2007年03月05日

★『少女七竈と七人の可愛そうな大人』(※母娘)


★『少女七竈と七人の可愛そうな大人』(※恋愛、家族、孤独、北海道、雪、旭川、母親、父親、幼馴染み、美しい子ども、受験、進学、鉄道オタク、元警察犬、別れ、罪、恨み、男遊び、先生、教師、運命、名前、結婚)
著者名:桜庭一樹
出版社:角川書店
野生時代
★★★★
出版年:2006.07
ISBN :9784048737005

“わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、
 美しく生まれてしまった。”


 一ヶ月で七人もの男と寝た母親を持つ主人公七竈。
 母親は母親でちゃんとした理由があっての男遊びだったんだけど、
 それで七竈の父親はわからずのまま。

 普通の容姿を持つ母親から生まれたのは非常に美しい娘。
 彼女の恋人というかの幼馴染み雪風も、七竈と同様に美しい容姿を持っていた。
 まさに表紙の通り。
 
 鉄道オタクの二人に、二人の世界に浸る二人に。
 母親、七竈、雪風、元警察犬のシェパード、
 雪風の母親と視点が変わりながら物語りは語られていく。

 七竈の父親と名乗る目の見えない男とかね、いろいろ出てくる。
 いんらんな母親への恨みはもちろん抱えている。
 美しいことは罪、という話も含む。

「七竃がそんな顔に生まれてしまったのは君の母がいんらんだからだ。」

 という雪風のセリフはいろんな意味が込められていてある意味切ない。
 
 全体的には、七竈と雪風、二人の行方は……なストーリー。
 高校卒業後の進路で彼らはバラバラになるんだよね。
 直接的には書かれていないけどさ、彼らには分かれないといけない理由があって、静かにそれを受け止めているらしい。
 それを思うと最後の一文は哀しすぎる。
  
 互いに互いの名前を呼び合うところもいとおしい。
posted by 未衣名 at 20:40| Comment(0) | TrackBack(2) | 人物、家族、家庭
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

少女七竈と七人の可愛そうな大人(桜庭 一樹)
Excerpt:  '''あらすじ''' 雪深き、地方らしい地方の町にて、平凡な母親から、場違いなまでに美しく生まれてしまった少女'''・七竈&#...
Weblog: EncycRopIdia 〜漫画・映画・書評・グルメなどなど
Tracked: 2007-05-21 00:32

少女七竈と七人の可愛そうな大人<桜庭一樹>−(本:2007年156冊目)−
Excerpt: 少女七竈と七人の可愛そうな大人出版社: 角川書店 (2006/07)ISBN-10: 4048737007評価:80点表紙の雰囲気がなんとも素敵だったので、思わずでっかい画像にしてしまいました。誰もが
Weblog: デコ親父はいつも減量中
Tracked: 2007-12-20 00:34