷりや、万引き犯たちの行動心理が描かれてます。
 無料漫画のわりにはよくできてるよ、これ。
 おもしろかった。

 犯人確保だけじゃないんだよね、これ。
 品子のお兄さんが失踪しててさ、
 これが悪い系の組織に関与してそうな……なんだよね。
 お兄さんの作る商品がパクられているのか?
 それが舞台となっているディスカウントストアに多く入荷されてるモンで品子はここを職場に選んだそーな。

 でもこのディスカウントストア自体は悪モンじゃないから先が気になるのね。
 恋部分もあり。
 困ったお客とのやり取りもなかなか面白いです。

2007年11月23日

★『シンデレラ・ティース』(※歯医者)


★『シンデレラ・ティース』(※アルバイト、大学生、日常ミステリ、夏休み、受付嬢、事務、歯科衛生士、技工士、恋、お客、虫歯、ナンパ、告白、デート、留学、叔父、治療、口臭、難聴)
著者名:坂木司
出版社:光文社
ジャーロ
★★★★☆
出版年:2006.09
ISBN :9784334925154

“働いているうちに見方が変わったんです。
 確かに歯の治療はとてつもなく不快だけど、
 ここの人たちなら信じられるかもしれないって”


 すげーおもしろかった。

ホテルジューシー』読了後だったため、よけいにテンション上がってしまったのです。
 姉妹本というだけあって、素晴らしくリンクしているのですよ。

 これ読んだら『ホテルジューシー』がかなりランクアップ。
 同じくらいおもしろい。
 どっちが上ってのがない。

 友だち同士のサキとヒロ。
 サキは歯医者さんでバイト。
 ヒロは沖縄のホテルでバイト。

 2人は普通の大学生でありながら、この夏に素晴らしい経験をするのです。
 主人公として、脇役として、互いが両書に絡んで出てきます。
 人の人生って、誰もが素晴らしい経験を積んでいるものですね。
 自分だけが特別じゃないってこういうことをいうんだと思う。

 さて、本書は大嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになったサキの話。
 不条理な利用客に腹を立たせながら、
 でもそこにはそれなりのちゃんとした理由があったみたいな日常ミステリ。
 歯医者の受付やってみたい。
 やってみたくなっちゃいました。

 さらに、映画『耳をすばせば』を連想しそうな恋もあったりなんかして。
 個人的には四谷さんとラブな関係になると睨んでましたよ。
 いい感じになったときはやったと思いましたね。
 憧れるなあ。こういう関係♪
 シンデレラ・ティースって、こういう意味もありましたかっ。

 他にお気に入りの話は、遊園地のお姫様。
 お姫様の過去と今の話を聞いたらせつなくなった。
 おじさんと若い子のカップルは「え!?」と思うことが多いけど、応援したくなっちゃう。

2007年11月01日

☆『東大を出たけれど』(※雀荘)


☆『東大を出たけれど』(※麻雀、大卒、バイト、仕事、人生、彼女)
著者名:須田良規(著)
井田ヒロト(著)
出版社:竹書房
★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784812467497

“麻雀が好きで人より腕が立つ。
――それだけの人間に一抹の希望はあるんのだろうか”


 祖父の影響で麻雀を始めた主人公。
 東大を卒業するも、バイト先だった雀荘に再びお世話になることに。
 麻雀に取り付かれてしまった男の物語。

 タイトルが逆説というか否定的なものを含んでいるように、作品の中身もそんな感じ。
 いろいろあるけれどそれが自分の人生というか、
 やめられないとか、それが運命なんだみたいな。

 麻雀は良くない遊びにしか自分の理解がないのでダメだなあって思っちゃうんだけど、まあこれも人の生き方の1つだよね。

2007年10月22日

☆『Dr.検事モロハシ』(※検事)


☆『Dr.検事モロハシ 1〜(続刊)』(※医者、医療、検察官、誤診、謎解き、サスペンス、医療事故、手術、お金、患者、医療ミス、証拠、医療特捜、新設、検察庁、正義)
著者名:能田茂
出版社:集英社
ビジネスジャンプ
★★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784088773445

“冗談じゃない!!
 医療界は最高のモラルが求められるべき場所だろ!!”


 医療ミスが誤診が世間で多くニュースになる世の中。
 現代の医療現場を問うのに相応しいコミックです。

 主人公は元医者の諸橋。
 自分が関わった手術で医療過誤事件を目撃する。
 患者が亡くなったのは医者のせいなのに、病院はそれを隠す。
 事実を伝えようとしても、医局がそれを認めない。
 遺族へは隠す。

 その信じられない隠蔽行為に諸橋は除籍処分。
 数年後、検事という姿で病院に返ることになる。
 彼が所属しようとしているのは、今度新設するという医療特捜部。
 新しい上司の下、再び起こる医療現場で、また新たに起こる医療事件を明らかにしていきます。

 医者達の信じられない行為に憤りを感じますねえ。
 人間だからわからなくもないがやり方が汚すぎる。
 わたしにできることは少しでもいい世の中になることを祈るのみなんだけど、医療界を変えるっていうのは、がんばってもがんばっても程遠そうな世界。
 難しすぎます。。。

 
 

2007年10月21日

◆『うわさのミニ巫女』(※神社手伝い)


◆『うわさのミニ巫女 おみくじのひみつ』(※小学生、コンプレックス、書道、おみくじ、願い、賽銭、姉、モデル、写真、掲示板、ネット、噂、友だち、ブログ、メール、正体、スケート、ハンドルネーム)
著者名:柴野理奈子
出版社:講談社
青い鳥文庫
★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784061487888

“悪意には悪意しか返ってこないけど、信頼には信頼が返ってくると思うんだ、オレは”

 ファンタジーだと思ったらファンタジーなんて一切なし。
 ってとこが期待はずれだったなー。
 でも、おもしろいにはおもしろかったなーっていう作品。

 主人公・斉藤結実は名前にコンプレックスを持つ地味な女の子。
 美人だっていう斉藤麻由美にいつも比較されるから。
 対してつけられたのは、マなしの斉藤。
 今日だって、写真のモデルで誘われたのに、斉藤麻由美との勘違い。
 ショックでショックでしょうがない!!

 そんな結実は、偶然にも神社でちょっとだけおみくじを売ることになるんです。
 巫女姿でのモデル撮影(斉藤麻由美じゃないけど結実で撮ることにあとでなった)
の場になった神社で。
 誰もいないおみくじ売場。
 本来神社では扱っていない自作のおみくじを売ることにより、神社経営者が知らない噂が街に広まります。
 この神社のは当たるよって。

 自作のおみくじとは、結実が得意とする書道で書いたモノね。
 手書きだと当たるらしいって噂がネットで広がるんですよ。
 結実が書道うまいっていうのは誰にもいってなく、影のヒロインというか、見えないところで内緒の人助けという形になります。

 そこで一事件が起きまして……。

 小学生向けとしてはいいんじゃないかな。
 大人としてはまあまあですが。
 人を信じることっていうのがテーマになってます。
 でたらめな噂があっても、それはあくまで噂。
 それに、思い込みは良くない。
 どこまで信頼できるかがキーワード。

2007年10月12日

☆『ワーキングピュア』(※仕事)


☆『ワーキングピュア 1〜(続刊)』(※銀行員、新入社員、先輩、後輩、教育係、出世、上司、付き合い、一人暮らし、両親、性格、寂しさ、彼氏、実家、OL、プライド、人間関係、人生)
著者名:小山田容子
出版社:講談社
Kiss
★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784063406726

“一生懸命頑張って上を目指して、
 そしてそこに何がある?”


 イタタ……。
 社会人2年目の自分にとっては良い教育書ですな。
 まさにその通りの生活を送っている自分。
 すげー共感できました。

 連作短編です。
 とある駅前の銀行で働く人が主人公なんですけど、いろいろと主人公が変わってます。
 新人君だったり、8年目社員だったり、人付き合いが苦手なちょっとおかしな女の子だったり。
 
 自分は何のために働いているのだろうって思っちゃいますね。
 先輩からもいろいろと注意されたりさー。
 付き合いが難しかったりする。
 そんなわたしの心を少しやわらげてくれたなと思う。
 わたしだけじゃないんだと。
 それでいいんだと。

 はっとした言葉は、「二十歳過ぎたら実家は自分の家じゃない」。
 そうなのかもと思った。
 自立ですよねー。
 自分があまり実家に帰らないのはこういうのあるのかも。

 これは仕事をしている女性にオススメ。

2007年10月03日

★『ホテルジューシー』(※ホテル業)


★『ホテルジューシー』(※路地裏ホテル、沖縄、アルバイト、夏、オーナー代理、同僚、お客、国際通り、石垣島、詐欺師、遺跡、ギャル、女子高生、屋上、部屋、養蜂、桜、旅、夜、阪神淡路大震災、トラウマ、子ども、ナンパ、フリーマーケット、ブログ、沖縄料理、骨董、台風、お弁当、水商売、火炎瓶、漫画喫茶、商売、夫婦、市場)
著者名:坂木司
出版社:角川書店
野生時代
★★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784048738002

“なるほど。
 人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い。”


 さすがといいますか、おもしろかったーΣd(≧▽≦*)
 人間を描くのがうまいです!
 
