2006年10月31日

■『空色の地図』(※10代)


■『空色の地図』(※手紙、幼なじみ、紙飛行機、虐待、傷、夢、音楽、両親、離婚、記憶、性格、不登校、過去、自由、悩み)
著者名:梨屋アリエ
出版社:金の星社
第52回(2006)青少年読書感想文全国コンクールの課題図書
★★★★
出版年:2005.12
ISBN :4323063229

“わたしの空っぽのな宝箱には、
 なにをどれだけしまえるだろうか……”


 14歳中学3年生。主人公・初音の元に、突然8歳の自分からの手紙が届く。
 送り主は誰?
 彼女はふと、かつて一緒に遊んでいた美凪のことを思い出す。
 引越しをしてからずっと会っていない彼女。
 再会を果たすが、泣き虫だった美凪は一転。
 仲良しだった自分のことをすっかり忘れていて、
 ボーイッシュで気の強い女の子に変身していた。
 美凪にも、過去の自分から手紙が届いているのだという。
 
 アリエさんは10代をさわやかにリアルに描くのがうまいなーと思う。
 親はうるさい。夢がわからない初音。
 夢を抱き、強く生きる美凪。

 しかし、強い心を持ってる美凪にはつらーい過去があったんだよね。
 ちょっとドキっとした。
 イマドキの家庭というか、似たようなことも自分もあったよなとか、
 共感することが多かった。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 10代・若者

☆『愛斜堂』(※出版社)


『愛斜堂 1〜(続刊)』(※ギャグマンガ、辞書、辞典、意味、考える、編集長)
著者名:岡本健太郎
出版社:講談社
ヤングマガジン
★★★
出版年:2005.04
ISBN :4063613313

“いまだかつて誰も見たことない辞書
 作ろうじゃないの”


 愛斜堂出版という出版社の辞書を作る部門の話し合いを描いたギャグマンガ。
 毎回お題を出して、その新しい意味を考えていく。

<悪口>とはなんぞや。
<セリフ> 〃
<親友> 〃
<趣味>  〃
<バナナ> 〃    ←こんな感じで

 ひとまず真面目なこといって、そのあと編集長などが突っ込みを入れるとか、
 僕だったらこう定義します。とか。
 少し考えさせられる部分もある。
 ちょっと前から新語というのが流行ってるけど、
 それとはまた別の感じだよな。

2006年10月30日

☆『共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会』(※図書委員)


☆『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1〜(続刊)』(※学校、委員長、副委員長、図書室、オタク、ゲーム、本、腐女子、妄想、めがね、作家、英語教師)
著者名:D.キッサン
出版社:一迅社
ゼロサム
★★★★☆
出版年:2006.11
ISBN :4758052506

“やめようと思わないの? オタクの方をさ”

 やばい。共鳴してしまった(笑)。

 図書室、本、オタク関係をネタにした四コマ。
 でもちゃんと物語になってて楽しめます。
 ショートストーリーもあるし。

 委員長、副委員長(影の黒幕キャラ)、ゲーマー、主従キャラ、優等生キャラ(腐女子)、めがね&秀才、寡黙無口キャラ。
 これら属性最高!
 ってか、<攻め>の対義語を<受け>と思ってしまった時点で、自分は堕ちてます。
(決して腐女子ではないですが)
 お金を本で換算してしまうのにも同意。

 あ〜。オタクで本マニアで活字中毒者で……。
 そんなわたしだから楽しめたのかと思います。

>帯
 帯に感動したのはわたしだけ?
 人がいる空間と、誰もいない静かな空間。
 その対比を帯で表すとは!
 そんな方法が存在したとは! すてきすぎだ。
posted by 未衣名 at 19:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 図書館・本・書店

★『天国の五人』(※死後の世界)


★『天国の五人』(※死者、天国、遊園地、事故、誕生日、人生とは何か、子ども時代)
著者名:ミッチ・アルボム
小田島則子(訳)
小田島恒志(訳)
出版社:日本放送出版協会
2005年高等学校課題図書
★★★☆
出版年:2004.11
ISBN :4140054654

“世の中には脈絡のないものはないってことを。
 我々はみんな繋がっているってことを。
 ひとりひとりの人生を切り離すことはできないってことを”


 一瞬の事故で死んでしまった主人公エディ(83歳)。
 あの世へ行き一人の人物に出会い、
 これから君は五人の人間に会うことになると告げられる。
 それらの人は、自分の人生に関わった人たちばかり。
 知らない人もいれば、知ってる人もいるだろうと。

 一番初めに会ったその男性は、主人公のせいで死んでしまったという。
 しかし、エディには全く覚えがなかった。
 彼はいったい何を犯したのか。

 ↑という一人目をはじめ、彼は次々に誰かと出会っていく。
 そして、人生を見つめ直していく。
 人生の教訓書ですね。
 しかし、自分にはどうも読む時期が早い気がしてならない。
 でも、高校生の課題図書だったんですよね。
 ってことは、こういうことを心の片隅に置いて生きなさいというものなんだよね。

 読んで思ったことは、
 伊坂幸太郎の小説に似ているかも、と。
 パクリという意味じゃなくて、あそこに出ていたこの人物がこんなところに!
 とか、あいつがこうしている間こいつはこういうことしてるのかとか、
 あいつの行動はこいつの視点から見るとこういうことなのか、とか。
 客観的? っていうの?

