2009年06月13日

☆『人間失格』(※人生)


☆『人間失格 1〜(続刊)』(※転落人生、裕福な家庭、友だち、高校生、予備校、父親、アパート)
著者名:古屋兎丸(著)
太宰治(原著)
出版社:新潮社
バンチ
★★★☆
出版年:2009.06
ISBN :9784107714862

“恥の多い生涯を送ってきました”

 太宰治『人間失格』を基盤に、
 古屋さんが描いた『人間失格』。

 元ネタといいますか『人間失格』を読んでいないので
 どんなもんかそこには触れられないのですが、
 このコミックはおもしろかったです。

 裕福な家庭に生まれた大庭葉蔵。
 ネットに掲載される6歳、17歳、25歳の3枚の写真。
 とくに25歳の写真は年寄りのように老けていた。
 いったい彼に何があったのか。
 彼の人生がつづられます。


 あー、なんかわかるかも。。と思う内容だった。


 人生が堕ちる話。
 人間がダメになっていく話なので
 プッシュできる話じゃありませんが
 興味があればどうぞ。
posted by 未衣名 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 10代・若者

2009年06月01日

■『ヨルの神さま』(※10代)


■『ヨルの神さま』(※中学生、夜の集会、塾、学校、成績、父、先生、犯罪、不思議な人)
著者名:樫崎茜
出版社:講談社
★★★☆
出版年:2008.11
ISBN :9784062150996

“ヨルの神さまに出会えたら、
 オレの毎日は変わるだろうか。
 つまらなかった日々におさらばして、
 新たな日々をスタートさせることができるだろうか”


 久しぶりのヤングアダルト書籍。

 主人公の中学男子・恵(めぐむ)は、
 ある日の夜、公園の公衆電話が鳴っているのを目撃する。
 受話器を取って聞こえてきたのは、男の声。
 意味不明な話だったが、
<例の計画><夜の集会><ヨルの神さま><いつもの公園>
 不思議な響きが耳に残る。

 公園では一円玉を集める不審者の目撃情報があり、
 恵はヨルの神さまに出会おうとする――。


 ヨルの神さまとは……
 公園に集う彼らの目的は……。
 


 なかなかの面白い要素が入った物語。
 あやしげな人物だし。
 
 けっこうおもしろかった。
 
 なんだろ。
 やってることは犯罪なのだけど、
 正当な理由があるっていうかなんというか。
(ちょい微妙だけど)
 

 こういうのが10代というものだと思う。
 っていう内容でもあった。

 ひとつよくわからないのは、
 ヨルの神さま。
 もう少し補足してくれ……。
posted by 未衣名 at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2009年03月30日

☆『キミのいる場所』(※自分の居場所)


☆『キミのいる場所 上下』(※高校生、友だち、仲間、犯罪、薬、過保護、母親、リストカット、孤独、寂しさ、心、過去、刑事)
著者名:奈義みちこ(画)
ひずき優(原著)
出版社:集英社
マーガレット
★★★☆
出版年:2009.03
ISBN :9784088463902

“アサクラは壊すばかりだ……。
 人もこの世の中も”


 ロマン大賞受賞作『キミのいる場所』(コバルト文庫刊)の漫画版。

 コバルトがマンガになるって珍しいなあと思って
 過去の自分の感想読んでみたらけっこう絶賛していたので驚いた。
 星4.5もつけてるよ……。

 改めて見て、こんなにアンダーグラウンドな話なんだ……と思った。
 
 心がさみしいと、満たされていないと、
 人はこうなるのか……みたいな。

 帯に書いてある衝撃の問題作っていうのは、
 きっと読了巻はあまり良くないよということを言っているんじゃないかな。
 問題作というのは大抵そういうもの。

 だけどそれがマンガになったというのは
 それだけ人の共感を得てるって証拠なんだろうな。
posted by 未衣名 at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2009年02月27日

●『ハートレス/ハートフル』(※10代)


●『HURTLESS/HURTFUL』(※事故、意識不明、命、入院、病院、心、不思議な女の子、記憶、兄弟、クラスメイト、マスコミ、好きな人、過去、罪)
著者名:清水マリコ
出版社:メディアファクトリー
MF文庫J
★★★★
出版年:2009.02
ISBN :9784840126595

“あたしね。脱獄してきたの。
――あなたのお兄さんのなかから”


 線路に落ちた人を救うため、
 電車にはねられ意識不明の兄ゆずる。
 そういう時に現れた不思議少女は、
 ゆずるの体の中でずーっと育ってきたらしい。
 家の勝手がわかるのがその証拠のようだ。

 ゆずるが目覚めないのは彼女が出てきてしまったから?

 そう考えた弟レオは、幼馴染みの女の子・蓉とともに
 ゆずるの記憶を探ろうとする。


 心の中からの脱獄という言葉が最初強烈だった。
 けっこう好きな話だった。
 探る過程が楽しかった。
 わかった後はまあまあといったところ。
 もう少し先までが読みたかったなあという感じ。

 
posted by 未衣名 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2009年02月07日

☆『幻覚ピカソ』(※心の闇)


☆『幻覚ピカソ 1〜(続刊)』(※不思議な力、死者、生と死、事故、絵、同級生、友だち、家族、想い)
著者名:古屋兎丸
出版社:集英社
ジャンプSQ
★★★☆
出版年:2009.02
ISBN :9784088746395

“人を助ければ腐敗は止まる。
 これがあなたが生き続ける条件”


 おおっ。
 これはなかなかですよー。

 一言でいうと、
 不思議な力を得た主人公ヒカリが、
 周りの人間の心の闇を解決していくというもの。

 人の心を絵に描き、
 その絵にダイブ。
 そして謎を紐解いていくという感じ。

 唯一の話し相手千晶とともに事故に巻き込まれ一命を取り留めたヒカリの運命というか、
 ここにまず数奇なものがあるんだよね。

 いやいやながら人助けをするヒカリが今後どう変わっていくのかとカ、
 二人はどうなるのかとか、
 これは期待できる作品。

 これからますます面白くなっていくはずです。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2009年01月12日

●『プシュケの涙』(※10代)


●『プシュケの涙』(※高校生、クラスメート、関係、名前、出会い、秘密、美術部、絵)
著者名:柴村仁
出版社:アスキー・メディアワークス
電撃文庫
★★★★☆
出版年:2009.01
ISBN :9784048674676

“俺たち二人で探ってみないか。
 なぜ吉野彼方は自殺したのか”


 これは素晴らしかった。

 話もいいけど余韻にものすごく浸れる本。
 決してハッピーエンドではないのだけど。
 残酷ですからね。

 ストーリー構成が巧い。
 手法がいい。
 柴村仁ってこういうのも描けたんだっていうことにも驚き。

 西尾維新を読んでいる人には
 ある程度免疫がついているのでどうかわかりませんが、
 読んでいない人にとっては斬新なものかも。
 ストーリーを読み進めた先に驚きがあります。

 二部構成になってます。
 最初の話も驚きはありますが、後半はもっとすごい。
 二部目の最初があれ? って感じなんだけど、
 物語の軸が一つになった瞬間といったらっ!

 これはあらすじを語ると面白くないので
 いつもタイトル横に羅列するキーワードも最小限に留めてあります。
 バラしたら面白みが半分以上失われる。
 ここはあえて黙っていた方が読み手に親切。
 この感覚をぜひ味わってもらいたいです。

 電撃ってライトノベルといわれるけど、
 たまにこういうラノベより一般書として出した方がいい本が生まれる。
 これもその一冊。
 ラノベに分類するには難しい。
 普通の人が見ても受け入れられそうなこの表紙は正解。

 表紙裏だって電撃文庫独特のスタイルからかけ離れており、
 むしろ普通の文庫本って感じ。
 それに中身のイラストの少なさのとタッグを考えればまさに、

 電車の中でカバーをかけずに読んでいても、
 隣の人にのぞき込まれても全く問題ありません。

 といっているように聞こえるし、
 カバーをかけずに公衆の場で読み、
 さりげなくこの本を宣伝してくださいと言っているようにも思う。

 ラノベレーベルから出ているんだから
 一般読者にはスルーされるに決まってますしね。
 
 読まなかったらもったいない。
posted by 未衣名 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 10代・若者

2008年12月15日

●『屋上ボーイズ』(※高校生)


●『屋上ボーイズ』(※学校生活、同級生、クラスメート、いじめ、友だち、パシリ、家庭、叔母、母親、父親、家族、石、天然石、兄弟、過呼吸、自殺、虐待)
著者名:阿部暁子
出版社:集英社
2008年ロマン大賞受賞作
コバルト文庫
★★★☆
出版年:2008.10
ISBN :9784086012324

“回りくどい言い方をしないではっきり言えばいい。
 お前が疑われたのはお前がろくでもないことをしてきたからだ、って”


 若い女子が一人もいないので不安だったのですが、
 BLでなくてよかったと安心。
 そりゃロマン大賞ですしね。

 男の友情っていうか、
 まあ男同士のやりとりを描いています。
 いじめとか家庭問題のいろいろ。

 両親との仲は最悪。学校でもあまりよろしくない主人公の相原に、
 屋上で友だちになった他クラスの親和。

 いじめをする者、
 されるもの、
 悩みを抱える者……。

 もう少し何か欲しかったなーと思いつつ、
 全体的にはまあまあかなというところ。
 でも描写はうまかった。

 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年12月03日

★『猫泥棒と木曜日のキッチン』(※10代)


★『猫泥棒と木曜日のキッチン』(※母親の家出、父親、異父姉弟、高校生、友だち、片想い、先生、相談、猫、捨て猫、死骸、交通事故、弔い、墓、泥棒、猫屋敷、家族、料理、不妊手術、子猫、サッカー、スーパー)
著者名:橋本紡
出版社:新潮社
新潮文庫
メディアワークス
単行本(05/8)
★★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784101351827

“死んだ猫を見つけると、家に持って帰る。
 庭に埋める。
 そんなことをして叱る大人は、もういない”


 電撃から単行本で出ていたのが
 新潮文庫で登場。

 歪んだ物語っていえばそうだけど、けっこう好きだ。
 自分も外れた人生送っているので……。


 ある日お母さんが家出した。
 父親はもともといない。
 父親違いの弟コウちゃん(5歳)と2人暮らしの高校生のみずき。
 そして彼女に片想い中の健一くんたちの物語。
 健一くんっていうのはみずきと学校は違うんだけど、
 彼女が猫の死骸を持ち去ろうとしているところを目撃し、
 それから親しい間柄になっている。

 親の家出を何とも思わない彼女。
 庭に大量の猫を埋めている彼女。
 妻子持ちの先生に恋をする彼女。
 そしてある日地獄を見た彼女は、最後に犯罪へ走る――。

 猫を飼っていた自分としてはかなり共感できる猫事情。
 生き物を捨てちゃいけないよ。

 そして、みずきにも健一にも、わかるわかるってところが多かった。
 二人の関係も好きだ。

 
 あとどうでもいい? 話、
 解説のネタバレ率が高すぎて驚いた。
 こんなにバラしてしまっていいのだろうか。
 これだけ読めば十分に読書感想文かける勢い。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年11月30日

☆『数学ガール』(※高校生)


☆『数学ガール 上)(※数学、勉強、女の子、同級生、後輩、図書室、論理)
著者名:結城浩(原著)
日坂水柯(画)
出版社:メディアファクトリー
フラッパー
★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784840122924

“僕はあの時から
 ミルカさんのことばかり考えている”


数学ガール』のコミック版。
 
 数学の勉強を通しての青春モノ。
 女×男×女の三角関係。

 数学を解きながらいろんな話をしたり、
 そこから恋にいったり嫉妬とかもあったり、
 恋に例えたり……。

 わたしは数学がさっぱりなので、
(小説版を読んだ当時はけっこうついていけたけど今は全然)
 物語だけ読んだ感じ。

 下巻で完結。
posted by 未衣名 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年11月12日

☆『ヒメアノ〜ル』(※人生)


☆『ヒメアノ〜ル 1〜(続刊)』(※フリーター、アルバイト、恋、告白、不満、ストレス、不安、将来、好きな人、同級生、犯行計画、復讐、仲間)
著者名:古谷実
出版社:講談社
ヤングマガジン
★★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784063617320

“この世に……絶対なんて事は……ない!!”

 いわゆるフリーターマンガというのかは知りませんが、
 表紙からは想像できない面白さがありました。
 なんというか、男の本能により話が進んでいるのでそこまで強く推せる作品なのかは不明ですが、というのを最初に述べといて、と。

 
 主人公はビルの清掃をしている岡田君。
 将来の夢なし、やりがいなしのだらだらな人生を送っている。
 そんな彼は、同じようにだらけていそうな安藤の日常が気になり彼と対話する。
 自分と同類かと思えば彼はカフェショップの女の子に片想い中。
 彼女のためにお店に通っているのだが、
 店にはもう一人、彼女を狙っていると思しき男子が。
 しかもそれは主人公の同級生っぽくて……。


 ニートやフリーターの生き甲斐ややりがい。
 純粋で無害なフリーターと、
 犯罪に走ろうかというニート(?)。
 どうやら二つの世界が混じっていく様子が今後描かれるんじゃないかと。
 どう絡んでいくかがみもの。


 思いもしない告白なんかがあったりなんかしたし。
 どー動いていくんだろ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(1) | 10代・若者

2008年10月24日

☆『堀さんと宮村くん』(※青春)


☆『堀さんと宮村くん 1〜(続刊)』(※高校生活、秘密、ファッション、化粧、刺青、ピアス、家族、姉弟、友だち)
著者名:HERO
出版社:スクウェア・エニックス
読解アヘン
★★★★★
出版年:2008.10
ISBN :9784757524194

“何言ってんですか。
 同じクラスの宮村ですよ”


 個人サイトで公開されていたWebコミック「堀さんと宮村くん」がついについに書籍化!!
 本になるって良いですね☆
 カバー下のイラスト最高です。
 この作品をよくあらわしていると思います。

 学校ではキチンとしているのに家ではダサダサの堀さんと、
 学校ではダサいけどプライベートではかっこいい宮村くん。
 二人を取り巻く日常生活が四コマ形式でつづられてます。

 理想の関係。
 間接キスシーン最高。
 堀さんの独占欲と微妙なツンデレ最高。
 宮村の天然っぷりというかがたまらない。

 とにかくギャップ萌えの一冊です。


 新作「浅尾さんと倉田くん」も注目ですな。
posted by 未衣名 at 21:24| Comment(1) | TrackBack(1) | 10代・若者

2008年10月01日

☆『ハードル』(※10代)


☆『コミックハードル 1〜(続刊)』(※小学生、受験生、将来、クラスメート、同級生、万引き、友情、裏切り、ストレス、大人、誤解)
著者名:湖東美朋(著)
青木和雄(原著)
吉富多美(原著)
出版社:金の星社
★★★
出版年:2008.09
ISBN :9784323071268

“いつになれば
 光のなかに飛び立てるんだろう――”


 一昔前のベストセラーのコミック版。

 受験のストレスから起こる小学生の心情ってか
 つらいんだよっていうメッセージ性から発した事件が
 もっと大きな悲劇につながっていて……みたいな感じ。

 万引きそれから起こる犯人探しとか、
 なんかいやなことばかり続くんだよなー。
 たぶん最後はハッピーエンドになると思うんだけど、
 プロローグとなっている1巻は気分が悪かったです。

 ま、人間というのは苦しみがあって
 強い心を築ける生き物ですけどね。
posted by 未衣名 at 21:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年09月10日

☆『ギャル男THE爆誕!』(※オタク⇔ギャル男)


☆『ギャル男THE爆誕! 1〜(続刊)』(※アキバ系、アニメオタク、イベント、コスプレ、中学生、渋谷、不敗神話)
著者名:中邑天
出版社:講談社
ライバル
★★★★
出版年:2008.09
ISBN :9784063800104

“助けることがいちばん大事なんだ!!”

