2008年05月20日

☆『ホス探へようこそ』(※ホストクラブ)


☆『ホス探へようこそ 1〜(続刊)』(※探偵、お客、依頼、事務所、謎解き、ナンバーワン、元伝説のホスト、先輩)
著者名:立野真琴
出版社:白泉社
別冊花とゆめ
★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784592185710

“多分両方好きなんだ。
 ホストも探偵も。
 どっちも大切な世界なんだ”


 昼間は探偵、夜はホストをやっているイケメン集団。
 そこの探偵事務所に主人公の小林くんが扉を叩くことから始まる。
 探偵事務所の名前は明智(あけとも)探偵事務所。
 
 所長は歌舞伎町伝説の元ホストナンバーワン。
 今でもナンバーワンで自分の店をやっている。
 ほかにメンバーは4人いて、どの人も顔はいい。

 夜はホスト力ゼロの小林くんは指導される側に、
 昼間は小林くんが探偵力を発揮し、事件を解決していきます。


 主力メンバーに女性陣がいないことが寂しいトコかな。
 せめてもうちょっと男性メンバーに魅力がほしい。

******
>ホス探といえば……
★『インディゴの夜

 ホストがかっこよすぎです。
 女性の晶さんもかっこよすぎです。
 夜の世界の知識も豊富で、裏事情っていうかがわかるのも魅力の1つ。
 ちょっと前に文庫化されたので読みやすいかも。
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2008年04月23日

☆『喫茶anger』(※喫茶店)


☆『喫茶anger』(※アルバイト、お客、愚痴、シェフ、料理、心配、不安、心の安らぎ、癒し)
著者名:小田ゆうあ
出版社:創美社
集英社
オフィスユー
★★★
出版年:2008.04
ISBN :9784420151481

“なぜだかここの客はみんな不機嫌な人ばかり。
 いつのまにかついた通称なの”


 喫茶anger(怒り)。
 本当の名前はangel(天使)。

 ドラマで有名になった『斉藤さん』描いた人の作品です。
 愚痴ばっかりだとか文句ばかりだとか常識のない客に困りながらも、
 ちゃんとした接客をしていく店員さん。

 とか、いろんな話の連作短編みたいな感じなんだけど、
 1つ思ったのは自分もそうではないかということ。
 よく考えてみれば同僚とファミレス行くと必ず仕事の愚痴になるんだよな、話の話題が。
 態度が悪い人が多いので、店員さんにはごめんなさいと思ってる。

 仕事のストレスがいつも訪れた店に行ってしまうようで、
 店員さんは大変だなあと思う。
 逆に自分も店の店員やってるんだけど、
 ストレスのはけ口にされるのが多いので非常に困ってます。

 こういう店にしていきたいよ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2008年03月26日

☆『ヨルカフェ。』(※喫茶店)


☆『ヨルカフェ。 1〜(続刊)』(※オーナー、未亡人、夫、資産家、財産、遺産争い、弁護士、相続、マンション、管理人、恋、片恋、元テニスプレイヤー、死、命日)
著者名:円城寺マキ
出版社:小学館
プチコミック
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784091314871

“あなたはいないけど
 あなたが会わせてくれた人々が
 これからの私を導いてくれそうな……”


 天涯孤独の妃菜。
 年上の資産家と恋に落ち結婚するが、夫は病死。
 一軒のカフェを相続することに。

 そこは夜しか開かない喫茶店で、
 従業員は男3人。
 一応、逆ハーレムコメディというらしい。

 悪くはない。
 天然な彼女は好きだし、
 その彼女に一途な男も好き。

 おもしろいです。

 ただそんなに好きになれない理由としては、
 主人公が結婚しているからって部分になるんでしょうな。
 いくら旦那さん死んでるからっていっても、
 キスひとつにしてもどこか犯罪のように感じてしまいます。
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2008年03月13日

☆『放課後ホスト』(※ホストクラブ)


☆『放課後ホスト』(※学生、高校生、放課後、女子高生、デート、恋、男装、仕事)
著者名:山内のぞみ
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784063415698

“ここは<ユートピア>。
 小学生から高校生の男子があなたの心を癒す憩いの場となっております”


 学生が経営するホストクラブの話。
 まあまあかな。
 ただ、こういうホストの話になるとどうも嫉妬というか女の醜さがにじみ出るようでちょっと好きじゃないです。

 それと、小学生がホストってのが違法だろとか思う。
 じゃあなんで働いてるのか気になるっていうのに
 その点がまったくスルーされているし、
 そもそも小学生のホストの話が描かれていないっていうのがフェアじゃないですよねーと思った。
 だったら描くなよ、と。

 うーん。
posted by 未衣名 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年12月28日

☆『五百蔵酒店物語』(※酒店)


☆『五百蔵酒店物語 1〜(続刊)』(※自営業、仕事、結婚、お見合い、サバンナ、女房、妻、元プロレスラー、日本酒)
著者名:小堀洋(原著)
西岡恭子(画)
出版社:角川書店
コミックチャージ
★★★
出版年:2007.12
ISBN :9784047250048

