2008年10月23日

●『どろぼうの名人』(※恋愛)


●『どろぼうの名人』(※百合、姉妹、母娘、約束、古本屋、童話、中学生、日常、離婚)
著者名:中里十
出版社:小学館
第2回小学館ライトノベル大賞佳作受賞作
★★★☆
出版年:2008.10
ISBN :9784094510973

“魔女はふたりいる。
 ひとりは私の姉、佐藤葉桜。
 もうひとりは、姉の仕事上の知人、川井愛”


 100%百合小説です。
 とりあえず、百合好きにお勧めしておいて、
 
 でも、別に一般でもオッケーだと思いますよ。
 相思相愛ってわけじゃなく、
 これってどんなんだろというモヤモヤを描いているのでそこがまたいろいろな想像が出来て楽しいかと(って、完全に百合好き目線からモノいってますね)。

 男女の恋ものは必ず結ばれるけど、
 百合は絶対に結ばれませんから。
 その意味でも切なさっていうか、でも女の子同士のきれいさや悲しさがあっていいと思います。


 んであらすじ。
 主人公の佐藤初雪は、姉・葉桜の命により、
 彼女の知人・川井愛の妹になる。
 関係としては、人質のような感じで。

 偽りの姉妹の関係。
 本当の姉妹での関係。
 母娘関係、
 偽りの姉の娘との関係……。

 いろいろな関係あって楽しいです。

 プラス、文章はですます調なのに
 何気に上半身裸とか大胆なシーンがあったりで
 このギャップがたまらんです。
 桜庭一樹の七竈の話を思い出すわ。
 ミステリーを醸し出してるよ。


 うそつきはどろぼうの始まりで、
 じゃあどろぼうの終わりはなんなのかってやつも面白かったな。

2008年10月12日

☆『ハーフ・アンド・ハーフ』(※初恋)


☆『ハーフ・アンド・ハーフ 1〜(続刊)』(※幼馴染み、片想い、オカマ、おネエ、過去、元カノ、友だち、偏見)
著者名:那波マオ
出版社:講談社
デザート
★★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784063655278

“どうしたらいいの
 あたしいつきちゃんが好きだもん。
 女でも男でも好きなんだもん”


 遠くへ引っ越してしまった初恋の男の子・いつきが帰ってきた!
 しかしいつきは美女になっていて……。
 
 体自体はまだ男で、でも格好は女の子で、彼の恋愛対象は男の子。
 主人公のヒナはそれでもいつきが好き。大好き。
 いつきもヒナを好きでいるが、
 それは異性の感情とは別のもの。
 はたしてヒナに勝算はあるのか。


 楽しかったです。
 もし自分がこういう状況に陥ってしまったらどうしようと思うと
 悲しすぎる。

 ヒナの願い、叶ったらいいな。

 期待込めて★4つ。

2008年09月03日

☆『オクターブ』(※元アイドル)


☆『オクターヴ 1〜(続刊)』(※同性愛、偏愛、コインランドリー、好きな人、テレビ、マネージャー見習い、芸能界、グラビア、姉弟、作曲、CD、友情)
著者名:秋山はる
出版社:講談社
アフタヌーン
★★★★
出版年:2008.08
ISBN :9784063145182

“私は――宮下さんが好きだよ”

すずめすずなり』作者の最新作。
 前作も一風変わった恋でしたが、
 こちらも同様で今度は同性愛。
 女の子同士の体の関係を描いています。
 えっちぃわけではなく、純愛・ピュア路線。
 百合というよりは同性愛という言葉が似合うように思う。

 売れなかった元アイドルの宮下雪乃。
 彼女が出会ったのは、元ミュージシャンの女性・岩井節子。
 

 別に女の子同士だけを描いてるじゃないですよ。
 そこに男性の存在もちらほらしているから、
 よけいにもどかしくてリアルっていうかでおもしろいのです。

2008年06月14日

●『あの扉を越えて』(※親友)


●『あの扉を越えて』(※恋、好きな人、友だち、演劇部、文芸部、脚本、本、旧館、図書館、世界、物語、先輩、3人、独占欲、感情、関係、行方不明)
著者名:飯田雪子
出版社:講談社
ホワイトハート
ティーンズハート(94/12)
★★★☆
出版年:2008.05
ISBN :9784062865517

“奈津はあたしの宝物なんだから。
 世界じゅうで一番大切な――あたしの宝物なんだから”


 純粋で繊細な話だと思います。

 1994年に発売されたものの復刊本。
 これぞ少女小説。
 ホワイトハートというレーベルにしては異色です。

 2008年の今出版されると、少女小説というよりは、
 おそらく<百合>というジャンルに分類されると思います。
 

 主人公の亜衣と奈津は親友。
 でも奈津から「好きな人ができた」という報告を受け少しずつ関係が変わっていく。
 絶対奈津は誰にも渡さないんだから的な感情がどんどん強くなっていき……。

