“俺たち二人で探ってみないか。
●『プシュケの涙』(※高校生、クラスメート、関係、名前、出会い、秘密、美術部、絵) 著者名:柴村仁
出版社:アスキー・メディアワークス
電撃文庫
★★★★☆
出版年:2009.01
ISBN :9784048674676
なぜ吉野彼方は自殺したのか”
これは素晴らしかった。
話もいいけど余韻にものすごく浸れる本。
決してハッピーエンドではないのだけど。
残酷ですからね。
ストーリー構成が巧い。
手法がいい。
柴村仁ってこういうのも描けたんだっていうことにも驚き。
西尾維新を読んでいる人には
ある程度免疫がついているのでどうかわかりませんが、
読んでいない人にとっては斬新なものかも。
ストーリーを読み進めた先に驚きがあります。
二部構成になってます。
最初の話も驚きはありますが、後半はもっとすごい。
二部目の最初があれ? って感じなんだけど、
物語の軸が一つになった瞬間といったらっ!
これはあらすじを語ると面白くないので
いつもタイトル横に羅列するキーワードも最小限に留めてあります。
バラしたら面白みが半分以上失われる。
ここはあえて黙っていた方が読み手に親切。
この感覚をぜひ味わってもらいたいです。
電撃ってライトノベルといわれるけど、
たまにこういうラノベより一般書として出した方がいい本が生まれる。
これもその一冊。
ラノベに分類するには難しい。
普通の人が見ても受け入れられそうなこの表紙は正解。
表紙裏だって電撃文庫独特のスタイルからかけ離れており、
むしろ普通の文庫本って感じ。
それに中身のイラストの少なさのとタッグを考えればまさに、
電車の中でカバーをかけずに読んでいても、
隣の人にのぞき込まれても全く問題ありません。
といっているように聞こえるし、
カバーをかけずに公衆の場で読み、
さりげなくこの本を宣伝してくださいと言っているようにも思う。
ラノベレーベルから出ているんだから
一般読者にはスルーされるに決まってますしね。
読まなかったらもったいない。


