2007年01月31日

☆『鉄コン筋クリート』(※仲間)


☆『鉄コン筋クリート all in one』(※町、架空世界、暴力、盗み、犯罪、殺し屋、主従関係、忠誠、生きる、廃車、ホームレス、善と悪、真実、虚偽、偽り、死、偽善者、孤独、孤児、ヤクザ、警官、傷)
著者名:松本大洋
出版社:小学館
スピリッツ
映画化
★★★☆
出版年:2006.12
ISBN :9784091810335

“闇の中にこそ真実がある。
 光には闇によって作られるんだ”


 映像で見られないのが残念。
 タイトルからして非常にインパクト。
「鉄筋コンクリート」じゃなくて「鉄コン筋クリート」ですから。
 タイトルの由来の一つとして、

 オセロのチップには表も裏もねえだろ。
 それは白と黒であって表と裏ではねえ。
 大切なのはバランスだ。


 というセリフ。
 
 犯罪や悪に満ちた町で盗みなどの悪さをしながら生きるクロとシロ。
 彼らには親も兄弟もいない。
 ワルガキなんだけど、完全に悪ってわけじゃない二人。
 互いを互いが必要としている二人。
 そのうち殺し屋に追われ……。

 何が悪で何が善なのか。
 対になるものが多く登場する。
 光と闇、善と悪、裏と表、とか。
 本当の真実ってナンだろう。
 とか、いろいろ考えさせられた。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 仲間

☆『優しい密室』(※謎解き)


☆『優しい密室 1〜(続刊)』(※女子校、教育実習生、図書室、放課後、図書カード、殺人事件、生徒会長、妊娠、進路、ヤクザ)
著者名:栗本薫(原著)
まんだ林檎(画)
出版社:ジャイブ
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784861763663

“わたしは何を知っていて何を知らないのか。
 わたしは何ができて何ができないのか”


 謎解き&自分探しの本。
 久しぶりに古風な感じの本を読んだという感じ。
 
 女子校に通う主人公のカオル。
 本好きな彼女は教育実習に来た伊集院大介に出会い、その不思議な魅力にひかれていく。
 そんな中突如起こった構内での殺人事件。
 カオルはクビを突っ込もうとするが大介にやめろといわれる。

 謎解きメインなんだけど、なかなかに面白かったです。
 謎解きも面白いんだけど、ほかの事も良い。
 一番いいのはやはり進路のこと。
 自分はこの先どうすればいいかってこと。

 次点として、放課後に教育実習生の大介と放課後デートするトコとか、生徒会長の女の先輩に同姓ながら恋しちゃうとことか、いろいろと好いちゃうポイントが多いんですよね。
 まだまだ1巻なのでこの先どうなるかは知りませんが、良作になるとは思います。
 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎とき

2007年01月30日

●『僕たちのパラドクス』(※タイムパラドックス)


●『僕たちのパラドクス』(※タイムスリップ、時空犯罪、時空監査、未来、過去、発明、薬、罪と罰、愛、天涯孤独、エリート、追っ手、パラレルワールド、歴史、核戦争、クローン、タイムマシン)
著者名:厚木隼
出版社:富士見書房
第6回富士見ヤングミステリー大賞受賞
★★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784829163818

“いったいこの時代に何が起きたんだ……?
 僕達は、踏み違えた歴史の流れを修正できるんだろうか”


 久々におもしろいタイムスリップモノに出会えました。
 挿絵は微妙だけど、中身はすげーいい。
 
 主人公の青葉は、未来から来たという少女・ハルナと出会う。
 ハルナはいわゆるタイムパトロールみたいな仕事をしている時空捜査員で、その中でも5人しかいないという特A級の凄腕を持つ最強人物。
 時空犯罪者を追って過去にやってきた。
 で、未来の薬を2006年で売りさばいている犯罪者を殺す。
 それを青葉が目撃。
 それからなぜか、ハルナは元の時代(2279年)に帰れなくなる。
 未来に戻るため、ハルナは青葉に協力を要請。
 とりあえず犯罪者と一緒にいた男たちを追うことに。
 
 未来を変えてはいけないというタイムパラドックスの話。
 鯨統一郎の「タイムスリップシリーズ」に似た感じでもあるのかな。
 管理局とか、意味は違うが未来に影響する値を示す指数が出ているし。
 
 この本を最初に認めたのは、親殺しのタイムパラドックス(過去に行って親・または祖先を殺したら自分の存在はどうなるか)を見事<在り>と証明してしまったところ。
 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では自分が消えかかるとかそんな感じだったんだけど、ここではそれがない。

 で、最終パンチが……。
 もうここら辺はネタバレになるので伏せときますが、すごかった。
 タイムマシンができると、そういうこともありえるのね。

 で、あとの見所は『人魚姫』みたいなラスト。
 自分が生きるために大事な人を殺せるかってやつ。

 続編が出るっぽいです。
 でも個人的には、これで終わってもいいかと。
 
posted by 未衣名 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(1) | タイムスリップ・時間

☆『メンズ校』(※男子校)