“酒が飲めない事など何の理由にもならんわ”

 日本酒を扱ったお酒漫画なのだけど、
 これはまだまだ納得のいかない領域。
 
 主人公は代々酒店を営んでいる五百蔵酒店の息子。
 家を継がせたい家族の陰謀によりかってにお見合い結婚させられ、
 一緒になった美人の妻と酒店を営んでいくというもの。

 酒のウンチクというよりは人情モノですね、これは。
 一応酒のコラムは巻末についてますが。
 
 サバンナ設定とか元プロレスラー設定の意味がよくわかりません。
 説明されてますがそれじゃ納得できないというか。
 なくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
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2007年12月10日

☆『異国迷路のクロワーゼ』(※工芸店)


☆『異国迷路のクロワーゼ 1〜(続刊)』(※日本→フランス、ヨーロッパ、19世紀後半、下町、パリ、店主、異文化、着物、看板、商店街、お客、商品価値、お嬢様、日本文化、形見、看板娘、遺作、父親、母親)
著者名:武田日向
出版社:富士見書房
ドラゴンエイジPure
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784047125223

“あのキモノはいつか必ず何倍もの金額で買い戻す。
 その時まで俺がお前の信頼に足る人物か見届けてくれないだろうか”


 日本文化の美しさを感じた!
 なんといっても日本文化が外国で流行していた時代っぽいですから。
 他国から見た日本って面白いですね。
 そしてユネとクロード(←表紙の2人)の関係がほほえましい(笑)

 時代は19世紀末。
 日本からワケありで単身フランスのパリへ渡ったユネは、下町の工芸店「ロアの看板店」(経営は悪い)で働くことになる。
 様々な異文化から店主・クロードとはうまくいかないことが多い。
 しかし、彼とのやり取りを通じてなんとか乗り越えていく滞在記。

 クロードの俺様ぶりと裏側にある優しさ、
 ユネへの深まる愛情。
 ご主人様のために一生懸命になるユネのかわいさといったら(笑)
 純粋だなあ。
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2007年11月27日

☆『つくしてあげます』(※執事&メイド喫茶)


☆『つくしてあげます』(※アルバイト、同級生、女装、父親、指導係、教育係、令嬢、婚約者、会社経営)
著者名:藤間麗
出版社:小学館
チーズ
★★★☆
出版年:2007.11
ISBN :9784091313102

“変な虫がつかぬようお守りいたします。
 お嬢様。


 執事とメイドがいる喫茶店の話。
 イケメンいっぱい、かわいい子いっぱいの話題の喫茶店に、主人公柚子は友だちと一緒に行くことになる。
 同級生の男子から割引券をもらったことがきっかけで。
 柚子の同級生の男子って結構イケメン多いよね。
 王子様的な男子もいるし。
 そこにいたのは、アルバイト中のその同級生2人。

 二人に頼んで柚子はメイド服にお着替え。
 でも間違ってお店に出てしまい、そこで男に絡まれてしまうのです。
 彼女を助けたのは、お店で一番人気のメイドさん。
 しかも前にも助けられたことがある!
 キスまでされちゃいます。
 柚子はどんどん彼女のことが気になっていきます。

 そのメイドさんとの恋です。
 決して百合ではなく、ちゃんとした異性の恋愛モノ。
 全3話と短いけれど、けっこう好きなタイプのストーリーでした。
 護られるって素敵です。
 こういう男のこと巡りあえたらこれ以上の幸せはないね。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年10月13日

★『陰陽屋へようこそ』(※陰陽道)


★『陰陽屋へようこそ』(※謎解き、ミステリ、陰陽師、美青年、妖狐、中学生、受験生、両親、アルバイト、占い、悪霊払い、手相、名前、ご近所、商店街、神社、人探し、孤児、狐耳、クラスメート、仲間、友だち、遺産、群馬、委員長、新聞部、取材、ガンプラ、漫画、ビル、論文、学者、地下、家出、元ホスト、ナンバーワンホスト、家庭内暴力)
著者名:天野頌子
出版社:ポプラ社
asta*
★★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784591099179

“おまえって本当に最低だな!”

 最強コンビ登場じゃないでしょうか。
 ポプラ社で創刊された本情報の無料冊子『asta*』で連載されていたもの。
警視庁幽霊係シリーズ」書いた人の著書。
 ポプラ社とあってか、ヤングアダルトでも通用しそうな感じですね。
 主人公は中学生だし。
 あとやや匂い系かも。エセ陰陽師と妖狐の男子中学生のぺっぽこコンビだし。
 この主従関係は笑えます。

 物語の始まりは、主人公の瞬太が母親とともに新しくできた陰陽屋を訪れることから始まる。
 お金がなくて困ってて、どうすればいいのか占ってもらいにいくのです。
 母親は信じる派ですが、瞬太は占いをバカらしく思っている。
 出てきた陰陽屋の占い&悪霊払いが偽物と判断した瞬太は、そのいいかげんさにプッツン。
 彼に自分が妖狐であることを明かします。
 悪霊のせいじゃねーよ。悪霊がいたら妖狐の自分が気づかないわけないじゃないかと。