 アニメオタクのめぐる(中二)。
 自分が好きなアニメ「ファイナル・オデッセイ」の主人公・ヨシュアにコス。
 それが渋谷で伝説のギャル男となり、
 勘違いされながらどんどんその存在が膨らんでいくというもの。
 好きな女の子・高吉さや(アニメのヒロイン・サナ似)に絡んでいく渋谷の王子たちを倒していきます。

 普段は弱いのにねー。

 ヨシュアになったときの姿がかっこいいです。
 なんだ、このギャップは。
 そこがいいよねーと思います。

******
※リアルでの弱男変身系漫画

☆『デトロイト・メタル・シティ
 ごぼう男⇔悪魔系デスメタルバンド
☆『バリハケン
 オタク⇔番長
posted by 未衣名 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年09月09日

★『吉野北高校図書委員会』(※10代)


★『吉野北高校図書委員会』(※高校生、図書委員会、片想い、両想い、図書室、仲間、不登校、先輩、後輩、告白)
著者名:山本渚
出版社:メディアファクトリー
ダ・ヴィンチ文庫
第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞
★★★☆
出版年:2008.08
ISBN :9784840124133

“俺、実はかずに話がある”

 登場人物たちが所属する図書委員会での青春を描いたものです。
 主に恋愛系を。

 片想い中の男子・大地に好きな人がいると告げられたかずら。
 かずらを好きで告白した藤枝。
 大地の彼女・あゆみ

 視点をそれぞれ変えて描かれてます。
 切ない話ではありますが、愛憎劇ではないのでそこは純粋できれいなもの。
 恋愛コミックにもこういう構図はよくあるけれど、
 好きって告白してもその相手の心は別の人に向けられているっていうのが哀しいよなあと思います。


 どうでもいい話、エヴァネタに噴きました。
『ノルウェーの森』はちょっとだけなのに、
 エヴァは4ページも語るんだ……と。
 語っていいのかよ。
 作者の生年月日見たら、なるほどにエヴァ世代。
 最近リメイクもされてるしね。
『きーちゃん先生の事情』の2巻とか、微妙にエヴァ熱復活してくる気がします。
 ちなみにわたしはアスカ派です(笑)。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年08月25日

●『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(※趣味)


●『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(※兄妹、家族、秘密、部屋、ゲーム、アニメ、妹、ネット、オフ会、メイド喫茶、中学生、高校生、ハンドルネーム、幼馴染み、仲間、オタク、ゴスロリ)
著者名:伏見つかさ(著)
出版社:アスキー・メディアワークス
電撃文庫
★★★★
出版年:2008.08
ISBN :9784048671804

“……人生相談があるの”

 これはけっこうおもしろかった。

 イマドキの中学生の妹を持つ俺。
 口を聞くことさえほとんどなく見下されてばかりの自分。
 ところがある日、妹・桐乃から人生相談をされて……。


 何についての相談なのかをいったらおもしろくなくなると思うのでここまで。
 上記キーワードと、帯で推薦している乃木坂さんからその内容を察してください。
 
 なんというか、桐乃には到底およびませんが自分も彼女と好みが似ているのでちょっと共感。
 オフ会のあたりはちょっと面白みにかけたけど、
 全体的にはオッケー。

 人間、趣味に関してはもうどうしようもないよ。
 好きになったらもっと好きになるしかないんだって。

 おもしろさは個人の趣味にかなり偏ると思うので妹やロリ好きに薦めとく。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年08月04日

☆『美しいこと』(※10代)


☆『美しいこと』(※転入生、電車、エスパー、超能力少年、盲目、出会い、子ども、主婦、高校生、同級生、罪、力、犯罪)
著者名:橋本みつる
出版社:新書館
Wings
★★★☆
出版年:2008.07
ISBN :9784403619052

“時々思うことがある。
 ニブイ奴ら全員死ねばいいのにと”


 斬新ってか、ちょっとだけ衝撃的だった。

 みんなが美しいと思うもの(桜とか紅葉とか)が嫌いな主人公・義家みなこ。
 転校生で昔超能力少年だった夜居。
 彼は偽善とか好みを越えた絶対的な美しいものを知っているという。

 誰が見ても文句が言えないようなすごく綺麗なものがあればいいのに……。

 そんな義家の願いを叶えるかのように夜居はそれを見せてくれようとするのだが、
 彼は盲学校の前で見知らぬ女の子を拉致。
 そして彼女に犯罪者のような行動をとるのだった……。

 
 ここからの行動が超能力少年の力が発揮する部分。
 一方で、やっぱ犯罪だよなあっていうか、
 少々強引するところがなんとも。
 だけど、この犯罪性やいけないことという
 やったあとの罪悪感がまたそれを美しくしているのかなあと思う。

 わたしもそれを見てみたい。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年07月02日

★『パークチルドレン』(※10代)


★『パークチルドレン』(※居場所、青春、遊園地、警備、子ども、夜、異世界、仲間、恋、クラスメート、同級生、事故、過去、新聞記事、傷、母親、父親、妊娠、兄弟、離婚、閉鎖、先生、星、月、名前、生きる、命、運命、ルール、孤独、川)
著者名:石野文香
出版社:小学館
第8回小学館文庫小説賞
★★★★☆
出版年:2007.10
ISBN :9784093861915

“家があるのにそこに居場所がない。
 だからここに集まるの。
 ここに、あなたの場所があるわ”


 最近読んだ小説の中では一番ピュアでそれこそ<青春っ!>と呼べるものだった。

 なんだろ。
 自分もそういう月の裏側みたいなもんがあるからだと思う。
 だからこそ共感する部分があったのだと思う。

 居場所・楽園ってなんだろなっていう物語です。

 主人公・水香は両親の離婚があったり学校に居場所のない女の子。
 ある日忍び込んだ遊園地(閉鎖されている)で同級生の女の子・千夏と出会います。
 しかしクラスメートといってもまともに言葉を交わしたのはこの日が初めて。
 水香はパークチルドレンの仲間に入り、
 1つ上の直澄や遊園地に住むキョージュに知り合う。

 生き方の話だったり、命の話だったり、見えない鎖とか運命みたいな話だったり。
 ストーリーが進行していくにつれいろんなことに理由が付けられていく。
 それが見事だった。

 プラス、
<なんで自殺しちゃいけないの?>っていう答えに説得力のある本。



 妊娠のやつはちょっと飛躍しすぎで「えっ?」って思うけど、
 それでも全体的には○。


 紹介してくれたkokiさんありがとうございました。
 やっと読了です。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(2) | TrackBack(1) | 10代・若者

2008年06月27日

★『少女怪談』(※少年少女)


★『少女怪談』(★10代、家族、家庭問題、先輩、女の子、犬、中学生、スクーター、生霊、従姉、傘、母子家庭)
著者名:藤野千夜
出版社:文藝春秋
文学界ほか
★★★
出版年:2008.06
ISBN :9784163270005

“私は悪くない。
 悪くない。
 悪くない。”



ルート225』『中等部超能力戦争』の作者最新作。

 コミック絵の書影、あれは大きな帯になってます。
 まあ、帯を剥がしてもかわいい女の子はいますが。
 文藝春秋ってこういうのも出すんですねー。
 ポプラ社とか講談社だとか思ったよ。

 4つの物語が入った短編集です。
 個人的には、<少女怪談>といえるのは第一話くらいかなーと思う。
 2話は主人公男の子だし。
 まあ、相手の女の子が生霊だから少女怪談から外れてはいないが。

 1話は、盗んだ側と盗まれた側の描写が入れ替わりに入っていて、
 そこが楽しめた。
 それぞれに大切な理由があるって好き。


 この本はホラーっていうよりはティーン世代の恐ろしさかな。
 何も知らないところっていうか小悪魔っていうか何でも許されるっていうか。
 よくわからんけど。

 3話の傘の話は少々えろかった。
 だけど、これが<らしい>っていうか、そういうもんだと思った。
 しっかし、それってどういう傘かと思う。
 わたしは発想できない。

 んで4話のこと。
 ラノベをそのアイスクリームみたいに思えるってなんかすごいなーと。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年06月25日

☆『百舌谷さん逆上する』(※小学生活)


☆『百舌谷さん逆上する 1〜(続刊)』(※ツンデレ、転入生、遺伝、障害、両親、クラスメート、同級生、デート、告白、先生、下僕、事件)
著者名:篠房六郎
出版社:講談社
アフタヌーン
★★★☆
出版年:2008.06
ISBN :9784063145120

“だったら何でお父様とお母様は私なんかを産んだりしたの?
 私にツンデレが遺伝するって絶対分かってた事なのに”


 ツンデレマンガです。
 
 転入生紹介シーンから、担任の先生に「ツンデレです」って紹介されちゃってるところからもう笑えました。
 すんごいですね。
 でもこのマンガで使われているツンデレっていうのは、
 そういう障害や病気のこと。

 とはいうものの、やっぱりツンデレはツンデレで、
 普段はツンツン。好きな男の子と二人っきりになるとデレみたいなことになってます。
 ツンデレ属性をうまく扱ったセリフやストーリーになってます。

 竜田パートも樺島パートもどっちもツボでした。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年06月22日

☆「堀さんと宮村くん」(※青春)


☆「堀さんと宮村くん 全140話(番外編込み183話)」(※高校生、同級生、10代、高校生活、秘密、友だち、孤独、日常、家族、姉弟、両親、母親、父親、ケーキ屋、刺青、タトゥー、ピアス、恋、嫉妬、告白、コンプレックス、大切なもの、過去、いじめ、冬服、夏服、彼女、彼氏、後輩、同中、親公認、夢、生徒会、ストーリー四コマ、名前、卒業)
著者名:HERO
(読解アヘン)
Webコミック
個人サイト
★★★★★

“境界線をなくすこと、
 こわかったんだ。
 本当は すごくこわかったんだよ、堀さん。
 
 俺の日常を壊してくれてありがとう。”


 最近の更新が遅れているのはこれを読んでいたため。
 バカップルぶりにニヤニヤが止まらなかったo(*≧▽≦*)o
 なんでこんなにラブラブなんだ(笑)
 いや、この2人に限らずいろんなところに笑いの元があるんだよ。

 Webマンガに非常におもしろいのがありましたのでご紹介。
「堀さんと宮村くん」略して「堀宮」。
 一般の方の作品ですが、これはマジでオススメ。
 mixiにも1000人を越えるコミュがあったので広くファンがいるかと。


 学校ではきれいな格好をしているのに家ではダサダサの堀さん。
 学校ではダサいがプライベートではかっこ良くしている宮村くん。
 どこか似ている二人を中心とした青春ストーリー。

 こういう高校生活を送りたかったとか、
 こういう関係っていいよねー♪
 っていう憧れがつまりまくりで、
 どツボに嵌ってしまいました。

 好きキャラは☆宮村☆。
 ピアスや刺青でおっけーですよ。
 暗くておっけーですよ。
 そこが彼のいいところなんですよ。

 もう100話のあのシーンが最っ高で、
 その前にも32話とか堀さんのために……っていうシーンとか、
 すべてが。

 堀家も好き。
 親公認ってめっさいいじゃん!!
 京介さんの性格も面白くて、こんな父がいると毎日が飽きないんだろうなあと思います。

 宮村を受け入れてくれる周りの友だちも良いよねー。
 石川くんも好きだ。
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2008年06月16日

★『月が100回沈めば』(※アルバイト)


★『月が100回沈めば』(※高校生、調査会社、個室、規則、仲間、知り合い、失踪、女子高生、渋谷、謎解き、ミステリ、探偵、計算、過去、思い出、家族、父親、映画、探偵小説、バイク、連続行方不明事件、犯罪、事件、月、嘘、普通、名前、関係)
著者名:式田ティエン
出版社:宝島社
単行本(06/6)
宝島社文庫
★★★★
出版年:2008.06
ISBN :9784796663298

“探偵は世界に意味を与えるのが仕事よ”

 少年少女×渋谷×特殊アルバイト×探偵×事件。

 ひねくれ者や生き方や人生に悩む10代に良いのではないかと。
 
 普通って何? っていう話です。

 高校生のコースケは、<サンプル>という調査会社のアンケートに答えるアルバイトをしている。
 規則はサンプル同士は知り合ってはならないとか話しちゃいけないとか規則がある。

 でもコースケはサンプルの一人・佐藤アツシと知り合っていた。
 その後アツシは行方不明に。
 周りでは中学生の連続行方不明事件が起きており、
 アツシも背が低いことが理由で巻き込まれた可能性も……。
 コースケは同じくサンプルの女の子・弓にルール違反を承知で話しかけ、
 以後共に事件を追っていく。
 
 良い青春小説。

 質問とその答えとか、嘘とか、普通って何とか、
 各所に散らばっているウンチクとか、仲間とか関係とか、
 今一番大切なこととかこれからのこととか。

 いろいろと考えさせられた本だった。

******
特殊アルバイト

↑ブログ内リンクです。
あとは『赤×ピンク』も添えとく。
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2008年06月13日

■『復讐プランナー』(※いじめ)


■『復讐プランナー』(※チーム、仕返し、復讐、両親、母親、父親、交通事故、離婚、同級生、かつあげ、脅し、屋上、仲間、姉、妹、先輩)
著者名:あさのあつこ
出版社:河出書房新社
14歳の世渡り術
★★★☆
出版年:2008.06
ISBN :9784309616490

“おまえたち、あいつらに復讐したいんだろ。
 ちがうか?”