☆『メンズ校 1〜(続刊)』(※ボーイズライフ、名門、全寮制、青春、彼女、恋、恋愛、告白、家族、姉、イケメン、乙女系男子、嘘、演技、婚約者、女人禁制)
著者名:和泉かねよし
出版社:小学館
別コミ
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784091308290

“相手が好きだからこそ、
 好きとはいえない恋愛があるらしい”


 表紙とタイトルから想像するとBLにも見えるのですが、ふつーの少女マンガ。
 男子校の野郎だらけの場所なのに、男子生徒の彼女が来たり、保健医の先生がでてきたり、男子生徒のお姉さんが来たりで、女の子は存在するんです。
 本書はその数少ない女性たちと、女に飢える男子生徒の恋を描いたもの。

 男子寮に家出してきた友だちの彼女を好きになる男の子、
 先生を<かわいい>と思うメガネ男子、
 で、1巻のラストを飾るのが純粋な姉弟愛。
 
 ↑これ、すげーいい。
 弟を愛してる姉ちゃんと、姉ちゃんを愛してる弟。
 もうすぐ結婚するんだという姉が、弟を訪ねてくるわけ。
 短編だから話が短いんだけど、想いが凝縮されているので妙に感動。

 俺たち出会いが悪かったよな――

 という言葉に、もうなんともいえないモノが。
 オススメです!
posted by 未衣名 at 19:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 恋愛・愛

2007年01月29日

☆『アメフラシ』(※雨神)


☆『アメフラシ 1〜(続刊)』(※神さま、供物、人形、生贄、子ども、幻の花、神木、大樹、聖域、雨、核、力、害虫、長老、契約、罰、双子、雲の上、命)
著者名:鈴見敦
出版社:講談社
シリウス
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784063730555

“この乱暴な女の子が神様だなんて信じられるわけがない。”
 
 表紙の印象から全く期待していなかったのですが、
 予想外に面白かった。
  
 主人公は砂の街に住む男の子・ギミィ。
 長老から雨神さまの供物である人形作りを頼まれるが、間に合わず。
 兄を想い、代わりに好奇心旺盛な弟妹(メルとミル)が自ら供物になってしまう。
 地上には無事雨がもたらされるが、弟と妹が消えたことを知ったギミィ。
 彼らを取り戻すため、神の住処へ向かう。

 そこにいたのは鞭を持ったツン女・ソラで、実はデレも入ってくるという彼女。
 彼女のどこが神なのかと不思議に思うのですが、
 能力を見せ付けられるにつれ<アメフラシ>なのだと認識していく。
 初めはメルとミルを取り戻すための物語なんだけど、
 それはやがてアメフラシ・ソラ・そして自分たちが暮らす田舎町を救う物語へと進んでいくのです。

 自分探しともいえるこのマンガ。
 これは要チェックです。
posted by 未衣名 at 23:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 神さま

☆『光の海』(※人魚)


☆『光の海』(※海、住職、共存、人間、恋、子ども、死、自殺、家族、結婚、妊娠、海女)
著者名:小玉ユキ
出版社:小学館
フラワー
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784091308405

“笑えばいい。アホと呼んだらいい。
 人魚と再会するために海に通い続ける私を”


 人間と人魚がふつーに共存する世界の話。
 新しい人魚の生態を見た! という感じでした。
 人魚が出てくる短編集。
 新しい概念が多いんですよ。
 男の人魚もいたりする。それもいっぱい。
 ほかにも、人魚は生き魚を好んで食べるとか、川に生息する人魚もいるとか、若い人魚はオスメス別々に群れをつくるとか。
 ほんと新鮮。

 中でも、「波の上の月」がお気に入り。
 一見すると女子向きになってしまうのだけど、
 深く見ればこれがまた哀しくてキレイで。

 人魚好きにはいい物語です。

人魚が出てくる本
 ほかに、『狐ヶ原の異邦人』『結晶物語』『おとぎ話の忘れ物
 がオススメ。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪・妖精・悪魔・化物

2007年01月28日

●『とらドラ!』(※ラブコメ)


●『とらドラ! 1〜4』(※高校生、親友、インコ、ラブレター、家庭、母親、委員長、弁当、料理、恋、友だち)
著者名:竹宮ゆゆこ
出版社:メディアワークス
電撃文庫
★★★★
出版年:2006.03〜
ISBN :9784840233538

“俺は、竜だ。お前は、虎だ。
 虎と並び立つものは、昔から竜だと決まってる。
 だから俺は、竜になる。
 おまえの傍らに居続ける”


 いや〜、面白おかしく楽しめました。

 目つきは悪いが普通の男子・高須竜児。
 彼は、憧れの女子・櫛枝実乃莉の親友、遭坂大河という女子に出会う。
 この大河は、ちっちゃいのに凶暴と恐れられている。
 非常にツンツンした彼女。
 ある日竜児は大河の秘密を知ってしまい、
 大河も竜児の秘密を知ってしまう。
 そんで大河は竜児を犬扱い。
 二人の関係が始まる。

