“世界を緩慢に蝕むこの現象には、
●『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』(※不思議世界、少年少女、名前、バイク、相棒、飛行機、肩書き、秘書、取締役、社長、ボス。仲間、学校、日記、燃料、食料、野宿、養護教諭、保健室、高校生、記録、記憶) 著者名:萬屋直人
出版社:メディアワークス
電撃文庫
★★★☆
出版年:2008.03
ISBN :9784840241922
正式な名前がついていない。”
喪われる物語。
名前を失い、顔を失い、色を失い、影を失い、
そして最後に存在が消えるという現象。
その人物が残した絵画や文章、印刷物、録音物など。
あらゆるものが消えてしまう。
そんな世界の果てを目指し旅をしているのが本作の主人公である少年と少女。
名前を失っているため、少年と少女と、そのまま呼び合ってます。
二人がどんな関係かは失われているので不明。
ただ、良き相棒であることは確か。
彼らは一台のバイクで旅をし、
その中で出会う同じ病気を持つ人と触れながらまた旅に出る。
という連作短編集みたいなもの。
電撃大賞の入賞にもれてしまった作品らしい。
静かに滅びていく世界で、人はどう生きるのか。
そして、何を残していくのか。
人間の終末が描かれてます。
消失感というか、哀しげな感じがどこか心地良かった。
それはたぶん、悲観的に描かれていないからだと思う。
ラストの日記の件も、良かった。
この抜け穴が作品を明るく照らしているんじゃないでしょうか。
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>失われる物語。
★『密やかな結晶』
本作と一番近い内容だと思う。
★『失われた町』
町が消える話。
★『少年検閲官』
そもそもミステリとか探偵とかそういう言葉が失われた世界。
★『散歩する侵略者』
言葉の概念が消えていく話。



個人的にかなり気に入ったんだけど...
アニメでも、見てみたい。
アニメいいかもしれませんねー。
表紙のカラー見たとき、なったらいいなあと思いました。