 イジメにあったらどうすればいいのか。

 それの一つの対処方法っていうかが描かれてます。
 14歳の世渡り術シリーズの1つ。
 
 大雑把に言うと、いじめられている二人が、
 一人の先輩に出会いいじめの対処法というかを教えられるというもの。
 それが<復讐ノート>というもので、
 それが復讐プランナーというものに形を変えていく感じかな。

 仲間を作ったり秘密組織めいた存在。
 何が寂しさを救うのか。
 何が独りを救うのか。
 何が心を救うのか。

 少しでも心を和らげるコツ、
 ストレスのはけ口。

 1つの小説で書かれています。
 後半は解説みたいなもの。

 いじめはなくなりはしないけど、あくまで1つのという意味で。
 復讐プランナーって楽しいんじゃないですか?
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2008年06月09日

★『戸村飯店青春100連発』(※進路)


★『戸村飯店青春100連発』(※兄弟、実家、中華料理店、アルバイト、カフェ、両親、父親、包丁、高校生、専門学校、小説家志望、友だち、同級生、恋、彼女、年上、大阪、上京、料理、手紙)
著者名:瀬尾まいこ
出版社:理論社
Re-bornほか
★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784652079249

“学びたいことなんて、あるやつの方が少ないって。
 大学生の六十二パーセントはやりたいことがないらしいで”


 実家が中華料理店という2人の兄弟ヘイスケとコウスケ。
 性格の違う2人、それぞれの視点から今と将来のことが語られてます。

 兄のヘイスケは高校卒業後、専門学校へ通うため上京。
 ところが1年も経たないうちに辞めてしまい、アルバイトだけの生活になる。

 一方地元大阪で高校生をやっているコウスケ。
 進路希望を求められる中、実家の戸村飯店を継ごうとするが、
 三者面談で親父に殴られる。

 就職できなくとも、実家があるじゃないかというある種の逃げ場、
 そしてある種親孝行という居場所。
 二人の選択は――。


 出版が理論社なので、一応分類するとヤングアダルトになるのかな。
 進路について悩んだり悩むことなく突っ走ったり、
 進路を決める前の10代に読んでほしい本。
 自分はもうこういう選択することが終ったしまったので、
 昔を懐かしみながら読んでました。
 いっぱい悩むのがいいと思います。
 あと、とにかく時間をかけたほうがいいと思います。
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2008年04月09日

☆『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(※高校生)


☆『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(※駐在、おまわり、警官、警察、いたずら、取り締まり、スピード違反、妨害、処分、逮捕、公務、妹、嘘、停学、仲間、友だち、花火、入院、恋)
著者名:オオイシヒロト
ママチャリ(原著)
出版社:小学館
ブログ小説
映画化
ヤングサンデー
★★★☆
出版年:2008.04
ISBN :9784091513397

“もう一度言います。
 これは、高2のぼくたちと駐在さんとの、
 2年にもわたる長い長い戦いの物語です”


 ワルガキとそれを取り締まる駐在さんとの知恵比べというかの
 いたずら、わるさのやりあいというか。
 
 ブログ小説らしい。未読なのでわかりませんが。
 今月の初めには映画も公開。
 この漫画では中途半端に終わっているので、
(続くと書いてありながら完結)
 いったいラストはどうなるのだろうというのが気になってしょうがない。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年04月06日

☆『オール1の落ちこぼれ、教師になる』(※若者)


☆『オール1の落ちこぼれ、教師になる 1〜(続刊)』(※家庭事情、いじめ、過去、先生、成績、問題児、補習、赤点、テスト、両親、仕事、貧乏、苦しい生活)
著者名:宮本延春(原著)
清水洋三(画)
出版社:角川書店
コミックチャージ
★★★★☆
出版年:2008.04
ISBN :9784047250246

“簡単ではなかったな。
 少なくとも……”


 音楽と技術(家庭科)以外の成績がすべて1だった生徒。
 その彼の今の職業は高校の先生。
 九九もロクにいえなかった人がどうして先生になれたのか。
 ノンフィクション(実話)『オール1の落ちこぼれ、教師になる』のコミック版です。

 話の流れとしては、
 落ちこぼれ生徒に授業している宮本先生が、
 自分もダメな生徒だったことを告白していくという感じ。

 この内容がすごいってのなんの。
 想像を絶するというかね、ありえないというか信じられない。
 貧乏話として有名な本として『ホームレス中学生』がある。
 ダンボールを食べて飢えを凌いだというのが有名なエピソードだけど、
 これも衝撃的だったな。
 人間追い詰められていくと本当になんでもやっちゃうんだなあというか。

 その貧乏エピソードだけじゃないんだけど、
 ホント、どうしてそんなに勉強ができないのに先生になれたのか
 不思議で不思議でたまらない。
 勉強できない生徒が東大目指す『ドラゴン桜』より無理だろと思う。

 とりあえず、これ読めばいかに自分が幸せかっていうのを身にしみると思う。
 当たり前の日常に感謝しなければいけない。

 宮本先生の履歴も知りたいけれど、
 それを聞いている生徒の現状も伏線だらけなので続きが気になります
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年03月24日

■『渋谷ビター・エンジェルズ』(※10代)


■『渋谷ビター・エンジェルズ』(※天界→人間界、天国、若者、渋谷、悩み、家庭問題、母親、恋、秘密、彼、ダイエット、妄想、夢、現実、魂、人生、前世、過去、少年少女)
著者名:横森理香
出版社:理論社
ミステリーYA!
★★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784652086230

“オレたちはね、渋谷に来る少女達たちを見守っているんだよ。
 そんで少女が大人になりかけたときだけ、リンクすることになっているんだ”


 今まで読んできたミステリーYA!レーベルで一番よかった。
 天使は出てきますが、ミステリというより普通の青春小説。

 渋谷の迷える子羊の元に本物の天使が現われ、ちょっとだけ手助けをするというもの。
 でもその天使はちょっと変わっているというかかなりの変人といいますかで、
 逆にそこがこの本の魅力だったりする。
 変人だからこそ、といいますか。
 天使萌え(笑)

 連作短編です。

 お気に入りは意外にも一話目の「このオッサン、誰!?」だったりするけれど、
 最終話の全員集合の会話も好きだし、3話目の悩める彼女の話も好きだったりする。

 3話目はある意味特別だよなあ。
 インパクト的にはこれが一番。
 自分は無関心ですが、こういうことって誰も教えてくれないし、まじめな話なんてしないと思うし、だからこそまじめに読めるというか。


 悩み多き10代、20代に効くよい本だと思います。

******
■『カラフル
 変人天使好きな方へ。
◇「すばらしきこのせかい
 渋谷好きな方へ
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2008年03月23日

☆『ネムルバカ』(※夢)


☆『ネムルバカ』(※大学生、寮、先輩、後輩、バンド、ボーカル、曲、引き抜き、レコード会社、メジャー、インディーズ、恋、バイト、CD、才能)
著者名:石黒正数
出版社:徳間書店
RYU
★★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784199500756

“本当のところ先輩も自分の中ではわかってるんでしょ……
 自分の音楽のレベルとか
 どこまで通用してどこで限界が来てるか、とか。
 目標に達するまでのカベの厚さもカベを掘りきれるかどうかも”


 これは心が痛い、痛い。
 なんか自分に重なるよ。

 夢を追う大学生たちの話。
 
 やりたいことがある人、
 やりたいことのない人、
 実行する人、しない人、
 才能がある人、ない人、
 伸びる人伸びない人、自己満足で終わる人……。

 狭き門のその先。
 夢を追うとは、叶えることとはどういうことなのか。

 先輩と後輩のやりとりが絶妙すぎてめっさウケました。
 ここが石黒作品の魅力だよね。
 二人の関係が好きだ。
 
 あと、どうでもいい話、萌えナビも好き。
 ほしい(笑)。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年03月22日

■『夏の階段』(※10代)


■『夏の階段』(※高校生、クラスメート、恋、階段、片想い、名前、音楽、家庭事情、不安、電車、夏休み、妹、ひきこもり、双子、屋上)
著者名:梨屋アリエ
出版社:ポプラ社
ピュアフル文庫アンソロジー
★★★★
出版年:2008.03
ISBN :9784591102756

“好きだからこそ、線を引く。
 嫌いにならないよう、嫌われないよう、線を引く。”


 ピュアフル文庫に収録されていた短編を集めたもの。
 同じ高校に通うクラスメートの連作短編集になってます。

 それぞれが向かう視線ってのがたまりません。
 マンガとかアニメとかラノベとかそういうの好きなわたしから見るとどうも

 これはオタク向けに描かれているのではないか??

 とか思ってしまいます。
 要するに、萌えたということです。
 いやな眼になってしまったものだ(笑)。
 
 二人のタマキらぶ。
 というか、主人公ら全員ラブ。
 こういう青春はピュアでいいよ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 10代・若者

2008年03月12日

☆『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(※転校生)


☆『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上下』(※10代、中学生、学校、クラスメート、同級生、不思議少女、兄、父親、ひきこもり、虐待、人魚、田舎、自衛隊、過去、死、障害者、アーティスト、山、犬、現実)
著者名:桜庭一樹(原著)
杉基イクラ(画)
出版社:富士見書房
ドラゴンエイジ
★★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784048541718

“欲しいのは<実弾>。
 現実を生き抜くための術”


 ラノベと一般文芸で出ている小説のコミック版。

 原作も痛かったがこれも非常に哀しくて辛い現実が描かれた作品。
 途中からずーと寒気が止まらなかった。
 読了後は胃が痛くて痛くてたまらなかった。
 わたしも藻屑のような過去があるからかもしれない。

 ここはあえてストーリーを語らないほうがいいのかな。

>答えられたらヤバイクイズ
 わたしは正常でしたが、
 答えを聞いたら納得。
 

 
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2008年03月07日

◆「ヘチマと僕と、そしてハヤ」(※転校生)


◆「ヘチマと僕と、そしてハヤ」(※小学生、男の子、女の子、日常生活、好きな子、ヘチマ、栽培、告白、友だち、同級生)
著者名:三船恭太郎
出版社:小学館
←「12歳の文学第2集」収録作品
大賞受賞
★★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784092897120

“後のことのために、今をムダにするのかよ。
 昨日の続きが今日で、今日の続きが明日じゃないよ。
 だから、今なんだよ”


 すげーいい話。
 小学生が書いたなんて信じられない。
 大人が描いたのかと思ったほど。

 小学生を対象にした小説大賞受賞作品集『12歳の文学 第二集』収録作品。
 大賞受賞作で、小学5年生の作品。
 ものすごいレベルの高さに驚きました。
 審査員の褒め言葉は嘘じゃなかった。

 マジ泣きしたからね、わたし。

 小学生に泣かされるなんて前代未聞。
 本にして37ページ。
 月100冊は本を読むのでいろいろと免疫がついてるはずなのになあ……。

 すげー会話がいきいきしてるの。
 本当に小学校にいるみたい。
 リアルで、ここら辺が本当に小学生が描いたんだなあって思う。
 でもその描写が巧すぎて大人かと思ったのがまたなんともいえなくて。

 で、一つ気になったのは下ネタの内容(笑)
<千の紙になって>は下品というだけで小学生だなあってスルーできるのですが、
 おじいさんのやつ、あれ完璧にやベーだろと思う。
 小学生だから許されるネタであって、これが中学生が書いたとなるともうアウトだと思います。
 まあ、表現の自由ってのがあるので好きに書いてもらっていいんですけど。
 っていうか、それが健康な男子児童ってもんでしょうか。
 わたしにはわからん。

↓他作品で気になったもの
>「蒼い瞳」林慧子 あさのあつこ賞
 これも巧いと思った。
 人魚に会うことを願い、スイミングスクールに通う女の子の話。
 ただ、最後はきれいすぎるかなー。

>「八十四円のライター」木下真一 よゐこ賞
 小学生の犯罪を扱ったダーク調なもの。
 ラストのオチは素敵だが、現実的にはありえないよなと思う。
 
>扉&ラストの詩
 昨年の大賞受賞者さん作らしい。
 どこかのコピーライターが描いたのかと思った(笑)
 上手いということです。

******
◆『12歳の文学 第一集

三島由紀夫レベル?12歳の文学賞
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2008年03月04日

★『個室のヒミツ』(※若者)


★『個室のヒミツ』(※ネット喫茶、ネットカフェ、個室、男女、カップル、彼氏、彼女、キャバ嬢、出張ホスト、元カノ、田舎、状況、家出、ファン、就活、アーティスト、音楽、盗難、灯油、チャット、ライブ、お金、不安)
著者名:内藤みか
出版社:河出書房新社
Timebook Town
原題「ナイトパック」
★★★★☆
出版年:2008.01
ISBN :9784309018508

“世界中が、
 おまえなんか、いらないよ
 と、拒んでいるような気がする”


 初めて携帯小説というものを読んだ。
「恋空」や「クローズド・ノート」とか、初期でいうと「Deep Love」とか、わたしは携帯小説はマンガでしか読んだことがない。
 日本の小説が横書きだなんてありえないから。
 別に『パーフェクト・ワールド』や『医学のたまご』みたいに
 英語が必要な本は別にいいけど、
 それ以外で横文字なんて小説じゃないから読まんぞと思ってました。
 それに、自分には無縁のピチピチの恋愛モノだろ感があったので。

 でも、ちょっとおもしろいらしいというのでメディアミックスされていないこれに手を出してみたのですよ。
 そしたら予想外に面白かった!
 ピンク色の恋愛込みではあるのですがね、ぐいぐい引き込まれちゃったのですよ。

 主人公たちと同じ年代だからかな。
 それもあると思うのだけど、小説の創りが巧妙というか巧みというか、すごい。
 連作短編風なんだけど、実は1つの長編だったみたいな。

 何かと話題のネット喫茶が舞台ってのもいいじゃないですか。
 その個室で主人公たちはネットしたりしてる。
 一枚の薄い壁を隔てているわけですが、
 彼らは元彼とか元カノとか同級生とか、なんらかの関係を持つ。

 6人の男女がそれぞれ主人公として、
 また、誰かの物語の脇役として出てきます。
 誰もが主人公になれる素材を持っているといういい方はおかしいのですが、
 みんながみんな主人公。
 ホントに。

 隔離された彼らの行動が1つに繋がったときの感動といったら!
 切なくてハッピーとはこのことでしたか!
 大事なのは人との繋がりだよね。
 これはオススメ。
 
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2008年03月03日

☆『携帯寓話』(※携帯電話)


☆『携帯寓話』(※高校生、男女、少年少女、恋人、彼氏彼女、告白、メール、電話、繋がり)
著者名:久米田夏緒
出版社:一迅社
ゼロサム
★★★
出版年:2008.02
ISBN :9784758053365

“別れる時も残ったのは文章だけ。
 あたしに足りないものはなに?”


 携帯電話を使った短編集。
 
 若者の必需品である携帯。
 いまや携帯電話がなければ人との繋がりも脅かしてしまうもの。

 普通の日常生活を描いたものもあれば、
 近未来的な話もあり。

 絵はきれいだしストーリーもいいです。
 ただこのわたしの感想が淡白になってるのは、
 自分があまり携帯電話が好きではないからってだけです。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年02月24日

☆『友達ごっこ』(※仲良し3人組)


☆『友達ごっこ 1〜(続刊)』(※高校生、クラスメート、同級生、いじめ、ハブ、携帯電話、ネット、過去)
著者名:竹内文香
出版社:集英社
マーガレット
★★★☆
出版年:2008.02
ISBN :9784088462653

“……なんだろう。
 胸がざわざわする”


 ある日突然ハブられてしまう(仲間はずれにされてしまう)女の子の話。

 いわゆるいじめマンガ。
 あーあ、心が痛いなあ。
 こういうのは苦手なんだよ。

 携帯からのWEB・ネットを使ったいじめ。
 見えない犯人。
 でも、犯人は仲の良い友だちっぽいという心の痛さ。

 友人の裏切りが腹立たしくて心がスッキリしない。
 ただ、こういうのがリアルな現実問題なのだと思う。
 その点においてよく描かれてます。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年02月15日

☆『ワールズ・エンド』(※女友だち)


☆『ワールズ・エンド』(※高校生、同級生、クラスメート、気持ち、ハブ、屋上、食事、男友だち、携帯、メール、弟、家庭環境、孤独、異質)
著者名:斎木久美子
出版社:集英社
クッキー
★★★☆
出版年:2008.02
ISBN :9784088568034

“あの頃の私達は完ペキで、
 世界の全ては敵ですらなかった”


<斉木久美子作品史上、最高傑作!> らしいです。
(↑帯より)
 
 個人的にはそこまで思うことはないのですが、
 悪くはないです。
 短いけれど、同時収録の「スウィート・チャイルド」の方が好きだったりします。

 普通の女の子沙織と、特別な女の子絵真の友情というか。
 マンガをいっぱい読んでいる人が読むといけない想像をしてしまうかもしれませんが、
 あくまでそういう関係じゃないからというのが、
 彼女らの本来の関係なんじゃないかなと思う。
 大切に想える人がいるだけでも、幸せだと感じます。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年01月30日

☆『傷』(※心の痛み)


☆『傷』(※心の傷、特殊能力、力、家庭環境、家族、虐待、家庭暴力、火事、過去、小学生、学校、特殊学級、いじめ、友だち、アザ、怪我、独り、孤独)
著者名:乙一(原著)
清原紘(画)
出版社:角川書店
ビーンズエース
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784047150201

“オレは祈った。
 誰も傷つかないそんな世界が
 早くやってくればいい――……”


 思ったよりというか、かなりよかった。
 
 というのは、自分も過去に同じようなものがあるからかもしれない。
 
 父親の暴力。そして母親の失踪。
 そんな家庭環境が周りにもれ、特殊学級に入れられてしまった主人公・ケイゴ。
 問題のある生徒ばかりが集められた学級で、
 新しく入ってきたアサトと彼は仲良くなる。

 アサトは、不思議な力を持っている。
 人の傷を、自分の体に移動することが出来るの。
 
 これが何を意味するのかっていう話なんだけど、
 非常に奥深い。

 けっしてハッピーになれる物語ではないのだけど、
 哀しみから学ぶことっていっぱいあると思うのです。
 痛みを知ることで幸せを感じられるのだと思う。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年01月07日

■『僕はここにいる』(※10代)


■『僕はここにいる』(※ファンタジー、ガールミーツボーイ、不思議世界、恋、不思議な人、雰囲気、悲しみ、家族、引越し、母親、老人、色、葬式、中学生、友だち、ビン、先生、色、青春、猫、復讐、人形、境界)
著者名:飯田雪子
出版社:講談社
講談社X文庫
ホワイトハート
再販
★★★★
出版年:2007.12
ISBN :9784062865081

“だったら翠くんは、一体何?
 普通の人間じゃないってこと?
 人間じゃないとしたら、何なの?”


