2008年10月01日

★『エレGY』(※無職)


★『エレGY』(※自称フリーウェアゲーム作家、ハンドルネーム、ボーイミーツガール、サイト、通販、ブログ、ファン、女子高生、ハンドルネーム、仲間、マクドナルド、収入、家賃滞納、ニート)
著者名:泉和良
出版社:講談社
講談社BOX
★★★☆
出版年:2008.07
ISBN :9784062836685

“どうかしている……
 誰がどう見ても精神錯乱を引き起こした人間の日記だ”


 いわゆるニート小説っていうんでしょうかねえ。

 どこまでが本当なのか私小説なのかわからないけど、
 作者と同じ名前の泉和良っていう自称フリーウェアゲーム作家の男が主人公。
 アンディー・メンテというサイトも実在し、ジスカルドというハンドルネームも作者のハンドルらしい。

 物語の最初は、ブログでの日記にぱんつ画像送ってくださいと書いた主人公のもとに、
 本当に自身の画像を送ってきたファンの女の子・エレGYとの云々です。
 一見強引だったりするけど、
 自分を見ていてくれる、生き甲斐みたいにしてくれる人との出会いっていうのは
 いいもんだと思います。

 
 男の妄想っていえばそうなんですが、
 悪くはないよな、とは思った。
 それでも乙一さんのコメントと滝本竜彦さんの<間違いなく天才>っていうのは煽りすぎ。
 
 ジスさんは言い訳してないでやっぱり仕事はちゃんとしてほしいな。

2008年08月20日

☆『雨無村役場産業課兼観光係』(※役場)


☆『雨無村役場産業課兼観光係 1〜(続刊)』(※社会人、Uターン就職、公務員、田舎、青春、町興し、桜、片想い、夏祭り、スカウト、東京)
著者名:岩本ナオ
出版社:小学館
凛花
★★★☆
出版年:2008.08
ISBN :9784091316806

“俺……間違ってないよな…”

町でうわさの天狗の子』作者の最新刊。

 彼女にも都会にもふられた銀一郎が田舎にUターン就職。
 村の高校生以上の若い人は学校が一緒だった澄緒とメグと自分の3人だけ。
 田舎暮らしの青春モノです。

 ヒロインの女の子・メグがぽっちゃり系っていうのがまず新鮮。
 田舎のイメージにぴったりというか、
 そこが温かいわ。

 銀はメグが好き。
 メグはスミオが好き。
 スミオは銀が好き。

 と奇妙な三角関係になり、さらにスミオが東京進出みたいなことになって
 続きが楽しみです。

2008年07月26日

☆『シマシマ』(※仕事)


☆『シマシマ 1〜(続刊)』(※添い寝、エステサロン、旦那、本業、副業、男の子、義弟、離婚、派遣、仕事仲間、居酒屋、後輩)
著者名:山崎紗也夏
出版社:講談社
モーニング
★★★☆
出版年:2008.07
ISBN :9784063727210

“世間ではおそらくイケメンの部類に入るであろうこの4人が
 私の夜の仕事<ストライプ・シープ>のメンバー”


 かなり新鮮な話だった!

 主人公箒木汐。
 昼間はアロマエステのオーナーをやりつつ、
 夜は女性たちに添い寝相手の男の子を派遣している添い寝屋を営んでいる。
 極上の眠りの提供。
 まあ、彼女自身も眠れない女性のうちの一人でいろいろ悩んでいますが。

 添い寝のバラエティ富んだ男の子たちが素敵。
 男の子に癒しを求めるならホストクラブっていうのが普通かもしれないけど、
 こういう形もいいなーって思った!

 わたしはガイくんが好みだ。

 男の子の中も良くってさー、
 汐さんを想う心もちゃんとあるし、
 信頼感っていうかそういう安心感ある。


 全然関係ないかもしれないけど、
インディゴの夜』好きな人にいいんじゃないですか?

2008年06月24日

★『ぜつぼう』(※元芸人)


★『ぜつぼう』(※不眠症、睡眠障害、薬、白髪、復讐、変人、伝書鳩、田舎、夫、旦那、本物、偽装夫婦、嘘、過去、息子、偽者、裏切り、町内会長、ホームレス、田んぼ、農業)
著者名:本谷有希子
出版社:講談社
群像
★★★
出版年:2006.05
ISBN :9784062133241

“俺は絶望しているがゆえに俺なのだ”

 過去にいろいろあり不眠症に陥っている戸越。
 ある日彼は伝書鳩をつれたホームレス男・妹尾に出会い、
 自分を陥れた奴への復讐を持ちかけられる。

 準備があるからと、彼は戸越を空き家になっているっぽい自分の実家に、
 自分の息子として住まわせることに。
 しぶしぶ妹尾の実家に行くが、
 そこには見知らぬ女が居座っており、彼女は妹尾の娘ということになっていた。
 近隣住民へのいい訳として2人は夫婦ということに。
 そして2人の生活が始まる。

 
 え? 復讐の話じゃないの? という内容だった。

 
 まあ、なりすまし生活はおもしろかったですが。
 それに、その発想が。

 成長小説というよりは、
 絶望を受け入れるっていうか認めるっていうかそんな感じもする。
 それでこその人生ですよ。

2008年06月07日

☆『プリンシパル 諭吉の学校』(※学校改革)