 だけどあまりにものヘタレぶりに、逆に式神としてアルバイトさせられるハメに。
 本物の悪霊が出てきた時は、瞬太に察知してもらって、さっさとプロの霊能者のもとに客を送りつけてやるといういいかげんさ。
 逆らうことができない瞬太は、安倍祥明というあからさまな安倍晴明の模倣のニセ陰陽師についていくことになる。

 かなりの萌えがありますねー。
 一般書なのに珍しい!
 妖怪の中では最強といわれる妖狐? のくせにへっぽこっていう瞬太、
 偽物だと思っていたけど実は最強だったという祥明の正体・過去
 そこらへんのギャップ萌えですよ。
 祥明は元ホストだし。カリスマホストだし。伝説のホストだし。
 どうりで美青年。口がうまいわけだ(笑)

 あとは、血が繋がらないも暖かく迎え入れてくれる瞬太のご両親や、
 瞬太のクラスメートのあたたかさですよねー。
 一部の親しい人だけじゃなくクラスメート全員っていうのが、また暖かいです。
 それに全く気づいていない瞬太がまた(笑)
 こんな至福、それ以上ありませんよ。

 続編はないのかなー。
 瞬太の出生の秘密、すっごく知りたい。
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2007年10月11日

☆『コンビニDMZ』(※コンビニ)


☆『コンビニDMZ 1〜(続刊)』(※不思議世界、非武装地帯、戦争、戦士、店員、店長、戦争地、連邦軍、国連軍、反乱軍、救急、漫画家、おでん)
著者名:竿尾悟
出版社:少年画報社
ヤングキングアワーズ
★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784785928629

“こいつは……別世界だぜ”

 珍しいという意味で面白いコミックです。

 戦場のど真ん中にあるコンビニが舞台。
 ただし、コンビにだけは非武装地帯。
 店舗敷地内は、国連とNATO及び現地両軍によって中立も保障されている。

 コンビニ利用者は、もちろん戦争をしている兵隊。
 だが、店内では紛争禁止。
 敵味方関係なく、<お客様>になる。

 ジャンルでいうと一応ギャクマンガになるのかな。
 でもそれほどギャグっていうわけでもない気がする。
 いくら非武装地帯とはいえ、そこで働くってすごいなと、真面目に考えてしまったよ。
 でも、そんな中にコンビニがあったらやっぱり和むと思う。
 便利なお店だし。

******
>コンビニを扱った作品
◆『コンビニたそがれ堂
 人間に変身した狐が運営するコンビニ。
 なんでも売っている。
☆『ゆめの底
 ふつう<人>は入ってこれない世界。
 そこに迷い込んでしまった主人公は、夢の中のコンビニで働くことになる。
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2007年05月19日

☆『助けて!フラワーマン』(※花屋)


☆『助けて!フラワーマン』(※アルバイト、親父、父親、花言葉、バラ、花束、ドライフラワー、プレゼント、過去、カスミソウ、ユリ、ボタン、ヤンキー、高校生、メイド喫茶、ピアノ、家族)
著者名:兼山臣
出版社:小学館
サンデー
★★★☆
出版年:2007.05
ISBN :9784091211149

“気持ちと一緒に届けてやらねえと、
 贈った客も贈られた花もかわいそうだろ?”


 なかなかにおもしろかったです。
 主人公の花園竜胆は二つの顔を持つ。
 普段はオールバックにグラサンのヤンキー高校生なんだけど、
 心やさしいお花屋さんのアルバイトをしていたりする。
(そのときの髪型は普通)

 人が人に花を贈ることに関してのいろんなストーリーが描かれている。
 1話目はバラ百本の男の子。
 バイトの身なのに、毎週バラの花束(約5万円)を欠かさず誰かにあげている。
 どういう目的で誰にあげてるのかってやつ。

 男性誌なのに花屋を取り上げるって珍しい。
 でも、悪くない。

 1巻で終わるのがもったいない。
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2007年03月21日

☆『ソムリエール』(※ワイン)


☆『ソムリエール 1〜(※続刊)(※孤児、孤児院、あしながおじさん、試飲、テイスティング、デキャンタ、土、バイト、ボジョレー、オーナー、支配人)
著者名:城アラキ(原著)
松井勝法(画)
出版社:集英社
ビジネスジャンプ
★★★☆
出版年:2007.03
ISBN :9784088772448

“もう一つの道。
 新しい世界に出ていくのもあなたの運命かもしれないわ”


バーテンダー』原作者の新作。
 ネタありまくりだなと感心してます。
 孤児院育ちの主人公・カナの元に届いた理不尽な依頼。
 孤児院を護るため、彼女は東京のレストランでワインの仕事をすることになる。

 彼女は幼い頃に両親を失い、<あしながおじさん>ジョン・スミスの援助を受けながらの施設暮らし。
 ワインの知識を身につけさせたのも彼。

 支配人の片瀬に、
 若いバイト君に、
 ヒミツを隠し持っていそうな老人に。

 これからぐんと面白くなっていくことを期待してもいいでしょう。

>余談
 あしながおじさんの偽名ジョン・スミスですっと浮かんだのは、
 ハルヒのキョン(笑)