 これは稀にみる傑作なのではないでしょうか。

 12年前の作品の復刻版。
 なぜホワイトハートなのにコミック絵じゃないのかという不思議さから手に取ってみたわけですが、なるほどな内容。
 だったら講談社文庫からだせよという気もしなくもないですが。

 ミステリアスな少年はご想像におまかせの方がいいですね。
 それに、ティーンノベルというか児童書な雰囲気だし。

 非現実世界も含みますが、10代の恋や家庭の話、過去の話……。
 強い心に弱い心。
 ヤングアダルトな内容がたくさん盛り込まれており、
 かつ、古いようで新鮮なファンタジーではないかと思う。
 何気にジブリ系?

 引越ししたことで新しく入った中学校。
 人間関係がうまくいかない主人公の涼香。
 クラスで浮いているがはっきりとした意志を持つ名村麻子。
 ヒステリックになりつつある母親。
 崩れていく家庭。
 
 そこで出てくるのが不思議な少年と不思議な老人。
 誰にでも見えるわけではない彼らの正体、そして彼らが行っていることとは。
 生き方のヒントになりそうな本。

 彼らとの出会いによる成長物語なのですが、
 異例だと思うのが別れかなと思う。
 これ以上いうとネタバレになり楽しみを奪ってしまうので語りません。

 プッシュ作品。
 ぜひ。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2008年01月07日

●『ポイポイポイ』(※青春)


●『ポイポイポイ』(※中学生、金魚すくい、父親、幼馴染み、後輩、許婚、病、命、自由、過去、ホームレス、言い伝え、伝説、罪、償い、寿命、夢)
著者名:桑島由一
出版社:集英社
スーパーダッシュ文庫
★★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784086303866

“この世から消えてしまっても特に困らない俺が、
 今こうして生きている意味なんて、あるのだろうか”


 けっこう面白い青春モノなんだけど、
 これがどうしてラノベレーベルで実写表紙なのかが意味不明。
 コミック絵にしてほしかった……。
 読んでても、コミック絵しか想像できないんですよ。
 実写はありえん。

 さて中身ですが。
 そこはオッケーです。
 主人公の寅次は、ある日自分の命がこの夏限りってことを知るのです。
 さらに幼馴染みの桜に許婚がいることも発覚。
 桜の自由を取り戻すため、結婚相手に自分の大嫌いな金魚すくい対決を挑みます。

 限りある命というタイムリミット設定と、
 自分が金魚嫌いになった過去というかこれは父親の話になるのだけど、
 ここらが深いなあと思った。

 ラストはよかったといえばよかったけど、
 個人的にはそのままであってほしかったな。
 変なこというけどちょっと拍子抜けした。 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年12月18日

★『ブラック・ジャック・キッド』(※10代)


★『ブラック・ジャック・キッド』(※回想、大人、子ども、家族、父、母、離別、離婚、引越し、家庭、転校、小学生、幽霊、図書館、ブラックジャック、ピノコ、あだ名、友だち、マンガ、脚本、演劇、台本、小説、いじめ、学芸会、夢、児童館、クリスマス、弟)
著者名:久保寺健彦
出版社:新潮社
第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作
★★★★☆
出版年:2007.11
ISBN :9784103059714

“前にも言ったろ、命は絶対消えないって。
 一度生まれたものに出来るのは、形と、居場所を変えることだけだ”


 手塚治虫『ブラック・ジャック』一色な本。
 かなりのマニアじゃないとこのネタについていけないんじゃないかと。
 一般レベルの知識しかないわたしですが、
 マニアネタを除けば十分わかる内容で、これは良作。

 ただ、小学生同士のセックスシーンは過激ではないがやっぱり問題あるかもな感じではあります。
 しかし生々しい一方でえろく思わなかったのはこの方のすごさだと思う。
 なんとなくだけど、ブラックジャックに憧れる子どもだからね。
 
 主人公・織田和也はかなり特殊な小学生時代を送っていた。
 髪の毛や服装までブラックジャックの真似してたほどブラックジャックが好き。
 患者はどこだと動物の死骸探しまでしちゃう。
 そんな彼は、母親が去っていってしまったことをきっかけに転校。
 新しい学校では死神というあだ名をつけられいじめられてしまう。

 けっこう後半になるのだけど、児童館では少女マンガを愛する男の子・宮内くんと、小説家を目指すメガネっ娘・泉さんに出会い親友ができるという、
 青春小説であり、成長小説であり、
 かつファンタジー小説でもある。

 描かれているのはブラックジャックにのめりこみすぎた少年で、
 否定を受けても生涯愛し続けるみたいな感じ。
 ブラックジャックのような人生を歩んでるともいえるのかな。
 孤独になるけれど、一緒にいてくれる人ができるというか。

 和也はいわゆる<変人>。
 最近の世の中は変人を気味悪がる人が多いからね。
 事件起こすとかでさ。
 でもその背景には必ずなんらかの原因や事情があると思うんだよね。

 彼は、心のうちを知ると好感を持てる変人でもあると思う。
 それは、少なからずブラック・ジャックという空想の人物を、
 このわたしも愛しているからかもしれない。
 オタクの世界になるのかはわからないけれど。

 分からなかったのはラスト。
 誰と結婚したの?
 泉さんでいいの?? 別の女性にも取れる感じの描写なのであいまいすぎる。
 嫁がはっきりしないorz
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2007年12月16日

★『14歳』(※ひきこもり)


★『14歳』(※10代、中学生、家族、兄、母親、学校、不登校、悩み、自転車、部屋、絵、友だち、祖母、お笑い、生きがい)
著者名:千原ジュニア
出版社:講談社
月刊カドカワほか
★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784062137997

“どうして僕はみんなと同じ場所に向かって歩けないんだろう。
 どうして僕はいつもみんなと違うところにたどり着いてしまうんだろう。”


 お笑い芸人の千原ジュニアの自伝的小説。
 自分の人生を小説にしたものです。

 可もなく不可もなく。

 ひきこもりの彼が部屋を出るまで。
 ちょっと変わった子。
 不登校とかひきこもりの生徒って何を考えてるのか分からないとか、
 あぶないとか危険とか、
 事件を起こしやすいっていうイメージがある。

 わたしもそんなイメージを持っている一人だ。
 しかし、学校は嫌いだったしわりとひきこもりだったし気持ちはわからなくはないから。
 子どもに必要なのは支えてくれる誰かだし、
 見捨てないでいてくれる誰かだし、
 それは中学生であろうが高校生だろうが二十歳すぎの大人だろうが、
 誰にだって当てはまると思う。

 どう生きていけば分からない子ども。
 何を目指せばいいのかわからない子ども。
 14歳の不安定さはぜひ一読。
 わかってくれとはいわないけど知っててほしいな。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年12月09日

☆『ココにいるよ!』(※孤独)


☆『ココにいるよ! 1〜(続刊)』(※中学生、独り、内気、存在感、教室、学校、ネット、ブログ、日記、憧れ、ひまわり、剣道、クラスの輪、クラスメート、友だち)
著者名:遠山えま
出版社:講談社
なかよし
★★★☆
出版年:2007.12
ISBN :9784063641714

“同じ一人なら、
 だれもいないところのほうが好きです。”


 いじめテーマの作品ではないけれど、それに近い部分があるのかもしれない。
 主人公は人に話しかけることが苦手な少女・ひかげ。
 存在感が全くない。
 周りは友だちグループが出来上がっており、入れないの。
 唯一の癒しはブログで書いてる日記にコメントくれる顔も知らない人。

 そんな彼女は、クラスで人気の男の子・日向に告白されるのです。
 暗いひかげを認めてくれる日向。
 ひかげのことをいつも見ていたんだそう。
 
 独りじゃない喜びを感じるわけですが、
 日向はみんなの憧れ。
 かっこいい男子ですから。
 それを貧弱な女の子と仲良くするわけだから周りが黙っているわけない。
 
 自分が強くならなきゃ変われない。
  
 さあ、次どうなる。

 実際もけっこういそうな女の子設定。
 だけど、リアルでは告白されることってないと思うんですよね。
 希望を与えるのが漫画だからこれはこれでいいんだけど。
 しかし、結局は自分が変わらなくちゃダメってトコは同じ。
 がんばれとわたしは応援するよ。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(6) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年10月17日

★『数学ガール』(※青春)


★『数学ガール』(※数学、高校生、先輩、後輩、謎解き、図書室、恋、三角関係、数式)
著者名:結城浩
出版社:ソフトバンククリエイティブ
★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784797341379

“いつか、<世界が素数二つだけなら>という
 おもしろい話をしてあげよう”


 オイラー(数学者)生誕300年記念出版本。
 そもそも「オイラーって誰?」っていう素人のわたしに読む権利があるのかが不明ですが、とりあえず読んでみました。
 ややラノべっちっくな、青春物語。
 萌えがあるのですよ。女の子に。
 ただし、ここには多くの数学が含まれていますな話。
 清涼院流水の『パーフェクトワールド』(←これは英語)より勉強量が多いです。

 小学生から大学生以上のレベルが含まれているとのことですが、高校レベル中盤で自分は意味不明な世界になりました。
 後半の数式はほとんど無視でしたのが哀しかったですね((+_+))
 作者が飛ばして読んでくださいと許可してくれたからストーリーだけ楽しみました。

 高校生で主人公の僕。
 クラスメートのミルカさん。
 そして、中学時代の後輩、テトラちゃん。

 数学を教える、教わるという関係なんだけど、
 それは最初1対1で行われていたんですよ。
 でもほかに教えている女の子がいると知った女の子が嫉妬。
 今度は3人での勉強会です。

 最後はこれで終わり?? と物足りない感が残りましたけど、まあこの終わりもいいんじゃないかと思います。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年10月07日

★『悦楽の園』(※10代)


★『悦楽の園』(※中学生、小学生、変人、異質、孤児、家庭問題、離婚、再婚、母親、父親、祖母、不思議系、少年、不良、茶髪、ピアス、いじめ、グループ、仲間、友だち、絵、画家、暴力、保護、発達障害、恋人、交通事故)
著者名:木地雅映子
出版社:ジャイブ
★★★★★
出版年:2007.10
ISBN :9784861764363

“革命家だった、と聞かされていた。
 あるいは、犯罪者だった、とも。”


 最高におもしろかった。
 これは間違いなく今年出版された本でベスト1に入りますね(個人的に)。
 最高傑作といえよう前作『氷の海のガレオン』から13年ぶりの新刊。
 こんなに筆力あるのになぜ書かないかが不思議なほど。
 これもそれと並ぶほど圧倒されました。

 普通って何? っていう話ですよ、要は。
 普通をあほらしいと思う人は必見です。

 定価1800円+税だったりするけど、児童向け。ヤングアダルト。
 一般書としての分類じゃないです。
 宗教ちっくな表紙ですけどそういう中身じゃない。
 危険なLOVEもちょい含みな中学生のお話です。

 主人公の相原真琴は13歳。くだらない学校に行き詰っているの。
 それを救ってくれたのが同じく変人の男の子・南くん。
 2人の関係がいいんだよね。
 複雑な家庭の事情ってやつをもっていてさ、似たもの同士というか。
 そういう共通点がある。
 
 三角関係として絡んでくるのが、不良と恐れられている染谷くんね。
 また彼もいい性格しててさー。
 真琴の寝込みを襲うシーンが好きだったりします(笑)。
 なぜかあったかいの。そんでむずがゆい。

 真琴の母親は15歳で自分を生む。
 おばあちゃんは16で子どもを、ひいばあちゃんは17で子どもをという家系。
 真琴は現在13歳。あと一年で妊娠すれば一族の新記録達成。
 っていうか、順番的にそうくるでしょうという、ある意味面白い時期。
 14で子ども生むって、すごいですよね。ホントだったら。

 でもね、恋人とかそういう関係じゃなくて、ただ一緒にいたいだけというか、<恋人>や<彼氏>という言葉で相手をくくらない。束縛しないというか、そういうやっぱり多くの人とは少しずれた考え方がまたいい。

 中学生や高校生の女子ってグループが大事じゃん。
 男もそうだけど、仲間がないと生死にかかわるというか、いじめに遭うんですよ。
 相手と考え方が違ったりさー、そういう理由でやるのって醜い。
 好きな人が友だちとダブったとか、そういう類の嫉妬も醜い。

<子ども社会>の現実。
 みんなと同じ色に染まること。
 みんなの輪から外れること。
 何が正しいのか。
 現実に何があるのか。

 読んだら止まらない。
 読み終えるのが惜しい。
 でも早く続きが読みたい。

 とは、まさにこのことですね。
 2000円くらい払っても全く問題ない。
 それくらいの価値がある。
 価値があるかどうかは読人しだいなのであれこれいえませんが。

 わたしの場合は、主人公が自分に似ててさ……。
 それだけじゃなく、彼女の生き方がおもしろいんですよね。
 特別に幸せな話じゃないんだけど、
 読んでいる自分はなぜか幸せの絶頂にいました。
 それはすばらしい本に出会えたからだと思います。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年09月27日

■『最強の天使』(※10代)


■『最強の天使』(※中学生、先輩、ラブレター、祖父、母、父、引越し、マンション、アマチュア無線、好きな人、告白、後輩、マラソン、美容室、エレベーター、過去、家出、写真館、同級生)
著者名:まはら三桃
出版社:講談社
★★★★
出版年:2007.06
ISBN :9784062140706

“おまえは天使だと思った。
 最強の家系に生まれた、最強の天使だ”


「最強の天使」とは、別に天使が出てくるファンタジーではなく中学生の恋心とか家庭事情を描いたヤングアダルト作品。
 危機に打ち勝ってきた人たちの末裔。その子どもという意味で「最強の天使」が使われてます。

 主人公は中学生の男の子・周一郎。
 同性の後輩・公平からは「好きです」の手紙。
 ずっと会っていない嫌われ者のクソジジイからは「会ってくれませんか」の手紙。
 これが物語の発端。

 一方で彼には好きな女の子・志帆がいて、いい関係が続いている。
 が、途中で避けられるように……。
 
 家庭問題、友達関係、そして女の子関係。
 中学生らしいストーリーに仕上がってます。
 恋愛部分もピュアでまさに理想ですね。
 
 んで、この本の主はそこじゃなくて周一郎とクソジジイとの関係。
 あと、家出した周一郎の父親(クソジジイの息子)の問題。
 絶縁状態からの関係修復なんだけど、これがまたすごいなあと思った。
 
 自分の祖父は周一郎の祖父よりタチの悪い頑固者でホントクソジジイで、あんなのとの関係の修復っていうのはありえないんですよ。
 でもさ、周一郎と彼の祖父はそれを成し遂げている。
 自分のことを踏まえてもありえないものが和解。
 すばらしすぎです。

 人間、<知る>ことが大事だと思った。
 話を直接聞いてみなくちゃわからんね。
 あと、血の力はすごい。繋がってるって素敵なことだなと思った。


 これ、実は『カラフルな闇』の続編といいますか姉妹本といいますか。
(『カラフルな闇』を読んでなくてもオッケー)
 クリシュー先輩という文字とあとがき読んでやっと思い出したよ。
 登場人物同じじゃん!