☆『プリンシパル 諭吉の学校 1〜(続刊)(※校長先生、民間校長、投資会社社長、経済界、超問題学校、先生、教頭、教育長、副校長、教育委員会、出世、万引き、離婚、過去、娘、妻、いじめ、子ども、親子、リーダー、仕事、信頼関係)
著者名:鍋田吉郎(著)
岩田やすてる(画)
出版社:集英社
スーパージャンプ
★★★★☆
出版年:2008.06
ISBN :9784088597096

“な! やれない理由を探すよりずーっと面白いだろ”

 これは非常に勉強になった!
『ドラゴン桜』のビジネス版みたいな感じ。

 荒れている学校を大企業の元社長・錦織諭吉が校長先生として赴任し立て直していくサクセスストーリーなんだけど、
 熱血教師モノとは違う。
 やってることはビジネスみたいなもので、
 働く社会人のバイブル本といいますか、
 意識改革に繋がっていくのではないでしょうか。

 わたしも一社会人として、自分もそういう風に仕事をしようと思いました。
 仕事が楽しくなりそうだ(笑)
 諭吉さんみたいな人に付いていきたい。
 
 なんでもできちゃうポジティブなスーパーマンでありながら、
 陰で苦しんでいたり家庭問題があったり。
 そういう、実は完璧ではないだという人間らしさも魅力の1つ。
 誰だって悩んで強くなる。

 ああ、早く続きが読みたい
 

2008年05月26日

☆『イタダキッ!』(※仕事)


☆『イタダキッ! 1〜(続刊)』(※キャバ嬢、看護学校、頂点、一番、クラスメート、仲間、寮長、寮、ルームメイト、寮母、学科長、看護学生、転職、サービス、夢)
著者名:上西淳二
出版社:講談社
イブニング
★★★☆
出版年:2008.05
ISBN :9784063522150

“本当のバカは……
 変わるべき時に変われない奴だ”


 意外におもしろかった。
 表紙からは想像もつかないって。

 女の戦いを描いたもの。
 最初は六本木のキャバ嬢のトップ争いみたいな感じなんだけど、
 場面は主人公美江(33歳独身)が看護学校に入学することからまた別の争いみたいなのが始まる。
 
 看護士になるための学校に通う話。
 しかし看護の専門が描かれているわけではなく、人間性とかプロ意識とか、
 本気になったときの可能性っていうのかな。
 人生みたいのようなものが描かれているんですよ。
 
 寮母の腹黒さに憤りつつ、
 美江さんみたいな強い女性がいることの安心感。
 看護士を目指すようになった理由はまあ置いといて、
 女性の憧れだね、彼女は。
 自分も強くなりたいと思った。正義を貫きたいと思った。

2008年03月21日

☆『営業の牧田です。』(※会社員)


☆『営業の牧田です。 1〜(続刊)』(※仕事、ビール会社、スーパー、店長、営業、結婚、恋、人生、上司、先輩、夢、成績)
著者名:かわすみひろし
出版社:講談社
モーニング
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784063726688

“みんなこんなに生きているのに
 この風景の中で俺だけが生きていない。”


 28歳独身。ビール会社の若手営業マンの話。

 そんなにおもしろく感じなかったのは、
 おそらく年齢の違いにあるのだと思うけれど、
 将来への不安という点は同じ。
 自分も30歳に近づいていくとこんな感じになるのかなーと思った。
 恋に焦るとかさ。

2008年02月16日

☆『ミリオン・ロード』(※ネット株)


☆『ミリオン・ロード 夢クリック・1億円ネット株 1〜(続刊)』(※新入社員、就職、会社、同期、同僚、先輩、営業、ホテル、ジャンケン、ネットトレード、広告代理店、可能性、お金、過去)
著者名:あいかわももこ(著)
森都りりこ(原作)
出版社:講談社
Kiss
★★★
出版年:2008.02
ISBN :9784063406900

“わたしとタッグを組んで
 二人で一億円への道を切り拓いてみない?”


 ネット株を扱ったマンガ。
 株に興味ありませんな自分には対象外なんだけど、素人でもおもしろいなあと感じた作品。
 
 ジャンケンが非常に強い新入社員の女の子が、先輩上司と同期の男の子に目をつけられ、違う世界へどんどん入っていくという感じかな。

 お金は人を狂わせるというように、辛い過去が絡んでいたり、
 たぶんこれからもお金で引き起こされる事件に絡んでいくのだと思う。
 それを考えるとちょっといやだなあと感じる。
 どうか純粋に話がすすんでいってくれますように。

 

2008年02月14日

★『デパ地下★ガール』(※正社員)


★『デパ地下★ガール』(※エレベータガール、百貨店、お客、お局様、同僚、教育係、守衛、プリン、イベント、スイーツ、中途採用、失敗、お昼休み、バックヤード、社員寮、アパート、ばあや、メイド、電気代、販売促進課、責任者、父親、母親、離婚)
著者名:末永直海
出版社:世界文化社
★★★★
出版年:2007.12
ISBN :9784418075256

“なぜあたしが、漣百貨店の正社員として、中途採用されたのか。
 理由がバレたとき、あたしはここを去らなければならない。”