 とにかく、一人の人生は本当にいろいろな人が関わっているんだなーと思った。

 
posted by 未衣名 at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 死者・死神・魂

2006年10月29日

☆『リセット』(※現実⇔バーチャル世界)


☆『リセット』(※バーチャルゲーム、自殺、団地、家族、ひきこもり、管理人、殺し)
著者名:筒井哲也
出版社:スクウェア・エニックス
ヤングガンガン
★★★
出版年:2005.05
ISBN :4757514468

“あなたの人生は失敗しました。
 リセットしてください”


 団地で起こる、飛び降りなどの連続自殺。
 主人公の女性もわけわからなく夫を失う。
 彼が残した言葉を頼りにたどり着いたのは、一つのネットゲーム。
 個人情報を新規登録してみると、現実とも虚無世界とも区別がつかないバーチャルが広がった。
 そしてそこでは、殺し合いだの自殺ゲームだのが行われる狂った世界。
 しかし、死ねばリセット可能なので問題は無い。

 いや、あるか。
 だから事件が起こったのか。

 現実と仮想世界の区別をつけなさい。
 現実ではリセットできません。
 殺しても生き返りません。
 そんなことを訴えているようだ。

 わたしには恐くてまともに読めません。
 1巻完結ってのは、やっぱそういうところに続けられない理由があったのだろうか。
posted by 未衣名 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代⇔異世界

◆『怪盗ゴースト』(※怪盗)


◆『怪盗ゴースト』(※幽霊、博士、予告状、警部、相棒、悪者、仮面、不死鳥、薬、魂、鬼、首飾り、絵画、遊園地、変身、仮面)
著者名:きざきかおる
出版社:新風舎
ENTA-J
第2回福永令三児童文学賞金賞受賞
★★★
出版年:2006.10
ISBN :4289009840

“わたしとしたことが、予告状に、時刻を書くのをわすれてしまったよ”

 予告状を警部に叩きつけ、夜にモノを盗む。
 目的の品は、すべて依頼人に返す。
 義賊。
 まあ、ありがち系。

 ただ、依頼人が幽霊で、怪盗ゴーストもそこらにつながりがあるってことだけは新しい部分。
 微妙にルパンっぽいとこもあります。

 うーん、まあとりあえず次回に期待?
 明らかにされてない謎が多いので。

 
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 怪盗・ドロボウ

2006年10月28日

☆「風の道」(※タイムスリップ)


☆「風の道」(※恋人、夏祭り、デート、告白、同棲、編集者)
著者名:谷川史子
出版社:集英社
 コーラス
←『積極 愛のうた』収録作品
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4088653688

“あの頃に戻りたいわけじゃないけど、
 この気持ちはなんだろう”


 10年前から付き合い、彼氏の河合くんと同棲し始めて1年。
 慣れてしまったせいか、トキメキやドキドキ感が薄れてしまった今日この頃。
 そんな主人公・由子は、突然旅に出る。
 とはいっても、地元へ戻るだけ。
 神社では、夏祭りが行われていた。
 2人が付き合い始めたのは、この祭りから。
 ふとなつかしくなる。
 
 階段で足を滑らせたことから、彼女は10年前の夏祭りにタイムスリップ。
 身体も、10年前の姿に戻っていた。
 頭の中から聞こえる声のままに、
 由子は10年前の河合くんと会うことに。

 さてさて――の話。
 
 いやー、なんていい青春!
 純愛。
 いいなー、こういう不思議系ファンタジーといい、
 2人のやりとりといい。
 夢見る乙女にはたまりませぬ。

>他作品について
 亡くなった妻をいつまでも愛し続ける教授と、彼を気にする主人公を描く表題作の「積極」。
 婚前の忙しさを描く「スパイラル ホリディ」どれも面白いです。
 どちらもすすめとく。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | タイムスリップ・時間

☆『ヨイコノミライ』(※漫妍)


☆『ヨイコノミライ 完全版全4巻』(※漫画創作、高校、サークル、オタク、同人誌、双子、心の闇、兄、父親、リストカット、恋、絵師、スケッチブック、夢、妄想、百合、模写、盗作)
著者名:きづきあきら
出版社:小学館
ペンギン書房
コミックシード
★★★★
出版年:2006.07〜06/10
ISBN :4091883281