 主人公の浩美は夏の間だけ沖縄でホテルのアルバイトをすることに。
 都合で行き着いたホテルジューシーは、かなりアバウトなホテルだった。
 よくそれで仕事が成り立つよなっていうか、すげーいいかげん。
 とくにオーナー代理。
 ホテル業務は怪しい点多いし、一番ホテルのことわかっているのはアルバイトじゃん? みたいな。
 
 大丈夫かよな業務体制の中訪れる様々なお客たち。
 みんなキャラ立ちしてますね。
 好きなのはギャルの2人組みと詐欺師。
 ギャルの態度にはついていけなかったけど、理由聞いたら納得。
 でも、実際体験してみるとそう思うようになるのかと、同性としてちょい悩みました。
 詐欺師は口がうまいことに惚れ惚れ。

 んで、一番キャラ立っているのはなんといってもオーナー代理でしょう。
 昼間と夜では性格違うし、台風のときはなぜか頼りになるし、
 ダメ人間で弱々とばかり思っていた彼は実は最強だったり。
 完璧なギャップ萌えです。
 それ以外にないですね。
 ときには大人の厳しい意見も飛び出したりで、後半はなかなかの人生勉強になりました。

「君がいなくても世界は回ってるってこと、理解しなさい」

 は痛恨の一撃。
 しかし、そのフォローってかもうまいな。
 感心ばかり。
 
 沖縄行きたーい。
 国際通り行ってこのホテル探したいです。
 沖縄には2回行ったことあるけど、わたしにはまだまだ知らない知識や地元の料理がたくさんです。

 あとこれ、『シンデレラ・ティース』の姉妹本らいしですね。
 未読なのでこれもチェックしなきゃ。

2007年10月03日

★『楽園に間借り』(※ヒモ)


★『楽園に間借り』(※無職、彼女、ニート、フリーター、仕事、職場、看護師、友だち、友人、姉、幼馴染み、バイト、お金、実家、祖母、遺産、死、風俗、夢、食事、タトゥー、刺青、ムーミン、将来)
著者名:黒澤珠々
出版社:角川書店
第3回野性時代青春文学大賞
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784048737975

“ヒモとはなんにもしないお気楽な人種だなんていうのは、世間知らずな人々の勝手な想像の産物。
 そんな奴はこの世で人間をやっていられるわけがないのだ”


<次に来るのはヒモ文学で決まり!>とかなんとか帯で絶賛されているけれど、正直期待はずれの作品。
 つまらぬわけじゃないんですが、ヒモはダメだろというのが自分の考えなので、少々体質的に合わなかったのかと。
 しかし、ヒモを完全にダメ人間といえるかといえばそうでもないところがまた微妙なんですよねー。
 って部分が、少しだけ新人賞を獲った理由がわかるという部分。

 主人公・百輔は無職。
 看護師の彼女・梨花のアパートで暮らし、彼女に養ってもらってる。
 彼女は別にうるさく思うことは一切なく、お金はすんなり渡すし争いはない。
 そんなある日、彼女は仕事を辞めるといいだすのだった。

 3人も女がいるヒモ仲間のルイに、
 社員になりたくないフリーターの長谷川に、
 ストーカーまがいされたデブ(愛人の息子)と結婚することになった姉に……。
 ほかにもいろいろ。
 周りの面々もちょっと変わったキャラが多い。

 読んでみて思ったことは、結局は相手の気持ちだよなーと思う。
 相手が善しとしているならそれ以上のものを求めちゃいけない。
 最後はどうなるのかと思ったけど、それが妥当だと思う。
 わたしが梨花なら、絶対同じことするね。
 変わっちゃいけないと思う。

 

2007年09月19日

★『蜜蜂の家』(※養蜂場)


★『蜜蜂の家』(※仕事、転職、辞職、母親、山村、住み込み、経営者、同僚、リストカット、シングルマザー、息子、先輩、摂食障害、クマ、蜜蜂、蜂蜜、女王蜂、スズメバチ、お店)
著者名:加藤幸子
出版社:理論社
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784652079164

“十人の養蜂家は十色の秘密を抱えてるっていうことね。
 だから養蜂って面白いの”


 転職&青春小説。
 まさに今自分が思い描いていることですね、転職ってのは。
 会社とは難くて嫌だ。
 でも田舎行くと信じられないほどゆるいんだよね。

 マニュアルとか上下社会とか、そういう会社にうんざりした主人公・理枝。
 母親の反対を押し切り山村の養蜂場で働くことになった。
 少し変わった人間たちと暮らす中での成長が描かれてます。

 Nっていうのは長野のことしか思い浮かばなくて、非常にNがどこなのか気になります。
 なぜかといいますと、養蜂の仕事っていうのに魅力を感じちゃったからです。
 養蜂家に転職したいとすら思いましたね。
 思わずネット検索しちゃいましたよ。
 ま、主人公みたいにすらすらっと就職できるもんじゃないと思いますが。

 個人的に、ゲンタ好き。

2007年09月15日

☆『タカネの花』(※不動産投資)


☆『タカネの花 1〜(続刊)』(※借金、看護師、お金、恋、自殺願望、資産、アドバイス、弟、マンション、借金返済)
著者名:新久千映
出版社:新潮社
BUNCH
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784107713513

“金は稼ぐもんじゃない。
 金は働かせてナンボだ。”


 借金返済漫画。
 お金とか投資のバイブル本?
『ドラゴン桜』とか『銀のアンカー』系ですね。
 そのお金版です。
 
 主人公・依子は弟のせいで2億4000万の借金を背負うことに。
 自殺しようかと思っているとき、同じく自殺しようとしている男に出会う。
 そいつ・幸田は失恋が原因で自殺しようとしていたらしい。
 ところが彼はみためとは裏腹に超のつく金持ちらしく、
 しかも言動とは別に頭がいいらしい。

 不動産投資をすれば2億の借金を3年で返せるというバカらしい話。
 しかしそれはだんだんと現実味を帯びていくのです。
(まあ、現実的には信じられんが)

 依子は幸田への恋愛指南と引き換えに、
 不動産投資について教えてもらうことになります。

 ぶっちゃけ、個人的には恋愛指南の方が勉強になる気がします(笑)。
 金の話は難しくて分からん。
 やる気がないし、そこはきちんと読んでないかもしれないけど、
 わたしにはタカネの花です。

2007年09月10日

★『株式会社ハピネス計画』(※仕事)


★『株式会社ハピネス計画』(※失業、無職、愛人、ロックスター、家政夫、名前、同級生、タイムカプセル、手紙、好きな人、社員、営業、苦情、犯罪、セミナー、クラブ、猫)
著者名:平山瑞穂
出版社:小学館
★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784093877299

“あなたが探しておられるもの、
 今ならきっと見つかると思いますよ”


 中の下。

 婚約者に捨てられ失業してしまった譲は、故郷へ戻る。
 そこでロックスターになった同級生・武蔵に出会い、仕事をもらう。
 ところがその仕事は、武蔵の愛人の世話!
 武蔵一家と同じ敷地にある愛人一家の世話をしろというのだ。
 愛人の優璃亜もバカというか、こいつ大丈夫か? っていう女で世話が大変。
 そのうち譲は武蔵が経営する「株式会社 ハピネス計画」の社員になることに。
 幸せを売る職業の、苦情受付係りね。

 下ネタというか、そういうのコミコミです。
『ラスマンチャス通信』がエロかったのでそういう作家であることは覚悟してましたが。
 ああ、でもこれは前半の話ね。
 後半は下ネタ少なくなるから。

 物語が進んでいくと再会するのがもう1人の同級生。
 死んだという噂がたっていた女の子とよく似た人と出会うのです。

 幸せって何? ってことを考えさせられる本。
 結局は、モノと金に頼らなくても手に入るってことだよね。
 藤原たまりの登場が非常に印象的でした。
 最後の余韻もいいよね。

 

2007年09月08日

★『インシテミル』(※高額アルバイト)


★『インシテミル』(※謎解き、ミステリ、館、地下室、監獄、凶器、毒殺、殴殺、轢殺、薬殺、射殺、絞殺、銃殺、メモ、ミステリ小説、ミステリクラブ、大学生、アルバイト情報誌、主人(ホスト)、探偵、被害者、助手、大金、ロボット、抜け道、実験、監視、霊安室)
著者名:米澤穂信
出版社:文藝春秋
★★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784163246901

“最終的な意思確認をさせていただきます。
 今回のわれわれの<実験>に、七日間、ご参加いただけますでしょうか”


 さすが米澤穂信さん、期待を裏切りません!
 読了感は悪かったけど、やっぱりおもしろーい!!