 この小説が発売されたとき、『モップガール』や『厨房ガール』が近くにあったので、○○ガールが多いなあと、なんとなく避けていた本。

 30歳までに寿退社を狙っているデパ地下で働く女の子の話。
 ただし、スイーツ売場ではないというところがミソ。
 でものちのちそういう話になっていくので嘘ではありません。

 主人公・りさこは、エレベータガール。
 しかも、旧式のエレベータというのがまた違っておもしろい。
 そんな彼女はすごく天然で、しかも社内規定を違反しちゃったりして新しく来たお局様に怒られてしまいます。
 彼女に与えられた罰は、次のイベントに使うプリンを1万個、それを1人で作れというのだ。

 プリン1万個の刑。
 ところが、その責任者の男性はカッコイイしスイーツは好き。
 楽しい刑だとその罰に挑む。

 女の子言葉の一人称で描かれていたから楽しかったのかもしれないけれど、
 自分もこういう場で働いていたことがあるから、
 その裏事情というかに共感した。
 一番はお昼休憩がないということ。
 休憩バッジ取り入ったりロッカー行ったり食堂が遠かったり、そうそうそうなんですよと思った。
 お客との会話が楽しいというところもこの仕事の魅力だと思う。

 りさこには会社では知られざる顔というか素性というのもあって、途中ちょこちょこ私生活がでてきます。
 ここらも楽しめました。
 しかし、月々の電気代に47万円はありえないだろ。

2008年01月26日

☆『シューカツ!!』(※就職活動)


☆『シューカツ!! 1〜(続刊)』(※恋愛、就活、大学生、京都、新幹線、東京、面接、会社、やりたいこと、将来、夢)
著者名:吉野阿貴
出版社:小学館
プチコミック
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784091314604

“みんなが就職するから自分も――とか思ってんじゃねーの?
 なんで就活してんのかわからなかったら全然意味ねぇぞ”


 就活+恋愛話。

 どちらかというと恋愛かな。
『銀のアンカー』のようなお勉強はほとんどありません。
 ただ、自分の人生の決め方めいたものは込められているとは思う。

 主人公の悠里は就活中の大学生。
 約50連敗中。
 会社の受験中にいやな男と知り合う。
 のちに同じ大学の有名人・真辺亮司とわかる。

 彼はエリートコースまっしぐらの人生を歩んでいるのに、
 なぜか夏になっても就活中。
 進路は決まっているはずなのになぜ?

 ミステリアスな部分も含み、
 この不思議な男との恋愛部分も含みな話。

 どうなるかは気になりますが、
 予想できなくはないストーリー。
 とりあえず期待。

2008年01月23日

☆『エンゼルバンク』(※転職)


☆『ドラゴン桜外伝 エンゼルバンク 1〜(続刊)』(※仕事、教師、能力、キャリア、人材、変人、価値、転職代理人、相場、信頼、お金、同僚、面接)
著者名:三田紀房
出版社:講談社
モーニング
★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784063726619

“転職ってね……。
 簡単じゃないんだよ。
 実はけっこう難しい”


 ドラゴン桜の外伝。
 英語の井野先生が転職を希望し、桜木先生のはからいで海老沢という人物に出会う。
 32歳の独身女性は賞味期限切れなのだろうか。
 どうにかなると思うのは甘い考えなのだろうか。
 転職代理人という仕事を通して、<転職>を考える本。
 いろんなノウハウが描かれていて、面接の解説もあり。

 わたしはよく名古屋へ行くのですが、地下鉄乗るとこれでもかってほど<転職>という文字が広告で躍りまくってるんですよね。
 キャリアアップのための転職とはいうけれど、
 転職とはいいものなのかどうなのか……。
 
 転職を希望する1人としては、やっぱ考えちゃいますね。
 一つだけいえるのは、今辞めたら確実に人生が破綻するということ。
 仕事に就くってのは難しいもんです。

******
>新卒就職のノウハウ
☆『銀のアンカー
 こちらも勉強になります.。

2007年12月21日

☆『女王様ナナカ』(※SM)


☆『女王様ナナカ』(※女王様、仕事、絵、人間、同僚、自殺未遂、過去、派遣、恋)
著者名:西炯子(画)
大槻ケンヂ(原著)
出版社:徳間書店
リュウほか
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784199500657

“殺しゃしないよ。
 束の間でもなりたい人間になり切らせてやるのがあたしの仕事なんだ”


 主人公はSMの女王様・ナナカ。
 別にいやしい話ではありません。
 西炯子が描くとかっこよく美しく見える(笑)。

 SだのMだの、なんで人間はそう分類されるんでしょうね。
 いつのまにか分かれてるし、
 教わってもないのにいつのまにか意味知ってるし。

 SM世界の神秘性というかミステリアスさっていうの?
 ナナカがSMを始めた過程も描かれてて、
 わかる、わかると思っちゃう。

 にしても、西さん。絵が変わりすぎです。
 わたし今の作画しか知らないけど昔ってこんな感じだったんですね。
 全く違うじゃないですかっ。

2007年12月18日

※特殊アルバイト/仕事/実験

少女ノイズ』に関連しまして。 
 幽霊系は除いてあります。
 というかファンタジー系というか非現実世界というか。
 霊が視えるなどの特殊能力を買われてすることになったとかの系列ね。
 でも陰陽屋だけは外せなかったので入れちゃったけど。

