2008年12月02日

☆『アンデッド』(※死者)


☆『アンデッド』(※生ける死体、蘇り、人間、都市伝説、腐敗、心、想いの強さ、未練、厚生労働省)
著者名:井上和郎
出版社:小学館
スピリッツ
★★★★
出版年:2008.11
ISBN :9784091822383

“私…知ってるの…
 自分がもう…死んでいるんだってこと…”


 美鳥や『あいこら』作者の連作短編集。
 さすがといいますか、巧かった。
 美鳥もあいこらもやや破天荒な設定ながらすんごく好感のもてるラブコメなんですよね。
 すごいなと思います。

 んで、今回のアンデッドは、強い想いを残したまま死んでしまった人間が蘇るという話。
 生ける屍。
 最初は『黄泉がえり』のようなものかな? と思ったら全然違う。
 
 重要なのは体は死んだままってことで、
 つまりは腐敗は絶賛進行中で、
 限られた時間が見えまくっているということで。
 さらに外気だけではなく幸せや感動で心が温かくなっても腐敗が進んでしまうこと。
 つまり、やり残しを達成したら死ぬに直結するわけ。

 腐敗=本当の死。

 上手く扱ってるよ。
 もうベタベタに第一話が気に入ってる。
 王道が一番でしょ。

 んで、最終話のまとめもうまかった。
 ラストは全員集合じゃないけど、生きる意味はなんなのかってのを総集している。
posted by 未衣名 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 死者・死神・魂
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