“きっと私は、基本的に人間が嫌いなんだ。
●『キミのいる場所 REAL×FAKE』(※孤独、寂しさ、高校生、病気、同級生、片想い、美青年、過去、薬、フリーター、友だち、メル友、アレルギー、紫外線、犯罪、携帯、過保護、入院、傷、罪) 著者名:ひずき優
出版社:集英社
コバルト文庫
2007年度ロマン大賞受賞作
★★★★☆
出版年:2007.08
ISBN :9784086010627
――ねぇ桐生。
あんたもそうなのかな”
ロマン大賞に恥じない作品ですね。
久々にコバルトでめっちゃ楽しめたよ。
普通に児童書というかヤングアダルト作品として出版しても全く問題ない。
居場所を求めている10代のティーンには、ぜひとも読んでもらいたい。
普段の生活をなんの問題もなく過ごしている人が読めばたぶんつまらない本になるかと思う。
しかし、孤独を抱えている人間にとっては共感できることが多いんじゃないかな。
主人公のミツハはうわべだけの友だち付き合いしてるし、
ミツハが心魅かれる桐生という男の子は誰とも馴れ合わない人だし、
桐生のオトモダチとして登場するアサクラはヤバイ噂が絶えないフリーター。
人も自分も壊すばかりの人間。
ゆっこはそんなヤバイ男アサクラをどうしようもなく好きになってしまう。なかまはずれされている女の子。
居場所を求める人ばかりだ。
孤独な人ばかりだ。
だからこそ仲間を求め、アンダーグラウンドな世界へと足を踏み入れていく。
1つ残念なことは、メル友のハルさん。
結局最後まで見知らぬ人で終わった。
実は知り合いだったみたいなことあれば、もっとドキドキしたのになあ。