>高額アルバイト
★『インシテミル

 時給約11万円。総額約1800万円。
★『タマシイ×ボックス
 その時まで何なのか明かされない恐ろしいアルバイトとは。
☆『ホムンクルス
 元お金持ちで現在ホームレスの男性が、70万で頭蓋骨に穴を開ける実験に協力する。

>巻き込まれ系、特殊アルバイト(仕事)
★『陰陽屋へようこそ

 妖狐の男の子が人間にこき使われる。
◆『ぼくのあぶないアルバイト
 児童書なのでやや柔らかいですがおもしろいです。
★『波のうえの魔術師
 仕事なのかよくわからない、とにかく簡単なことからこの<仕事>は始まる。
 

2007年12月09日

☆『品子のお仕事』(※万引きGメン)


☆『品子のお仕事 1〜(続刊)』(※保安官、派遣、スーパー、お客、メガネ、商品、従業員、社員)
著者名:司馬亘(画)
     岩下はがね(著)
出版社:デジマ
コミックガンボ
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784903955131

“たった1本だとしても誰かにとっては大事な1本かもしれません。
 一人一人が大事なように…たった1本が大したことないって
 それは自分の事をたいした事ないと言ってるのと同じです”


 万引き保安官の仕事を描いたマンガ。
 無料冊子コミックガンボ休止宣言出ましたけど、今後どうなるんでしょうか。

 舞台はディスカウントストア。
 そこに派遣されてきた椎名品子の活躍っぷりや、万引き犯たちの行動心理が描かれてます。
 無料漫画のわりにはよくできてるよ、これ。
 おもしろかった。

 犯人確保だけじゃないんだよね、これ。
 品子のお兄さんが失踪しててさ、
 これが悪い系の組織に関与してそうな……なんだよね。
 お兄さんの作る商品がパクられているのか?
 それが舞台となっているディスカウントストアに多く入荷されてるモンで品子はここを職場に選んだそーな。

 でもこのディスカウントストア自体は悪モンじゃないから先が気になるのね。
 恋部分もあり。
 困ったお客とのやり取りもなかなか面白いです。

2007年11月23日

★『シンデレラ・ティース』(※歯医者)


★『シンデレラ・ティース』(※アルバイト、大学生、日常ミステリ、夏休み、受付嬢、事務、歯科衛生士、技工士、恋、お客、虫歯、ナンパ、告白、デート、留学、叔父、治療、口臭、難聴)
著者名:坂木司
出版社:光文社
ジャーロ
★★★★☆
出版年:2006.09
ISBN :9784334925154

“働いているうちに見方が変わったんです。
 確かに歯の治療はとてつもなく不快だけど、
 ここの人たちなら信じられるかもしれないって”


 すげーおもしろかった。

ホテルジューシー』読了後だったため、よけいにテンション上がってしまったのです。
 姉妹本というだけあって、素晴らしくリンクしているのですよ。

 これ読んだら『ホテルジューシー』がかなりランクアップ。
 同じくらいおもしろい。
 どっちが上ってのがない。

 友だち同士のサキとヒロ。
 サキは歯医者さんでバイト。
 ヒロは沖縄のホテルでバイト。

 2人は普通の大学生でありながら、この夏に素晴らしい経験をするのです。
 主人公として、脇役として、互いが両書に絡んで出てきます。
 人の人生って、誰もが素晴らしい経験を積んでいるものですね。
 自分だけが特別じゃないってこういうことをいうんだと思う。

 さて、本書は大嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになったサキの話。
 不条理な利用客に腹を立たせながら、
 でもそこにはそれなりのちゃんとした理由があったみたいな日常ミステリ。
 歯医者の受付やってみたい。
 やってみたくなっちゃいました。

 さらに、映画『耳をすばせば』を連想しそうな恋もあったりなんかして。
 個人的には四谷さんとラブな関係になると睨んでましたよ。
 いい感じになったときはやったと思いましたね。
 憧れるなあ。こういう関係♪
 シンデレラ・ティースって、こういう意味もありましたかっ。

 他にお気に入りの話は、遊園地のお姫様。
 お姫様の過去と今の話を聞いたらせつなくなった。
 おじさんと若い子のカップルは「え!?」と思うことが多いけど、応援したくなっちゃう。

2007年11月01日

☆『東大を出たけれど』(※雀荘)


☆『東大を出たけれど』(※麻雀、大卒、バイト、仕事、人生、彼女)
著者名:須田良規(著)
井田ヒロト(著)
出版社:竹書房
★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784812467497

“麻雀が好きで人より腕が立つ。
――それだけの人間に一抹の希望はあるんのだろうか”


 祖父の影響で麻雀を始めた主人公。
 東大を卒業するも、バイト先だった雀荘に再びお世話になることに。
 麻雀に取り付かれてしまった男の物語。

 タイトルが逆説というか否定的なものを含んでいるように、作品の中身もそんな感じ。
 いろいろあるけれどそれが自分の人生というか、
 やめられないとか、それが運命なんだみたいな。

 麻雀は良くない遊びにしか自分の理解がないのでダメだなあって思っちゃうんだけど、まあこれも人の生き方の1つだよね。

2007年10月22日

☆『ハヤテのごとく!』(※執事)


☆『ハヤテのごとく! 1〜13(続刊)』(※借金執事、お嬢様、大金持ち、学校、メイド、高校生、学園、入学、ひきこもり、先生、友だち、屋敷、別荘、天才、ペット、トラ、祖父、遺産、家族)
著者名:畑健二郎
出版社:小学館
サンデー
アニメ化
★★★★
出版年:2005.02〜
ISBN :9784091272713

“わたしの執事をやらないか?”