 主人公の竜児は怖い顔というだけで恐れられているんだけど、料理のできる男の子。
 大河は凶暴だけど、内面は普通の恋する女の子だったりする。
 彼・彼女はそんな似たもの同士。
 大河に関してははちゃめちゃすぎるけど、このキャラがたまらなく良いです。
 二人のコンビは最高だね。

 続刊は未読だけど、これはいいな〜と思った。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 学園

☆『娼年』(※娼夫)


☆『娼年 1〜(続刊)』(※男女、ホスト、バー、アルバイト、仕事、女)
著者名:幸田育子
石田衣良
出版社:創美社
集英社
オフィスユー
★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784420151092

“女なんてつまらない”

 この手の話は読まないんだけど、原作が石田衣良なので読んでみた。
 簡単にいうと、女に興味ない男が、ホストやってる友達が連れてきた女になぜか魅かれる。
 女は彼に、SEXのテストをする。
 男はテストに合格し、娼夫の仕事をするように。

 意味のない行いはあんま好きじゃないけれど、
 意味あっての行いっていうか、
 人間のちょっと変わった欲というか、
 そこら辺に面白みを感じた。

 でもやはり、性マンガは苦手だ。

2007年01月27日

☆『しましま』(※妖怪)


☆『しましま』(※お店、お土産、山、神、人間と妖怪、共存、兄弟、寿命、混血、寄生、遺伝、お守り、過去)
著者名:群青
出版社:一迅社
ゼロサム増刊
★★★☆
出版年:2007.02
ISBN :9784758052702

できるものなら近づかず、口も利かずにすむのならそうしたい。
 けれどそれは叶わない


<しましま>と呼ばれる妖怪と、その妖怪たちのためのお店を営んでいる人間の交流。
 しましまは妖怪だけど、人と妖が混ざった半端な存在。
 人の輪にも、妖の輪にも入れないモノたち。
 普段は人の姿に化けて暮らしてる。

 人とアヤカシの交流っていっても、主人公は大のしましま嫌い。
 それなのに、なぜかしましまに気に入られる特異体質の持ち主。
 彼の周りで起こる日常や事件、交流。
 ほんわかしてるあたたかいお話です。
posted by 未衣名 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪・妖精・悪魔・化物

★『光の帝国』(※異能者)


★『光の帝国』(※能力者、常野、遠野、記憶能力、草、事故、タイムスリップ、声、事故、山、一族、神隠し、東北、殺し、予知能力、引越し、転校、聖地、共存)
著者名:恩田陸
出版社:集英社
単行本('97)
集英社文庫
ドラマ
★★★☆
出版年:2000.09
ISBN :9784087472424

“俺にもよくは判らない。
 うちの一族がどういう一族なのか”


 自分の能力を隠しながら、ひっそりと現代を生きる<常野>と呼ばれる異能者たち。
 穏やかで知的で、権力を持たず、群れず、普通の人の中に隠れて過ごす。
 そんな常野の人たちを描く連作短編集。
 能力を持つことの苦悩、
 一般人と自分らの違い、
 能力があることで幸せだと思うこと。
 いろいろが描かれてます。
  
 記憶力にすぐれている者、
 長命な者、
 未来を視れる者、
<音>が聞こえる者……。

 不思議な話が多いです。
 個人的には「草取り」が好き。
 ひっそりと世界を護るお話です。
posted by 未衣名 at 02:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 力・特殊能力

☆『楽屋裏』(※漫画家)


☆『楽屋裏 1〜(続刊)』(※本、編集者、締め切り、打ち合わせ、原稿、取材、河童)
著者名:魔神ぐり子
出版社:一迅社
ゼロサム
★★★☆
出版年:2007.02
ISBN :9784758052696

“ちゃんと読み切りとか考えてますか”

 漫画家と編集者のやりとりを描いたマンガ。
 これってエッセイなの?
 よくわからんが、これで単行本になるんだからすごいなーと思った。
 たしかに内容は面白いけれど、ネタがないからこういうのにしたんじゃないか疑惑が湧いてきてしょうがない。

 で、後半に納められている河童の話。
 これは普通のマンガ。
 フリーターやってる男の子の家に河童(本物)がやってくるというもの。
 彼の彼女をも巻き込んだ河童騒動。
 わりと好きです。

2007年01月26日

☆『1リットルの涙』(※難病)


☆『1リットルの涙』(※脊髄小脳変性症、学校生活、友だち、涙、病院、入院、検査)
著者名:木藤亜也
KITA(画)
出版社:幻冬舎コミックス
ドラマ
★★★☆
出版年:2005.10
ISBN :9784344806085

“神様どうか、
 ハンディを乗り越えられる力をください”


 主人公の女の子は、日ごろからよくつまずいたり転んだりする。
 検査してみると、思い難病を患っていた。
 このままいくと、神経がやられ寝たきりになってしまうのだという。
 将来を断たれた彼女がどうにかして普通の学校生活を送るというもの。

 健康なわたしたちは<歩く>という行為に何の苦労もない。
 ところが、彼女にとって<歩く>というのは非常に困難なもの。
 壁がないと歩けないのだ。
 いうことを聞いてくれない足に対し泣き崩れる姿を見たときは、
 なんともいえない悲しみに浸りました。