 やばい。
 わたしとしたことが、『カラフルな闇』を忘れてました(泣)。
 今手元にはないんですが、もう一度読み返さなくては!
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年09月09日

☆『イノセント・ワールド』(※10代)


☆『イノセント・ワールド 1〜(続刊)』(※青春、学校、教室、恋、恋愛、友だち、好きな人、告白、家族、家庭)
著者名:山田デイジー
出版社:講談社
なかよし
★★★☆
出版年:2007.09
ISBN :9784063641622

“あたしたちはいつも見えない未来に悩んでる。
 ひとりひとりがちがう悩みをかかえてすごしてる。
 この教室の中で”


 イノセント・ワールド。=罪の無い世界。
 誰もが絶対通る道。
 義務教育である学校。

 すんげー純粋です。
 過激なことは一切なし。さすがなかよし掲載漫画。
 ピュアすぎてピュアすぎて……。

 連作短編集です。
 キスに悩む女の子、両親の離婚に悩む女の子、友だちとお金の話、好きな男の子と自分のことに関して……。
 
 14歳の値段ってのが、けっこう好き。

 この作家さん、将来うんと伸びると思う。
 そう感じた1冊。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年08月13日

☆『クローバー』(※不良)


☆『クローバー 1〜(続刊)』(※喧嘩、友だち、仲間、幼馴染み、約束、バイク、無口、孤独)
著者名:平川哲弘
出版社:秋田書店
チャンピオン
★★★
出版年:2007.08
ISBN :9784253213219

“オレに友達はいない。
 オレはいつも1人だ。
 が……1人で好きな俺には何の問題もない”


 基本わたしは不良が嫌い。
 でも、マンガの中の不良は好き。
 けっこう不良マンガは読む。

 これもそんなわけで選んだ漫画。
 不良には縁のない男の子が、幼馴染みが不良になって戻ってきたことでその世界に触れていく感じ。
 今のところ、主人公はまだ不良にはなってませんが。

 男の友情が描かれてます。
 
※評価が普通になっているのは、
 わたしが不良嫌いで喧嘩嫌いなだけであって、
 おもしろくないわけじゃない。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年08月09日

●『キミのいる場所』(※10代)


●『キミのいる場所 REAL×FAKE』(※孤独、寂しさ、高校生、病気、同級生、片想い、美青年、過去、薬、フリーター、友だち、メル友、アレルギー、紫外線、犯罪、携帯、過保護、入院、傷、罪)
著者名:ひずき優
出版社:集英社
コバルト文庫
2007年度ロマン大賞受賞作
★★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784086010627

“きっと私は、基本的に人間が嫌いなんだ。
 ――ねぇ桐生。
 あんたもそうなのかな”


 ロマン大賞に恥じない作品ですね。
 久々にコバルトでめっちゃ楽しめたよ。
 普通に児童書というかヤングアダルト作品として出版しても全く問題ない。
 居場所を求めている10代のティーンには、ぜひとも読んでもらいたい。
 普段の生活をなんの問題もなく過ごしている人が読めばたぶんつまらない本になるかと思う。
 しかし、孤独を抱えている人間にとっては共感できることが多いんじゃないかな。

 主人公のミツハはうわべだけの友だち付き合いしてるし、
 ミツハが心魅かれる桐生という男の子は誰とも馴れ合わない人だし、
 桐生のオトモダチとして登場するアサクラはヤバイ噂が絶えないフリーター。
 人も自分も壊すばかりの人間。
 ゆっこはそんなヤバイ男アサクラをどうしようもなく好きになってしまう。なかまはずれされている女の子。
 
 居場所を求める人ばかりだ。
 孤独な人ばかりだ。
 だからこそ仲間を求め、アンダーグラウンドな世界へと足を踏み入れていく。

 1つ残念なことは、メル友のハルさん。
 結局最後まで見知らぬ人で終わった。
 実は知り合いだったみたいなことあれば、もっとドキドキしたのになあ。
 
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年07月25日

☆『ぎゃる侍』(※ギャル)


☆『ぎゃる侍 1〜(続刊)』(※高校生、友だち、渋谷、携帯、ネット、掲示板、賭け、謎の組織、盗撮、ハンドルネーム、生きる、虐待、精神力、万引き、いじめ、パシリ、暴力、モデル、アイドル、借金、片想い)
著者名:末松正博(画)
山口白桐(原著)
出版社:角川春樹事務所
ポップティーン
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784758490009

“傷ができて血が出る。
 生きてる証だろ”

 
 ティーン向けのファッション雑誌連載のマンガ。
 正義を貫くギャルが描かれているんですけど、またおもしろいのがきたなという感じ。
 女子高生の盗撮、いじめ、万引き、虐待、ドメスティックバイオレンスなど現代社会の問題にも当然のように関与していく。

 というのも、主人公の霧島蘭は目立つ性格と外見からも、とあるネット組織に目をつけられるのです。
 ネットにより彼女は賭けのターゲットにされ、次々に刺客のような者たちが現われるといった感じ。
 本人はそんなこと全く知りませんが。

 帯にあるように、ムカツキ度、ドキドキ度がたくさん。
 まだ完結してないのでスッキリ度は微妙なところですが。
 
 全体的な感想としては、<東京っていや>。
 おもしろいですよ。正義を貫く話ですから。
 でも、これが現実かと思うと……。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(6) | 10代・若者

2007年07月25日

☆『ワルボロ』(※不良)


☆『ワルボロ 1〜(続刊)』(※中学生、がり勉、友だち、仲間、友情、女の子、片想い、ヤンキー)
原作:ゲッツ板谷
画:花岡暁生
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2007.07
ISBN :9784088772974

“あの日以来、オレは変わった。
 オレの人生は180度変わったんだ”


 出だしがかなりインパクトあります。
 主人公は超がり勉の板谷コーイチ。
 昔はよく遊んでいた幼馴染みのヤッコ(最強ヤンキー)と教室でタイマン勝負をしてしまったことから、かけ離れていた友情を取り戻しヤンキーになる。
 がり勉がヤンキーってのがすごいです。
 しかも何気にかっこいいし。

 ヤッコがいれば怖くない。
 コーイチがいれば無敵。

 互いの信頼・コンビがいいですね。
 昔を考えるとありえないところがまたなんとも。

 彼らの通う中学では、出身小学校によって派閥があり、どっちが強いかっていう対決があるのですよ。
 男と男の勝負です。

 やや恐いところもあるけれど、これぞ男の世界だよなと思う。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年05月10日

☆『すてんばいみ〜!』(※少年少女)


☆『すてんばいみ〜! 1(続刊)』(※10代、小学生、家庭、父親、嘘、ワルガキ、友だち、孤独、いたずら、秘密、転校生、バレンタイン、梅、桜)
著者名:本井広海
本澤友一郎
出版社:少年画報社
ヤングキング
★★★★
出版年:2007.04
ISBN :9784785927745

“ウソならウソでかまわない。
 あいつのウソにとことんつきあって
 あいつのホントをみつけてやる”


 なんかすげーいい話ですよ、これ。
 児童文学がコミック化されたテイスト。
 
 転校生・さくらのパンツめくりをしてしまったことから、
 主人公の唐子菜は彼女の下僕になってしまう。
 さくらは頭脳明晰スポーツ万能性格良しの優等生。
 が、それは教室だけのことで実は猫かぶりの性格最悪。

 互いにぶつかりながら、そこにたしかな友情や恋が芽生えていくというものなんだけど、これがまたうまく描かれててね。

 心の闇もいろいろで、仲はうまくいかないのですよ。
 うまくいかないのだけど、
 たまにジーンとくるようなシーンがちょこちょこっとあって、
 ツンデレとは違うんだけど、ギャップ萌えです。

 さくらは何を隠しているのか非常に気になります。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年04月06日

★『12歳の文学』(※10代)


★『12歳の文学』
著者名:
出版社:小学館
「第1回12歳の文学賞」受賞作
★★★★
出版年:2007.03
ISBN :9784092897113

“ここは私の居場所じゃないの。
 月なら、あのあたたかそうなところなら、私に居場所をくれる気がする。
 私は月の子どもになるの”


 月への憧れを持ち続ける姉妹。
 月に、月に行かなくちゃ……。

 2人の夢は叶うのか――


 ↑という大賞受賞「月のさかな」をはじめ、優秀賞、上戸彩賞、佳作入賞作品が掲載されています。
 小説を書く小学生っていっぱいいるんですね。
 びっくりしました。
 本書には他に、審査員からの言葉や、アンガールズや市川染吾郎とか、意外な人からの言葉も掲載。

 大賞の「月のさかな」に関しては、レベルが本当に高いなーと感じた。
 うまいのですよ。

 明太子とタラコについてはノーコメント。
 
 注目したいのが、「ジャンの冒険」。
 本好きが書きそうな話。
 1冊の本から始まる話。
 この手のオチはわりとよく見かけるんですけど、でもこういうオチが好き。

 素直で好きなのが「大人の人へ」。
 小学生が吐き出す愚痴。
 ストレートなところがいかにも子どもだよなあと思う。
 自分もこういう時代、ありました。

 ちょっと恐ろしかったのが「けやきの木」。
 すげー大人びてる話だった。
 素敵な不思議話ってのはいいんだけど、主人公が……。
 著者は小学生なのに、主人公が妊婦。
 就職したばかりの若者を描いた12歳の作品ってのは前にもあったけど、これもすごいな。

 今の小学生はもう妊娠のことを考えるのかとびっくり。
 わたしは考えたこともない。
 親がちょうど妊娠してたのかな……。

******
若者作家
 古いデータしかありませんが。
小学生だって作家です「12歳の文学賞」決まる(07/03/01)
12歳の文学賞:審査員も絶賛、少女2人が大賞
posted by 未衣名 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 10代・若者

2007年03月28日

☆『素晴らしい世界』(※人生)


☆『素晴らしい世界 全2巻』(※生き方、若者、10代、家族、友人、誘拐、カラス、犬、フリーター、夢)
著者名:浅野いにお(著)
出版社:小学館
サンデーGX
★★★★
出版年:2003.05
ISBN :9784091572110

“無理すんな。
 みんなそれぞれの生き方があって、
 それが正しいのか不安で不安で、しょうがないワケさ”


<生きる>や<人生>、そういった言葉をテーマにした短編集。
 まさに素晴らしい世界。
 生き方に困っている人、これからに不安がある人に希望を与えたり手を差し伸べたり、光を与えたり、そんな感じのコミックです。

 とりあえず一押しな作品が、1巻収録の「森のくまさん」。
 表紙にもなっている話。
 主人公の女の子はとあるマンションで気ぐるみを来た男に出会い監禁されてしまう。
 手を縛られ銃をちらつかされる状況に、彼女は怖がらない。
 やがて二人は、心に抱える寂しさに気づき、共感し……。

 ほかにもさ、まさに<現代人>という話ばかりで共感しまくり。
 自分の人生にも、何か光を見つけなくちゃなあと思った。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年03月14日

★『黄色い目の魚』(※10代)


★『黄色い目の魚』(※高校生、同級生、デッサン、絵、美術、叔父、イラストレーター、漫画家、友だち、告白、母親、妹、アトリエ、ギャラリー、サッカー)
著者名:佐藤多佳子
出版社:新潮社
単行本02/10
★★★★
出版年:2005.10
ISBN :9784101237343

“たぶん、俺たちは、こんなふうに、ここで出会う必要があったんだ。
 もう一度。改めて。奇跡のように。運命のように。”


『サマータイム』や『神様がくれた指』が好きなのでこちらも読んでみる。

 16歳の男女が主人公。
 イラストレーター兼漫画家の叔父を持つみのりと、小さい頃父親を失った悟。
 二人の恋愛模様です。
 家には居場所がなく、叔父にだけ心を許すみのり。
 彼女は絵を見るのが好きで、同じクラスの悟に興味を持っていく。
 美術のデッサンがきっかけだった。
 
 悟はサッカー少年だけど、父親の影響で絵を描くのが好きらしい。
 似顔絵描いたりしてる。
 でも、みのりの顔だけは描けなかったり、いろいろ。

 マジになるのは恐かった。マジになると結果が出る。
 自分の限界が見えちまう。マジで勝負をしなければ、なくすものもない。
 負けてみすぼらしくなることもない…。

 
 なんかね、いろいろいい言葉がいっぱいあります。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年01月26日

■『ラジオ・キス』(※青春)


■『ラジオ・キス』(※中学生、記憶、恋、水泳部、旧校舎、ラジオ、放課後、母親、転校生、姉、友だち、学年トップ)
著者名:白倉由美
出版社:講談社
YA! ENTERTAINMENT
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784062693738

“波はどうして1日で忘れられてしまうのだろう?
 波は何なのだろう”


 不思議なラブ・ファンタジー。
 主人公・渚のクラスには海埜波という女の子がいるんだけど、彼女はクラスメートにも先生の記憶にも残らない少女。
 たしかに在籍はしているんだけど、1日で忘れられてしまう。
 しかし渚だけは彼女のことを忘れないんだよね。
 僕だけは君を忘れないよ、みたいな。
 いやー、不思議なもんです。

 不器用な塔太、転校してきたエリス、スポーツも勉強もできる委員長・顕彦。
 女二人(波とエリス)と男一人(渚)の微妙な三角関係に、ちょっと男が加わるかなーという関係。
 
 ラストに波の正体がわかるわけですが、これが……。
 いいなー、こういうの。
 切っても切り離せない関係っていうのは大好き。
 あの放課後の逢引は何だったんだよ。とかは思うのですが、でもこれはこれでいいんじゃないかと思います。
 最近じゃこういう話も少なくはないですからね。
 ラブでもライクでも想うというのは大切だと思うのですよ。

 ストーリー的には、ラノベでも通用しそうな感じです。
 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年12月30日

★『温室デイズ』(※10代)


★『温室デイズ』(※いじめ、登校拒否、不登校、教師、担任、家族、カウンセラー、フリースクール、グループ、友だち、学級崩壊、パシリ、リストカット、血、血縁、母親、父親、花壇、ヤクザ、空手)
著者名:瀬尾まいこ
出版社:角川書店
野生時代
★★★★☆
出版年:2006.07
ISBN :4048735837

“ほら、先生たちよく言うじゃん。
 社会に出たら、もっと厳しいんだぞ。中学校生活なんでぬるま湯だって、温室みたいなもんだって”


 今年の話題にタイムリーな小説。
 テーマはいじめ。
 重いなあ。
 登場人物たちにはいろんな過去が積み重なってて、いやもう、ホントいろいろ考えちゃいます。

 小学校時代、絶対安全圏をキープしていたみちる。
 自分の思わぬ一言でクラスの女子の優子をいじめの標的にしてしまう。
 優子はその後同じ地区の別学校に転校。
 ところが、中学で二人はまた出会う。
 しかし、友だち以上になる。

 本書はみちると優子、両視線で語られる学校生活。
 学級崩壊の怖さ、イジメの怖さ。
 めちゃリアル。
 授業中でも好き勝手やってる生徒。
 それが満足しなくなった彼らは、一人の生徒を標的にしていじめに走る。
 それで、快感を得る。
 正直楽しい、という感じの文には絶望した。信じられないけどこれが現実。
 自分でも、誰もが思うと思うのですよ。
  
 学校がおかしい。このクラスだけはまともになろう。そうクラスに公言に告げたみちる。
 これがきっかけで彼女はいじめの標的に。
 どうにかしてみちるを助けようとする優子。
 かばったらかばった人がいじめられるという暗黙のルール。
 あー、嫌だ嫌だ。
 なんでこうくだらないルールが存在するんだろう。
 殴る蹴る、女子が女子を暴力で傷つけるってありえない。