“自分の可能性を信じて、
 自分にはまだ出来る事があると夢見て、まだ見ぬ夢に期待する。
 その時が一番楽しんだって”


 ・感想と書評の区別もつかない自称批評家
 ・現実直視できないオカルト少女
 ・文芸部からのはみ出したリスカを繰り返す百合でボーイズ作家
 ・自己愛の強烈なナルシスト少女
 ・口ばっかりのプロの半可通
 ・ただのオタクに居場所を感じている無口オタク
 ・振り回されてばかりの部長。
 
 そんな漫画研究会所属の彼ら彼女らを陰であざ笑い、
 みんなのいるところではいい子ぶって明るくして、
 味方になった振りしてあとでどん底へ突き落とそうとしている、闇を持った少女。

 けっこうドロドロ系のオタク漫画。
『げんしけん』『フラワーオブライフ』のようなハッピーモノではありません。
 妄想してないで現実を見ろ! というか。
 オタクが抱える悩み? をうまく扱っているといいますか。
 ほんと、希望と絶望の繰り返し。
 人を信じられなくなったり、でもちょっと夢を描いたり。

 あー、コレ。
 ちょっと自分に当てはまるかも。と思った。


読売新聞
 

2006年10月27日

☆『○本の住人』(※絵本作家)


☆『○本の住人 1〜(続刊)』(※兄妹、四コマ、オタク、編集者、発禁本、金髪ツインテール、先生、小学生、スク水、家庭、めがね、ゲーム、フィギュア)
著者名:kashmir
出版社:芳文社
まんがタイムきららMAX
★★★
出版年:2006.10
ISBN :483227600X

“どうしてお兄ちゃんはお話を書くようになったんだっけ?”

 萌え系四コマです。
 謎だらけの本を書きまくってる兄(職業作家)を持つ、主人公ののり子。
 両親はいない。
 祖父母が経営しているアパートで兄と二人暮し。
 
 兄はいわゆるオタクで、
 兄の編集者のようこもちょっとおかしい。
 ってか、そこが発行している雑誌が異色で、
 異色系の企画もすぐに通るような出版社らしい。

 そんな兄を持つ妹の苦労を描いた四コマ。
 ロリ系なんだけど、わりと理解できる内容で結構面白い。
 でも冷静な目で見ると、脈絡の無いただのロリ好きマンガというか。

 しかし、でも脈絡のないとこも好きというか。
 オタクがわかる人のみオススメです。

>帯
 裏に大注目です。
 オタ系のレシート。
 スマイル有料が笑えました。
 なかなか凝った物で楽しめます。

☆『ストレンジオレンジ』(※恋愛)


☆『ストレンジオレンジ 1〜(続刊)』(※幼なじみ、兄弟のような、双子、高校生、受験、バンド、恋、カラオケ、ライバル、嫉妬、ヤキモチ、彼氏、彼女、クラス、先輩、兄弟、夢)
著者名:朝比奈ゆうや
出版社:集英社
マーガレット
★★★★☆
出版年:2006.10〜
ISBN :4088461045

“誰かに理解されなくていい。
 君がいればなんでもできる。
 ――そう、ぼくらは血の繋がらない双子”


 いや〜、常に顔が緩みっぱなし。
 超面白い。赤面たっぷり。もうらぶらぶでしょ。

 ・生まれた日が一緒。
 ・親同士仲良く兄弟のように育ち、今もご飯いっしょ。
 ・友だち以上。
 ・昔からの付き合いなので<好き>の意味がわからない。
 ・お互い自立しようと思ってるけど、結局は相手のことが気になる。
 ・でも、彼女や彼氏の話題は消えるわけ無い。
 ・彼氏っぽい人ができる。
 ・男は女を応援するけど、正直気になる。
 ・↑の逆もあり。

 超オーソドックスな王道マンガ。
 でも、それがめちゃ面白いのです。
 たぶんラストはなんだかんだいってくっつくんだろうな〜という筋は見えみえで、
 しかしくっつくとこを読者は願ってるんだよ。

 続き楽しみ♪
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 恋愛・愛

2006年10月26日

★『17歳のヒット・パレード(B面)』(※少年犯罪)


★『17歳のヒット・パレード(B面)』(※海、ボーイミーツガール、17歳、男女、バイク、薬、名前、自殺志願、物々交換、誘拐、赤ちゃん、盗み)
著者名:伊藤たかみ
出版社:河出書房新社
河出文庫
単行本(96/6)
★★★★
出版年:2006.10
ISBN :4309408222

“本気なんだ。
 夏が終わる前に、どこかいい死に場所を探すつもりだ”