 人間って、ホント無力。

■『ラジオ・キス』(※青春)


■『ラジオ・キス』(※中学生、記憶、恋、水泳部、旧校舎、ラジオ、放課後、母親、転校生、姉、友だち、学年トップ)
著者名:白倉由美
出版社:講談社
YA! ENTERTAINMENT
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :9784062693738

“波はどうして1日で忘れられてしまうのだろう?
 波は何なのだろう”


 不思議なラブ・ファンタジー。
 主人公・渚のクラスには海埜波という女の子がいるんだけど、彼女はクラスメートにも先生の記憶にも残らない少女。
 たしかに在籍はしているんだけど、1日で忘れられてしまう。
 しかし渚だけは彼女のことを忘れないんだよね。
 僕だけは君を忘れないよ、みたいな。
 いやー、不思議なもんです。

 不器用な塔太、転校してきたエリス、スポーツも勉強もできる委員長・顕彦。
 女二人(波とエリス)と男一人(渚)の微妙な三角関係に、ちょっと男が加わるかなーという関係。
 
 ラストに波の正体がわかるわけですが、これが……。
 いいなー、こういうの。
 切っても切り離せない関係っていうのは大好き。
 あの放課後の逢引は何だったんだよ。とかは思うのですが、でもこれはこれでいいんじゃないかと思います。
 最近じゃこういう話も少なくはないですからね。
 ラブでもライクでも想うというのは大切だと思うのですよ。

 ストーリー的には、ラノベでも通用しそうな感じです。
 
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 10代・若者

2007年01月25日

☆『バイオメガ』(※感染症)


☆『BIOMEGA 1〜2(続刊)』(※未来、ウイルス、動く死体、合成人間、適応者、廃墟)
著者名:弐瓶勉
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784088772103

“間違いないわ。この子はN5Sウイルスの適応者よ”

 舞台は3005年の地球。
 火星で不老不死の研究をしていたとき生み出されたN5SV。
 感染すると遺伝子が書き換えられ、ドローンという人ではない生物になってしまう。
 火星ではこれが広がり200年もかかって作られたものがたった4日で滅んでしまう。
 地球だけはなんとか守らなくてはならない。

 都市を浄化し人を助けようというもの、ウイルスの適応者だけの世界を作り古い人間は排除しようとするもの、そして、すでにドローンとなってしまったもの。

 なんか話がすげー。
 世界が終わるまであと15時間くらいだし、当然世界はほぼ感染者だらけ。
 主人公だって感染者(ただし人間の姿はまだ保たれている)。
 しゃべるクマが出てきたりゾンビだらけ、人殺し。
 
 先があるのかないのか。
 とりあえず見ていこうかなと思う。
 

●『イヴは夜明けに微笑んで』(※召喚)


●『イヴは夜明けに微笑んで』(※色、媒介、心、過去、天才、夢、伝説、想い、約束、キマイラ、とかげ、ヒドラ、グリフォン、学校、異端、勉強、転校生、試験、母親、友だち)
著者名:細音啓
出版社:富士見書房
ファンタジア文庫
第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784829118801

“目標は大きい方がいい。
 でも一つだけ覚えておいてほしい。
 ……本当にほしいものは名詠式では手に入らない”


 たしかに切ない話だな。
 詠う小説の挿絵に竹岡美穂さんを選んだのは正解。
 この繊細さを表現するには彼女以外いないと思う。

 相手の名前を詠うことでモノを召喚する名詠式。
 一般的に赤・青・黄・緑・白の五色で成り立ち、それ以外の色はない。
 それ以外の色での確立は不可能とされていた。
 にもかかわらず、夜色名詠を確立しようとする少女に、
 難しいとされている虹色名詠士(5色全てをマスター)になろうという少年。

 本書は名詠式を学ぶ専修学校が舞台だけど、主人公は↑の少年と少女じゃない。
 それから10年後の学生たち。
 夜色名詠が生まれ、虹色命詠士も生まれたあとのとある学校。
 母から教えてもらったという夜色名詠を学ぶネイトと、目標が見つからないクルーエル、目標があるミオ。
 そしてもう一人。
 虹色名詠士という名声を手に入れた後も、昔の約束が忘れられなかったカインツ。

 最後はかなり感動。
 初めのプロローグ、それをもうちょっと膨らませてもいいんじゃないの?
 そうすればもっともっと感動が増えるんじゃないの? とも思った。
posted by 未衣名 at 01:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 魔法・魔女・魔法使い

2007年01月24日

☆『空色海岸』(※運命の人)


☆『空色海岸 1〜(続刊)』(※高校生、海、海岸、漂着物、夕日、学校、再会、出会い、恋、ストラップ、石、屋上、兄弟、両親、離婚、文化祭、校務員、浜拾い)
著者名:山田南平
出版社:白泉社
別冊花とゆめ
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :9784592184041

“やっぱりあたし、海が楽しい”