 車がほしかったからアルバイトをすることにした主人公の結城。
 選んだのはとある実験のモニター。
 実験内容は、不明。

 時給約11万円。実験期間は7日間。
 ふつーにいったら、もらえる総額1800万円!!

 どひゃー。なんだ、この数字は!!

 ただ館の地下で過ごすだけでいいんだよ?
 食事してても寝てても、その時間もちゃんとお金支払われるんだから。
 楽して稼ぐってまさにこのこと。
 放送開始から好んで見ているオリラジ経済白書でもこんなの紹介されねーよ。
 ありえねーよ。

 しかし、ありえるのが小説ってもんでして。
 これが醍醐味であります。

 クローズドサークルでの殺人事件。
 モニターに選ばれた12人に与えられたのは、人を殺すためのおもちゃ(凶器)。
 人を殺せばさらにお金を出しますよー。
 責任はわれわれが取りますから心配いらないですよー。
 殺されてもボーナスでますから。
 犯人を指摘したら、助手になったら、それもボーナス。
 金、金、金です。

 もちろん、行動を起こさなくても1800万は手に入るのですけどね。
 なんとも素晴らしき実験です。

 微妙に『ライアーゲーム』って感覚。
 あとは、金田一とかクリスティーとか矢野龍王さんとか少々戯言のいーちゃん思い出しました。

 謎解きもおもしろいんですよ。
 最初になぜ凶器を確認しなかったのか不明ですが、
 ってか、まずそれが先だろと思うのですが、まあいいや。
 楽しかったから。

 少々ネタバレになるのですが、犯人が被害者であり探偵でありってのは、最近流行っている<意外な犯人>ってやつで、ミステリ小説も日々進化。すげーなーと感心。

 これ、実写のドラマにならないですかね。
 見てみたい。
 めちゃくちゃ期待してます。

2007年07月19日

☆『若おかみは小学生!』(※女将)


☆『若おかみは小学生! 1〜2(続刊)』(※温泉旅館、祖母、幽霊、過去、事故、生き残り、ライバル、小学生、お客、料理、愛情、友情、両親の死、姉)
著者名:令丈ヒロ子(原著)
おおうちえいこ(画)
出版社:講談社
なかよし
原作:青い鳥文庫
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784063723144

“小さい旅館にしかできないことってあるはずだよ”
 
 講談社青い鳥文庫で人気連載中の児童書のコミック版。
 1巻の感想書き入れてなかったのでここでまとめて。
 コミック版はまあままなんだけど、原作は傑作なので読んで損はありません。
 ぜひ、と最初にプッシュしておきます。

 主人公おっこは、温泉旅館春の屋の若おかみ。
 両親を交通事故で亡くしたので、祖母のいるこの旅館へやってくることに。
 春の屋では、自分と同じくらいの男の子・ウリ坊にも出会う。
 彼は幽霊で自分の命の恩人。
 しかも、おばあちゃんともなにやら関わりがあるらしい。

 近くで旅館を営むライバルの真月に邪魔されることもあるけれど、
 ひたむきに自分の力でいろんなことを学びとっていきます。
 温かい人情モノ。
 登場する幽霊はウリ坊のほかにまだ出てくるし、
 人外は幽霊のほかに考えもしない妖まで出てくる(原作5巻)。
 
 人の生き方が学べる本。
 子ども向けとしては最適です。

2007年07月17日

☆『株式会社ラブコットン』(※経営)


☆『株式会社ラブコットン 1〜(続刊)』(※高校生、服飾、仲間、開業、デザイン、裁縫、縫製、手作り、祖母、弟、両親の不在)
著者名:樫の木ちゃん
出版社:集英社
りぼん
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784088567570

“あんたたちがいれば必ず成功する。
 その舞台をあたしがつくる”


 高校一年生の女の子・金星成が、同じ学校の仲間を集めて服屋を開業。
 両親が海外へ行ってしまって、うちは貧乏。
 金を稼ぎたい。
 おばあちゃんのつぶれたブティックをもらう。

 品物は全て手作り。
 素材は綿。
 すべて1店モノ。

 高校生がどうやってお店を開業するのかっていう話だよね。
 初日は完売で大成功なんだけど、
 翌日売る品が無い。
 品物は手作り。創るには時間がかかる。
 ってことでしばらく閉業。

 若き社長はどこまでみなの力を引き出せるのか。
 会社を軌道に乗せられるのかが見もの。
 まだまだプロローグです。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(4) | 就職・仕事・社会人・ニート

2007年07月14日

☆『華なりと』(※舞妓修行)


☆『華なりと 1〜(続刊)』(※京都、修学旅行、祇園、ライバル、専門学校、車夫、屋形、後見人、女将、お嬢様、芦屋、エリート、稽古、仕込み、見習い、言葉、礼儀作法、元ギャル)
著者名:倉科遼
月島薫
出版社:集英社
スーパージャンプ
★★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784088596563

“私が飛び込んだこの世界は、
 今まで見たこともない過酷な世界なんだ……”


 これは素晴らしいですよ。
 やんちゃな女の子が舞妓になろうって厳しい世界へと飛び込んで修行するという話なんだけど、ホントにすごい。
 久しぶりにこういうの読んだっ。

 こういうのっていうのは、
・どんな困難にも明るくひたむきにぶつかっていく。
・とんでもない娘といわれているが、実は秘められた素質がある
・いじめられても反抗せずうまく返す(天然系?)
・非常に純粋。素直。
・絶対に負けない。
・努力を惜しまない

 っていう主人公なんですよ。
 しかも、その飛び入りを引き受けたのが鬼の家って呼ばれる世界で一番厳しいトコらしいんだけど、
 その女将は以外に変人の面も持っていたりする。
 ワケありの人をよく受け入れているらしい。
 どういう想いがあるのかってのも今後重要視されるかと。

 京都では華やかなイメージの舞妓。
 しかし、実はその世界は非常に厳しい。
 その厳しい世界を描いた舞妓マンガ、これは必読でしょう。
 主人公の琴美に絶対魅力を感じるはず。
 今後の活力にもなります。

2007年07月05日

☆『High』(※ホステス)


☆『High 1〜(続刊)』(※お水、就職、銀座、状況、大学、弟、家族、家庭内暴力、同僚、ママ、銀座)
著者名:登坂恵里香(著)
渡辺未知(著)
出版社:集英社
YOU
★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784088654041

“あの人なら私をここから引き上げてくれるのかもしれない”

 最悪な家庭に育ってきた主人公の沙智子。
 就活してもダメ。
 自信が持てない彼女を勇気付けたのは、たまたまお手洗いで出会った女性。
 見知らぬ女性によって悟され、彼女は元気になる。
 彼女の下で働こうと思う。

 調べてみると、彼女は銀座のクラブのママ。
 お水だけはやらないと決めていた沙智子だったが、雇ってくださいといい雇ってもらうことに。
 
 銀座とはどういうところなのか。
 多彩な人間模様が描かれてます。
 勉強になります。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | 就職・仕事・社会人・ニート

2007年07月01日

●『今日からアニメなお仕事!』(※アニメ制作)


●『今日からアニメなお仕事!』(※転職、仲間、専門学校、同級生、進行、作画、動画、原画、フィルム、監督、エンドロール、背景、カット、枚数、レイアウト、放送、彼氏、絵コンテ)
著者名:安堂ねい
出版社:講談社
ホワイトハート
★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784062559515

“あたし知ってるわ、あなたにピッタリの面白い仕事”

 数年ぶりに再開した友だちに紹介され入ったアニメーション製作会社。
 アニメ知識がほとんどない主人公・朝子は、そこで進行という仕事をすることに。

 小説としてはわかりにくいんだけど、
 アニメ制作は大変なのに金にならないとか、
 大変なのに金もないとか、そんな感じが伝わってきた。
 それが毎週放送されているんだからすごいよなと思う。
 