******
>ワイン・カクテルマンガ
☆『バーテンダー
☆『神の雫
☆『炎のバーテンダー
☆『銀座の番ねこ
 オススメは上記2点。
 韓国ではこの2作品の影響でワインブームが起きているそうです。
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2007年03月12日

☆『薬屋りかちゃん』(※薬局)


☆『薬屋りかちゃん 1〜(続刊)』(※薬剤師、患者、風邪、客、子ども、仲間、親、お年寄り、新薬、ジェネリック)
著者名:新井葉月
出版社:双葉社
アクション
★★★☆
出版年:2007.03〜
ISBN :9784575833379

“<井戸の中の蛙>
 たしかにそうかもしれないけれど、
 でもその井戸って意外と深かったりしないのかな……?”


 小児科専門の処方箋薬局に勤める薬剤師、塩乃樹りかが主人公。
 子どもが苦手ながらもこの仕事。
 彼女の成長物語です。

 何気にどの話も感動しました。
 その純粋な心が温かすぎる。
 一話目のアメの話も、二話目の魔法使いの話も。
 個人的ヒットが折り紙。
 子どもの純粋さにキュンときたのと、
 薬局の店員は客に「また来てね」といってはいけない仕事ってのに胸打たれた。
 また来るってことは体が治ってないという意味だから。

 あと面白かったのが、登場人物の名前。
 主人公の塩乃樹りかは塩野義製薬から。
 よき仲間である大塚さんは大塚製薬から。
 昔の上司の武田さんは武田薬品からといったふうに、どれもこれもが製薬会社からとってある。

 漫画家さんは現役薬剤師だそうです。
 だからこんなにリアルなのかーと納得。
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2007年02月09日

☆『葬送曲ナイトメア』(※店)


☆『葬送曲ナイトメア 1〜(続刊)』(※悪夢、ナイトメア、取引、獏、夢、童話作家志望、才能、闇、インク、ノート、化身、誕生日、蛍、大人、孤独)
著者名:亜樹新
出版社:マッグガーデン
コミックブレード
★★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784861273582

“ボクといえば人間の悪夢を主食とする夢の住人。
「獏」の化身、そんなところかな。”


 心に抱える闇。
 それが大きい人を捕まえてはお店に呼び込み悪夢を喰う。

 引き込まれた人間の闇と克服するまでの過程を描く、連作短編形式。
 童話作家になりたくて夢を追うが、将来の保証がない。
 見返してやりたい友人がいる……の「君拾い」。

 大人って何? の「影写し」

 自分には才能がないのか…… の「雪と墨」など。

 一つ一つは短い話なんだけど、人間の光と闇ってのがうまく描かれてる。
 どの話も感情移入してしまいました。
 誰もが超えなくてはならない壁だと思う。

******
夢関連の本
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2007年02月09日

★『あめふらし』(※お店)


★『あめふらし』(※魂、異界、契約、アルバイト、蛇、主従、男、指輪、傘、タイムスリップ、依頼、持ち主)
著者名:長野まゆみ
出版社:文藝春秋
★★★☆
出版年:2006.06
ISBN :9784163249407

“きみが生きているのは、おれがタマシイを掴まえているから。
 しばらくおれのところで働いてもらう”


 幻想奇憚。
 ウヅマキ商會(店の仕事は、雨もりの修復や網戸の張替えといった雑用)でアルバイトをすることになった市川。
 雇い主で市川の魂を捕らえている橘河。
 ウヅマキ商會で働いている、整った顔立ちの仲村。

 橘河は<あめふらし>で魂を捉えることができて、
 市川は彼に魂を捕らえられているやつで、
 仲村っていうのは自分で一つの体に魂を留めておくことができなく、偶発的に魂の抜けた体に乗り換えるているやつ。

 3人の人間模様を描いてます。
 死者との婚礼儀式に蛇探しに……。
 微妙に男色系。
 でも、日常に潜む不思議系といいますか、そこらへんがものすごーく幻想的でいいんだよね。
 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年02月07日

☆『懐路堂目録』(※古物店)


☆『懐路堂目録 1〜(続刊)』(※記憶、過去、想い出、人形、耳、目、因縁、震災、戦争、携帯、オルゴール、願い)
著者名:上田キク
出版社:エンターブレイン
ビーズログ
★★★
出版年:2007.02
ISBN :9784757733084

“懐路堂は品が呼ぶ”

 お店に持ち込まれた品。
 それにある因縁の紐解きがこの話。
 因縁を買い取る店。
 
 悪くはないんだけど、もうちょっと何かほしいなーと思った。
posted by 未衣名 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年01月23日

☆『惑星ドロップス』(※お店)


☆『惑星ドロップス 1〜(続刊)』(※雑貨屋、占い、喫茶店、オーナー、店長、お客、接客、お金、大事なもの、写真、雑居ビル、悩み、学校、友だち)
著者名:和深ゆあな
出版社:角川書店
ASUKA
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :404925039X