 ほかには、いろいろと傷を持った男子生徒が出てきてね、これまた痛い話なんだよね。
 ホント、世の中腐ってる。
 溜息が出まくりだ。
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2006年12月30日

※いじめ・仲間外し

 今まで避けてましたが、『温室デイズ』に関係してここらでまとめておく。
 いじめ・仲間外しを重く扱っているものを。
 自分はいじめに非常に感心があって、見逃せない部分がある。

◆『いじめ14歳のMessage』林慧樹 小学館 99/3
 いじめ自殺。
 過去最高に腹が立った本。
 いじめの恐ろしさ、学校の恐ろしさが非常に痛々しい。
■『カラフル
 いじめ自殺。
■『氷の上のガレオン
■『森へようこそ

 主人公の弟が。
■『ハッピーノート
 うそ。あの人っていじめられているんだ。
 知らなかった……という感じの話がある。
★『りはめより100倍恐ろしい
 男子グループ内の話。常に高い位置をキープしていないと自分が標的にされるという恐怖との隣り合わせ。 

 あとは、『野ブタ。〜』。
 マンガだと、『キャットストリート』、『ライフ』、講談社の「問題提起シリーズ」、『花より男子』あたりでしょうかね。
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2006年12月23日

■『ぎぶそん』(※10代)


■『ぎぶそん』(※中学生、青春、バンド、仲間、家族、恋、学校、文化祭、コピーバンド、ライブ、ケンカ、死)
著者名:伊藤たかみ
出版社:ポプラ社
漫画化
★★★☆
出版年:2005.05
ISBN :4591086631

“そんなこと知らないでしょう?
 わたしのこと、なんにも知らないでしょう?
 知って。”


 いやあ、↑この<知って。>っていう独白がいいじゃないですか。

 男の子3人に混じってバンドやってる主人公の女の子・リリイ。
 男の子といることが多い彼女は、あまり女と意識されたことがない。

 昔からの付き合いがある男の子への想いとか、
 バンド仲間とのケンカとか、仲直りとか、
 メンバーの知らなかった一面とか、
 恋の部分とか。

 いいですねー、こういうさわやかな青春。
 できることなら戻りたい。
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2006年12月20日

★『りはめより100倍恐ろしい』(※いじめ)


★『りはめより100倍恐ろしい』(※高校、いじり、パフェ、バスケ、仲間、友だち、過去、グループ、オタク、復讐)
著者名:木堂椎
出版社:角川書店
野生時代
第1回野性時代青春文学大賞受賞作
★★★☆
出版年:2006.02
ISBN :4048736795

“恐怖。心底思った。
 時が止まればいいと思った”


 タイトルは、「いじ<り>はいじ<め>より100倍恐ろしい」という意味。
 そう。その通りの話。
 だけど結局、いじりもいじめなんだと思う。

 中学時代いじられ続けていた主人公羽柴が、高校生になっていじる側に回る。
 笑いを取りながら、常にグループの上にい続けようとする。
 ところがいじられていた過去をバラされたことから彼の立場は逆転。
 中学時代のものと同じになってしまう。

 女子も同じだけど、学生生活で作り上げ保ち続けなくちゃならないのがグループとかその中でのポジションだったりする。
 崩れたら教室になんていられないから。
 なんでこうグループ形成なるものが存在するんでしょうねー。
 自然現象なのはわかるし、それが普通っていうのもわかる。
 だけどねー。
 これがあるからいじめが存在するんだよ、と思う。

 解決したと思ってもまたどこかで生まれてしまうもの。
 最後読んで思ったけど、宿命だよなと思う。
 気持ちが強くなきゃ生きていけん。
 中高生ってほんと、大変。

******
角川書店ページ
高2、ケータイで書いた小説(読売新聞)
posted by 未衣名 at 02:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年12月13日

★『4TEEN』(※10代)


★『4TEEN』(※中学生、仲間、不登校、性、青春、援助交際、早老症、病気、病院、東京、ネット、人妻、不倫、恋、家庭内暴力、自殺未遂)
著者名:石田衣良
出版社:新潮社
新潮文庫
単行本(03/5)
第129回直木賞受賞
★★★★
出版年:2005.11
ISBN :4101250510

“ぼくが怖いのは、変わることだ。
 みんなが変わってしまって、今日ここにこうして四人でいるときの気持ちを、いつか忘れてしまうことなんだ”


 直木賞受賞作。
 中学生の青春を描いたものなんだけど、これがどうして児童書ではなく一般書としての出版化というのは、読んで納得できる。
 扱うテーマがピュアじゃない。
 いや、ピュアなんだけど、ちょい違う意味でのピュア。
 イマドキの子っていうの?
 東京の子どもっていうの?
 時代は変わったなっていうの?
 とにかく、田舎生まれ田舎育ちの自分じゃありえない世界。

 4人の14歳の中2男子たちの青春。
 14歳で女の子買ってセックスするとかね(でもこれはちゃんとしたちょっと泣ける理由がある)、不登校の女の子との奇妙な会話スタイル、学校からの飛び降り、人妻への恋……。
 ほんといろいろ。
 いろいろの連作短編集。

 性に関してはすごい印象を受けたんだけど、でも直木賞の本というだけあって、悪くはないんだよね。
 綺麗に感じてしまう。
 感じてしまった。
posted by 未衣名 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年12月07日

★『ドロップ』(※不良)


★『ドロップ』(※高校、進学、受験、タバコ、鉄パイプ、根性焼き、仲間、ライバル、他校、ファミレス、彼女、盗み、家庭裁判所、仕事、漫画、卒業、旅立ち)
著者名:品川ヒロシ
出版社:リトル・モア
★★★☆
出版年:2006.08
ISBN :4898151833

“少数の不良が自分達の代で学校を有名にする。
 これこそ不良漫画の定番、理想的な状況。
 憧れていた不良ライフの幕開けだった”


 お笑いの品川祐による小説。
 カテゴリにあえて含めなかったけど、性に関する下品な言葉がたくさん出てきて少々ひくトコもあった。
 中学生が主人公ですけど、読むべきは大人以上。
 大人が読んで青春を振り返るのが理想だと思う。

 不良になるため私立の進学校から公立に転校した主人公ヒロシ。
 入学初日に友達になってはいけない男子を3人教えられ近づくなといわれるが、転校生ということで難癖をつけられる。
 もともと不良になりたくて入った高校。
 彼の不良ライフが始まる。

 自分が漫画で学んだ不良というのは、『天使な小生意気』と『スラムダンク』くらいだ。
 後者の方がイメージは強い。
 どこまでがフィクションかは知らないけど、作者はいろんな経験してきたんだと思う。
 人を殴るだの人に殴られるだの、ぼこぼこにされ気を失うだの、
 経験しなきゃうまい描写はできない。
 ケンカ関係に関しては、素直ににうまいなと思った。

 総評としては、面白かったです。
 読みやすいので一気にいける。
 ただ、自分は不良世界に向いてない(あまり興味がない)ので星3つ+αな評価になってます。

処女小説が漫画化…品川祐「感動」(スポニチ:06/12/03)
 秋田書店の「チャンピョン」で3/6発売号から。
 掲載誌は妥当だと思います。
 あれをどこまで視覚化するのか。

朝日新聞:売れてる本
posted by 未衣名 at 23:26| Comment(1) | TrackBack(1) | 10代・若者

2006年11月26日

■『ガールズ・ブルー』(※10代)


■『ガールズ・ブルー』(※劣等性、高校生、病弱、兄弟、野球、失恋、恋、犬、就職、夏、海)
著者名:あさのあつこ
出版社:文藝春秋
文春文庫
ポプラ社(03/11)
★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4167722011

“気持ちいいことのあとには、かなりの確率で、気持ち悪いことが控えている”

 以前ポプラ社から単行本で出ていたものを文春が文庫化。
 偏差値が低いダメ高校に通う主人公の理穂。
 彼女は誕生日前に失恋。
 彼女を取り巻くのは美咲と如月。
 美咲は病弱だが同情されるのが嫌い。
 如月には天才野球選手の兄を持っていて、何かと比較される。
 みんなブルーなことを持っている。

 いやしかしね、落ちこぼれ高校に通っていても彼女・彼らはしっかりしているわけですよ。
 勉強はダメでもほかはいいんですよ。
 わたしは勉強以上に青春をエンジョイする方がいいと思っているので、
 彼女らの生き方が好きです。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年11月24日

☆『失踪HOLIDAY』(※家族)


☆『失踪HOLIDAY』(※10代、狂言誘拐、お屋敷、使用人、義父、義母、血の繋がり、脅迫状、盗聴、身代金、携帯電話、再婚)
著者名:乙一
清原紘(画)
出版社:角川書店
少年エース
★★★★
出版年:2006.11
ISBN :4047138789

“わたし、誘拐されることにしたから”

 母が再婚。
 その関係で血の繋がらない父親ができる。
 が、母親が病死してしまい、家の誰とも血の繋がりがなくなってしまった主人公ナオ。
 広い家に取り残された自分。

 いつかは追い出されるんじゃないか。
 そんな気持ちに追い詰められ彼女は使用人を巻き込んで狂言誘拐を企てる。
 自分の命の危機にさらされた時、血の繋がらない家族はどう思うのだろう。
 どう動くのだろう。

 読者にも主人公にもわからないシークレットストーリーが隠されていて、けっこう楽しめた。
 さすが乙一さん。とかって思った。
 たどり着いた先がハッピーエンドでよかったよかった。

 
posted by 未衣名 at 23:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年11月19日

■『森へようこそ』(※10代)


■『森へようこそ』(※森、両親、双子の弟、学校、小学生、いじめ、植物、声、不思議な力、友だち、花壇、学校の先生、担任、父親、母親、不登校、登校拒否、離婚、樹木医)
著者名:風野潮
出版社:ジャイブ
ピュアフル文庫
カラフル文庫(04/3)
★★★★
出版年:2006.11
ISBN :4861763568

“こんなに夢中になれて人より立派にこなせることがあるんだったら、別に学校なんか行かなくてもいいんじゃないかと思った”

 海外転勤になった母親。
 主人公の少女・美森は、両親の離婚後一度も会っていなかった父親と一緒に暮らすことになる。
 幽霊屋敷とも花屋敷とも呼ばれる森の洋館で。
 樹木医の父親の元には、存在しか知らなかった双子の弟・瑞穂もいた。
 瑞穂は植物の声が聞こえるという不思議な力を持っている変人。
 彼の言動にはついていけない。
 頭がおかしい。と思ってるわけです。
 
 面白いです。
 1.瑞穂の登校拒否話
   なぜ不登校になったのか。
   新しい<いじめ>のタイプといいますか、
   ほかでは読んだ事ない系だったので新鮮さを感じた。
   現実にも十分ありえる話。
 2.友だち
   瑞穂をいじめた張本人といわれる葉山。
   友だち想いの彼には感心。
   持つべきものはこういう友。
 3.心の揺れ・変化
   初めは瑞穂に理解を示さない美森だったけど、
   彼女もだんだんと植物に愛情を持っていくんだよね。
   心もやさしくなっていく。
   そこがいい。
 4.両親の離婚理由
   最大のポイント。
   サプライズです。でした。
   すげーと思った。
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2006年11月15日

☆『幸福な食卓』(※10代)


☆『幸福な食卓』(※家族、塾、父親、母親、高校受験、自殺未遂、離婚、朝食、男友だち)
著者名:くりた陸(画)
瀬尾まいこ原作
出版社:講談社
デザート
単行本(04/11)
映画化
★★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4063654214

“我が家のやっかいなところは
 朝食のときに重大発表することだと思う”


 小説のコミック版。
 超泣ける。
 原作読みたい! ってか、読まなくては。
 映画見たら100%泣くと思う。
 自分がこの話の主人公ならしばらく放心状態。
 どうしていいかわからなくなってしまう。

 家を出て行ってしまった母親。
 大学にはいかず就職するといった兄(神童・天才的頭脳を持っている)。 
 父親を辞めた父親。
 そして、<神童>といわれる兄の妹である自分。

天国はまだ遠く』と同様、<再生>の話。
 それは人生のやり直しであったり、
 失恋後の話であったり、
 ケンカの仲直りであったり、
 離婚後の関係であったり、
 高校卒業後の進路のことであったり、とにかくいろいろ。

 大切なものを取り戻す、もしくは見つける。とか、そんな感じ。
 悩み持ってる人や、死にたいと思ってる人、そういう人にいいかも。
 
>「卵の緒」 
 同時収録の漫画。瀬尾まいこさんの原作。
 これまたいい話。
 捨て子の子どもと、育て親の話。
 愛に溢れてまくってます。
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2006年11月13日

■『氷の海のガレオン』(※10代)


■『氷の海のガレオン/オルタ』(※小学生、変人、家族、家庭、暴力、親、学校、先生、友達、いじめ、ナツメ、本、居場所、図書室、音楽、不登校、登校拒否、退学、名前)
著者名:木地雅映子
出版社:ジャイブ
ピュアフル文庫
★★★★★
出版年:2006.11
ISBN :486176355X

“ま、確かにちょっと変わっているんだよ、僕らは”

自らを天才だと信じて疑わないひとりのむすめがいました。
 斉木杉子11歳。――わたしのことです


 挑発的な文から始まるこの小説。
 帯も挑発的で、<これまでに、何千冊もの本を読んできたなかで、
 いちばん“忘れられない”小説
>とか書いてある。
 んなアホな。
 と思って読んでみたら、やばいくらいにおもしろかった。
 今年読んだヤングアダルト小説で、間違いなく1位にランクインしますね、これ。

 変わってるって何? 友だちって何? 
 クラスで浮いている杉子に、学校での居場所はなかった。
 とはいっても、別に悲しむとかじゃなく、
 誰かが寄ってきてもワザと難しいこといって突き放している感じ。
 杉子の弟と兄も変わってて、それぞれが問題を起こしている。
 別に自分が悪いわけじゃない。
 受け入れてくれない友だちや学校が悪い。
 みんなが馬鹿げている。
 
 女子っていうのは必ずグループができる。
 グループに入らなくちゃ学校では生きていけない。
 どうして一定の友だちってのができるんだろ。

 そういう考えを持ったわたし。
 主人公の杉子と同じこと思ってるから共感するものがたくさんあった。
 クラスから孤立していて、同じく孤立している者同士と、杉子と仲良くなろうとするまりかがちょっと痛々しくもある。

 強気で回りの女子を跳ね返し続けている杉子。 
 そんな彼女が雨の中庭に横たわりながら泣くシーンは衝撃的。
 
 これは一生モンの本だと思った。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年11月13日

☆『道草教室』(※フリースクール)


☆『道草教室 1〜(続刊)』(※ニート、学校、不登校、少年少女、先生、医者、就職、芸能人、鉄道オタク、孤独、詩集)
著者名:長原万里子
出版社:講談社
KISS
★★★☆
出版年:2006.11〜
ISBN :4063406229

“それから半年たちますが、仕事をするでもなく勉強をするでもなく……
 NEETっていうんですか?”