 主人公・朝には幼い頃に想い出の男の子っていうのがいまして、一度会ったきりで次がなかったのです。
 でも高校生になったとき、彼からもらった物と同じメノウがついてるのを持った人を発見。
(痴漢から自分を救ってくれる人が落としていった)
 さらに、同じキーホルダーを持った生徒もいて……。

 昔は海の近くに住んでいた朝。
 今は少しだけ離れたところにいるけれど、再び海岸へ行くようになる。
 
 これがまたいい青春モノ。
 屋上の扱いが新鮮で好き。
 海の近くに住んでいる人に憧れました。
 うらやましいなあ。何が流れ着いているのか、わたしなら毎日海岸行っちゃうよ。
 
 恋愛模様もさあ、うまく描かれてるんだよね。
 なんか気になる!
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・愛

☆『あやしげ通販』(※あやしげ屋)


☆『あやしげ通販 1〜2』(※不思議なモノ、会社、仕事、上司、タバコ、若返り、デブ、美人、双子、入れ替わり、不倫、結婚、子ども、赤ちゃん、分身、写真)
著者名:そのだつくし
出版社:講談社
KISS
★★★☆
出版年:2006.02〜
ISBN :9784063405811

“とにかく試しにいかがですか?
 お代は幸せになってからのご請求ですから”


 毎回主人公が違うオムニバス系。
 不思議なモノを売りつけているやつは共通なので連作短編ともいうべきかな。
 
 癒しパワー? のあるガードル。
 吸うと10歳若返るタバコ。
 愛されたい人から愛されるベビーパウダー。
 1日1回12時間分身が効く薬。

 1巻はこの4品が扱われてます。
 オススメなのが2つめの「謎のタバコは禁断の味」。
 若返ったときの姿ともとの自分のギャップがすげー好き。
 人間こうも違うのか。
 しかし、逆にこんなに年を取るのだから今を大切にせにゃいかんなーと感じた。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議なモノ

2007年01月23日

☆『ナデプロ!!』(※声優)


☆『ナデプロ!! 1〜(続刊)』(※所属、プロダクション、社長、マネージャー、仕事、声、
著者名:氷堂涼二
出版社:新書館
ウンポコ
★★★☆
出版年:2006.12
ISBN :9784403618567

“ここはごく普通の声優事務所だ。
 とんでもないマネージャーがいる以外は”


 アニメやゲームの吹き替えをしている声優。
 彼らの仕事をコメディタッチで描いたもの。
 コメディといってもシリアスな部分もありますんで、バランスはいいです。

 ドラマCDからの企画のようで、それのキャストを見ると、モデルじゃないかなーという声優さんが浮かび上がってきて、そこら辺を想像しちゃうともうなんともいえなく笑えちゃいますね。
 内容としてはどちらかというと女性向かな。
 
 自分の萌えポイントは、マネージャー。
 メガネ&スーツ、そして、腹黒。
 ホスト部でいうと鏡夜さんですよ。
 ええ、もう大好きです。

 全体的には良作。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能・アイドル系

☆『惑星ドロップス』(※お店)


☆『惑星ドロップス 1〜(続刊)』(※雑貨屋、占い、喫茶店、オーナー、店長、お客、接客、お金、大事なもの、写真、雑居ビル、悩み、学校、友だち)
著者名:和深ゆあな
出版社:角川書店
ASUKA
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :404925039X

“そこは東京の真ん中のようで隅っこのような
 迷えばそこに辿りつく様なそんな場所。
 その場所は<惑星ドロップス>”


 立地条件が悪いがためにあまりお客が来ない雑居ビル。
 そこでお店をやっているのが、雑貨屋のラン子、カフェ経営の智也、占いの館の幹元の三人。
 たまたま迷い込んだお客との騒動や心の交流を描く連作短編集的なもの。

 大切なものはお金じゃなくて人との繋がりというか、人の笑顔を大切にするというか、そんなストーリーです。
 ぶっちゃけ商売なんてどうでもいいよ的な。
 その心意気大好きです。
posted by 未衣名 at 21:56| Comment(1) | TrackBack(1) | 喫茶店・お店

2007年01月22日

☆『ドラゴン・ガール』(※応援団)


☆『ドラゴン・ガール 1〜(続刊)』(※共学化、元男子校、女子生徒、父親、伝説、応援団長、恋、プライド、生徒会)
著者名:藤枝とおる
出版社:秋田書店
プリンセス
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :4253194133

“これが後にドラゴン・ガールと呼ばれるリンナの伝説の始まりだったのです”

 元男子校。共学されたばかりの高校に入学したリンナ。
 彼女は団長だけの応援団に入部しようとする。
 男勝りな型破り。
 現在団長を務めているのは、伝説の応援団長“サクヤ”に憧れ今の応援団を守っている支倉。
 彼女は団長の座を狙い、彼に戦いを挑む。

 応援団には全く興味はないんだけど、ストーリーは元気がいいので面白いです。
 気になるのは、過去の想い人ですかね。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 学園

★『でかい月だな』(※罪と罰)