“そこは東京の真ん中のようで隅っこのような
 迷えばそこに辿りつく様なそんな場所。
 その場所は<惑星ドロップス>”


 立地条件が悪いがためにあまりお客が来ない雑居ビル。
 そこでお店をやっているのが、雑貨屋のラン子、カフェ経営の智也、占いの館の幹元の三人。
 たまたま迷い込んだお客との騒動や心の交流を描く連作短編集的なもの。

 大切なものはお金じゃなくて人との繋がりというか、人の笑顔を大切にするというか、そんなストーリーです。
 ぶっちゃけ商売なんてどうでもいいよ的な。
 その心意気大好きです。
posted by 未衣名 at 21:56| Comment(1) | TrackBack(1) | 喫茶店・お店

2007年01月14日

☆『真夜中のアリアドネ』(※高級秘密クラブ)


☆『真夜中のアリアドネ 1〜2(続刊)』(※地上⇔地下世界、学校、幼馴染み、身長、過去、再会、殺人、殺し、女装、両親の不在、迷宮、ミステリアス、病院)
著者名:霜月かよ子
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★★
出版年:2006.09
ISBN :4063414884

“変なところに迷い込んで、今日一日なんだったのだろう。
 知治くんはあそこでなにしてるの?”


 何気に超面白い。
 少女漫画にしては珍しいサスペンス的な感じ。
 
 高校生になった主人公・千代子は幼馴染みの知治に再会する。
 彼が気になり跡をつけたことでたどり着いた不思議な地下世界。
 クラブの話だから、
<実は知治、ホストやってました>という設定かと思いきや、これが違う。
 仕事的にはそんな高給遊戯なんだけど、危ない職。
 とにかく店は謎だらけ。

 一度入ったら二度と地上には戻れないらしいとか、
 使い物にならなくなったら売り払われるとか、
 もしくは殺されるとか……。
 そんなことが言われている店。
 殺されても詮索されることのない、身寄りが無い者たちだけが集められている。
 
 知治はそこで姉を殺されたらしく、その真相を確かめるために働いているっぽい。
 学校と店を行き来しているけれど、奴隷扱いで店からは逃げられない。
 仕事はしているけど、日々脅されてる。
 主人公の女の子は彼の危機を悟り、どうにか助けようと弱いながらも潜入。
 その秘密クラブで働いていて知治と知り合いの野上の協力を得て、救い出そうとする。

 殴る蹴る、縛る、監禁、殺し。
 噂だけかと思っていたら実際に描かれていた。
 いったいなんなのさー、そのクラブの秘密って。
 日常であって非日常世界。
 怖いです。
 コワイけど、隠された秘密が気になるので読まずにはいられない。

 さて、3巻の発売は5月。
 待ちきれない。
posted by 未衣名 at 01:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年01月09日

★『屋上物語』(※デパート屋上)


★『屋上物語』(※うどん屋、遊園地、観覧車、ゲーム、日常ミステリ、謎解き、自殺、いじめ、PHS、狐、神社、着ぐるみ、キャラクターショー、従業員)
著者名:北森鴻
出版社:祥伝社
ノン・ノベル(99/4)
祥伝社文庫
★★★★
出版年:2003.06
ISBN :4396331061

“屋上の密やかな名店の大いなる存在。
 それが『さくら婆ァ』である”


 デパートの屋上で起こる不可解な事件の数々。
 主な拠り所は屋上に出店しているうどん屋の店主。
 屋上のヌシといえるさくら婆ァを中心にいろんな事件を解き明かしている。
 個人的には、PHSの忘れ物の話が好きだ。
 着ぐるみを使った死体隠しの話も好き。

 飛び降り自殺、殺人、失踪、UFO騒ぎ……。
 連作短編で描かれるものなんだけど、この描き方も独特。
 主人公が皆違う。
 んでもって、前に脇役立った人が次の話で重要な位置にいたりするの。
 語り手は一人称。
 ただし、静物。

 デパートの神社の狐だったり、使われなくなった観覧車だったり、廃れたゲーム機だったり、ベンチだったりする。
 モノに宿る魂っていうのかなー。
 けっして人間とはしゃべれないんだけど、みんながさくら婆ァや客人、この屋上に愛を持っているんだよね。
 
 珍しいことに救われない結末が多いミステリだけど、ここらはいい。
 思い出がたくさん詰まった屋上というのが痛いほど伝わってきます。
 ラストあたりの語り部のチョイスは最高だと思います。
 作家のセンスを感じる。

 さて、これを読んでいるとどうしても食いたくなるのがさくら婆ァのうどん。
 めちゃうまらしい。
 解説によると、東京池袋の某デパートの屋上がモデルらしい。

 一つ前の記事で紹介した『孤独のグルメ』第16話に登場してる店かなー。
 と、あとで思った。
 池袋のデパートの屋上の讃岐うどんの店。
 主人公の男がそれ食ってるし。
 描写がもろそんな予感がする。
posted by 未衣名 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2007年01月08日

☆『孤独のグルメ』(※食事処) 