 石田敦子の『アニメがお仕事! 』も読んでみるとよりよく業界の様子がわかるという感じかな。
 自分、2巻か3巻くらいしか読んだことないけど。

2007年06月25日

☆『保険Gメン』(※保険調査員)


☆『保険Gメン 1〜(続刊)』(※保険金犯罪、新人、先輩、火災、放火、殺人、凶悪犯罪、元スタントマン、事故、事件、社長、復讐、当たり屋、整形、ホームレス、強盗)
著者名:森内千晴(著)
高岩ヨシヒロ(画)
出版社:芳文社
週刊マンガTIMS
★★★☆
出版年:2007.06
ISBN :9784832230873

“それを調べるのが俺たちの仕事だ”

 不当に保険を得ようとする奴らの企みを、保険調査員が暴いていくというストーリー。
 保険金欲しさに人を殺したりして他殺とか事故に見せる事件っていろいろありますからなー。
 人の裏の顔とか、
 大金のために人はどれくらいの犯罪を行うのとか、
 そういう人間心理を学べるんじゃないかな。

 新人で入社した元スタントマンの一神も気になるところ。
 過去に秘められた思いってのが大きな位置占めていそう。

2007年06月14日

☆『GREEN FINGER』(※園芸業)


☆『GREEN FINGER−小花の庭 1〜(続刊)』(※仕事、ガーデニング、造園、デザイン、就職、面接、元グラビアアイドル、新聞、雑誌、草木、恋、専務、両親、庭)
著者名:松本小夢
出版社:講談社
Kiss
★★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784063406528

“そのときからあたしは、
 植物の声が聞きたくなった”


 巨乳でトップグラビアアイドルの木下おりおん。
 彼女は芸能界を引退。
 園芸の道をあきらめられなかったから。
 かつて両親と暮らしていた家に帰る。
 交通事故で両親が亡くなっているため、当時美しかった庭はボロボロ。
 庭を手入れをしながら、園芸関係の会社への面接に望みます。
 元芸能人といえど、それゆえに落ちまくりですがね。

 そんな生活ながらもちょっとした楽しみなのが、
 自分の庭の前でタバコを吸うちょっとかっこいい男。
 園芸に詳しいらしく話が通じる。
 付き合うことになる。

 そのうち1つの会社に受かるのだけど、
 その男はその会社の専務。
 男もそこで初めて彼女が自分の会社に受かった人だと知る。

 なかなか面白い園芸マンガです。
 主人公の木下小花(芸名:木下おりおん)がいいキャラしてるのですよ。
 とてもグラビアアイドルに見えない。
 植物に非常に熱心で性格がいい!!
 シスコンの弟クンも素敵すぎ。

2007年05月25日

★『切れない糸』(※クリーニング屋)


★『切れない糸』(※謎解き、日常ミステリ、家族、仕事、実家、家業、寒がり、友だち、大学、就職活動、喫茶店、アルバイト、衣類、突然死、商店街、幽霊騒動、不動産、地域、地元)
著者名:坂木司
出版社:東京創元社
創元クライム・クラブ
★★★★
出版年:2005.05
ISBN :9784488012052

“1人でいても1人じゃない。
 糸は確かに、つながっているから”


青空の卵』をはじめとする「ひきこもり探偵シリーズ」の著者の新シリーズらしい。
 
 主人公和也はクリーニング屋の長男。
 就職が決まらいでいたところ、とある事情により家業を継ぐことに。
 腕のいい職人のシゲさんに、母親に、元気なパートのおばさんたち。
 そんな楽しい面々に囲まれながらの仕事。

 和也が担当することになったのは衣類の集荷と配達。
 そこで生まれるちょっとした謎を解いていくのがこの物語です。

 今までは奥さんが顔を出していた家。
 それが旦那さんに変わった謎、
 1人暮らしをはじめた幼馴染みが家に帰らなくなった謎、
 お得意さんが出す派手な衣装の謎、
 商店街の幽霊騒動の謎。

 探偵役を務めるのは、不思議な存在の沢田。
 和也と同じ大学に通っていた人。
 大学卒業後は喫茶店でアルバイトをする彼。
 彼のアドバイスは的確で和也以外にも認められてる。

 これがまた不思議系な男で、謎に満ちたキャラです。
 
 人とのかかわりを大切にした本。
 主人公の成長物語でもあり。

 オススメの1冊。


>余談
 ひきこもり探偵シリーズの作家というのを踏まえて読むと、これもたぶん女性にウケる気がします。

「でも、いつかはどこかに帰りたい、かな。
 ……お前が、どこかだったらいいのに」


 という、主人公・和也と同級生の沢田とのやりとりに胸キュン。

2007年05月21日

☆『Real Clothes』(※仕事)


☆『Real Clothes 1〜(続刊)』(※大手百貨店、婦人服売場、お客、同期、キャリア、上司、不満、服装、恋人、異動、ファッション、仕事、ふとん売場、新宿)
著者名:槙村さとる
出版社:集英社
YOU
★★★☆
出版年:2007.05
ISBN :9784088653952

“脱げばいっしょじゃない。布の山。
 中味だよ問題は”


 自分の興味分野とは違うんだけど、でも面白かった。
 
 入社5年目。
 大手百貨店に勤める主人公絹恵は、ふとん売場にてできる社員生活をしていた。
 ところが、次の異動にてエリート集団といわれる婦人服売場へ。
 
 上司や仲間とはうまくいかないわ、
 お客さんへの接客はしづらいわ、
 難関がたくさん。

 自分を着飾る服。
 人間は見た目が全てではない。
 そう思う絹恵だったが、カリスマバイヤーに否定されてしまう。

 否定されっぱなしの主人公の成長の様子。
 これが現実だよなあと思う。

2007年04月27日

☆『ガール』(※OL)


☆『ガール 1〜(続刊)』(※仕事、女性、女の子、マンション、お金、男、30代、三十路、既婚、未婚、ストレス、旦那)
著者名:早坂いあん
奥田英朗(原作)
出版社:講談社
Kiss
★★★
出版年:2007.04
ISBN :9784063406429

“自分を「ガール」だと信じている限り、
 いつもスポットライトは当たっている”


 働く女性を描いた直木賞作家・奥田英朗の小説『ガール』のコミカライズ版。
 30代でもガール。
 女の子と思っている限り心は輝く、とか、
 30代でも心はガール。本当は傷つきやすいんです、とか、そういうのがテーマになってます。
 
 女のクセに立場が上。
 職場でなめられることもある、

 マンションを買いたいけど結婚もあきらめたくないんだ、

 若い服をいつまで着られるのか、とか、

 1巻はそんな内容です。
 男性作家が書いた女性の話。にしては「うん、うん」と共感する部分が多くて不思議でした。

2007年04月19日

☆『コインロッカー物語』(※管理会社)


☆『コインロッカー物語 1〜(※続刊)』(※就職、過去、新宿、東京、家出人、広島、恋人、恩人、同棲、犯罪、ホームレス、孤独)
著者名:伊東恒久(著)
宮城シンジ(画)
出版社:芳文社
週刊漫画TIMES
★★★
出版年:2007.04
ISBN :9784832230828

“コインロッカーはいわば人生の秘密の箱です。
 秘密だからこそ、俺達は黙ってその箱を守っていくしかないんですよね。”


 コインロッカー管理会社で働く主人公の星川。
 期間が切れたロッカーの荷物を出し会社で管理。
 持ち主が現われれば事務手続きを取りモノを返す。

 預けられた荷物に関する想いや、それに関わる人間関係を描いたもの。
 以前NHKでやっていた「ドキュメント72時間」でコインロッカーの密着取材を見た。
 それでちょっと興味を持ちこのマンガを手にとってみました。

 ちょいアダルティーではあるものの、つまらなくはないです。
 女装していた男の子の話はいいなあと思いました。
 なんかかっこよかった。
 そんな生き方したいなーと思った。

2007年04月17日

☆『ハケンの品格』(※派遣社員)


☆「ハケンの品格』(※就職、社員、仕事、企画、弁当、仲間、上司、先輩)
著者名:平田京子
出版社:講談社
ドラマコミカライズ
★★★
出版年:2007.04
ISBN :9784063654530

“このときがわたしにとって、
 働く本当の意味がわかった瞬間だと思う”