★『でかい月だな』(※殺人未遂、中学生、加害者、被害者、バスケ、邪眼、眼帯、変人、不思議世界、優しさ、花火、キャベツ、霊界通信機、親、父、母、姉、兄、家族、友だち、親友、生きる意味、ネット、噂、恋、告白、月、科学オタク、夢、植物、満月、秘密、スクーター)
著者名:水森サトリ
出版社:集英社
第19回小説すばる新人賞受賞作
★★★★★
出版年:2007.01
ISBN :4087748448

“生きてりゃこの先まだまだ悪いことがいっぱいある。
 ――だから生きよう”


 いや〜。一般文芸書にもこんなにすばらしいラノベちっくな青春小説があるとは!
 一般も楽しめると思うけど、間違いなくオタクにウケそうだ。
 女の子にも男の子にも、嬉しいシーン満載です。
 すばる新人賞といったら、今度映画になる『となり町戦争』。
 これも奇抜だったけど、今回のはもっとすげー。
 日常を描いていた前回受賞作の『はるがいったら』とも比べると、これはかなりの異作といっていいんじゃないでしょうか。
 まさに宇宙的スケール。

 主人公・ユキ(男の子)は、親友の綾瀬(男の子)に突き落とされ、大好きなバスケができない足になってしまうのです。
 なんで、どうして。
 綾瀬は法律により罰を受けることなく、自分の前から姿を消す。
 一年遅れで中学に復帰したユキ。
 一コ下の人たちとクラスを共にするわけだけど、そこで2人の変人に出会う。

 帯から一部引用すると、インチキ錬金術師・中川と邪眼を持つオカルト少女・横山かごめ(眼帯キャラ)。
 この紹介からして他の作家とはどこか違う雰囲気が漂う。
 その2人がすげーいい性格してる。
 はやみねかおる作品系の変人ぶり。

 特に眼帯つけてる横山かごめに関してはもうかなりヒット。
 長門有希と涼宮ハルヒを足して2で割ったような(笑)。
 このツンぶりがたまらんvv
 しかも中川との云々を知ったときはもうこれ以上ないくらい彼女に惚れてしまったよ……。
 主人公を突き放した時の彼女もかっこよかったなー。

 でさあ、これ罪と罰の話であるから、加害者・被害者家族の心の痛みや憎しみ・恨みとかかかれてんだけど、これが徐々に和らいでいくんだ。
 ちょっと不思議系が入ってまして、これは<やつら>が近づいてきたせいっぽいんだよね。
<やつら>が近づいてくることで、だんだんと世界が変化していく。
 世界がおかしくなっていくのです。

 ここらへんがまた異色でね。
 注目の作家誕生ですよ。
 二作目が早くも気になるところ。

 褒めまくりですが、あえて否をあげるならタイトル。
「でかい月だな」っていう意味も大事ですけど、もっと中身を表すものってなかったんですかね。
 これではこの本の面白さが全く伝わらないと思う。
 帯があるからかろうじて目を惹くけど、なかったら誰も読まないぞ??
 
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迷宮に真実 2007年の現実(読売新聞)
posted by 未衣名 at 02:22| Comment(4) | TrackBack(5) | 罪・罰

2007年01月21日

☆『め〜てるの気持ち』(※ひきこもり)


☆『め〜てるの気持ち 1〜(続刊)』(※父親、家庭、30歳、母親、死、ネット、恋、交換日記)
著者名:奥浩哉
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :4088771966

“15年だって。30歳だよ”

 母親の死がきっかけでひきこもりになってしまった30歳の主人公・慎太郎。
 声を発することなく、父親とドア越しに筆談。
 マンガを読み、ネットをする毎日。
 知らないうちに父親が死に、彼の元に<母親>という自分より若い女性がやってくる。

 ひきこもりが理解できない人にはたぶん、このマンガは理解しがたいものなんだろうと思う。
 部屋からたった一歩踏み出すだけでなんでそんなに勇気を必要とするのだろうとか、「いつまでも甘えてるんじゃねーよ」とか、いろいろいいたくなる。
 あんなカッコイイ容姿持ってるなら自信持てそうなのにねえ。
 ひきこもりって、親がいなくなったら、自分の世話をしてくれる人がいなくなったら、本当にどうなるんだろう。
 そこら辺にちょっと恐怖を感じた。

 なかなかにリアル。
 ほとんど進まないストーリーがいい!

☆『オトメン』(※恋)


☆『オトメン(乙男) 1〜(続刊)』(※乙女趣味、少女漫画、剣道、主将、漫画家、彼女、男友達、お弁当、料理、遊園地、告白、デート、占い、父親、過去)
著者名:菅野文
出版社:白泉社
別冊花とゆめ
★★★★☆
出版年:2007.01
ISBN :4592184149

“本当の自分を知られたら嫌われると思ってんの?”