 今さらなんですけど、新刊出たのでこの際に紹介。
 わりと幼いような絵柄だし、幼い子どもがヒロインだし、
 これって如何わしいマンガじゃないの?
 とかって1年前くらいまで思っていたわたし。
 しかし実際読んでみると、
 なんて素敵なコミックなんだろうって思っちゃうから不思議だ。

 主人公綾崎ハヤテは、クリスマスに両親が作った借金の全額約1億5000万円を押し付けられ路頭に迷っていた。
 最後の手段だと公園にいた女の子を誘拐して身代金を請求しようとするが、勘違いで彼女に好かれてしまう。
 その彼女はなんと、大金持ち三千院家のお嬢様・ナギ。
 ハヤテの借金を肩代わりしてくれるのです。
 ナギへ借金を返すため、彼女を守るための執事生活がスタート。

 一人の人を守りぬくっていう姿が素敵だったり、
 ナギのツンデレぶりが最強だったり、
 ひきこもりでインドアな彼女だけど実はとんでもなく頭がよかったり、
 周りのメンバーの楽しさといい、
 各所にちりばめられたマンガネタが面白かったり。

 それに、<人として大切なこと>ってのがうんと詰まっているのですよ。
 意外にも。
 これが一番の魅力。
 お金より大事なのは人の心ですよ。

2007年10月22日

☆『Dr.検事モロハシ』(※検事)


☆『Dr.検事モロハシ 1〜(続刊)』(※医者、医療、検察官、誤診、謎解き、サスペンス、医療事故、手術、お金、患者、医療ミス、証拠、医療特捜、新設、検察庁、正義)
著者名:能田茂
出版社:集英社
ビジネスジャンプ
★★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784088773445

“冗談じゃない!!
 医療界は最高のモラルが求められるべき場所だろ!!”


 医療ミスが誤診が世間で多くニュースになる世の中。
 現代の医療現場を問うのに相応しいコミックです。

 主人公は元医者の諸橋。
 自分が関わった手術で医療過誤事件を目撃する。
 患者が亡くなったのは医者のせいなのに、病院はそれを隠す。
 事実を伝えようとしても、医局がそれを認めない。
 遺族へは隠す。

 その信じられない隠蔽行為に諸橋は除籍処分。
 数年後、検事という姿で病院に返ることになる。
 彼が所属しようとしているのは、今度新設するという医療特捜部。
 新しい上司の下、再び起こる医療現場で、また新たに起こる医療事件を明らかにしていきます。

 医者達の信じられない行為に憤りを感じますねえ。
 人間だからわからなくもないがやり方が汚すぎる。
 わたしにできることは少しでもいい世の中になることを祈るのみなんだけど、医療界を変えるっていうのは、がんばってもがんばっても程遠そうな世界。
 難しすぎます。。。

 
 

2007年10月21日

◆『うわさのミニ巫女』(※神社手伝い)


◆『うわさのミニ巫女 おみくじのひみつ』(※小学生、コンプレックス、書道、おみくじ、願い、賽銭、姉、モデル、写真、掲示板、ネット、噂、友だち、ブログ、メール、正体、スケート、ハンドルネーム)
著者名:柴野理奈子
出版社:講談社
青い鳥文庫
★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784061487888

“悪意には悪意しか返ってこないけど、信頼には信頼が返ってくると思うんだ、オレは”

 ファンタジーだと思ったらファンタジーなんて一切なし。
 ってとこが期待はずれだったなー。
 でも、おもしろいにはおもしろかったなーっていう作品。

 主人公・斉藤結実は名前にコンプレックスを持つ地味な女の子。
 美人だっていう斉藤麻由美にいつも比較されるから。
 対してつけられたのは、マなしの斉藤。
 今日だって、写真のモデルで誘われたのに、斉藤麻由美との勘違い。
 ショックでショックでしょうがない!!

 そんな結実は、偶然にも神社でちょっとだけおみくじを売ることになるんです。
 巫女姿でのモデル撮影(斉藤麻由美じゃないけど結実で撮ることにあとでなった)
の場になった神社で。
 誰もいないおみくじ売場。
 本来神社では扱っていない自作のおみくじを売ることにより、神社経営者が知らない噂が街に広まります。
 この神社のは当たるよって。

 自作のおみくじとは、結実が得意とする書道で書いたモノね。
 手書きだと当たるらしいって噂がネットで広がるんですよ。
 結実が書道うまいっていうのは誰にもいってなく、影のヒロインというか、見えないところで内緒の人助けという形になります。

 そこで一事件が起きまして……。

 小学生向けとしてはいいんじゃないかな。
 大人としてはまあまあですが。
 人を信じることっていうのがテーマになってます。
 でたらめな噂があっても、それはあくまで噂。
 それに、思い込みは良くない。
 どこまで信頼できるかがキーワード。

2007年10月12日

☆『ワーキングピュア』(※仕事)


☆『ワーキングピュア 1〜(続刊)』(※銀行員、新入社員、先輩、後輩、教育係、出世、上司、付き合い、一人暮らし、両親、性格、寂しさ、彼氏、実家、OL、プライド、人間関係、人生)
著者名:小山田容子
出版社:講談社
Kiss
★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784063406726

“一生懸命頑張って上を目指して、
 そしてそこに何がある?”