 2007年の1月〜3月期にやっていたドラマのコミック版。
 ドラマはラストから3〜4話くらいしか見ていないのでドラマとどこまで同じなのかは不明です。
 
 派遣の仕事に付くものの、うまくいかない主人公美雪。
 時給3000円という派遣社員の女性・大前春子と出会いちょっとだけ成長する。
 そんな物語。

 同じ働くものとしていろいろと共感できました。
 でも、やはりドラマの方が迫力あります。
 マンガじゃとてもじゃないけれど描ききれません。
 描ききれていません。

2007年04月04日

☆『銀のアンカー』(※就活)


☆『銀のアンカー 1〜(続刊)』(※就職活動、大学生、アドバイザー、説明会、面接、セミナー、アナウンサー、田舎、志望動機、自分、記者、同級生、自己啓発、将来、転職、ヘッドハント、転職)
著者名:三田紀房
関達也
出版社:集英社
スーパージャンプ
★★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784088596303

“君達は出遅れている。
 というより、人生失敗しかかっている”


 大学受験のバイブル本となる『ドラゴン桜』作者の最新作。
 テーマは就職活動。
 大学生になって、その後の進路選びについてのバイブル本です。

 就活は2年前に終わったわたし。
 後悔はしてないけど3年以内に辞める予定(転職先探し中)です。

 全体の流れとしては、就職活動している学生……
 一人はポジティブ思考な女の子、
 一人はネガティブでなんの自慢もない男の子。
 この2人に内定をあげようと、業界では超有名な男がアドバイスをするという形。

 企業ランキングに惑わされるなとか、受けたいところは躊躇せず受けろとか、キャリアアップのエレベーターを乗り間違えるなとかいろいろ。
 勉強になります。

 女子アナ試験の裏側を見せられたところには壮絶さを感じました。
 あとは鶴。
 非言語アピールについては鳥肌立ちました。
 実際そうなるモンなのかは知りませんが、ちょい感動しました。

 これは期待。

2007年04月01日

☆『ソラニン』(※若者)


☆『ソラニン 全2巻』(※社会人、自由、フリーター、アルバイト、給料、夢、バンド、音楽、両親、恋人、仲間、死、現代人、悩み)
著者名:浅野いにお
出版社:小学館
ヤングサンデー
映画化決定
★★★★
出版年:2005.12
ISBN :9784091533210

“「人生のレールなんて外れちゃって自由になっちゃえばいいじゃん」という、
 黒い囁きがどこからか聞こえてくるんだ”


 ↑という主人公の芽衣子は、社会人2年目にして会社を辞めてしまう。
 同棲中の彼氏はアルバイトの身。
 さて、これからの生活は……。

 な話で、等身大の若者ってのが描かれてると思う本。
 社会の規律に添いたくない人たちっていうの?
 あとは、どうやってこの先生きていけばわからない人っていうか、
 先が見えない人、夢追い人?

 いろんな人たちの視点から物語が作られていて面白い形式。
 自分が仕事嫌いな人間なモノで、共感するところ多々有り。
 一応仕事はしてるけどさ、生きずらすぎるんだよね、この世は。

 自由ってなんだろう。
 自分はこれから、何をしたらいいんだろう。

 とか考えた。

2007年03月25日

★『ひとり日和』(※フリーター)


★『ひとり日和』(※バイト、祖母、猫、引越し、大学生、コンパニオン、キオスク、店員、整理員、人身事故、電車、恋、盗癖、彼、浮気、社交ダンス、失恋、自立)
著者名:青山七恵
出版社:河出書房新社
第136回芥川賞受賞作
★★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784309018089

“あたし、今のうちに、むなしさを使いきりたい。
 老人になってもむなしくならないように”


 母親が中国へ行ったことで祖母・吟子と暮らすことになった主人公の知寿。
 コンパニオンと駅の売店のバイトをしている彼女の自立への道を描いた作品。

 あまり認めない石原氏が褒めた芥川賞受賞作。
 でも山田詠美さんは貶していたっけな。
 受け取り方ってのは人それぞれです。
 ラノベやコミックのように大きな事件が起こるでもなく、
 静かな日常が描かれてます。
 退屈と思う人もいれば、
 ふと思う心情がよかったとかいう人もいる。
 
 一緒に住む吟子さん、
 吟子さんとダンスをやっているホースケさん、
 自分がバイトする駅で整理員をやっている藤田君、
 バイト仲間のイトちゃん。
 
 主人公と年齢が近いせいか楽しめた。
 仕事・自立・ひとり・フリーター・無気力とかって、
 そういうのは自分の悩みの中心にありますからね。
 共感する部分が多かった。
 同じ女性ってこともあるかもしれない。

 藤田君へと恋に落ちる知寿が好き。
 吟子さんとホースケさんも好きだったりする。

******
毎日新聞書評

2007年03月18日

★『ソウルトレイン』(※アルバイト)


★『ソウルトレイン』(※深夜バイト、レンタルビデオ店、バックルーム、先輩、彼女、女の子、友だち、ゲーム、プリン)
著者名:石原まこちん
出版社:講談社
映画化
★★★
出版年:2006.05
ISBN :9784062133708

“確実にぼくのなかでなにかが変わった。
 変わったというよりは変わっていた。”


 マイナーなレンタルビデオ店「ソウルトレイン」でアルバイトをしている主人公の須藤。
 深夜は誰も客は来なく、ただバックでゲームをしながら先輩の野木とぐだぐだ過ごすのが通常。
 それで一時間900円もゲットできる。
 
 そんな中、突然バックルームに現われたかわいい女の子。
 彼女は川村の彼女らしい。
 川村とは、須藤と野木が嫌ってるバイト仲間。
 その彼にかわいい彼女がいたというわけ。
 で、彼女に恋をする。

 なんかすげーだらしない生活というか、のんびりとしたバイト。
 こんなんでいいのかよと何度も突っ込みを入れた。
 ほんと、バイト天国だよなあと思う。
 忙しい自分からすれば、そういう自由も必要だとは思うけど。

2007年03月16日

★『サラリーマンNEO』(※サラリーマン)


★『サラリーマンNEO』(※コント、NHK、笑い、会社、部長、同僚、彼女、課長、上司)
著者名:内村宏幸
出版社:光文社
NHKサラリーマンNEO脚本
★★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784334742232

“願わくば一つだけ。
「内村宏幸が書くコントは面白いよ」と、
 どうか言いふらしてください”


 ↑ってことで、言いふらしてみる。
 2006年4月にNHK23:00〜から放送されていた「サラリーマンNEO」。
 番組内のコントの脚本集です。

 会社や上司と部下のことを面白おかしく描いた番組で、
 ひたすら笑いがあり、笑いなしでは見られなかった作品。
 公共放送のNHKがここまでおバカをやってくれるとは何て素晴らしい。
 この弾けっぷりは最高。
「エンタの神様」よりハマッてました。

 何が楽しみかといえば、「部長の親」。
 部長の親のバカっぷりが最高。
 部長って50代だと思うのですが、
 そのいーちゃんの両親はいつまでたっても子ども離れしない。

 息子に話しかけてくれないだとか、息子のいうことを聞いてくれないだとか、虫歯なのに息子にお土産くれただとか、毎回いちいちくだらないことで自宅まで文句をいいに来るんです。
 部長も同伴なのですが、彼はほとんどモノいえずの状態で、ひたすら両親があーしなさいこーしなさいと主人公に文句をたれる。
 金持ちなのか、スケールでかいことばかり行う破天荒ぶりも素敵。
 馬車やヘリで登場したりね。
 何が起こるかわからないところも魅力名部分。
 個人的には続編希望したいところ。
 
「よくある風景」は違う人の脚本なのかな。
 なかったのが残念。
 これも大好きなコーナーです。

2007年03月14日

★『タイムカプセル』(※アルバイト)


★『タイムカプセル』(※大学生、就職活動、従姉、親友、弟、スーパー、レジ、会社説明会、トーマの心臓、タイムカプセル、十年前、手紙)
著者名:生田紗代
出版社:河出書房新社
★★★☆
出版年:2004.07
ISBN :9784309016498

“60社受けたってことはさ、イコール60回<あなたはいりません>っていわれたのと同じことなんだよね。
 34回目くらいからは<あなたは社会から必要とされません>に変換して聞こえるよ”


 うわー、なんか自分の就活を思いだした。
 エントリーシートのマニュアル本のところは噴きました(笑)。
 今思うとホントあほらし。
 しかしまあ、就活ってのは落ちまくりが当たり前だから考え物だよな。
 あれは本当に自分に自信を失う。
 