カラクリオデット』とか『あぁ愛しの番長さま』とか、
 最近の花とゆめコミックは良作づくしvv。

 これも非常に面白いラブコメ。

 主人公の男の子・飛鳥は男らしいことで人気の剣道部主将。
 しかし彼の趣味は乙女づくし。
 人形集め、お裁縫、お料理、少女マンガ……。
 そんな彼は転校生の女の子・都塚りょうに恋をする。
 
 好きな人にどれだけ自分を見せられるか。
 素直が一番。そのままが一番。
 それが一番。

 というのがテーマの作品。
 主な登場人物は、
 ・乙女趣味の飛鳥。
 ・外見はかわいい女の子だけど料理下手。格闘技を仕込まれている飛鳥の想い人・都塚。
 ・二人の恋の行方を発展させようとする飛鳥の同級生・橘(初めは飛鳥の邪魔をしようとした)。

 仲のいい男2人・女1人の3人組。ドロドロしいものは一切無し。
 さわやかなで良好な関係。
 まさに理想。

 普通仲のいい女1人の3人組っていったら、<好きです>の告白で関係崩れるんだけど、それがないのね。
 というのは、もう1人の男子・橘のポジションがグッドなの。
 そこはネタバレになるので読んでからのお楽しみということで。

 この本、乙女には胸きゅんなセリフがいっぱいで、常に顔がにやけてました。

私、守ってあげたくなるんですとか、
俺にもあなたを守らせてくださいとか、
俺は本当に愛している人だけを生涯愛し抜きたいと思ってるとか。

 いってみたいし、いわれてみたい。

 共感するトコ多いよ、この作品。
posted by 未衣名 at 01:06| Comment(4) | TrackBack(3) | 恋愛・愛

2007年01月20日

☆『究極ヴィーナス』(※後継者)


☆『究極ヴィーナス 1〜(続刊)』(※祖母、お金持ち、貴族、パーティー、護衛、学園、恋、過去、家柄、誘拐、母、友だち、クラスメート、転校、裏切り)
著者名:しげまつ貴子
出版社:秋田書店
プリンセス
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :4253193560

“この世界じゃ誰かを信じたらおしまいだよ。
 裏切られるだけなんだから”


 うわぉ、これ面白っ。

 母親が死んで身寄りがいなくなったと思ったら、祖母の秘書と名乗る男性が現われ、自分には祖母がいて、しかも超大金持ちだということを知る。
 豪邸に招かれた主人公・柚。
 白征グループ会長の孫娘としてグループ後継者の第一候補となる。

 あたしってお嬢様だったんだ……。
 
 ↑な展開ですけど、ラッキーっていう展開にはなってない。
 そもそも主人公にお嬢様という気品も気質もない。
 後継者になる気なんて全くないんだけど、逃げられない。
 自分じゃどうしようもできなくなる。

 過酷な運命が待ち構えているのです。
 これから付き合うことになるのは良い家柄の人たち。
 家系を気にする者ばかりで、自分の地位・名誉のために腹黒く動く者だらけの世界に踏み込んでしまったわけです。
<いい人だ>って思っても、実は裏があったりする。
 人間の汚さっていうかがにじみ出ている世界。
 急に現われた最有力候補・柚の命? を狙って動くヤカラもいますしね。

 その中でも、負けじとがんばる柚にエールを。
 教育係の各務との今後も気になります。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 人物、家族、家庭

●『円環少女』(※魔法)


●『円環少女 1〜4(続刊)』(※罪と罰、魔法界→人間界、契約、魔法使い、地獄、学校、先生と生徒、刑罰、魔道師、運命、過去、不思議世界、小学生、年齢、罪人、協会、監視、式神、化身、末裔)
著者名:長谷敏司
出版社:角川書店
スニーカー文庫
★★★★
出版年:2005.09〜
ISBN :4044267030

“この世界の人間は生涯、魔法を観ない”

 また新しい世界。
 魔法が存在する世界で大きな罪を犯した少女・メイゼル。
 彼女は罰として<地獄>と呼ばれる地球にとばされる。
 地球とは、幾千もの魔法世界から忌み嫌われる場所。
 なぜなら、自然に生まれるはずの魔法を消滅させる力を人類だけが持っているから。
 人類は<悪鬼>とまで呼ばれている。
 
 彼女を含め、罪人が受ける罰というのは、地球で生きる敵対魔道師を100人倒すこと。
 過去にそれを達成したものはいない。
 過酷な試練のよう。

 1巻しか読んでないのでまだまだ謎だらけ。
 彼女の犯した罪は何なのかとか、
 メイゼルと彼女の監視を担当してる武原仁との今後とか、
 人間だと思って暮らしていたのに、急に魔法使いに目覚めちゃった少女のこととか……。

 期待できた作品。
posted by 未衣名 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 魔法・魔女・魔法使い

※罪と罰

 ここらでちょっとまとめとく。

●『円環少女
 自分の世界で罪を犯した少女が、地獄と呼ばれる<地球>へ飛ばされる。

●『
 罪を犯した少女が、別の世界へ飛ばされる系。

★『スロウハイツの神様
 自分の小説のせいで殺人ゲームが起こった作家。

●『刀語
 自分のところにやってきた少女は、かつて父親が討伐を行った一族の生き残り。
posted by 未衣名 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 罪・罰

2007年01月19日

☆『天国は待ってくれる』(※三角関係)