 イタタ……。
 社会人2年目の自分にとっては良い教育書ですな。
 まさにその通りの生活を送っている自分。
 すげー共感できました。

 連作短編です。
 とある駅前の銀行で働く人が主人公なんですけど、いろいろと主人公が変わってます。
 新人君だったり、8年目社員だったり、人付き合いが苦手なちょっとおかしな女の子だったり。
 
 自分は何のために働いているのだろうって思っちゃいますね。
 先輩からもいろいろと注意されたりさー。
 付き合いが難しかったりする。
 そんなわたしの心を少しやわらげてくれたなと思う。
 わたしだけじゃないんだと。
 それでいいんだと。

 はっとした言葉は、「二十歳過ぎたら実家は自分の家じゃない」。
 そうなのかもと思った。
 自立ですよねー。
 自分があまり実家に帰らないのはこういうのあるのかも。

 これは仕事をしている女性にオススメ。

2007年10月03日

★『ホテルジューシー』(※ホテル業)


★『ホテルジューシー』(※路地裏ホテル、沖縄、アルバイト、夏、オーナー代理、同僚、お客、国際通り、石垣島、詐欺師、遺跡、ギャル、女子高生、屋上、部屋、養蜂、桜、旅、夜、阪神淡路大震災、トラウマ、子ども、ナンパ、フリーマーケット、ブログ、沖縄料理、骨董、台風、お弁当、水商売、火炎瓶、漫画喫茶、商売、夫婦、市場)
著者名:坂木司
出版社:角川書店
野生時代
★★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784048738002

“なるほど。
 人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い。”


 さすがといいますか、おもしろかったーΣd(≧▽≦*)
 人間を描くのがうまいです!
 
 主人公の浩美は夏の間だけ沖縄でホテルのアルバイトをすることに。
 都合で行き着いたホテルジューシーは、かなりアバウトなホテルだった。
 よくそれで仕事が成り立つよなっていうか、すげーいいかげん。
 とくにオーナー代理。
 ホテル業務は怪しい点多いし、一番ホテルのことわかっているのはアルバイトじゃん? みたいな。
 
 大丈夫かよな業務体制の中訪れる様々なお客たち。
 みんなキャラ立ちしてますね。
 好きなのはギャルの2人組みと詐欺師。
 ギャルの態度にはついていけなかったけど、理由聞いたら納得。
 でも、実際体験してみるとそう思うようになるのかと、同性としてちょい悩みました。
 詐欺師は口がうまいことに惚れ惚れ。

 んで、一番キャラ立っているのはなんといってもオーナー代理でしょう。
 昼間と夜では性格違うし、台風のときはなぜか頼りになるし、
 ダメ人間で弱々とばかり思っていた彼は実は最強だったり。
 完璧なギャップ萌えです。
 それ以外にないですね。
 ときには大人の厳しい意見も飛び出したりで、後半はなかなかの人生勉強になりました。

「君がいなくても世界は回ってるってこと、理解しなさい」

 は痛恨の一撃。
 しかし、そのフォローってかもうまいな。
 感心ばかり。
 
 沖縄行きたーい。
 国際通り行ってこのホテル探したいです。
 沖縄には2回行ったことあるけど、わたしにはまだまだ知らない知識や地元の料理がたくさんです。

 あとこれ、『シンデレラ・ティース』の姉妹本らいしですね。
 未読なのでこれもチェックしなきゃ。

2007年10月03日

★『楽園に間借り』(※ヒモ)


★『楽園に間借り』(※無職、彼女、ニート、フリーター、仕事、職場、看護師、友だち、友人、姉、幼馴染み、バイト、お金、実家、祖母、遺産、死、風俗、夢、食事、タトゥー、刺青、ムーミン、将来)
著者名:黒澤珠々
出版社:角川書店
第3回野性時代青春文学大賞
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784048737975

“ヒモとはなんにもしないお気楽な人種だなんていうのは、世間知らずな人々の勝手な想像の産物。
 そんな奴はこの世で人間をやっていられるわけがないのだ”


<次に来るのはヒモ文学で決まり!>とかなんとか帯で絶賛されているけれど、正直期待はずれの作品。
 つまらぬわけじゃないんですが、ヒモはダメだろというのが自分の考えなので、少々体質的に合わなかったのかと。
 しかし、ヒモを完全にダメ人間といえるかといえばそうでもないところがまた微妙なんですよねー。
 って部分が、少しだけ新人賞を獲った理由がわかるという部分。