 小説などの物語りが好きだったり、
 きれいな物、不思議なモノが好きな人にはピッタリだと思います。
 わたしもそういうのが大好きなので引き込まれました。

 今の時代じゃ百合と呼ばれるかもしれませんが、
 こういうきれいなものもあるんだよということで薦めときます。
 10代の中高生の女の子にはよりいいんじゃないかな。
 あ、あと微妙にファンタジー入ってます。

2008年06月03日

☆『坂道のアポロン』(※青春)


☆『坂道のアポロン 1〜(続刊)』(※昭和、転入生、高校生、不良、女の子、屋上、いじめっ子、地下、音楽、ピアノ、ドラム、ジャズ、クラス委員長、恋)
著者名:小玉ユキ
出版社:小学館
flowers
★★★★
出版年:2008.04
ISBN :9784091316707

“こいつ案外
 俺のことちゃんと見てるんじゃないか”


 小学館のflowersって、こういう漫画も扱ってるんですね。
 っていうところに驚いた。
 三浦しをんさんが帯書いていたからまさかと思っていたけれど、
 あってもかるーくだと思っていたけど、

 軽く濃い匂い系(笑)

 舞台は昭和の地方の町。
 都会から引っ越してきた西見薫。
 転校を繰り返しているおかげで心の均衡がとれなく誰とも仲良くする気がなかった。
 それがいろいろあって、生傷の絶えないいわゆる不良男子・川渕千太郎に魅かれていくというか。
 その不良男子に唯一何の気兼ねもなく話しかけられるクラス委員長律子も交えて、
 3人の青春が描かれてます。

 紅一点の律子に薫が顔を赤らめているので、
 別に千太郎との云々じゃないんですが、
 男子の友情っていうかがいいです。
 舞台が現代だったらちょっとやましいかもしれませんが、
 昭和なところが純粋でいいじゃないですか。

 自分の心を開いてくれる人って、自由にしてくれる人って、素敵ですよ。

2008年05月22日

☆『GIRL×GIRL×BOY』(※三角関係)


☆『GIRL×GIRL×BOY -乙女の祈り』(※恋愛、片想い、クラスメート、同級生、幼馴染み、デート、告白、三人組、高校生、本音、秘密、百合、転校)
著者名:KUJIRA
出版社:双葉社
コミックハイ!
★★★★
出版年:2008.04
ISBN :9784575834772

“いつかこの関係に決着がつく時、
 さんにん共傷つかないよう
 毎日わたしは祈るわ”


 これは素晴らしい三角関係の青春ラブストーリーだと思います!!

 風花は幼馴染みの女の子・利理が好き。
 利理は風花をいじめていた男子・太一が好き。
 太一はいじめていた風花が好き。
 
 まさにGIRL×GIRL×BOY。
 女の子同士の百合関係あり、男女の関係もあり。
 3人で幸せになろうという話。

 百合部分についていうと、すごく深くまで描かれていて、
 もし同性愛が可ということになったとしても、
 それは周りから変な目で見られることであって、
 両親を捨てることであって、
 子どもができないことであって、
 リスクを非常に伴うことなんですよ。
 
 純愛モノだからよけいに切ないし、
 百合ももちろんだけど、
 3人でいることの難しさというのも切なかった。

2008年02月22日

☆『マーメイドライン』(※同性愛)


☆『マーメイドライン』(※女の子、百合、恋、同級生、仲良し、性同一性障害)
著者名:金田一蓮十郎
出版社:一迅社
百合姫
★★★☆
出版年:2008.02
ISBN :9784758070256

“同性愛のほとんどは伝えてしまったらおしまいなのよ。
 ずっと側にいたいのならずっと友だちでいなくちゃいけないのよ”


 女の子同士の恋。
 いわゆる<百合>をテーマにした短編集です。

 タイトルの『マーメイドライン』は一作目の「めぐみとあおい」から。
 自分が人魚だという変わり者のめぐみと、同級生のあおいの恋模様を描いたものです。
 そういや桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』も自分を人魚と信じる女の子が出てきたよなあと思いながら読んでいましたが、全く別物の解釈が出てきておもしろかったです。
「人魚姫」は同性愛のお話でしたか(笑)

 本書にはいろんな女の子が女の子に恋をしています。
 わたしは別に、百合は悪くないと思います!