 主人公は大学3年生の女の子。
 就活で忙しい従姉の桐ちゃんは、面接に落ちまくり。
 翌日別の会社の説明会があるんだといって泊まりに来る彼女と就活の話。
 その姿を見ながら日々を暮らす。

 彼女の日常にはもう一人重要な人物がいる。
 それは親友の佐野の弟。自分と同じ大学に通ってる。
 スーパーの下着売場でバイトしてて、
 女性下着にも関わらず堂々としていて。

 バイト先の社員とのやりとりも含め、これから就職活動するという女の子の日常や思い。
 まさに今就職活動している人、もしくは来年やるんだという人にオススメ。

2007年02月28日

☆『さくらん』(※花魁)


☆『さくらん』(※遊郭、少女→女性、江戸、恋、孤児、ガキ、女、人生、脱走、憎しみ、過去、涙、仲間、決意、死)
著者名:安野モヨコ
出版社:講談社
イブニング
映画化(2007)
★★★★
出版年:2003.11
ISBN :9784063348293

“同じ思いをしているからこそ、
 同じ地獄に落さなきゃ気が済まねえのさ”


 3/2から公開の映画「さくらん」の原作本。
 映画「どろろ」を見たときこの予告やってて、すげーおもしろそうだったんで手を出してみた。
 
 幼い頃に吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた主人公・きよ葉(いわゆる源氏名)が、遊郭のトップ花魁に登りつめるまでの話。
 少女だったころはいやでいやでたまらなく、逃げ出してばかりいた。
 体が女になるにつれ、女の国で女になっていくのが怖くなる。
 逃げてもアテはなく、すぐに連れ戻されてしまう。
 どこにも逃げ場所がない。

 だけど、信頼できる仲間ができ、笑えるようになり、
 本当に好きな男ができ、彼女はどんどん変わっていくのです。

 今でいうキャバクラ。
 ちょいと風俗も含みな作品。
 高貴な女、強い女、姉御。

 泣いたら負け、惚れても負け、勝っても負け。
 そんな世界でトップになるんだからすごい。
 理想の女性です。

2007年01月28日

☆『娼年』(※娼夫)


☆『娼年 1〜(続刊)』(※男女、ホスト、バー、アルバイト、仕事、女)
著者名:幸田育子
石田衣良
出版社:創美社
集英社
オフィスユー
★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784420151092

“女なんてつまらない”

 この手の話は読まないんだけど、原作が石田衣良なので読んでみた。
 簡単にいうと、女に興味ない男が、ホストやってる友達が連れてきた女になぜか魅かれる。
 女は彼に、SEXのテストをする。
 男はテストに合格し、娼夫の仕事をするように。

 意味のない行いはあんま好きじゃないけれど、
 意味あっての行いっていうか、
 人間のちょっと変わった欲というか、
 そこら辺に面白みを感じた。

 でもやはり、性マンガは苦手だ。

2007年01月21日

☆『め〜てるの気持ち』(※ひきこもり)


☆『め〜てるの気持ち 1〜(続刊)』(※父親、家庭、30歳、母親、死、ネット、恋、交換日記)
著者名:奥浩哉
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :4088771966

“15年だって。30歳だよ”

 母親の死がきっかけでひきこもりになってしまった30歳の主人公・慎太郎。
 声を発することなく、父親とドア越しに筆談。
 マンガを読み、ネットをする毎日。
 知らないうちに父親が死に、彼の元に<母親>という自分より若い女性がやってくる。

 ひきこもりが理解できない人にはたぶん、このマンガは理解しがたいものなんだろうと思う。
 部屋からたった一歩踏み出すだけでなんでそんなに勇気を必要とするのだろうとか、「いつまでも甘えてるんじゃねーよ」とか、いろいろいいたくなる。
 あんなカッコイイ容姿持ってるなら自信持てそうなのにねえ。
 ひきこもりって、親がいなくなったら、自分の世話をしてくれる人がいなくなったら、本当にどうなるんだろう。
 そこら辺にちょっと恐怖を感じた。

 なかなかにリアル。
 ほとんど進まないストーリーがいい!

2007年01月14日

●『神様のメモ帳』(※ニート)


●『神様のメモ帳』(※探偵、学校、学歴、仕事、年齢、園芸部、花、花壇、薬、ドラッグ、10代、謎解き、ひきこもり、ラーメン屋、アイス、屋上、無職)
著者名:杉井光
出版社:メディアワークス
電撃文庫
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :4840236917

“僕らは何のために生きているのだろう”

スパイラル』以来、再び『たった一つの冴えたやり方』が読みたくなった本。
(持ってるくせしてまだ読めてません)

 主人公・藤島が同級生の彩夏に関わることで新しく切り開かれる世界。
 ニートが集まるラーメン屋、ニート探偵のアリス。
 いろんなニートに出会い、そして凶悪なドラッグが関係する事件へと巻き込まれていく。
 
 タイトルの『神様のメモ帳』とは、ニート探偵アリスのセリフから。
神様のメモ帳の、ぼくらのページにはこう書いてあるのさ。
『働いたら負け』ってね


 ニートって何?
 ニートっていけないことなの?
 
 と、そんな感じの問いかけのちょっとした答え。
 ニートに対する考えが描かれた小説。
 否定はしないけど、そういう考えの人間が多いからこの世界はニートに溢れているのだと思う。
 お金さえあれば、わたしもニートになる。
 なりたいです。

2007年01月13日

☆『下北サンデーズ』(※劇団)


☆『下北サンデーズ』(※夢、アパート、仲間、脚本、舞台、稽古、お芝居、収入、学歴、親、家族、下北沢)
著者名:克間彩人(画)
石田衣良(原著)
出版社:講談社
ドラマ・小説
パピルス
別冊フレンド
★★★
出版年:2007.01
ISBN :4063415082

“ツライとか悔しいとかってどんな好きな世界入ってもだれもが通る道だよ”

 昨年上戸彩主演でやっていたドラマのコミック版。
 原作の小説もあって、それとはちょっと違うらしい。
 ドラマは少し見たことがあって、それと同じような話も含んでました。 

 頭のいい大学に通っている主人公・里中ゆいかは、素人ながらもビンボー劇団「下北サンデーズ」に入団。
 お金も大変だし、稽古も大変だし、仲間との関係も大変だし、うまくいかないことばかり。
 しかし、どうにかしてがんばっていく話。

 何があってもめげずにこの世を渡れたらどんなにいいか……。
 夢を追いながら現代を生きるってやっぱ大変だなと感じた。
 お金以上のものがありますけど、それと同じくらい苦労がある。
 苦労を受け入れて幸せがある。
 それが1億ってもんだろ。

2006年12月21日

★『強運の持ち主』(※占い師)


★『強運の持ち主』(※アルバイト、仕事、ショッピングセンター、占い、家族、見習い、父親、師匠、元OL、スーパー)
著者名:瀬尾まいこ
出版社:文藝春秋
★★★★
出版年:2006.05
ISBN :4163249001

“大事なのは正しく占うことじゃなくて、相手の背中を押すことだから”

 いや〜、非常に面白いっ。
 人生の勉強になったり自分の励みになったり。
 笑えるしおかしいし、読んでて楽しい。
 占い師という職をちょっと見直した。

 主人公は占い師のルイーズ吉田(本名:吉田幸子)。
 アルバイトから始めた占い。
 今はショッピングセンターの片隅で20分3000円で占っている。
 本書は彼女のところにやってくる客たちとのやり取りを描いた連作短編。

 どっちのスーパーへ買い物へ行ったらいいのか、
 掲示係か図書係、どちらをやったほうがいいのか。
 そんなので3000円も費やす小学生。
 そのうち彼は父親と母親どちらと暮らすのがいいのか占ってという家庭問題を切り出すが、
 調査してみると彼には母親がいなかった。
 いったいどういうことかという第一話「ニベア」。

 無口な<彼>の気を引かせるためにはどうすればいいのか聞いてくる女子高生。
 何度アドバイスしても失敗続きのルイーズ。
 ところが<彼>というのは彼氏という意味ではなくて……という第二話「ファミリーセンター」。
 おしまいが見えるという青年がルイーズのアシスタントに? の第三話「おしまい予言」。
 正式なアシスタントを雇ったルイーズ。
 新米の彼女に強運の持ち主である自分の彼氏を占わせるが、
 彼女の出した結果は闇が訪れるという暗いもの。の第四話「強運の持ち主」。

