2007年03月16日

★『少女には向かない職業』(※人殺し)


★『少女には向かない職業』(※少年犯罪、夏休み、中学生、両親、島、山口、海、死体、友だち、学校、マクドナルド、アルコール中毒、血の繋がり、父親、仕掛け、警官、ゲーム、男友だち、友情、図書委員、本、薬、遺産、修学旅行、お土産、武器屋、バトルアクス)
著者名:桜庭一樹
出版社:東京創元社
ミステリフロンティア
★★★★☆
出版年:2005.09
ISBN :9784488017194

“葵、ぜったいみつからない人の殺し方、教えてあげようか”

 少女に向かない職業とは、人殺しのこと。

 中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。

 ↑似たようなフレーズがある『永遠のフローズンチョコレート』を思い出した。
 でも、これとは随分違う。
 この一文が本書の内容で、本には二つの殺人過程が描かれてる。

 桜庭一樹って、『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を描いてる人。
 本書を含め、不完全機能の家庭に育った子どもが主要キャラクターとして描かれている。
『少女には〜』では、アル中のクソ親父(←血の繋がりはない・ここ重要)を持つ葵がついに親父を殺す。
 そこには、また家庭に問題を持ちおかしな格好をしている宮乃下静香の存在が強くあった。
 彼女は葵に人殺しの方法を教えたり、人殺しを持ちかけたりする。
 本を持ち歩いているので、人殺しの本もたくさん紹介する。

 主人公の少年少女が人殺しをする小説。近年特に多くなってきていると思う。
 中でも、捕まらないってのが多い。
 殺しの理由は納得はするのだけど、大抵彼らはそれを罪だと思ってない。
 反省の心がない。殺人を当然であり<正義>としている気がする。
 しかし、本書は人間味があるというか、最後にはちゃんと殺しを償ってるんだよね。
 そこに惚れました。
 
 どんな同情したくなるような哀しい理由があろうとも、
 人を殺したら必ず捕まらなければいけないと思う。
 それが人間だと思う。

 他に惹かれたのは、主人公の葵が自分と似たような境遇ってことですかね。
 わたしの家にもほぼアル中の人がいて、酒を飲む夜は毎晩荒れてる家でしたから。
 葵と違うのは、憎かったけど殺そうとは思わなかったということ。
 自分は家出することばかり考えてました。

 話飛びますが、『人はどうして死にたがるのか』、後で読んでみようと思います。
 原始人の話は興味深い。

******
殺人経験ありの10代
posted by 未衣名 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(2) | 殺人・犯罪・復讐
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