******
>一般書扱いの百合系
 いろいろありますが。
 直接的でないものをあげれば、あさのあつこのテレパシー少女シリーズが好きだったりする。

★『雨の塔
■『満ち潮の夜、彼女は
★『西城秀樹のおかげです
☆『ささめきこと
☆『ワールズ・エンド

2007年12月22日

☆『ささめきこと』(※同性愛)


☆『ささめきこと 1〜(続刊)』(※女の子、高校生、恋愛、秘密、優等生、女子部、仲間、女装、モデル)
著者名:いけだたかし
出版社:メディアファクトリー
アライブ
★★★
出版年:2007.12
ISBN :9784840119788

“女の子同士ですが、何か?”

 いわゆる<百合>を描いたものだけど、
 直接的なモンじゃなくてやわらかな純粋系です。
 そこが魅力。

「ささめく」とは、ひそひそ話す、ささやく、ひそかに噂するということ。
 主人公の純夏は親友の汐に片思い中。
 女の子同士だけどね。
 一方汐は、女の子が大好きな女の子。
 それは彼女自身から公言されているのでみんなが知っている。

 告白すれば付き合える可能性はあるけれど、
 もし拒まれれば親友という関係は崩れてしまう。
 決して口にできない気持ちというものが描かれている。

2007年10月06日

※<匂い系>(コミック・ティーンズ小説)

 前の記事に引き続きまして。
 
 次はBLかなーっていう表紙だけど中身は違う!
 勘違いしないでください、という本。
 わたしも何回かそれで敬遠していたのですが、読んでみたら実はそうじゃなく、むしろふつーにおもしろい。読んでよかった。読まなきゃ損な本。です。
 表紙を見ての思い込みはいけませんな。と、後で反省した本たちです。


☆『黒の太陽 銀の月
 これだけは読めというすばらしい本。
 命とか生きるとか。
 泣けますね。
☆『拝み屋横丁顛末記
 おじさんとジジイばかりなんですけど、和気藹々で楽しい幽霊モノ。
 最高に笑えます。
☆『桜櫻高校ホスト部
 初めBLかと思ったけど、そうじゃなかった。
 愛と絆・友情の話でした。
☆『Midnight Sun
 あまりにもマイナーで知らなかったけど、
 普通の賞金稼ぎのモノ。むしろ自分の好き系統。


>ティーンズノベル
●『イクライナの鬼

 生きるがテーマ。
●「東京エンジェルシリーズ
 悲しい殺し屋の話だよね、うん。
●「龍と魔法使いシリーズ
 最高だ。友情モノ。
●『Ai Death GUN
 近未来というか、不死者ってのが興味深い。
●『オペラ・エテルニタ
 不死者系。

2007年10月06日

※<匂い系>の作品(一般小説編)


★『(雑誌)ダ・ヴィンチ 2007/11月号』
2007.10.06 発売
発行サイクル:月刊
特集:BL作品
出版社:メディアファクトリー          
雑誌コード:05947-11


 毎月購読している愛読雑誌の1つ。
 男女をターゲットとしている雑誌でBL特集とは!(2回目ですよ?)。
 腐女子向けを一般に紹介するってすごいですね。
 BLダメな自分にとってはなんともいえない世界です。
 いろんなジャンル読みあさってるのでこれも理解したいのだけど、まだ無理。
 でも、男同士の友情とか、そういうのは好きなんだよね。
 こういうのに<匂い系>っていう言葉があるとは初耳。
 
 ということでじゃないけど、お気に入りの<匂い系>を紹介してみましょう。
 BLではない一般小説。
 だけど、それなりの人が読むとBLに変化しそうなっていうか。
 でもBLじゃない。ココ重要。
 BLと思って避けたら損。一般小説なので安心して読めます。
 ラノベじゃないのにー。ってのがまたポイント。


★「ひきこもり探偵シリーズ」坂木司
 思いきり恥ずかしいセリフがばしばしでてくるむずがゆい作品です。
 愛に溢れてます。
■『NO.6』あさのあつこ
 これも愛に溢れまくってます。
 強引な性格がまたいいですね。
■『妖怪アパートの幽雅な日常
 これは素晴らしいくらいの人間関係が築かれている。
★『バッテリー』あさのあつこ
 相手を、お互いがお互いを必要とする関係。
 その絆がうらやましい。
★『神様がくれた指』佐藤多佳子
 スリ男と女装して仕事する男占い師。が同居。
★『波の上の魔術師』石田衣良
 じいさんと若者。 
 すばらしいコンビだ。
★『まほろ駅多田便利軒
 しをんさんらしいというか。

 作家でいうと、長野まゆみ作品はたいていあてはまりそうな感じ。

 後日、コミック編とラノベ編をまとめようかなと。
 本日は時間ないので月曜以降の更新になります。