 今までにない小説。
 少年犯罪ですが、警察が絡むわけでもなく、あくまで男女の青春小説。
 主人公の2人はココとレン。
 ただし、その名前は偽名。本当の名前も知らないまま彼らは進んでいく。
 第一に、金で名前を売って、金で名前を買うっていうところから<ちょっと違う>という雰囲気がある。
 
 これは17歳の男女が訳もわからなく犯罪を犯していく話。
 人殺し。
 だけど、直接手を加えたわけじゃないので彼らにはまったく罪意識は無い。
 というか、たぶん彼らには自分らが本当の犯人だなんていう自覚すらないのだと思う。
 読者にさえ、彼らが本当に人を殺したのかはっきりさせていないのだから、不思議なものだ。
 死体を見たあとも、笑って過ごしていく。

 殺しは1件だけじゃない。
 その後もいろいろと罪を重ねていく。
 狂った話。狂ったヒロインの少女。
 
 だけど、気持ちわからなくも無い。
 このまま世界が終わればいいと思っているのはわたしも同じですから。
 成長したくない。
 死にたい時だってある。
「俺たちと一緒だな。嫌われ者で、誰からも必要とされない」
 色々考えされられる話。
 いいよ、これは。

 とはいっても、なんつーか、不満!
 帯の「ぼくらは18歳にならないと思っていた――」の意味が理解できないんですけど。
 それに、解説がおかしすぎる。
 ラストまであらすじ書いちゃってるじゃん。ネタバレしていいのか?
 おばさんが死んだ理由が理解できたのはありがたかったけどさ。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

☆『キーリ』(※不死人)


☆『キーリ〜死者たちは荒野に眠る 全2巻』〈※幽霊、死者、不死者、戦争、兵、兵器、心臓、ラジオ、孤独、不老不死、神〉
著者名:壁井ユカコ
手代木史織(画)
出版社:秋田書店
原作全9巻
ボニータ
★★★
出版年:2006.09
ISBN :4253094961

“兵士の死体を再利用して作られた不死の兵士。
 殺しても死なない戦争の悪魔。でも……”


 2002年の電撃小説大賞[大賞]受賞作を漫画化したもの。
 主人公・キーリは身寄りがなく寄宿舎で暮らしている。
 幽霊が視えることもあり、友だちがいない。
 いるとしても幽霊の女の子。

 そんな彼女は不死人のハーヴェイとラジオに取り憑いた霊に会い、彼らと旅に出る。
 ハーヴェイは戦争のために死人から作られたモノ。
 戦争が終わった今は、殺す者から殺される者という立場に逆転。
 追っ手から逃げている。

 ハーヴェイは自分を恐がらず接してくれるキーリをだんだん必要に感じてきて、
 キーリも自分と同じ死人を視ることのできるハーヴェイに感情を抱き……。
 ま、そんな感じで2人の距離は縮まっていくわけです。
 簡単にくっつくやわなもんじゃないけど。
 シリアスに、少しずつ。

 ハーヴェイの過去がちょっとずつわかってくる辺がいい。
 大切な人を失った時、どうにか助けようと必死になるキーリが好き。
 死なない身体を持った人の話が好きです。
 その人の孤独が、だんだんと溶けていく部分が好きです。
 溶かしてくれる相手にも非常に魅力を感じます。

 
 
posted by 未衣名 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 死者・死神・魂

2006年10月25日

☆『少年』(※本)


☆『STAYラブリー 少年 全2巻』(※図書館、図書室、学校、恋、ライバル、児童書)
著者名:西炯子
出版社:小学館
 フラワー
★★★★
出版年:2005.02〜05/8
ISBN :4091670342

“自分だけかなあ、こんな本好きなの
 ……って思ってたんだもんね。
 あと2人もいた。宝石を見つけた気分”


 シリーズモノの児童書「うちゅうねこポヤン」シリーズをこよなく愛し続けている高校生たちの恋。
 
 主人公・敦士は裁判官を目指すまじめ男で、毎日勉強にいそしんでいる。
 彼の彼女はエロ雑誌で現実の女には興味が無い。
 ところが想い出の人、山王みちるに図書館で再会したことから心に揺らぎが出始める。
 
 STAYシリーズの最終章らしいが、敦士とみちるの以前の話は読んでないのでわかりません。
 とりあえず読んだのはこの巻だけなのですが、面白かった。
 純愛っていうの?
 男と女の素直になれない微妙な気持ちというか……。

「信じるのがすごく恐いんだ。
 ……愛されるのも
 もしそれを失うときがきたらと思うとそれなら愛はいらないと――
 なのにぼくはなぜ走っているんだ」

 いいねー、青春は。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館・本・書店

★『うつくしい子ども』(※少年犯罪)