 有名大学を卒業し有名企業に就職した主人公エマ。
 しかし、夢見ていたことと違い退社。
 ニートになる。
 そんなエマに舞い込んだのが、フリースクールの教師の仕事。

 迷いながらもフリースクールにいってみるエマ。
 そこで出会ったのは自分が好きな芸能人。
 自分の感情を押し殺しながらオッケーする。

 ちょっと変わった生徒との交流。
 ドラマである教師モノの話と似てるかな。
 自分にちょっかい出して追い出そうとする生徒をなんとかして味方につけるというか。
 そういう話とかいろいろ。

 仕事に対する恐怖っていうのはちょっと共感。
 自分も同じです。
 働いてますけど。

 とりあえず次巻にも期待してみる。
posted by 未衣名 at 23:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年11月11日

☆『コミックピアニッシモ』(※10代)


☆『コミックピアニッシモ』
piani_cov_01s.jpg2006.11.11 発売
発行サイクル:奇数月
月刊psiko増刊号
★★★☆
出版社:ポプラ社                
雑誌コード:17862-12


 児童書をコミック化し、多くの人に読んでもらおうというのがこの雑誌。
 本日ポプラ社から新創刊されました。
 巻頭を飾るのは伊藤たかみ『ぎぶそん』。
 ほか、極上のラインナップです。
 詳しくはポプラ社HPで。

>総合
 対象年齢が不明。
 誰向けに作ってるのかわからん。
 表紙は大人向けだし、プレゼントの内容もそれっぽい。
 内容見ても、みだらなセックス含んでるし、どう考えても20代以上だろ。と思う。
 でも中身は児童書(ヤングアダルト)。
 10代向けに書かれた内容でしょ?
 中高生も読むわけでしょ?
「マルスのキス」を載せていいのか?
 ヤバイのは最初だけか?
 どうもしっくりこない。 

 次号は石田衣良の本も登場するようなので、もう少し読んでみようと思う。

>面白かったもの
「ぎぶそん」「800 僕らがTWO LAPSを走るわけ」
 
『ぎぶそん』は未読。
『800』は原作持ってるけど積読状態。
 一番期待できる話でした。面白い。
「Fragile-こわれもの」
 読みきり。
 自分こういうやつですから、ちょい共感。

 順位をつけるなら、「800」>「Fragile」>「ぎぶそん」。です。

>まあまあ
ハーフ
 原作読んでるので楽しみが半減したかも。
 犬が母親っていう意味がどういうことかわかってるから。
「プリズン・ガール」
 ドラマにもなった話(安倍なつみとユンソナがやってた)。
 恐ろしいが面白い。
「幻想夏」
 闇系は苦手。
 しかし、いいといえばいい話。 

>期待を裏切られたもの
あおぞらフレーク プラネタリウム

 コミック版がえろい。
 そういう話だけど、小説の方がいい。
 ちょいイメージ崩れた。
「マルスのキス」 
 どこが<純愛>なのか意味不明。
 アダルト漫画としか思えない。
posted by 未衣名 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年11月03日

★『リセット・ボタン』(※自殺志願者)


★『リセット・ボタン』(※大学生、恋人、ネット、ホームページ、掲示板、メール、遺書、自殺、青酸カリ、自転車、ハンドルネーム)
著者名:伊藤たかみ
出版社:幻冬舎
幻冬舎文庫
★★★★
出版年:2000.06
ISBN :4877288740

“生きてることに、意味なんてありますか?
 毎日がんばって生きる必要なんてありますか?
 自分の命の使い方ぐらいは、自分で決めたいものです”


 自殺志願者があつまるホームページで、大学生の僕は昔の恋人と同じ名前「荻原ミサ」を見つけ、彼女に直接会う。
 落ち着いて遺書を書ける場所がほしいというミサに、僕は自分の部屋を提供。
 2人の同居生活が始まる。
 僕はミサに恋心を抱き……。

 ネットでの出会いと、自殺をしようとする人の話。
 元自殺志願者のわたしとしては、かなり共感できるモノ。
 最近いじめによる自殺が多い。
 自殺はいけないというような声が聞かれるけど、
 自分は別にいいと思う。
 自分勝手といわれるかもしれないけど、死ねば楽になるのだから。
 それが自分にとっての幸せなのだから。

 本書の主人公は、ミサの自殺を止めようとする。
 その一つが青酸カリの入手。
 自殺させたくないのに、彼はミサのために青酸カリを購入しようと思うのです。
 それがタイトルの「リセット・ボタン」に繋がる話。
 面白い解釈だよな、と思った。

 ハンドルネーム<1971>から青酸カリをもらおうと話をつけた僕は、
 彼と会おうとするが、代わりにいたのはその代理人と名乗る少女。
 一方ミサは、秘密で<1971>とメールのやり取りをしたらしく、青酸カリを入手しようとする。
 ミサに青酸カリを渡してはいけない。
 僕は<1971>の正体を知ろうとする。

 自殺を考えている人は、たっくさんいると思う。
 こうやってわたしがこの記事書いている合間にも、死のうと思ってる人はいっぱいいるのだと思う。
 ちょっとでも<死>について考えたことがある方には、すごくオススメな本です。
posted by 未衣名 at 23:47| Comment(1) | TrackBack(1) | 10代・若者

2006年11月02日

■『卵と小麦粉それからマドレーヌ』(※10代)


■『卵と小麦粉それからマドレーヌ』(※中学生、家族、料理、留学、大人、孤立、いじめ、誕生日)
著者名:石井睦美
出版社:ジャイブ
ピュアフル文庫
BL出版(01/10)
★★★★
出版年:2006.03
ISBN :4861762820

“捨てられた子どもは、捨てられたからこそ、自分を獲得していくんだよ”

 もう子どもじゃないって思ったのはいつだろう。
 と、考えた。
 自分は、正直まだ子どもだと思ってる。
 境がわからない。

 本書は、中学生の少女が寂しさを乗り越え成長していく話。
 主人公・菜穂は、ある日突然母親が外国へ一人で留学すると言い出され、
 捨てられた気持ちになる。
 彼女は、唐突に話しかけられいつの間にか友達になった亜矢に相談。

 初対面のとき、彼女は「もう子どもじゃないって思ったときっていつだった?」というようなことを聞いてきた子。
 彼女はまた質問を投げかける。
 自分の過去を話し、そこから何を学んだのか問いかけてくるのだ。

 成長とはどんなことをいうのか。
 どうしたら成長できるのか。
 そんなことを教えてくれる本。
 大人になれます。
posted by 未衣名 at 23:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年10月31日

■『空色の地図』(※10代)


■『空色の地図』(※手紙、幼なじみ、紙飛行機、虐待、傷、夢、音楽、両親、離婚、記憶、性格、不登校、過去、自由、悩み)
著者名:梨屋アリエ
出版社:金の星社
第52回(2006)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書
★★★★
出版年:2005.12
ISBN :4323063229

“わたしの空っぽのな宝箱には、
 なにをどれだけしまえるだろうか……”


 14歳中学3年生。主人公・初音の元に、突然8歳の自分からの手紙が届く。
 送り主は誰?
 彼女はふと、かつて一緒に遊んでいた美凪のことを思い出す。
 引越しをしてからずっと会っていない彼女。
 再会を果たすが、泣き虫だった美凪は一転。
 仲良しだった自分のことをすっかり忘れていて、
 ボーイッシュで気の強い女の子に変身していた。
 美凪にも、過去の自分から手紙が届いているのだという。
 
 アリエさんは10代をさわやかにリアルに描くのがうまいなーと思う。
 親はうるさい。夢がわからない初音。
 夢を抱き、強く生きる美凪。

 しかし、強い心を持ってる美凪にはつらーい過去があったんだよね。
 ちょっとドキっとした。
 イマドキの家庭というか、似たようなことも自分もあったよなとか、
 共感することが多かった。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(1) | 10代・若者

2006年09月20日

◆『ハーフ』(※10代)


◆『ハーフ』(※家族、父子家庭、犬、母親、父親、愛、クラスメート)
著者名:草野たき
出版社:ポプラ社
teen's best selections
★★★★
出版年:2006.06
ISBN :4591092526

“ぼくの母親の名前は、ヨウコという。
 ぼくは小さいときから、ヨウコが母親だと教えられてきた。
 ヨウコは、茶色い毛並みのきれいな、犬だった。”


 犬に育てられた子ども!?
 この文を読んだ瞬間、最後まで読まねばと思った。
 父親は人間で、母親は犬。
 でも自分は、100%人間の主人公。

 ファンタジーじゃありません。
 父子家庭を描いた小説です。
 妻を愛し続けているお父さんが、
 犬に愛する妻の名前をつけたのです。
 当時小さかったぼくは犬をお母さんだとずっと思ってて、
 でも大きくなってウソだと気付く。

 ある日ヨウコが行方不明になるのです。
 それで、ぼくはお母さんの事を初めて知りたくなるのです。

 現実にありそうな母親の正体。
 まさに現代を象徴するかの内容。
 一歩間違えば犯罪にいきそうな気もしますが、
 純愛になると別。
 非常に美しいです。
posted by 未衣名 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年09月06日

★『宇宙でいちばんあかるい屋根』(※10代)


★『宇宙でいちばんあかるい屋根』(※いじわるばあさん、中学生と大学生、残されたもの、手紙、家族、結婚、駆け落ち、屋根、瓦、屋上、書道、入院、夢、キックボード)
著者名:野中ともそ
出版社:角川書店 
 角川文庫
 ポプラ社(03/11)
★★★★
出版年:2006.07
ISBN :4043817010

“だからあんたはあたしを見つけた
 ――そういうこった”


 元ポプラ社から出版された児童書。
 最近角川さん、他社の児童書を大人に読ませることに積極的だよね。
 あさのあつこさん、森絵都さん、ともそさん。
 で、今月は坂東真砂子さんの『満月の夜古池で』。
 名作ぞろいなのでわからなくもないけど。

 本書も名作です。
 中学生の女の子つばめが、隣に住む大学生亨に恋をしていて(小学生のときから)、
 その助言役として突然現れた大人がもう一人の主人公、星ばあ(苗字が星野だから)。
 ずるがしこくて最悪なババアなんだけど、頼れる大人。
 困難にぶつかる主人公を言葉で助ける。

 テーマの一つが「残された者」。
 主人公は母親に捨てられているし(父と再婚した女性との3人暮らし)、
 星ばあには孫がいるのだが、どういう理由か離ればなれらしいし、
 亨の姉は男ができて勝手に家を出ていく。
 
 名言が多いよ、これは。
 毒のある会話も魅力。
 入院した亨とつばめの会話も心に残る。

 で、一番はラストのサプライズ。
 ちょい哀しくなった。
 &全く伏線に気付かなかった自分が悔しい。
 あったっけ?? みたいな。
 よく考えれば、出会いだって初めの盗みだって伏線じゃん。
posted by 未衣名 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年08月31日

★『包帯クラブ』(※10代)


★『包帯クラブ』(※心の傷、包帯、病院、仲間、血、生きる、名前、ネット)
著者名:天童荒太
出版社:筑摩書房
ちくまプリマー新書
★★★☆
出版年:2006.02
ISBN :4480687319

“名前を付けられたんだよ。
 納得のいかないこと、気持ちが沈むこと……(中略)
 あの気持ちに包帯を巻くことで名前が付けられたんだよ。
<傷>だって。
 傷だからさ、手当てをしたらいつか治っていくじゃない”


「包帯クラブ」っていうからさ、アブないクラブかと思ってた。
 だけど、違った。
 正統派。
 ものすごく世のため人のためになるんじゃないかというクラブだった。

 傷ついた他人の話を聞きいて、その人その場所に包帯を巻いていくの。
 怪我をしているのは心。
 心の闇をいやしてあげるクラブ。

 わりと軽めなのですらすら読める小説
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年08月05日

◆『きのう、火星に行った。』(※10代)


◆『きのう、火星に行った。』(※小学生、病弱の弟、家族、ハードル選手、友だち)
著者名:笹生陽子
出版社:講談社
講談社文庫ほか
★★★☆
出版年:2005.03
ISBN :4062750228

“人間ってさ、忘れることの得意な生き物なんだって。
 本気を出さずにサボっていると、本気の出し方忘れちゃうって”


「火星に行った」って、どういう話だよ。
 SFやファンタジーじゃなくて、等身大小学生描いた児童書でしょ。
 現実的な話では成り立たないでしょーが。
 気にならぬわけがない。
 
 結論からいうと、火星に行く話ではない。
 あたりまえだ。
 じゃ、どんな話かというと……。

 何にもやる気がないつまらない人間の拓馬の成長物語。
 彼はある日、体育祭のハードルの選手に選ばれてしまう。
 ついてない日はとことんついてない。
 家には7年ぶりに弟(病気がちで療養していた)が帰ってくる。

 拓馬は弟が嫌い。
 だけど、いっしょにくらすようになってだんだん心が揺れ動かされてくる。
 そのキーワードの一つが、その火星の話だったり、
 表紙に描かれているゴーグルだったりする。
 練習熱心のでくちゃんとのこともいい。

 少し前に読んだ『ぼくらのサイテーな夏』と同様の成長物語です。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年08月01日

◆『ぼくらのサイテーの夏』(※10代)


◆『ぼくらのサイテーの夏』(※小学生、遊び、プール、夏休み、友だち、兄、家族、先生、立ち直り)
著者名:笹生陽子
出版社:講談社
 講談社文庫
 青い鳥文庫ほか
第30回日本児童文学者協会新人賞
第26回児童文芸新人賞
★★★☆
出版年:2005.02
ISBN :4062750155

“楽しく生きると損をする。
 生き物ってのは、いためつけられて、だんだんと強くなるものなんだ”


 ↑という先生との会話がよかった。
 いわれてみればそうだ。
 手にかけられたきれいな花ほどすぐ枯れる。
 だめになる。
 それなのに、雑草と呼ばれる植物は、世話をしなくても長生きしてる。
 これってすごいことじゃん!!

 友だちと階段で遊んでてけがをした主人公。
 先生に怒られ、夏休み中のプール掃除をいいわたされる。
 サイテーの夏休みだ。

 主人公には優秀な兄貴がいるんだけど、
 兄はいつしか勉強がいやになり、いい子から転落する。
 そして、いい子じゃなかった自分が「いい子」になる。
 兄貴の立ち直りの話だったりもする。
 
 もう一人重要な登場人物としてでてくるのが
 友だちの栗田。
 彼の家もなにかと問題があってね。

 成長物語はいい!
posted by 未衣名 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年05月27日

◆『カラフルな闇』(※10代)


◆『カラフルな闇』(※青春、恋、中学生、万引き、魔女、ラジオ、友だち、先輩、絵)
著者名:まはら三桃
出版社:講談社
第46回講談社児童文学賞佳作受賞
★★★★★
出版年:2006.04
ISBN :4062133288

“きれいなものはきれい。おまえのきれいでいいじゃないか”

 胸がきゅんきゅんする児童書。
 めっちゃいいっすよ、これ。
 自分を不幸と思っちゃいけないとか、
 人は人、自分は自分。っていうメッセージが込められている。
 それに、スタジオジブリっぽいピュアが溢れてるんです。

 主人公は、親が離婚して母親と暮らしている中学生の少女。
 彼女は毎週土曜日のラジオが楽しみ。
 近所で噂になっている「闇魔女」の目撃情報が、リスナーから寄せられているため。
 公共の電波で話題になっている人物が自分の近くにいるんだから、気にならないはずない。
 真っ黒の格好をした黒魔女は、夕方から夜にかけて現れてる。
 闇魔女の話題は、学校でも絶えなかった。
 闇魔女を見たものは不幸か幸せ、ハッキリどっちかになる。
 確率は五分五分。

 書店で一気読みしてきました。
 普段はこんなことしませんが、一度読み始めたら本閉じられなかったのですよ。
 闇魔女の正体が気になって気になって。
 あと、クリシュー先輩と主人公の関係もねー。

 最後のシーンはホントよかった。
 映画「耳をすませば」の告白シーン思い出した。
 同作者の『星の瞳のシルエット』も。
 
 これは読むべき。

 あ、あとこういう魔法使いじゃない「魔女」がでてくる作品として、
『はるがいったら』っていう、昨年集英社のすばる新人賞を受賞した本もあるのでよかったらこちらもどうぞ。
 全身ピンクの「魔女」がでてきます。
posted by 未衣名 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年03月04日