☆『天国は待ってくれる』(※友情、幼馴染み、転校生、友だち以上、恋人、告白、結婚、仕事、約束、事故、死、入院)
著者名:有羽なぎさ
岡田惠和(原作)
出版社:講談社
小説・映画
デザート
★★★
出版年:2007.01
ISBN :4063654354

“ぼくたちは聖三角形。
 ずっと一緒。永遠に変わらない形”


「ちゅらさん」などを描いてる岡田惠和さんの作品。
 まあ、漫画的にはよくあるパターン。
 女の子1人男の子2人のなかよし3人組。
 どんなときも彼らは一緒。
 ずっとこのままでいようと約束する。
 でも、男の子の1人が女の子に告白して、それからちょっと関係が崩れ始める。

 男女に<親友>という関係はありえるのか?
 ――ありえません。絶対恋心は芽生えます。
 しかし、人の想いは大切にできます。

 そんな感じの内容。
 お互いいい奴らだからお互いをお互いを敬う。
 いい話です。
 岡田さんというだけあって、いいよ。良い話だよ。
 だけどねー。
「タッチ」とかでけっこう扱われているテーマなので、ちょっと新鮮味がほしいかなーと思う。

>同時収録の「桜景」。
 こちらの方が好きだな。
 角膜移植とかドナーとか、そういう系の話です。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・愛

★『とっても不幸な幸運』(※不思議なモノ)


★『とっても不幸な幸運』(※缶、酒場、新宿、常連客、家族、親、友だち、過去、記憶、犯罪、棺桶屋、爆弾、解体、予知、薬、ドラッグ、分かれ道、二者選択)
著者名:畠中恵
出版社:双葉社
★★★★
出版年:2005.03
ISBN :4575235199

“怖いねえ。
 まったくあの缶は、開けるものじゃない”


しゃばけ』や『百万の手』書いている人の作品。
 現代モノで、日常であって非日常の世界。

<酒場>という酒場に日々持ち込まれる厄介なブツ。
 それがタイトルにもなっている<とっても不幸な幸運>。
 100円ショップに売っているという缶だ。
 これを開けると、開けた人はもちろんのこと、周りの人にまで幻影を見せるという代物。

 人の心の奥に潜むものを映し出す鏡というかそんな感じ。
 人によっては幸運だったり不幸モノだったり。
 でも結局は良いほうへと変化していくのであたたかいもんです。
 
 6つの連作短編集。
 過去を振り返り、未来を見る。そんな感じかな。
 わたしもこの缶ほしいなー。
 マジで売ってたらいいのに。

 オススメは、第3話と4話。
posted by 未衣名 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議なモノ

2007年01月18日

●『DDD』(※奇病)


●『DDD 1〜(続刊)』(※悪魔憑き、殺人、事件、謎解き、義手、義足、社会的弱者、妹、警察、犯罪、病院、過去、名前、拒食症、親、世話、両親、姉弟)
著者名:奈須きのこ
出版社:講談社
講談社BOX
★★★★
出版年:2007.01
ISBN :4062836092

“その程度のことで壊れてしまう、人間の悲哀を知れ”

 時系列がバラバラしているので読みにくいけど、わかれば面白いよね。
『空の境界』もそうだったけど、わかるとだんだん面白くなっていく。

 奇病の話。
 感染者の精神だけでなく肉体をも変貌させる奇病アゴニスト異常症患者<悪魔憑き>。
 それが増えた世界。
 昔とある事件で左腕を失った主人公・アリカと、両手足のない義手暮らしのカイエ。
 そして悪魔憑きの監察官マトさん。
 主な登場人物はこの三人で、彼ら彼女らがその患者達が関わる事件を解決していくという、悪魔祓いの話。

 ありえそうで、ない世界。
 しかし、人間の心理や欲望、心の奥に潜むもの、闇、過去、そして人間関係。
 そういうものをうまく描いているよなーと思った。
 はっとするトリックっていうかも奇抜でいい。

 今後としては、妹さんに関する話が気になるところ。
 まだ少ししか明らかにされていないしね。

☆『ZOO』(※犯罪)


☆『ZOO』(※不完全機能、家庭、家族、双子、マンション、飛び降り、入れ替わり、ロボット、人間、日常、親、繰り返し、記憶、動物園、猿、殺し、施設、罪、ネット、彼女、復讐)
著者名:乙一(原著)
矢也晶久(画)
出版社:集英社
ヤングジャンプ
★★★
出版年:2006.12
ISBN :4087821528

“それを見た瞬間、オレはまた挫けるだろう。
 結局何も変わらない同じ1日を繰り返すことは決まっている”


 短編集。
 4つの話が盛り込まれてます。
 不完全機能の家庭と人間を描いた「カザリとヨーコ」と「神の言葉」
 人間のようなロボットとその製作者を描いた「陽だまりの詩」
 そして最後が、表題作である「ZOO」。

 愛していた人を殺された男が、復讐のため犯人を追うのですが、探してくうちに奇妙な事実が浮かび上がってくるのです。
 珍しい<繰り返される1日>って感じですかね。

 いい話が多い。
 ただ、描かれているのが暗いテーマなのでわたしはあまり好まない。