★『うつくしい子ども』(※中学生、いじめ、家族、個性、モデル、図書館、星の王子さま、文集、父親、もう一人の自分、模範校、マスコミ)
著者名:石田衣良
出版社:徳間書店
徳間文庫
文藝春秋(99/5)
文春文庫(01/12)
★★★★☆
出版年:2006.03
ISBN :4198923892

“悪に年齢は関係あるのかな”

 静かな街を震撼させた9歳少女の猟奇的な殺人事件。
 犯人として補導されたのは、ぼくの13歳の弟。
 マスコミにより実名と写真まで公開されるという大きな事件に発展していった。
 妹はモデルでCM出演もしているし、家族も叩かれる。
 崩壊する家族。
 主人公のジャガ(中2)は、どうして弟が殺しをしたのかを模索し始める。
 弟は犯人じゃない&真犯人を探そうと思っているわけではなく、
 ただ<なぜ?>の部分を知りたかった。
 
 酒鬼薔薇事件を受け作者が描いた小説。
 99年の作品ですが、数ヶ月前山口であった19歳の殺人事件とかさ、
 今問題になっている<いじめ>とか、
 全く古くないんだよね、テーマが。
 正に今の時代。

 少年の心の闇、両親への不満、人に当たりたくなる心、人には見せたくない本当の自分。
 読んでて少年にも親にも腹が立つ。
 この不満を語ると永遠に語れるのでやめとく。
 理解できる部分もありますがね。

 とりあえず、弟の犯罪を素直に受け入れ、成長していってる主人公を偉いと褒める。
 人の心を知るというのは大事だ。

>夜の王子さま
 非常に悲しいもんですけど、
 じゃあなんで独りで王子をこうして語れるんですか?
 それって気付いてもらえたって事でしょ?
 闇は見つけてあげられなくちゃ、わかってあげなくちゃダメだと思った。

>うつくしい子ども
「この子はうつくしい子どもだわ。
 おおくきなったら、きっときれいでかしこい人間になる」
  ……というジャガの母親の言葉も基の一部。
 ジャガには兄と妹がいる。
 2人は整った顔立ちだが、ジャガだけはいわゆるブサイク。
 ジャガイモ顔なのでジャガというあだ名が付けられた。 
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 殺人・犯罪・復讐

2006年10月24日

☆『狐ヶ原の異邦人』(※寓話)


☆『ジャパネスク寓話狐ヶ原の異邦人』(※狐、恋、新聞記者/鬼、契約、死人、名前/人魚、不老不死、恋人/新撰組、原田、永倉)
著者名:檜垣レイコ
出版社:秋田書店
プリンセスGOLD
★★★★☆
出版年:2006.09
ISBN :4253193250

“決して人間に惚れてはいけないよ。
 我々獣はヒトとは相容れないのだから”


 人間に傷の手当てをしてもらった狐は、
 月の力を借りて人となる。
 一度会うつもりが、二度、三度と積み重なり……。
 人間と狐。
『狐の嫁入り』をベースに、叶うことのない恋模様を描く表題作「狐ヶ原の異邦人」。

 遊び人の男は鬼と賭けをし、
 絶世の美女を手に入れる。
 ただし女は死人から作られたツクリモノ。
 男と交わらず100日経たなければ人間にならない。
 感情のない女は次第に男に魅かれ、
 男は女がかけがえのないものだと思いなおす。
 でも2人は交わえない。
 交わえば女は消えてしまう。
『長谷雄草子』をベースに描く「朱雀門の異邦人」。

 死なないために人魚の肉を食った。
 死なせないために人魚の肉を食わせた。
 不老不死になってしまった女の結末は。
『八百比丘尼』をベースに描く永遠の命「人魚岬の異邦人」。

 3つを収録(あと別に新撰組の話もあるけどそれはおいとく)。
 古い話なんだけど、これが超感動する話。
 2話目でマジ泣きしたよ、ワタシは。

 昔の話を現実的に裏付ける<今>も描かれているってのがいいよね。
 本当にあったんだと思うとそれだけで泣ける。

 出版界では常に新しい話が求められているけど、
 古い話にもいいものはたくさんあるのだと思いなおした。
『焼きたて!! ジャぱん』の最新24巻を読んだあとだったから、特にそう思った。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | ベースあり

●『ひまわりレジデンスの住人たち』(※下宿)


●『ひまわりレジデンスの住人たち』(※ややBL、家族、一人暮らし、パッチワーク、漫画家、アシスタント、ホビーショップ、会社員、大学、陸上部、先輩、ミュージカル)
著者名:鹿住槙
出版社:集英社
 コバルト文庫
★★★☆
出版年:2006.10
ISBN :4086008327

“ウチの下宿人は、みんなちょっとした芸術家なのよ”