図書館の神様』といい『幸福な食卓』といい、『優しい音楽』といい、『天国はまだ遠く』といい、人間や家族を描くのがうまい。
 変人を描くのがうまい。
 この人の小説にハズレはないです。
 すげー楽しかった!
 特に第一話は自分にとって強烈なものでした。

2006年12月17日

★『ミツメテイタイ』(※ペットショップ)


★『ミツメテイタイ』(※アルバイト、フリーター、社員、仕事、店長、動物、タイ、家族、家庭、死、離婚、不倫、子ども、過去)
著者名:長谷川安宅
出版社:ポプラ社
第1回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作
★★★☆
出版年:2006.10
ISBN :4591094731

“私は自分が大切なものだと想うものを見つめて生きて、それを話さないように抱きしめる。
 たまには立ち止まって、逃げることもあるけれど。”


削除ボーイズ0326』が大賞獲ったポプラ社の文学賞の次点作品。
 読みやすいものの、個人的にはまあまあ。
 主人公は20代後半の女性ですし、ちょっと自分の年代とは合わないなあという感じ。
<10代も大人も楽しめるエンターテイメント小説>がテーマじゃなかったか? この文学賞は。
 とツッコミたくなる。
 
 ペットショップでアルバイトを始める主人公の女性・トキワ。
 動物は嫌いといいつつ、仕事はちゃんとやる。
 アルバイト店員から店長までになった女店長と、動物が嫌いで仕事にやる気がない新人女性アルバイト・カンナ。
 動物の世話したり、病気をみたり、死に出会ったり……。
 ペットショップや海外(タイ)で生き物の生死に接し、ほかに店長の過去を知り、
 そして自分の家族の記憶を振り返る。
 ツライ過去を乗り越えてという、彼女の再生の話。
 
 悪くはないけど、イマイチテーマがつかみにくいんだよなあ。

2006年11月03日

☆『働きマン』(※編集者)


☆『働きマン 1〜3(続刊)』(※出版社、記者、雑誌、スクープ、写真、漫画編集者、作家、マッサージ師、夢、面接、編集長、同僚、張り込み)
著者名:安野モヨコ
出版社:講談社
 モーニング
アニメ化(2006秋)
★★★☆
出版年:2004.11〜
ISBN :4063289990

“仕事モードオン!!
 男スイッチ入ります”


 主人公は売れてる週刊誌の編集者。
 一応恋人はいるけれど仕事命の女性。
 休む暇も無い多忙な記者生活。
 そんな仕事でもパワフルにがんばる姿を描いたもの。
 ほかに、他の編集者や、雑誌の連載に関わる作家、主人公の休日を癒すマッサージ師など、様々な働きマンたちの仕事振りや悩みなども描いている。

 自分にはここまでの仕事はできないけれど、
 同じ女として共感できるところはいろいろ。
 がんばったその先にあるもの。
 わたしも大切にしていこうと思う。

今月の1本:働きマン 安野モヨコ(毎日新聞記事)

2006年10月19日

★『エコノミカル・パレス』(※フリーター)


★『エコノミカル・パレス』(※無職、定職、お金、携帯、男、キャッシング、失業、スーパー、コンビニ、同棲、恋、居酒屋、アルバイト)
著者名:角田光代
出版社:講談社
講談社文庫(05/10)
★★★
出版年:2002.10
ISBN :4062114194

“あんな、タマシイのない職場、だれが好きこのんで一年以上続けたいと思うわけ?”

 34歳のフリーターの女性が主人公。
 ある日同棲している男性ヤスオが会社をやめる。
 お金がないのにもかかわらずヤスオは仕事をする気はないらしい。
 お金は減っていく一方。
 そんな時、主人公の電話にテキ電(テキトウにかけてきた電話)がかかってくる。
 それがきっかけで出会うようになった二十歳の男。

 金に困っているんだろうと思わせる記述が頻繁に用いられている。
 あれはいくら、これはいくらとか。
 とりあえずこれ読んで感じたことは、金に関する情けはかけちゃいけない。
 人に同情で金を貸すなってことですかね。
 同情じゃなくても、それは個人がどうにかしなきゃいけないと思った。

2006年10月18日

★『ニート』(※ニート)


★『ニート』(※ダメ男、仕事、就職、孤独、ひきこもり、お金、作家、実家、スカトロ、愛、男女)
著者名:絲山秋子
出版社:角川書店
野生時代ほか
★★★
出版年:2005.10
ISBN :4048736434

“甘えちゃいけないって思うんだよ”
 
 表題作「ニート」を含め全5話の短編集。
 全体的にニートというのが共通テーマっぽい。

 芥川賞作家の本。
 自分には、ニート・ひきこもり・下級社会という言葉には理解がある。
 実際なりたいとも思っている。
 でも、なったらお金の調達ができなくなるのでやれない。
 それに、無職という肩書きが嫌いだ。
 
 自分にはニートとフリーターを行き来している親友がいて、
 彼女の酷い生活を聞いているとやはり助けたくなったりもする。
 でも、甘えたらそこで終わりだと思う。
 彼女もそう思っていると思う。
 結局、どうにかしなくちゃいけないのはニートの本人。
 他人がどうこういうもんじゃない。

 と、第1話を読んで感じた。

 全体的にはまあまあ。
 セックスのシーンとかはどうでもいい。
 とくに第5話に関してはもう言葉が出ない。
 自分には合わないです。

2006年10月18日

※ニート・ひきこもり

ニート』関連で、それ系の本。

★☆◎『NHKにようこそ』滝本竜彦 角川書店
 ひきこもりの男性が気になる女の子に出会う話。
 ひきこもりの男性が、クリエイターで無職を脱出しようとする話。
 作者がひきこもりなので心情がうまく描かれています。

★『削除ボーイズ0326
 主人公の兄がひきこもり。
 とある事件がきっかけでそうなった。
 極度のひきこもりというわけではない。

★「ひきこもり探偵シリーズ」坂木司
 主人公の友だちがひきこもり。
 パソコン関係の仕事をしているので無職ではない。

★『菊葉荘の幽霊たち』角田光代
 主人公は仕事をクビになりニートになる。
 
●「Mr.サイレント」シリーズ 早見裕司 富士見ミステリー文庫
 主人公の男性がほぼひきこもり(財産はあるので金の問題はなし)。
 彼は事故が原因で声を失っている。
 ネット系の話。

◆『プラネタリウム
 ひきこもりの30代女性がでてくる。
 趣味はアニメビデオ鑑賞。

2006年10月10日

★『あの日にドライブ』(※タクシードライバー)


★『あの日にドライブ』(※仕事、元銀行員、エリート、ノルマ、家庭、上司、過去、妻、夢)
著者名:荻原浩
出版社:光文社
小説宝石
第134回直木賞候補作
★★★★
出版年:2005.10
ISBN :4334924727

“もう一度、人生をやり直すことができたら。
 もう一度、人生をやり直すことができるなら、どこからだろう。”


 読むべきじゃなかったな、と後悔した本。
 暗い。暗すぎる。
 少なくとも、希望を描いて就職したばかりの新入社員が読む小説ではない。
 テンション下がる。
 
 主人公の牧村は大手銀行に勤めていたが上司に歯向かい転職。
 年齢制限があり再就職が難しかったので、たまたまみつけたタクシー運転手になる。
 しかし、このタクシー会社にはノルマがあり上司がうるさい。
 円形脱毛症になってしまう。
 仕事は運。
 長距離の客を乗せればしめしめだけど、短距離で酔っ払いの愚客もいる。
 少ないメーターを見て、また上司にどやされるのか。とため息をつく。
 
 で、考えるわけです。
 銀行員になってなかったらとか、
 今の妻と結婚してなかったらとか。
 それで、昔好きだった女の家の周りを走ったりして昔をなつかしむ。
 彼女と暮らしていたら……とかいろいろ妄想する。
 これが、タイトルにある<あの日にドライブ>。
 タイムスリップモノかと思ったけどそうじゃない。

 で、妄想してだんだんと現実に戻って明日を見つける。
 現実に戻らざるを得ないものを見てしまいましたしね。

 理想の読者層は30代後半から50代といったところ。
 若い人が読んじゃいけないね。
 確かに、それなりにおもしろかったけど。

2006年07月14日

★『格闘する者に○』(※就職)


★『格闘する者に○』(※家族、跡継ぎ、マンガ、面接、大学)
著者名:三浦しをん(著)
出版社:新潮社
 新潮文庫
 草思社(00)
★★★★
出版年:2005.03
ISBN :4101167516

“好きなものを諦めたら後悔するって、さ。
 やるだけやれば、悔やまずにすむ、だろ?”


