“自殺がいけないなんて言ったの誰!”
★『自殺自由法』(※自殺、法律、センター、家族、電話、家庭問題、俳優、借金、小説、取材、メディア、男女、バス、政府) 著者名:戸梶圭太
出版社:中央公論新社
★★★★
出版年:2004.08
ISBN :9784120035586
自殺はいけないという現代社会。
年間3万人の人が自ら命を落としていくという事実。
この小説は、政府が自殺を公認した世界。
『日本国民は満15歳以上になれば何人も自由意志によって、国が定めたところの施設に於いて適切な方法により自殺することを許される』
そんな法律ができ、楽して死ねる施設が設けられたら、人々はどんな人生に転換するのだろうか。
死にたいとき、死ねる。
自逝センターに行けば、その処置が毎日毎日行われている。
人々が死に向かうまでの過程が山ほど描かれております。
めんどくさいのでキーワードにあまり書いてないんですけど、人が死ぬ理由は様々。
この自殺自由法についてどう思うかという人々のアンケート調査(もちろん架空)もあり、必要だという意見、不要だという意見、いろいろあるので自殺についてかなり考えさせられます。
政府関係者の死もありますしね(小井泉首相)。
不思議なのは自逝センター。
コレに関しては謎多き存在です。
どうやって安楽死させるのかが描かれていない。
一番知りたいところなのに!!
第一安楽死というものは、定義があやふやだからどうかと思うけどね。
(「ガウガウわー太」読んでいる人にならここらへんはわかると思う)
だからこそ、最終章はインパクトがあるというか、ぞっとする。
沖縄の防空壕に入った気分。
もしくはユダヤ人の大量虐殺といいますか。
自殺に関しては賛否両論あるだろうけど、こういう小説も必要だと思う。


