“本気なんだ。
★『17歳のヒット・パレード(B面)』(※海、ボーイミーツガール、17歳、男女、バイク、薬、名前、自殺志願、物々交換、誘拐、赤ちゃん、盗み) 著者名:伊藤たかみ
出版社:河出書房新社
河出文庫
単行本(96/6)
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4309408222
夏が終わる前に、どこかいい死に場所を探すつもりだ”
今までにない小説。
少年犯罪ですが、警察が絡むわけでもなく、あくまで男女の青春小説。
主人公の2人はココとレン。
ただし、その名前は偽名。本当の名前も知らないまま彼らは進んでいく。
第一に、金で名前を売って、金で名前を買うっていうところから<ちょっと違う>という雰囲気がある。
これは17歳の男女が訳もわからなく犯罪を犯していく話。
人殺し。
だけど、直接手を加えたわけじゃないので彼らにはまったく罪意識は無い。
というか、たぶん彼らには自分らが本当の犯人だなんていう自覚すらないのだと思う。
読者にさえ、彼らが本当に人を殺したのかはっきりさせていないのだから、不思議なものだ。
死体を見たあとも、笑って過ごしていく。
殺しは1件だけじゃない。
その後もいろいろと罪を重ねていく。
狂った話。狂ったヒロインの少女。
だけど、気持ちわからなくも無い。
このまま世界が終わればいいと思っているのはわたしも同じですから。
成長したくない。
死にたい時だってある。
「俺たちと一緒だな。嫌われ者で、誰からも必要とされない」
色々考えされられる話。
いいよ、これは。
とはいっても、なんつーか、不満!
帯の「ぼくらは18歳にならないと思っていた――」の意味が理解できないんですけど。
それに、解説がおかしすぎる。
ラストまであらすじ書いちゃってるじゃん。ネタバレしていいのか?
おばさんが死んだ理由が理解できたのはありがたかったけどさ。