 直木賞を獲ったしをんさんのデビュー作。

 主人公は、マンガ編集者になるため出版社を受けまくる大学生の可南子。
 就職活動の話です。
 就職活動の不条理さっていうか、SPIだのわけのわからない面接だの、嫌なことが多い。
 就職するって大変。
 内定をもらうのはかなり苦労する。

「ワタシも苦労しましたよ」
 と、ちょっと前の自分を振り返ってみた。
 やっぱだれだって思うことは一緒だよね、と思った。
 特に出版社系は大変だよなあ。
 友だちにK談社の就活パンフレットみせてもらったけど、あれはすごかった。
 黒を基調とした紙の真ん中に「K談社はそんなにあまくねえ」という見出し。
 周りを囲む赤は血を流したようなデザイン。
 社員の写真は、全て編集者たちの疲れて死にきった姿。
 んなもんみたら誰もいかねーよ。ぐらいな勢いで描かれているんだからすごい。

 って、話がずれた。
 主人公は、継母と半分しか血のつながりのない弟との暮らし。
 父親は二人のどちらかに、自分の後を継いでもらいたいと思っている(政治家)。
 もちろん可南子にはその気はないし、
 弟は弟で民俗学を学びたくて文学部を目指す。
 可南子は超年の離れた彼氏(じいさん)がいて、
 大学にはそんな真面目にいっているわけでもなく、
 マンガ喫茶でたくさん本を読むことが幸せ、みたいな感じ。

 登場人物には、みんなそれぞれの道がある。
 同じと思うことが多かった。

2006年07月10日

★『県庁の星』(※仕事)


★『県庁の星』(※スーパー、役人、惣菜、売場、リストラ、浮浪者、彼女)
著者名:桂望実(著)
出版社:小学館
 映画化
 漫画化
★★★★☆
出版年:2005.09
ISBN :4093861501

“マニュアルなんかない。
 実際に体験して、考えて、自分なりの一番いい方法を見つけりゃいいの。
 マニュアルなんてうちの店にはない”


 スーパーでのアルバイト経験があるので、これはかなり楽しく読めた。

 主人公は県庁で働く野村聡。
 人事交流研修と称され、2万9千人の職員の中から選ばれた6名のうちの一人である期待の星。
 研修終了後は県庁でのさらに上のポストが用意されている。

 野村が派遣されたのは田舎のスーパー。
 スーパーといっても、フロアを3階持つ大きい店で、ヨーカドーとかジャスコみたいに食品から洋服、家具までいろいろ売ってるお店。
 しかし、売り上げが悪くリストラを考えている店で、
 パートの主婦二ノ宮が店を仕切っている。
 映画で柴崎コウさんが演じていた女の人です。
 店長は不倫相手に刺され入院。
 副店長はだめだめだし、社員から命令される仕事にはまったく精が出ない。
「何で俺がパートのおばちゃんにもできる仕事をしなくちゃいけないんだ……」みたいな。

 寝具売場、日用品売場を経て、最終的に食品の惣菜に行き着く。
 彼がそこで見たものは、賞味期限の改ざん。
 期限切れの商品を客に売っているずさんな日常行為だった。
 映画「スーパーの女」に比べればマシですが、実際やられたら間違いなく訴えられる行為です。
 黙っていられなくなった県庁さんは惣菜の調理室を二つに分け、従来の商品に対抗した高級弁当を開発し、どちらが売れるかのバトルをする。
 
 役人意識がだんたんと変わっていくところがいいです。
 県庁さんを嫌っていた人が少しずつ付いてくる。
 あと、見逃せないのが浮浪者の「部長」さんと犬。
 期限切れで捨てられた弁当を拾いにくるんですが、これが味のよくわかっている人で、いい助言してくれるんです。
 ネズミのアナトールみたいに。

2006年01月31日

※就職活動が出てくる本

 今年は求人倍率がいいらしい。
 NHKで特集していました。
 しかし就活は大変! 楽っていっても楽じゃない!
 わたしは去年、たっぷり現場経験してきましたよ。
 今回はその時お世話になった本を挙げておきます。
 ほとんど漫画です。
 就活の時期は、小説よりも漫画のほうがリラックスできますから。

☆『たくなび 1〜3(続刊)』山口かつみ 小学館 スピリッツ 05/6〜
「リクナビ」「毎日ナビ」……タイトルは就活サイトをもじってます。
“たく”は主人公の名前“拓”から。
 就活漫画。
 
☆『はるか17 1巻』山崎さやか 講談社 モーニング 04/2
 主人公はるかは就活中の大学4年生。
 周りはみんな内定決めているのに自分だけは……。
 この第1話のシーン、かなり切実です!
 ※昨年平山あや主演でドラマ化。芸能モノ
  就活関係は1巻のみ。

☆『げんしけん』木尾士目 講談社 アフタヌーン
 5巻と6巻あたりでしたっけ?
 大学生サークル現代視覚文化研究会の仲間が、ついに就活に。
 ※オタク漫画ですが支障はございません。
  趣味を仕事にするか、仕事とは何か、考えさせられます。

◆『またたびトラベル』茂市久美子 学習研究社 04/12
 連作短編集4話目『あやしい占い師』。
 就職先が決まらなくて悩んでいる短大生が出てくる。
 児童書ですのでゆるいです。
 ですが、人生について考えられることは確か。

☆『クロサギ 2巻』夏原武・ 黒丸 小学館 ヤングサンデー
 詐欺漫画。就職内定詐欺の話がある。気をつけたほうがいいよ、ということで。

★『リレキショ』中村航 河出書房新社 ハード(02/12)//文庫(05/10)
 就活じゃなくてバイトの“リレキショ”の話。
 リレキショに書かれた自分は、本当の自分なのだろうか。
 (↑めちゃくちゃ同感!)

>読んでいないけど、こんなのもあるようです↓
★『格闘する者に○』三浦をしん 草思社単行本00/4 新潮文庫05/3

 吾輩は女子大生である。内定先はまだない。
 目指すは漫画雑誌編集者!
★『タイムカプセル』生田紗代 河出書房新社 04/7
 就活で面接60回敗退の従妹・桐ちゃんは、私の一年後の姿。

******
>番外編として、夢を追いかける系の漫画
 勇気が出ます。夢は捨てられない! どれも熱いです。
 『BECK(バンド)』『のだめカンタービレ(クラシック)』『カペタ(レーサー)』『キングスウヰーツ(菓子職人)』

2005年12月21日

★『リレキショ』(※アルバイト)


★『リレキショ』(※リレキショ、ガソスタ、手紙、彼女、カゾク、偽名、青春)
著者名:中村航
出版社:河出書房新社
 ハード&文庫
第39回文芸賞受賞作
出版年:2005.10
ISBN :4309407595

縁よりも面接、偶然よりも履歴書。
 その方がむしろ正しい友だちの作り方だと思うのですが、
 どうでしょうか?


 に満ちた小説です。
 まず、主人公の本名と家族構成が不明
 とりあえず姉と暮らしているようだが、
 どうやら本当の姉ではないっぽいのだ。

 バイトをするために主人公が書いているリレキショには、
 一応「半沢良」という名前があるし、
 身寄りは一応「」がいて、
 年は「十九」とある。
 適当に“半沢良”を演じながら、彼はリレキショを埋めていくのだ。

 こんなめちゃくちゃでいいんかいっ!
 という感じなんだけど、履歴書ってこんなもんだよな、とも思う。

 で、見所。
 ガソスタのバイトをし始めた主人公のもとに、
 フルフェイスヘルメットをかぶった原チャリ女が現れるんです。
(ドラマ版、野ブタみたいな感じ)
 来るたびに届けられる手紙が、なんだかよい。
 現実には絶対いないと思うけど、素敵です。

2005年12月10日

★『猫道楽』(※アルバイト)


★『猫道楽』(※猫、兄弟、不思議世界、美術)
著者名:長野まゆみ
出版社:河出書房新社
 文藝
出版年:2002.06
ISBN :4309014712

 大学の掲示板で見つけた猫シッターバイト
 面接をやって採用される、ここまではいいのだけど……。
 
 何とも不思議な世界でした。
猫の世話じゃない。あんたが猫なんだよ、”と。
 表紙と帯を見ただけでは、絶対に想像できない展開。
口契約”って……。

 やや……というか、けっこうな同性愛というか少年愛というか……。
 主人公には全くそんな趣味ないんですけどね。
 BLはあまり好きじゃないんですけど、
 この著書なら許せてしまう。
 描写がとても美しいから。