2009年01月29日

★『荒野』(※家族)


★『荒野』(※恋、父親、再婚、継母、兄妹、同級生、中学生、友だち、鎌倉、留学、出会い、お手伝いさん、妹、妊娠、恋愛小説家、10代、思春期)
著者名:桜庭一樹
出版社:文藝春秋
ファミ通文庫
★★★★
出版年:2008.05
ISBN :9784163270401

“……恋って、
 つまりは所有欲、だと思う”


 直木賞受賞第一作は、
 ファミ通文庫で2冊出た本に加筆修正をくわえさらに書き下ろしを含めたこの1冊。

 ファミ通文庫はライトノベルですが、
 一般文芸に移っても違和感なし。

 ラノベ目線でいくと血の繋がらない兄妹の恋愛話。
 一般目線でいくと少女が少しずつ大人になっていく成長物語といいますか。
 思春期のいろいろです。

 きれいで繊細に描かれている。
 時々大胆になるところが桜庭さんらしい。
 萌えましたねえ(笑)

 主人公荒野は、中学の入学式当日に電車の中で一人の男の子に助けてもらうんですよ。
 その彼・神無月悠也は実は同級生だったりなんかして、
 恋に発展かと思いつつ思いっきり嫌われ、
 しかも彼には氷の神無月という異名を持つ。

 その彼のことを荒野は気になりだしちゃう。
 果たしてそれは吊り橋効果なのか悩んでいるときに
 父親が再婚。
 再婚相手が連れてきた子どもがその悠也くんなわけです。

 すばらしい。

 ぎくしゃくした新しい家族関係から
 少しずつ慣れていく様子もよかった。
 友人関係も。
 

 自分は荒野に似ている気がする。
 とにかくいろいろ共感が持てた作品。

 ただ、父親の性格ってどうなの?
 というのだけが疑問。
posted by 未衣名 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物、家族、家庭
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