☆『孤独のグルメ』(※グルメ、食、食堂、飯、和食、洋食、定食、コンビニ、1人、孤独、うどん、カレー、豆かん、ハンバーグ、回転すし、カツサンド、焼きそば、東京、大阪、神奈川、群馬)
著者名:久住昌之(原)
谷口ジロー(画)
出版社:扶桑社
97/10
★★★☆
出版年:2000.02
ISBN :459402856X

“よし、ここでいいか”

 1人のビジネスマンが、仕事の合間に食べる食事。
 タイトルどおり、「孤独のグルメ」。
 誰と一緒に食べるではなく、1人で食べる食事。
 今風にいうと<お一人さま>。
 時間や社会にとらわれず空腹を満たす。
 誰に合わせるでもない。
 自由に店を選び、自由に食べ物を選び、それを自由に食べる。
 誰にも文句をいわれることもない、邪魔もない、気を使うこともない。

 1人の食事って一見寂しいように思うが、
 これは満足だけを描いた作品。
 寂しさはない。
 食いながら、周りの人やお店の中を観察したり、景色を楽しんだり、もちろん料理を楽しんだり。
 いろんな楽しさがあります。

 食の自由の堪能。

 でも一つ思うのは、これに共感できるのは同年代の男性かと。 
 女性は共感しにくいかもと思う。
 わたしは8割くらい共感できました。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 喫茶店・お店

2006年12月19日

★「貝からみる風景」(※スーパーマーケット)


★「貝からみる風景」(※スーパー、掲示板、クレーム、お菓子、投書、待ち合わせ、恋人、料理)
著者名:伊藤たかみ
出版社:文藝春秋
←『八月の路上に捨てる』収録作品
★★★☆
出版年:2006.08
ISBN :4163254005

“これをくまなく読むことが、ささやかな楽しみになっていた”

 本来なら芥川賞受賞作の「八月の路上に捨てる」の感想を書くところですが、
 恋人、結婚、離婚、夫婦。
 それ系の話はちょっとわたしにはまだ早いんだよね。
 あまり共感できなかった。

 でも、同時収録の2作目「貝から見える風景」がちょっとおもしろかった。
 スーパーの苦情コーナーの掲示板を読むのを楽しみにする男性。
 前あったお菓子を入荷しないのか。
 客からの声に良い答えがでないお店側。
 そんな商品は入荷した覚えはないらしいが、お客は確かにあったという。
 しつこく尋ね続ける客に、スーパー側はどう動くのか。
 またお客はなぜそこまで追及するのか。

 ほんと、世の中って不思議な人間が多いです。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2006年12月04日

●『秋葉少年』(※オタク)


●『秋葉少年』(※秋葉原、メイド喫茶、チケットセンター、オタク狩り、一般人、武器屋、アルバイト、パソコン、サイト)
著者名:将吉
出版社:講談社
★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4062136988

“オタクなんかになったのが悪いんだよ”

メイド・マシンガン』と同時発売のアキバ系文学で、それとちょいリンクもしてる本。
 メイド喫茶のありやさんが出てきたときにはびっくりしました。
 
 本書は3篇からなる短編集で、「秋葉少年」というのはその総称ってやつですね。

・「きよしメモ」
 オタクの主人公は何度もオタク狩りに遭い、
 オタク狩り狩りになろうと武器屋へ足を運ぶ。

・「秋葉原チケットセンター」
 秋葉原のコンビニでバイトする一般人の主人公。
 前に来た客のメイド女とチケットセンターで再会。
 とあるチケットを受け取ったせいで、オタクな変化が現われ始める。

・「タイム誌の女の子」
 タイム誌に載った女の子。
 主人公の男の子は彼女が気になり、彼女のサイトを立ち上げる。
 彼女本人と偽って……。
 
 へ〜という新鮮なネタが多かったので楽しめました。
 でもちょっと物足りなかったな。
 どうせなら長編にしてほしかった。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(1) | TrackBack(1) | 喫茶店・お店

2006年12月03日

●『メイド・マシンガン』(※メイド喫茶)


●『メイド・マシンガン』(※日記、イベント、恋愛、珍客、秋葉原、コミケ、盗聴)
著者名:ありや
出版社:講談社
ボイルドエッグ
★★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :406213697X

“お帰りなさいませ、ご主人様!”
 
 これって日記なの? エッセイなの?
 日記なのに最後に<フィクション>って書いてあるってことは、作り話なの?
 よくわからないけど、予想外におもしろかった本。

 メイド喫茶で働く女の子の話なんだけど、接客や他店のこと、ツンデレデーとかのイベントのこと、そんなことが描かれているんですが、もうなんといっても謎の三角関係が魅力的なのです。

 ・メイド喫茶で働くありや。
 ・ありやと同じ職場で働く男性・切谷(ありやに告った)。
 ・来客時間・滞在時間に正確な男性客・小妻。

 毒のある男2人とメイドさん。
 これがすごい方向へ進んでいくのです。
 お姫様と2人の王子様的な感じで。
 乙女の憧れですなー、こういうの。
 
 で、もう一ついいと思うのは、<メイド>という職業について。
 ずーっと人の従僕でいいのかってこと。
 うわっ。
 なんか自分に向けられている言葉でもあるんだなー。

 いいか悪いか、それは本人の気持ち次第だけどね。
 とにかく、これは良い本だった。
 一般にも受けそうな感じ。

>紹介記事
アキバブログ 
メイド喫茶発、アキバ文学誕生? 『メイド☆マシンガン』(朝日新聞:06/10/23)
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2006年11月23日

☆『銀座の番ねこ』(※バー)


☆『銀座の番ねこ 1〜3』(※バーテンダー、銀座、キャバクラ、カクテル、新店、酒、知識)
著者名:高梨みどり
出版社:講談社
 イブニング
★★★☆
出版年:2005.07〜
ISBN :4063521168

“ここを銀座で「一番居心地の良い店」にしたい!”

