2009年02月13日

★『屋上ミサイル』(※屋上部)


★『屋上ミサイル』(※ミステリ、謎解き、高校生、青春、幼馴染み、人殺し、不良、タバコ、普通科、デザイン科、兄弟、両親、夫婦、妻、依頼者、ラブホテル、アルバイト、不倫、浮気、依頼、写真、刑事、ストーカー、陸上部、告白、神、罰、懺悔、名前、詐欺師、犯罪、犯人、拳銃、姉弟、ロック、襲撃事件、アメリカ大統領誘拐、核ミサイル、テロ)
著者名:山下貴光
出版社:宝島社
第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
★★★★☆
出版年:2009.01
ISBN :9784796667777

“殺し屋に会いたくねえか?”

 屋上の秩序と平和を守る屋上部が巻き込まれる事件の数々!
 
 微妙にライトノベルテイストな感じのこのミス。
 もしくは伊坂幸太郎の犯罪小説(グラスホッパーとか陽気なギャングとかアヒルとか)もしくは『終末のフール』系?
 キャラと会話は抜群という帯の文句は嘘じゃありませんでした。

 このミステリーがすごいなんて、めちゃくちゃ胡散臭い感じがして読む気がしなかったんですが、
 あらすじが面白そうだったんで読んでみたらおもしろかったという感じ。

 主人公でヒロインの辻尾アカネは絵を描くために屋上に上がる。
 そこで彼女は、悪い意味での有名人・国重嘉人と出会い、
 しゃべれるけど願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、
 自殺願望を持つ人殺しの後輩・平原啓太と出会う。
 

 アメリカ大統領が誘拐され
 弾道ミサイルがあと3週間ほどで
 日本へ発射されようとしている世界を舞台に、
 彼らは屋上部を結成する。
 
 関係のないように思えた数々の事件が、
 やがては一つの事件に繋がっていくという、
 わたしが大好きな形のストーリーですよ。

 国重は死体写真を拾ってしまい、
 沢木は拳銃を拾ってしまう。
 これがそもそもの発端であり、
 やがては大きな事件へ……みたいな感じ。


 何が面白いって、
 ストーリーもそうだけど、会話ですよ、会話。
 国重くんの発言が独特で面白いです。
 アカネとのファーストコンタクト時、
 なぜ屋上へ来たのか尋ねるセリフが

「空に近づきたかったのか?」ですよ?

 リーゼント頭がそういうのです。
 このギャップに胸を貫かれました。
 それからはもう彼の虜になってしまって(笑)

 これがまた途中からメガネ男子にもなったり
 髪型いじくったりスーツ姿になったりと
 いろいろするもんで、萌えが高まってしまいます。

 登場人物がほとんど男なところも女性にウケそう。
 国重と沢木は幼馴染みだし、
 平原がいるので先輩後輩の間柄もあり。
 っていうかまあ、匂い系ではありませんが。

 
 アカネとのやりとりも最高。
 友だち以上恋人未満的なのがいいよね。
 ふつーの会話も好きだけど、
 アカネを守ろうとする国重くんが好きーvv

 2人が恋人関係に間違えられること多し。
 しかもそれが伏線にもなっていくのだからニヤけてばかりじゃいられません。
 感心もさせられるのです。


 そしてこの作品で最も個人的スポットライトが当たった人物は殺し屋。
 伊坂幸太郎の著書『グラスホッパー』にも同じような人間が出てきましたが、
 結婚して奥さんがいる殺し屋。
 この人が素晴らしい。

 殺し屋のプライドを持ち、
 自分のルールを持ち、
 約束や契約、貸し借りには忠実で、
 決して破ることはない。
 このルールのようなものが余計に彼をかっこよくさせているのです。

 そして彼をさらに引き立てるのは国重との会話。
 国重も男としてさらにポイント高くなっていくんだよね。
 二人とも計算高くて言葉巧みで一歩も引かないっていうか。
 永遠のライバルに認定しちゃいたいくらいですよ。

  
 にしても。
 ラストはいいとこで終わっちゃったなー。
 何この寸止め。
 ぜひとも続編をお願いしたいところです。

 プラス、白泉社のLaLaあたりでコミック化してほしいな、とも。
posted by 未衣名 at 01:39| Comment(2) | TrackBack(2) | 部活・サークル
この記事へのコメント
トラックバックさせていただきました。
コミック化!よさそうです。

トラックバックお待ちしていますね。
Posted by 藍色 at 2009年02月21日 06:19
>藍色さん
トラバありがとうございます♪
返しておきました〜。
Posted by 未衣名(管理人) at 2009年02月22日 00:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

屋上ミサイル 山下貴光
Excerpt: 大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの―日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2009-02-21 06:03

『屋上ミサイル』(山下貴光) 【感想&書評】
Excerpt: 屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)山下貴光宝島社 2009-01-10売り上げランキング : 1628おすすめ平均 Amazonで詳しく見る本の内容美術の課題の...
Weblog: Book A GoGo!!! 〜本の読書感想ブログ〜
Tracked: 2009-04-14 17:05