 まず初めに――。
 ちょいBL入ってます。
 BL嫌いのワタシがコレ読んだのは、アパートモノが好きだからです。
 わりと読める話でほっとしました。

 文学的に語ってみる。
 個人的に思うのは、成長できない男が周りに影響を受け自分を認め、一歩前進する話。
「好きなものを好きだといって何が悪い。誰に咎める権利がある」
「恋愛なんていうのは、どうってないきっかけで始まるもんじゃないのか?」
「誰かを好きになるって大事なことだと思うよ。男も女も関係ないんじゃない?」
 
 BLも含め、何に対してもわたしは↑こう思ってる。
 同意見。
 人間として、なくてはならない大切な感情だと思うのですよ。

 この本だって、この寒気がするようなイラストがなければ(ファンの方すみませんっ)、普通のどこにでもあるような小説だと思う。
 一般の人にでも、受け入れられる気がする。 
 
 男で少女漫画家の善史さんに好感を持ちました。

ご訪問ありがとうございます。

 10万アクセス突破しました。
 このブログを始めて2年。
 まさかここまで早くこの数字にたどり着くとは思いませんでした。
 みなさまありがとうございます

 そもそもこれを始めたのは「こういう内容の本が読みたい!」と思ってネットを検索してみるも、なかなかみつからなく困ってたのがきっかけ。
 じゃあ読んだもので今から自分が構築していこうと、たまたまその時期新しく「ほんつな」さんができたので利用してみたわけです。
 自分のHP内読書記録じゃあ長い感想書けないし。

 本にはテーマ本というのがありまして、
 わたしが集めなくても集められているものもあります。
 これらを読んだことも(もちろん全部じゃない)、きっかけです。

★「書物の王国」シリーズ 国書刊行会 全20巻
 架空の町、夢、王侯、月、植物、鉱物、人形、美少年、両性具有、同性愛、分身、吸血鬼、分身、芸術家、美食、奇跡、復讐、怪獣、妖怪、王朝、義経
 以上の20テーマがそれぞれ1冊にまとめられ、
 テーマに合った短編が世界中から選りすぐりに集められている宝の山です。

★『犬』『猫』クラフト・エヴィング商會
 犬と猫が出てくる短編が集められた本。

『日本の名随筆』全100巻
『日本の名随筆別巻』全100巻

 小説じゃなくて随筆だけど。
 これも様々な作家の随筆がテーマごとに集められているもの。
 
『ものと人間の文化史』
 小説でも随筆でもない。
 文化の資料というか歴史というか民俗学の本。
 古い本好きなのでこういうのも読む。

 今年は社会人になり、さらに読書量が増えてます。
 現在100冊以上の積読本があるので読む本は豊富。
 これからも、もっともっと新しい物語に出会っていこうと思います。
posted by 未衣名 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年10月23日

☆『NGライフ』(※前世→現世)


☆『NGライフ 1〜(続刊)』(※転生、魂、家族、ポンペイ、記憶、想い、演劇)
著者名:草凪みずほ
出版社:白泉社
 花とゆめ
★★★
出版年:2006.10
ISBN :4592184238

“待ち続けていた恋人が男で転生しているなんて……。
 こんな人生、何かの間違いだ”


 イタリアのポンペイに暮らし、女神のようだったセレナと結婚。
 火山の噴火により妻を亡くす。
 そんな前世の記憶を持ち現代を生きる高校生が主人公。

 前世の妹が現世で母親になっていたり、父親が前世のライバルだったり、
 前世の親友(男)が現世で女になっていたり。
 彼の周りではおかしく変わってしまったかつての仲間がたくさん。
 前世の記憶を持っているのは主人公のみ。
 周りは一切覚えていない。

 そんな中、隣に越してきた少年。
 彼はセレナが転生した姿だった。
 最愛の妻にまた会えた! ……といっても相手は男。
 どうにもできない。
 さてさて、彼に希望はあるのでしょうか。
 
 そんな内容です。
 コメディタッチで描かれているのでちょっと軽さが感じる。
 ややシリアスな場面があるのでまあいいんだけど、
 ちょっと感情移入しにくい作品。
 そもそも1900年前のイタリア人の魂がなぜ日本に転生?
 しかもこんな大人数で?
 の方が気になってしょうがない。 

 おもしろいからいいんだけど。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 異世界→現代

※転生

 輪廻転生、前世、魂、生まれ変わり。
 それ関係の本。
 ネタバレにならないよう、タイトルのみ。
 輪廻転生が好きです。
 生まれ変わりの本が大好きです。
 ほかに知っている本があれば、誰か紹介してくださいっ。
「ぼくの〜」「セーラームーン」「犬夜叉」「100万回〜」「CCさくら」「DB」「つめたい〜」「リターン」「密〜」以外ならどっかにレビューあります。 


