“神社の鈴を、紐を引かずに鳴らすって、どういう意味?
★『月のころはさらなり』(※田舎、庵、家、異界、少女、少年、神社、後継ぎ、祠、鈴、青春、神主、家庭環境、預かり子、父親、母親、人見知り、魂、月、満月) 著者名:井口ひろみ
出版社:新潮社
第三回新潮エンターテインメント大賞
★★★★
出版年:2008.01
ISBN :9784103063612
普通そんなこと、できないはずだろ”
宮部みゆきさんがほぼ満点をつけたらしい作品。
新感覚青春ミステリというより、現代ファンタジーって感じがする。
「千と千尋の神隠し」『雷の季節の終わりに』とかそんな感じ。
後者に近いのかなあ。
舞台は、母親の田舎で、
人里離れた古びた<庵>という祖母の家。
まず、女と子どもしか入れないところからしてミステリアス。
しかも、預かり子だとか鈴鳴らしとか魂翔けとか聞きなれない言葉も出てくるし。
普通とは切り離された異空間的存在・世界になってるのです。
主人公である悟(17歳)は、不思議な力を持つ美少女・茅と、同じく力を持つ生意気な少年・真に出逢います。
力とは、鈴鳴らしのこと。
神社とかにある鈴を、紐なしで鳴らせるらしい。
しかも彼らいわく、悟自身もその力を持っているといい、現に過去に鳴らしていたことがあるんだってさ(本人の記憶はなし)。
ほかに庵の預かり子だった母親に、庵の主である祖母に。
突然連れてこられた悟にとっては、
ミステリアスで何もかもがわからないことだらけ。
隠れテーマとしては、
駆け込み寺、施設、不登校とか。
世捨て人といいきれるのかは分からないけれど、
現代社会で生きられない人が集まる場所っていうか、
社会に溶け込めない人たちが集まる場所っていうか、
そんなようなものも含まれているのかもしれない。
ファンタジーでありながら、引きこもりとかニートとか、自立とか、遠まわしでそんな言葉も聞こえます。
この作品、とにかくキャラクターが生きている。
小学生の真と大人である茅のキスシーンがもう(笑)
すでにキャラ立ちしちゃってたので、ラノベ系かと思っちゃった。
悟と茅がくっつくのを何とか阻止しようとする真がかわいいです。
いや、真剣なのだからかわいいといったら失礼なんですけど。
一途なのがいいんだよ。
あと、悟へのタメ口が素敵だ。
いいコンビです。



小学生の真と大人である茅のキスシーンがもう(笑)
↑に引かれてしまった(爆
小学生の恋愛には、若干、興味あり(爆
異空間、特殊能力、社会問題...
好きなテーマが結構、入ってる。
調べてみよっと
ここのキスシーンはいいいですよ。
悟に茅を取られまいと、
真が無理やりするんです。
茅は嫌がるわけでもないし、
でも愛しているというわけではないけど……というなんとも不思議な関係で。