「一緒にお店をやろう」と男の甘い誘いに乗った2人の女。
 カクテルが作れる人気キャバクラ嬢・ミケと
 国際大会で賞を獲るほどの天才バーテンダーの女・雨宮。
 借金のためにだまされたと知った彼女らは、仕方なく手を組み女2人で店を開く。
 
 お互い彼氏の浮気相手と仕事するわけだからね、いろいろ対立もする。
 カクテルを作る腕や、どういう店にしたいかという想いにも違いがある。
 危ない男がうろつく銀座に女2人の店。
 なめられることもある。
 
 様々な問題にぶつかりながらお店をやっていく話。
 もちろん、カクテルについてのウンチクもあり。
 面白さとしては、
『銀座の番猫』<『炎のバーテンダー』<『バーテンダー』ですね。

『バーテンダー』を読むとどうしても劣る。
 面白いんだけど。
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2006年11月17日

☆『リストランテ・パラディーゾ』(※お店)


☆『リストランテ・パラディーゾ』(※レストラン、オーナー、娘、母親、老紳士、めがね、従業員、結婚、指輪)
著者名:オノナツメ
出版社:太田出版
F
★★★☆
出版年:2006.05
ISBN :477832014X

“でも、この紳士は……ちょっと気になる”

 母親の離婚。
 そして身勝手な理由から一緒に住むことを拒否され田舎の祖父に預けられた自分。
 成人した主人公は、母親に嫌がらせをするため、
 オーナーをやっているお店に顔を出す。
 そこはメガネをかけた老紳士たちのお店。
 
 初めは気分が悪かった彼女も、
 従業員とお話しする中でだんだんと心を安らかにしていく。
 
 愛の形とか、人を想う心。
 そういうものをうんと伝えてくれる本。
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2006年11月07日

☆『メイド諸君!』(※メイド喫茶)


☆『メイド諸君! 1〜(続刊)』(※メイド喫茶、接客、仲間、お客、サービス、オタク、追っかけ、常連客)
著者名:きづきあきら
サトウナンキ(著)
出版社:ワニブックス
コミックガム
★★★☆
出版年:2006.10
ISBN :4847035801

“絶対拒否も否定もしない。
 私達がお客さまの趣味そのものになりきる事でお客さまが心を開いてくれて、
 初めてあそこは癒しの場所になれるんだ”


 成り行きでメイド喫茶で働くことになってしまった女の子が、
 メイド業に苦労しながらも楽しさを見出していく話。
 オタクの女の子じゃないから、初めは<ご主人様>の意味もわからず。

 自分流の接客と周りの接客の仕方の違い。
 メイド喫茶の接客とは。
 自分も接客業やってるのでちょいためになった。
 
<ご主人様>との今後も気になる。

 一応……
 ネタがメイドなので、オタクとかそこらに理解のある人にはよい話ではないかと思います。
posted by 未衣名 at 22:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2006年10月17日

★『アナザーホリックランドルト環エアロゾル』(※お店)


★『アナザーホリックランドルト環エアロゾル』(※願い、幸福、アヤカシ、メール、百円ショップ眼球)
著者名:西尾維新
CLAMP(原著)
出版社:講談社
★★★☆
出版年:2006.08
ISBN :4062135094

“何をもって幸せというかは、ひとそれぞれだけど――
 突き詰めたところの『幸せ』っていうのは、自分自身との取引なのよ”


 コミックの『ホリック』の小説版。
 文章は西尾維新さんそのものって感じの本でした。

 どんな願いも叶う店。そこがお話の舞台。
 本書は全3話の連作短編からなっている。
 
 ・幸せを受け入れられない女性
 ・死者からのメールが届く携帯電話
 ・あやかしとまやかしを視る目を持つ物理学者

 ざっとそんな感じの話です。
 ほとんど四月一日と侑子さんと客人のやりとり。
 百目鬼やひまわりちゃん、モコナの出番はないに等しい。
 そこが寂しい。
 でもまあ、四月一日を振り回す侑子さんについては好きだなあ。
 
 1話目はCLAMP的な話。原作に近い世界を持っている。
 一番好きなのは3話目。
 異色眼の話が好きなので。

 にしても、<小さな価値が集う店>とはいい表現してる。
 最近行ってないからなあ。
 ちょい行きたくなりました。
posted by 未衣名 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2006年10月13日

◆『コンビニたそがれ堂』(※コンビニ)