☆◎『ぼくの地球を守って 全21巻』日渡早紀
☆◎『美少女戦士セーラームーン』武内直子
☆◎『犬夜叉』高橋留美子
☆◎『満月を探して』種村有菜
☆◎『神風怪盗ジャンヌ』種村有菜
☆◎『カードキャプターさくら』CLAMP
☆◎「ドラゴンボール」鳥山明
◎「深く潜れ〜八犬伝2001」NHKドラマDモード

☆『リターン』三浦実子 
☆『密・リターンズ!』八神健

●☆◎「今日からマ王(まるマ)シリーズ」喬林知
●『キリサキ』『シナオシ』田代裕彦
◆『100万回生きたねこ』佐野洋子
◆『ぼくがぼくになるまで』沢村凛
★『アリスは語る』七瀬由秋
★『花まんま』朱川湊人
★『つめたいよるに』「いつか、ずっと昔」江國香織

※『リターン』『密・リターンズ』は特にオススメです。
posted by 未衣名 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 死者・死神・魂

2006年10月22日

●『イレギュラーズ・パラダイス』(※図書館)


●『イレギュラーズ・パラダイス 1〜4』(※異端者、マガイモノ、妖精、本、蔵書、ゴーレム、ホムンクルス、会員、館長、魔術、書庫、カウンター)
著者名:上田志岐
出版社:富士見書房
富士見ミステリー文庫
★★★☆
出版年:2003.12〜
ISBN :4829162325

“誰にも必要とされないモノたち、でも、必要とされなくても生きることを望んだ者たち。
 そんな彼らが憩える場所――異端者たちの楽園を造り出そう”


 異端者たちの楽園が、イレギュラーズ・パラダイス。タイトルの由来。
 舞台となる図書館はケリポット図書館(ひび割れた殻)。
 一年以内に1000人の会員を集めなければ潰れてしまうという廃館に追い込まれているトコ。
 従業員は人工妖精だったりゴーレムだったり失敗作のホムンクルスだったり。
 異端者ばかり。
 
 その中で唯一の人間が、二代目館長のレクト。
 一人だけの人間ではあるが、目は邪眼だったりするので完全な一般人ってわけでもない。
 
 ある日、世界の終わりと始まりについての古書「DDD」を預かってほしいと依頼が届き、
 その本をめぐって一騒動。
 これが第一巻の内容。

 異世界系の図書館の話ですが、けっこうおもしろい。
 本&図書館好きにはかなりおいしい内容です。
 これは続き読みたい。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 図書館・本・書店

2006年10月21日

☆『幻境図書館』(※図書館)


☆『幻境図書館 1〜4』(※幽霊、司書、心霊スポット、死神、未来、本、超能力者、冥界、夢、髪、封印、呪い、魔物)
著者名:河路悠
出版社:秋田書店
HITOMI CCミステリ
★★★☆
出版年:1996.08
ISBN :4253079652

“この世とこの世ならぬ世界の境目のような場所。
 そんな場所の一つにこの図書館は建っています”


 とある町の片隅に建つ図書館。
 ここは怪奇現象の起きやすい図書館で、毎回それ絡みの事件が起きる。

 主人公が毎回違う連作短編。
 共通の登場人物は図書館の司書・成瀬さん。
 霊が見えるとかなんか不思議な力があるなーと思ったら、
 どうやら冥界とのつながりがあるらしい。

 まだ1巻しか読んでいないのでよくわかりませんが、
 これはなかなかレベルの高いお話でした。
 図書館好き&本好きの人にいいかもしれません。
 これは続き読まなくては!
 司書という職業に魅力を感じてきちゃったよ。
posted by 未衣名 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 図書館・本・書店

●『影踏みシティ』(※幽霊)


●『影踏みシティ』(※バイク、年代モノ、旅、ボーイミーツガール、本、廃工場、廃街、犬、橋、家族、幼なじみ、二人)
著者名:あらいりゅうじ
出版社:竹書房
 ゼータ文庫
★★★
出版年:2006.09
ISBN :4812428734

“幽霊だってオバケだって関係ない。
 ――僕はリオが好きだ”


 長年憧れ続けていた古いバイク。
 主人公・慶太はそのバイクに出会い、そこに取り憑く一人の少女に出会う。
 慶太は家庭での悩みほかいろいろ問題を抱えていて、
 少女とバイクの旅に出る。

 旅先で出会う出来事っていうのは、
 現実的なものかと思ったらそうでもない。
 ここでも幽霊が登場したり、怨念みたいなものが登場する。

 せつなくてあたたかくてどこかなつかしくて……。
 そんな感じの連作短編形式というかなんというか。
 きれいで良い話です。
 
 良い話です。
 でもなんというか、自分には合わなかった。
posted by 未衣名 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 幽霊