■『ハッピーノート』(※10代)


■『ハッピーノート』(※小学生、学校、塾、友達、好きな人、いじめ、不登校、ノート)
著者名:草野たき
     ともこエヴァーソン
出版社:福音館書店
福音館創作童話シリーズ
出版年:2005.01
ISBN :4834020312

“このノートが、ふたりをハッピーにしてくれますように”

 主人公聡子(小六)は、好きな男の子霧島くんと仲良くなるために、塾の夏期講習の間ミスドで一緒に勉強をしている。
 でも……。

 ・友だちとうまくやりたくて嘘をつく自分。
 ・楽しくやるために夢を現実のように話す自分。
 ・明るみえた霧島くんの知らざる裏側。
 ・塾で知り合った、派手な服着ているリサの裏側。

 いろいろなことが見えてくる。
 いろいろなことが起こる。
 ハッピーでいるって難しい……そんな本。
 おもしろいです。

 この本読んで、ミスタードーナッツに行きたくなりました。
 そういや、西尾維新の「戯言シリーズ ネコソギラジカル(中)」読んだときは、フレンチクルーラー食べたくなったなあ。
「今日はオールドファッション? じゃあ、ぼくも同じのにしよう」
 聡子と霧島くんの関係が素敵すぎます!
posted by 未衣名 at 18:18| Comment(20) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年02月27日

★『野ブタ。をプロデュース』(※高校生活)


★『野ブタ。をプロデュース』(※いじめ、仲間、嘘ほんと、真実、偽り)
著者名:白岩玄
出版社:河出書房新社
第41回文芸賞受賞作
第132回芥川賞候補作
ドラマ化‘05
コミック化‘06/2
出版年:2004.11
ISBN :4309016839

“言葉は人を笑わせたり、楽しませたり、時には幸せにすることもできるけれど、同時に人を騙すことも、傷つけることも、つき落とすこともできてしまう。”

 キモデブでいじめられている転校生小谷信太(しんた)を、クラスの人気者桐谷修二が人気キャラに仕立てようとする話。
 ドラマを見ていたのでそちらの印象が強くどうも薄い話に感じてしまったのですが、
 野ブタがみんなと打ち解けられてからの話がよかった。

 ドラマと同様、森川くんのボコられ事件のあと。
 友だちとの関係って所詮こんなもんだよな、みたいな落ち込み。
 どれが嘘でどれが本当なのかわからい状況。
 事実をいっても信じてもらえない悲しさ。
 これがこの本のテーマだよね。

 しかし、クラスから見放された主人公の行方、あれで終わらせるのはどうかと……。
posted by 未衣名 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年02月23日

★『平成マシンガンズ』(※10代)


★『平成マシンガンズ』(※家庭環境、死神、学校)
著者名:三並夏
出版社:河出書房新社
文藝賞受賞
出版年:2005.11
ISBN :430901738X

“おかしな話だけど、一週間に一度くらいのペースであたしの夢の中に死神が降臨する”

 15歳中学生の作品。なかなかおもしろかったです。
 読者を最後まで読ませる力があります。

 家庭環境最悪の主人公。
 母親に家を出て行かれ、父親の愛人が来る。
 父親も愛人も大嫌い。
 学校ではいじめにも遭う。

 そんなある日、彼女の夢に死神が現れマシンガンを渡される。
 撃てといわれた彼女は、周囲の人間を次々に撃ちまくる。
 父親、愛人、学校の友だち……夢に出てくる全員を。

 何がいいかといいますと、死神と彼女の関係。
 もちろん夢の世界なんで現実じゃありませんけど、
 死神の優しさにほろりとくるところがある。

・「殺せ」とは一言もいっていないこと、
・殺したいと思う人間だけを撃つのではなくみな平等に撃てということ、
・撃つことで頭をなでてくれること・・・・・・。

 死神を評価してあげたくなっちゃいました。
 ここの印象が強く残ってます。
 でも彼女は、ウザくて死神までも撃ち殺しちゃうんですよね。
 まさに彼女の心の闇。
 このあとどうなったのかは著書でお楽しみください。
posted by 未衣名 at 10:37| Comment(2) | TrackBack(1) | 10代・若者

2006年02月13日

■『サンネンイチゴ』(※青春)


■『サンネンイチゴ』(※中学生、内弁慶、文芸部、詩、不登校、仲間、ギャング、不良グループ、いちご、淡い恋、家族・家庭)
著者名:笹生陽子
出版社:理論社
出版年:2004.10
ISBN :4652077491

“おとなになるのが怖いんじゃない?
 あのままずっと小学生の体系をキープしていれば、醜いおとなにならずにすむとかって思っているんだよ。真剣に。”


 めちゃくちゃおもしろい!
 これぞ青春ですわ♪
 表紙のふわふわ絵からは想像もできない、息もつけぬ展開。

 ナオミは内弁慶で文芸部の14歳。
 友だちが少なく、言いたいことが言えない主人公(でも内心は明るい)。
 ある日バッグを盗まれたことから、隣のクラスの手塚くんと知り合う。
 彼はクラスのトラブルメーカー、アサミ(いつも喧嘩の生傷が絶えない)の彼氏といわれている人物。
 彼経由で、アサミに事件のことを知られれてしまう。
 
 アサミと手塚くん、そしてナオミの犯人探しが始まる。
 アサミはほとんど友だちがいないのに、
 二人とどんどん親しい間柄に。

 ほのかな三角関係が進んでいくかと思いきや、
 スリル満点のサスペンスっぽくなります。
 犯人は不良グループらしいですからね。
 アサミが一年前から兄貴と追ってる奴らっぽい。

 パトカーにお世話になったり無断早退をしたり。
 ナオミの生活がどんどん堕ちていき、夜の外出禁止命令まで出る。
 携帯用の催涙スプレーを装備するのはいいとして、スタンガンまで持つようになるんですから、ある意味最近の子の恐ろしさもうかがえます(笑)。

 しかし、その危険性が大好き。
 小説でしか味わえないじゃないですか、ほとんどの人は。
 それこそ青春っぽいし。
「14歳のホンネ小説」。ほんと、よい話。
posted by 未衣名 at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年01月31日

◆『ぼくらのケータイ3days』(※小中学生)


◆『ぼくらのケータイ3days』(※拾った携帯電話、謎解き、名前)
著者名:さとうまきこ
     やまだないと
出版社:ポプラ社
 Dreamスマッシュ!
出版年:2005.09
ISBN :4591088219

“夢みたいだなあ。
 生きてる携帯をゲットするなんて”


 省吾と雄介が町で拾った携帯電話。
 バッテリーはまだもっていて、あやしげな電話やメールがくる。

「今晩八時、まってるからね」
「わかってるじゃないの、いい子ね、マシュー」

 発信者は複数人。“女神さま”“ステファニー”など。
 携帯の持ち主の名前は、“マシュー”? “ハジメ”?

 なんで複数の名前があるんだよ。
 彼ら(持ち主と相手)は何をやっているんだ?
 かなり真相が気になる話です。
 主人公たちはこのあと正体を隠し、相手との接触を図ります。 
posted by 未衣名 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年01月25日

■『なまくら』(※生きる)


■『なまくら』(※10代、盗人、貧乏生活、つらい仕事、生きる道、仲間)
著者名:吉橋通夫
出版社:講談社
 YA!ENTERTAINMENT
出版年:2005.06
ISBN :4062693542

“一人前になるために、
 みんな苦労するんやろ”


七つの物語が収録された短編集。
 生きることについてかなり考えさせられる。
 これを読むと、今の時代は幸せだなと思う。
 人生の選択に困っている人には、
 何かヒントになるかもしれない。

 それぞれの物語の共通点は、
 ・時代小説
 ・主人公はみんな10代の男の子
 ・みんな苦労人
 ・家族が倒れたりしている。
 ・すでに働きに出ている。
 
 オススメは「車引き」。
 恋モノなんです。
posted by 未衣名 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2006年01月17日

※10代青春系小説

 今回テーマは、中高生を中心とした小説です。
 さわやか系で。
“いじめ”関係も載せようと思ったのですが、それはまた別の機会に。
(一部森絵都さんの本に含まれてますがね)

 このころって、友だちや家庭、進路のことで悩むことが多いので、
 非常に勇気付けられるものが多いです。
 わたしはこの本たちに励まされましたvv

森絵都さん
◆『リズム』『ゴールドフィッシュ』
◆『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
◆『宇宙のみなしご』
◆『カラフル』

 それぞれ、学校、家族、家庭、友だち、恋愛がテーマになってます。

伊藤たかみさん
◆『ミカ!』『ミカ×ミカ』
 男の子と女の子の双子の物語。

あさのあつこさん
◆『The MANZAI』
 二人の男の子の友情。
 あと、『バッテリー』も。

>ほか
◆『楽園のつくりかた』笹生陽子 講談社/角川文庫
 天才少年が、田舎に移り住む
◆『サマータイム』『九月の雨』 佐藤多佳子 偕成社
◆『スローモーション』佐藤多佳子 偕成社
◆『雨のせいかもしれない』高田桂子 偕成社
◆『シャイン・キッズ』光丘真理 岩崎書店
◆『星たちのきらめく丘』井上寿彦 小峰書店
posted by 未衣名 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2005年12月03日

■『猫の名前』(※10代)


■『猫の名前』(※中学生、不登校、自殺、乳がん、猫の名前)
著者名:草野たき
出版社:講談社
出版年:2002.07
ISBN :4062113872

 主人公のクラスには一人、春名という不登校の女の子がいる。
 その子は今病院入院中
 先生やクラスの子がお見舞いに行っても受け付けてくれない。
 だけど、何の関係もない佳苗(主人公)となら話す、というのだ。
 仕方なく会いに行った佳苗は、
 自分のいうとおりにしなくちゃあんたの名前を書いて自殺する、と脅されてしまう。
 彼女の目的は何?

 児童文学の推薦書というだけあって面白いです。
 これにはもうひとつ、主人公の家庭教師の女の子とのエピソードにもかかわってくるのですが (それが乳がんや、タイトルにある「猫の名前」になっている)、それもいい話です。
posted by 未衣名 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2005年12月02日

●『NHKにようこそ』(※ひきこもり)


●『NHKにようこそ』(※悩み、苦悩、アニメ、自殺)
著者名:滝本竜彦
出版社:角川書店
 ソフトカバー
 文庫化('05)
 コミック化('05)
 アニメ化計画も
出版年:2002.01
ISBN :4048733397

 四年間ひきこもり続けてきた主人公佐藤達広の、脱ひきこもり生活。
 おもしろいところはNHKを“日本ひきこもり協会”と訳し、
 自分のひきこもり生活の原因を、NHK(日本放送協会)のせいだとしていること。
 たまたま来た宗教勧誘がきっかけで、その手伝いをしている中原岬と出会う。
 それが表紙の女の子です。
 で、だんだん彼は明るい方へ傾いていくわけですが……。

 作者がひきこもりとだけあって内容がリアル。
 引きこもりは現在重大な問題となっている。
 これはわりと前向きに生きるという生活。
 いい本ですよ。
 最後の岬ちゃんとのやりとりが好き。

>コミック版について
 小説も共通していえることだけど、アニメ、エロゲー、ロリコンなど、ひいてしまう言葉が多い。
 それをビジュアル化してあるのでわたしには見ていられません。
 なかなか現実的すぎて。
 コミックは2巻あたりからオリジナルが加わっています。
 内容はいいんだけどね……。

ダメ・スパイラル対決! 『NHKにようこそ!』vs『四畳半神話大系』
posted by 未衣名 at 23:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 10代・若者

2005年11月26日

■『つきのふね』(※10代)


■『つきのふね』(※中学生、進路、万引き、友だち、裏切り)
著者名:森絵都
出版社:角川書店
出版年:2005.11
ISBN :404379102X

 98年に講談社から出たものが文庫化。
 自分の進路が決められずにいる主人公さくら
 さくらと仲が良かった梨利
 梨利を想うさくらの相談相手勝田
 さくらを助けてくれた
 この4人の物語り。

 もう青春としかいいようがない。
 10代って若いなあって思う。
 万引きは良くないし、悪いやつらとつるむのだって悪い。
 でも、悪いことやって成長していくのだと思う。
 きらり、青春。

 自分も進路決めなくちゃいけないってときはかなり不安定だったしなあ。
 ついつい感情が……。
posted by 未衣名 at 23:43| Comment(4) | TrackBack(2) | 10代・若者

2005年11月22日

●『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(※10代)


●『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(※戦う女の子、高校生、戦い、チェーンソー男、好きな人を守る)
著者名:滝本竜彦
出版社:角川書店
・角川文庫
・ソフトカバー
※ラジオドラマ化
(青春アドベンチャー)
 ★★★★★
出版年:2004.06
ISBN :4043747012

 謎のチェーンソー男と日々戦う美少女絵理ちゃんと、二人の戦いに偶然居合わせた主人公の物語。

 二人の関係が気になるし、チェーンソー男の正体も気になる。
 一番不思議なのは、“どうしてチェーンソー男があらわれたのか”ってことです。
 この男に関しては、いろいろつっこみたくなるところがあるのですが、最後まで読むと全部解決して、すっきり。
 とてもよい終わり方をしています。

ごめんなさい。やっぱりあいつと戦います
 このフレーズが大好きです。
 絵理ちゃん、本当にかわいいんですよ。
 戦う女の子って素敵。めちゃくちゃいい。
 あこがれてしまいます。
 雪崎絵理っていう、儚そうで強そうなネーミングもいい。

 一度読み出したらとまらない本でした。
posted by 未衣名 at 21:26| Comment(3) | TrackBack(1) | 10代・若者

2005年11月21日

☆『キャットストリート』(※フリースクール)


☆『キャットストリート 1〜2(続刊)』(※人間関係)
著者名:神尾葉子
出版社:集英社
 別冊マーガレット
出版年:2005.04〜
ISBN :4088478479

花より男子』描いたの方の新作。
 フリースクールを題材にしたもの。

 キャットとは、野良という意味があるに違いない。
 主人公の恵都は、小さい頃から子役として絶頂の人生を送るが、
 途中で芸能界引退、不登校ひきこもりになる。

 外に出るのが怖い、
 人と関わるのが嫌。
 そんな感じです。

 で、出会ったのはフリースクール。
 昔の同級生ゴスロリの女の子・IQ200以上の無口男と触れ合うことで、
 だんだん明るさを取り戻していくのです。

 人間関係が素敵すぎます。
posted by 未衣名 at 20:39| Comment(6) | TrackBack(4) | 10代・若者

2005年11月15日

◆『air』(※家出)


◆『air』
著者名:名木田恵子
出版社:金の星社
出版年:2003.02
ISBN :4323070306

『キャンディキャンディ』や、『赤い実はじけた』の作者さん。

 名門女子高に通う主人公絵亜(エア)が家出をし、家出人だけが集まったマンションに住み、そこでいろんな人間関係が生まれる。
 今を生きる若者っていう感じ。
 クスリとか、援助交際とか、プチ家出っていうのもキーワード。
 いろいろ考えさせられる作品でした。
posted by 未衣名 at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2005年11月13日

◆『羽の音』(※登校拒否)


◆『羽の音』(※成長物語)
著者名:大島真寿美
出版社:理論社
出版年:2001.05
ISBN :4652071981

 出社拒否の姉と登校拒否のわたし……。
 理解できる場面が多くて、どうも感情移入しちゃうというか、共感できてしまう。

 寂しい感じ、ゆっくりと過ごしている時間、マイペース。
 この本は、そんな二人が一歩踏み出すまでを描いています。
 タイトルは「羽が生えてくるのかも知れないよ」というセリフの一つから。
 きれいな話でした。
posted by 未衣名 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者