2007年08月22日

★『神野悪五郎只今退散仕る』(※妖怪)


★『神野悪五郎只今退散仕る』(※祖母、姉妹、夏休み、中学生、従兄、お化け、屋敷、道、神、天狗、約束、過去、退治、悪霊、怨霊、妖怪道、試練、夏蜜柑、肝試し、伝説、記憶)
著者名:高原英理
出版社:毎日新聞社
★★★★
出版年:2007.07
ISBN :9784620107189

“来週、お化け屋敷、行くよ。
 一ヶ月、そこで暮らすんだって”


 紫都子は、ある日突然妖怪を見た。
 そのあと、夏休みを祖母の家で過ごすことになった。
 例年のことだけど、今年は「黒間屋敷」と呼ばれる場所で。

 妹と一緒に屋敷に行くんだけど、
 そこでは妖怪にちょっかいだされまくり。
 従兄に化けてきたり、妹の気づかないところで妹を襲ってみたり。
 なんかこのさりげなさとか遊び心が素敵っ!
 微妙に『夏目友人帳』『しゃばけ』系? なほのぼのさ。

 一般書というよりかは児童書・ヤングアダルトですね。
 主人公中学生だし。
 妖怪との交流譚みたいなものだし。

 別に妖怪は人間を襲おうというんじゃない。
 あとからわかるのだけどこれは試験。
 紫都子にその力があるのかどうかっていう。
 帯から引用すると、最強最悪の怨霊を祓うための力があるかってやつね。
 三千世界の大魔王も降臨です。

 古典の『稲生物語』(未読)と関係しているみたい。
 タイトルは稲垣足穂の『稲生家=化け物コンクール』(←積読中)に収められている短編から来ているらしい。

 妖怪たちと交わした過去の約束。
 どんなことからも護るからその代わりに……という取引の元成立した約束。
 祖母と妖怪が昔……って設定になんか自分は弱いんだよな。
 妖怪との交流もね。

 これ読んでたら無性に夏蜜柑食いたくなってきた。
 
 あと、<悪>という漢字を少しだけ見直しました。
 悪いってだけじゃなかったんですね。
 表紙も素敵だなあ。
 ただ、本の定価がありえないほど高い。
 せめて1500円だろと思う。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪・妖精・悪魔・化物
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