“LOVEを感じるままに進んでいけばいいんだよぉ。
★『東京バンドワゴン』(※古書店、本、書庫、日常ミステリ、店主、家庭、未婚の母、不倫、愛人、母親、父親、猫、カフェ、芸能、女優) 著者名:小路幸也
出版社:集英社
★★★★
出版年:2006.04
ISBN :4087753611
それなら絶対に後悔しねぇ”
うん。本当にラブ&ピースな家族小説。
温かいです。
まずは語り手から素晴らしいチョイス。
死人ですから。
古本屋店主の奥様。天国から見守っているという設定で、これがまた上品なおばあ様。
おばあ様が家族を語っていくという感じ。
いろんなメンバーがそろってます。
古書店3代目店主・堀田勘一、その息子で伝説のロッカー・我南人、我南人の娘で未婚の母・藍子、藍子の子ども・花陽、我南人の長男とその奥さん、我南人と愛人の子・青(モテ男)、青を追って堀田家に転がり込む女・牧原(いい人)……とかね、
幅広い世代が集まってて、何世代もの家族が集まってて、ホントいろんな人が出てきます。
多すぎなくらいなんですが、なぜか登場人物が把握できてしまうところが作者さんの力でもある。
読ませる力あるよ、この方。
世間では冷たくされるようなマイナスイメージ語。
愛人の子どもとか未婚の母とかさ。
そのうち、愛人の正体とか父親の正体とかが明かされたり、そこに秘められた<愛>が明かされる。
<不倫><愛人><未婚の母><父親がいない子ども>とかって悪いように聞こえる。
ってか、正直悪い。
でも、この本を読むとうまく緩和してくれる。
そこに愛があれば許されるのかどうかは未だよくわかりませんが、まあいいのだろうなあと少しは思う。
さて、本書は温かい家族の話であると共に舞台は古書店でもあるので、本がたくさん出てきます。
本に関するちょっとしたミステリもあったりで、本好きにも良いです。
百科事典の謎とか、破られたページの謎とか、値付けした本が消えた謎とか。