◆『コンビニたそがれ堂』(※狐、おでん、お稲荷、鳥居、猫、桜、アナウンサー、人形、テレビ)
著者名:村山早紀
名倉靖博(画)
出版社:ポプラ社
★★★☆
出版年:2006.09
ISBN :4591092143

“ここはね、なんでも売っているふしぎなコンビニなんだよ。
 このコンビニにくる人は、なにかさがしものがある人なんだ。
 だいじなものをさがしていて、それを心のそこからほしいと思っている人だけが、たそがれ堂にたどりつくのさ”

 
 ↑というコンビニが舞台の連作短編集。
 すてきなコンビニじゃないですか。
 何がいいかといいますと、店員のお兄さん。
 兄さんでもお兄ちゃんでもあんちゃんでもアニキでも兄貴でもなくてお兄さんがね。
 映画「メトロポリス」などに携わっているアニメーターのおかげかは知りませんが、
 お兄さんに非常に魅かれました。
 イケメンです。
 銀髪金眼。特に髪が素敵です。
 容姿だけじゃなくて、彼から放たれる言葉も魅力的なんですよ。

 彼をより際立たせているのは、本当の人間ではないこと。
 どうやら狐らしい。
 しっぽはえてるし。

 これ読んでると、人間に混じって暮らす動物もいるじゃないかとか思ってしまいます。
 存在しないという証拠はない。
 存在しない理由なんか証明できません。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

2006年10月11日

●『付喪堂骨董店』(※骨董屋)


●『付喪堂骨董店』(※不思議なモノ、アンティーク、アルバイト、高校生、眼、未来、偶然、プレゼント、記憶、像)
著者名:御堂彰彦
出版社:メディアワークス
 電撃文庫
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4840235945

“平気よ、だってすべて偽物だもの”

 世の中に存在する<アンティーク>と呼ばれる品。
 それは年代モノの骨董品などではなく、魔力などが宿った器物のこと。
 本書はその<アンティーク>を売る骨董屋……ではなく、
<アンティーク>モドキを売る「付喪骨董店 FAKE」。
ギャラリーフェイク』のように(意味合いは違うが)偽物ばかりを扱ったお店。
 本物を扱う「付喪骨董店」も別にあるらしい。
(ただし本書ではほとんど触れられていない)。

 店番をするのは、アルバイトの男の子・刻也と女の子・咲(オーナーもいるんだけど、彼女は<アンティーク>を仕入れることに忙しく、ほとんど店にはいない)。
 2人のやりとりは『ジュリエットと紅茶を』の2人とほぼ同じノリ。
 似まくってる。
 特に女の子の性格や口調・好みに関しては不思議なほど類似(発売はほぼ同時期なので偶然だと……)。
 違うのは、能力……というか不思議な力を持っているのが男の子側だということかな。

 いや〜、おもしろかった。

 4つのアンティークにまつわる4つの短編から成ってます。
・願ったことを偶然に起こせるふりこ「偶然」
 『ホリック』の祐子さの「偶然はない」に対立するような話。
・触れればどんな病も治る&触れれば不治の病に冒される二つの逸話を持つ像「像」
・書いたことは絶対に忘れないノート「記憶と記録」
 ドラえもんの秘密道具「あんきパン」に似て非なるもの。
・その日の稼ぎを使いきらなくてはいけなくなる財布「プレゼント」

 どれもこれも違ったテイストで描かれてて面白いです。
 お気に入りは「像」と「プレゼント」。
 好きキャラはオーナーの都和子さん。
 生死がかかっているのにもかかわらず毒見させるとこが素晴らしすぎだ。
 やられたら嫌だけど。

 シリーズ物とは書かれていないが続編に期待。
 本家のこととか刻也の<アンティーク>のこととかまだわからないこと多いし。
posted by 未衣名 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(7) | 喫茶店・お店

2006年10月08日

★『玩具修理者』(※修理屋)


★『玩具修理者』(※おもちゃ、修理、秘密、弟)
著者名:小林泰三
出版社:角川書店
 角川ホラー文庫
 コミック化
 映画化
第2回角川ホラー小説大賞短編賞受賞
★★★★
出版年:1996.04
ISBN :4048729527

“国籍不詳、性別不詳だっていうんだね。その玩具修理者は”

 主人公の家の近くに住んでいた玩具修理者。
 彼は独楽でもラジコンでも人形でも何でも治してくれる。
 ……死んでしまった猫だって。
 それも全部無料で。

 当時幼かった主人公の私は、ある日過って弟を死なせてしまう。
 親に怒られると思った彼女は、動かなくなった弟を玩具修理者の元へ連れて行く。
 悪気のない子どもの行動には涙を注がれますなあ。
 とはいっても、これはホラー。
 泥沼化してくるというか、いけないほうへいけないほうへ進んでいっちゃう。
 不思議な感覚。
『鋼の錬金術師』とか読んでるので免疫ついてるから嫌いじゃないよ。
 でもぞっとする。
 ぞっとした。

 同時収録の「酔歩する男」はタイムスリップモノ。
 こちらもオススメ。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店