 主人公・百輔は無職。
 看護師の彼女・梨花のアパートで暮らし、彼女に養ってもらってる。
 彼女は別にうるさく思うことは一切なく、お金はすんなり渡すし争いはない。
 そんなある日、彼女は仕事を辞めるといいだすのだった。

 3人も女がいるヒモ仲間のルイに、
 社員になりたくないフリーターの長谷川に、
 ストーカーまがいされたデブ(愛人の息子)と結婚することになった姉に……。
 ほかにもいろいろ。
 周りの面々もちょっと変わったキャラが多い。

 読んでみて思ったことは、結局は相手の気持ちだよなーと思う。
 相手が善しとしているならそれ以上のものを求めちゃいけない。
 最後はどうなるのかと思ったけど、それが妥当だと思う。
 わたしが梨花なら、絶対同じことするね。
 変わっちゃいけないと思う。

 

2007年09月19日

★『蜜蜂の家』(※養蜂場)


★『蜜蜂の家』(※仕事、転職、辞職、母親、山村、住み込み、経営者、同僚、リストカット、シングルマザー、息子、先輩、摂食障害、クマ、蜜蜂、蜂蜜、女王蜂、スズメバチ、お店)
著者名:加藤幸子
出版社:理論社
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784652079164

“十人の養蜂家は十色の秘密を抱えてるっていうことね。
 だから養蜂って面白いの”


 転職&青春小説。
 まさに今自分が思い描いていることですね、転職ってのは。
 会社とは難くて嫌だ。
 でも田舎行くと信じられないほどゆるいんだよね。

 マニュアルとか上下社会とか、そういう会社にうんざりした主人公・理枝。
 母親の反対を押し切り山村の養蜂場で働くことになった。
 少し変わった人間たちと暮らす中での成長が描かれてます。

 Nっていうのは長野のことしか思い浮かばなくて、非常にNがどこなのか気になります。
 なぜかといいますと、養蜂の仕事っていうのに魅力を感じちゃったからです。
 養蜂家に転職したいとすら思いましたね。
 思わずネット検索しちゃいましたよ。
 ま、主人公みたいにすらすらっと就職できるもんじゃないと思いますが。

 個人的に、ゲンタ好き。

2007年09月15日

☆『タカネの花』(※不動産投資)


☆『タカネの花 1〜(続刊)』(※借金、看護師、お金、恋、自殺願望、資産、アドバイス、弟、マンション、借金返済)
著者名:新久千映
出版社:新潮社
BUNCH
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784107713513

“金は稼ぐもんじゃない。
 金は働かせてナンボだ。”


 借金返済漫画。
 お金とか投資のバイブル本?
『ドラゴン桜』とか『銀のアンカー』系ですね。
 そのお金版です。
 
 主人公・依子は弟のせいで2億4000万の借金を背負うことに。
 自殺しようかと思っているとき、同じく自殺しようとしている男に出会う。
 そいつ・幸田は失恋が原因で自殺しようとしていたらしい。
 ところが彼はみためとは裏腹に超のつく金持ちらしく、
 しかも言動とは別に頭がいいらしい。

 不動産投資をすれば2億の借金を3年で返せるというバカらしい話。
 しかしそれはだんだんと現実味を帯びていくのです。
(まあ、現実的には信じられんが)

 依子は幸田への恋愛指南と引き換えに、
 不動産投資について教えてもらうことになります。

 ぶっちゃけ、個人的には恋愛指南の方が勉強になる気がします(笑)。
 金の話は難しくて分からん。
 やる気がないし、そこはきちんと読んでないかもしれないけど、
 わたしにはタカネの花です。

2007年09月10日

★『株式会社ハピネス計画』(※仕事)


★『株式会社ハピネス計画』(※失業、無職、愛人、ロックスター、家政夫、名前、同級生、タイムカプセル、手紙、好きな人、社員、営業、苦情、犯罪、セミナー、クラブ、猫)
著者名:平山瑞穂
出版社:小学館
★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784093877299

“あなたが探しておられるもの、
 今ならきっと見つかると思いますよ”


 中の下。

 婚約者に捨てられ失業してしまった譲は、故郷へ戻る。
 そこでロックスターになった同級生・武蔵に出会い、仕事をもらう。
 ところがその仕事は、武蔵の愛人の世話!
 武蔵一家と同じ敷地にある愛人一家の世話をしろというのだ。
 愛人の優璃亜もバカというか、こいつ大丈夫か? っていう女で世話が大変。
 そのうち譲は武蔵が経営する「株式会社 ハピネス計画」の社員になることに。
 幸せを売る職業の、苦情受付係りね。

 下ネタというか、そういうのコミコミです。
『ラスマンチャス通信』がエロかったのでそういう作家であることは覚悟してましたが。
 ああ、でもこれは前半の話ね。
 後半は下ネタ少なくなるから。

 物語が進んでいくと再会するのがもう1人の同級生。
 死んだという噂がたっていた女の子とよく似た人と出会うのです。

 幸せって何? ってことを考えさせられる本。
 結局は、モノと金に頼らなくても手に入るってことだよね。
 藤原たまりの登場が非常に印象的でした。
 最後の余韻もいいよね。

 

2007年09月08日

★『インシテミル』(※高額アルバイト)


★『インシテミル』(※謎解き、ミステリ、館、地下室、監獄、凶器、毒殺、殴殺、轢殺、薬殺、射殺、絞殺、銃殺、メモ、ミステリ小説、ミステリクラブ、大学生、アルバイト情報誌、主人(ホスト)、探偵、被害者、助手、大金、ロボット、抜け道、実験、監視、霊安室)
著者名:米澤穂信
出版社:文藝春秋
★★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784163246901

“最終的な意思確認をさせていただきます。
 今回のわれわれの<実験>に、七日間、ご参加いただけますでしょうか”


 さすが米澤穂信さん、期待を裏切りません!
 読了感は悪かったけど、やっぱりおもしろーい!!

 車がほしかったからアルバイトをすることにした主人公の結城。
 選んだのはとある実験のモニター。
 実験内容は、不明。

 時給約11万円。実験期間は7日間。
 ふつーにいったら、もらえる総額1800万円!!

 どひゃー。なんだ、この数字は!!

 ただ館の地下で過ごすだけでいいんだよ?
 食事してても寝てても、その時間もちゃんとお金支払われるんだから。
 楽して稼ぐってまさにこのこと。
 放送開始から好んで見ているオリラジ経済白書でもこんなの紹介されねーよ。
 ありえねーよ。

 しかし、ありえるのが小説ってもんでして。
 これが醍醐味であります。

 クローズドサークルでの殺人事件。
 モニターに選ばれた12人に与えられたのは、人を殺すためのおもちゃ(凶器)。
 人を殺せばさらにお金を出しますよー。
 責任はわれわれが取りますから心配いらないですよー。
 殺されてもボーナスでますから。
 犯人を指摘したら、助手になったら、それもボーナス。
 金、金、金です。

 もちろん、行動を起こさなくても1800万は手に入るのですけどね。
 なんとも素晴らしき実験です。

 微妙に『ライアーゲーム』って感覚。
 あとは、金田一とかクリスティーとか矢野龍王さんとか少々戯言のいーちゃん思い出しました。

 謎解きもおもしろいんですよ。
 最初になぜ凶器を確認しなかったのか不明ですが、
 ってか、まずそれが先だろと思うのですが、まあいいや。
 楽しかったから。

 少々ネタバレになるのですが、犯人が被害者であり探偵でありってのは、最近流行っている<意外な犯人>ってやつで、ミステリ小説も日々進化。すげーなーと感心。

 これ、実写のドラマにならないですかね。
 見てみたい。
 めちゃくちゃ期待してます。

2007年07月19日

☆『若おかみは小学生!』(※女将)


☆『若おかみは小学生! 1〜2(続刊)』(※温泉旅館、祖母、幽霊、過去、事故、生き残り、ライバル、小学生、お客、料理、愛情、友情、両親の死、姉)
著者名:令丈ヒロ子(原著)
おおうちえいこ(画)
出版社:講談社
なかよし
原作:青い鳥文庫
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784063723144

“小さい旅館にしかできないことってあるはずだよ”
 
 講談社青い鳥文庫で人気連載中の児童書のコミック版。
 1巻の感想書き入れてなかったのでここでまとめて。
 コミック版はまあままなんだけど、原作は傑作なので読んで損はありません。
 ぜひ、と最初にプッシュしておきます。

 主人公おっこは、温泉旅館春の屋の若おかみ。
 両親を交通事故で亡くしたので、祖母のいるこの旅館へやってくることに。
 春の屋では、自分と同じくらいの男の子・ウリ坊にも出会う。
 彼は幽霊で自分の命の恩人。
 しかも、おばあちゃんともなにやら関わりがあるらしい。

 近くで旅館を営むライバルの真月に邪魔されることもあるけれど、
 ひたむきに自分の力でいろんなことを学びとっていきます。
 温かい人情モノ。
 登場する幽霊はウリ坊のほかにまだ出てくるし、
 人外は幽霊のほかに考えもしない妖まで出てくる(原作5巻)。
 
 人の生き方が学べる本。
 子ども向けとしては最適です。

2007年07月17日

☆『株式会社ラブコットン』(※経営)


☆『株式会社ラブコットン 1〜(続刊)』(※高校生、服飾、仲間、開業、デザイン、裁縫、縫製、手作り、祖母、弟、両親の不在)
著者名:樫の木ちゃん
出版社:集英社
りぼん
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784088567570

“あんたたちがいれば必ず成功する。
 その舞台をあたしがつくる”


 高校一年生の女の子・金星成が、同じ学校の仲間を集めて服屋を開業。
 両親が海外へ行ってしまって、うちは貧乏。
 金を稼ぎたい。
 おばあちゃんのつぶれたブティックをもらう。

 品物は全て手作り。
 素材は綿。
 すべて1店モノ。

 高校生がどうやってお店を開業するのかっていう話だよね。
 初日は完売で大成功なんだけど、
 翌日売る品が無い。
 品物は手作り。創るには時間がかかる。
 ってことでしばらく閉業。

 若き社長はどこまでみなの力を引き出せるのか。
 会社を軌道に乗せられるのかが見もの。
 まだまだプロローグです。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(3) | 就職・仕事・社会人・ニート

2007年07月14日

☆『華なりと』(※舞妓修行)


☆『華なりと 1〜(続刊)』(※京都、修学旅行、祇園、ライバル、専門