2006年10月20日

●『狼と香辛料』(※豊作の神)


●『狼と香辛料 1〜3』(※賢狼、麦、行商人、商会、旅、林檎、契約、経済、市場、駆け引き、企み、町、狼、依り代、狼と人間、孤独、信頼)
著者名:支倉凍砂
出版社:メディアワークス
電撃文庫
第12回電撃小説大賞銀賞受賞
★★★★
出版年:2006.02
ISBN :4840233020

“わっちは神と呼ばれて長いことこの土地に縛られていたがよ、
 神なんてほど偉いもんじゃありんせん”


 某所でやってるラノベ大賞2006上半期で2位を獲得した本。
(1位は本書2巻)。
 評判が良いようなので読んでみた。
 なるほど、ヒロインのホロ(表紙の彼女)に非常に魅力がある。

 主人公の行商人・ロレンスは、ホロと名乗る少女に出会う。
 耳としっぽを持った彼女の正体は、賢狼ホロ(豊作の神らしい)。
 農業技術の向上で、神がいなくとも豊作になる時代。
 しかし不作のときは神のきまぐれのせいだといわれる。
 
 不満がたまった彼女は、ここを出ることを決意。
 依り代を持つロレンスと、生まれ故郷の北をめざす。
 
 いや〜。
 知的な賢狼っぷりと、年寄りくさい言葉遣いと、たまにみせるかわいげなところ。
 最強キャラなのに時々みせる弱い部分、
 林檎が好きといった、普通の人間みたいなところ。
 そういうシーンになると妙に親近感がわいてしまう。
 もうこれ以上ないというかわいさかげん。
 ロレンスも頭がいいし、対等に釣りあってるんですよ。
 駆け引きもおもしろい。
 いいなー、こういう関係。
 信頼関係も強いしさ。

 ラストも良かった。
 もうくっついちゃっていいんじゃないですか?
 機会があれば続きも読みたい。
posted by 未衣名 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 神さま

2006年10月19日

★『エコノミカル・パレス』(※フリーター)


★『エコノミカル・パレス』(※無職、定職、お金、携帯、男、キャッシング、失業、スーパー、コンビニ、同棲、恋、居酒屋、アルバイト)
著者名:角田光代
出版社:講談社
講談社文庫(05/10)
★★★
出版年:2002.10
ISBN :4062114194

“あんな、タマシイのない職場、だれが好きこのんで一年以上続けたいと思うわけ?”

 34歳のフリーターの女性が主人公。
 ある日同棲している男性ヤスオが会社をやめる。
 お金がないのにもかかわらずヤスオは仕事をする気はないらしい。
 お金は減っていく一方。
 そんな時、主人公の電話にテキ電(テキトウにかけてきた電話)がかかってくる。
 それがきっかけで出会うようになった二十歳の男。

 金に困っているんだろうと思わせる記述が頻繁に用いられている。
 あれはいくら、これはいくらとか。
 とりあえずこれ読んで感じたことは、金に関する情けはかけちゃいけない。
 人に同情で金を貸すなってことですかね。
 同情じゃなくても、それは個人がどうにかしなきゃいけないと思った。

2006年10月18日

★『ニート』(※ニート)


★『ニート』(※ダメ男、仕事、就職、孤独、ひきこもり、お金、作家、実家、スカトロ、愛、男女)
著者名:絲山秋子
出版社:角川書店
野生時代ほか
★★★
出版年:2005.10
ISBN :4048736434

“甘えちゃいけないって思うんだよ”
 
 表題作「ニート」を含め全5話の短編集。
 全体的にニートというのが共通テーマっぽい。

 芥川賞作家の本。
 自分には、ニート・ひきこもり・下級社会という言葉には理解がある。
 実際なりたいとも思っている。
 でも、なったらお金の調達ができなくなるのでやれない。
 それに、無職という肩書きが嫌いだ。
 
 自分にはニートとフリーターを行き来している親友がいて、
 彼女の酷い生活を聞いているとやはり助けたくなったりもする。
 でも、甘えたらそこで終わりだと思う。
 彼女もそう思っていると思う。
 結局、どうにかしなくちゃいけないのはニートの本人。
 他人がどうこういうもんじゃない。

 と、第1話を読んで感じた。

 全体的にはまあまあ。
 セックスのシーンとかはどうでもいい。
 とくに第5話に関してはもう言葉が出ない。
 自分には合わないです。

※ニート・ひきこもり

ニート』関連で、それ系の本。

★☆◎『NHKにようこそ』滝本竜彦 角川書店
 ひきこもりの男性が気になる女の子に出会う話。
 ひきこもりの男性が、クリエイターで無職を脱出しようとする話。
 作者がひきこもりなので心情がうまく描かれています。

★『削除ボーイズ0326
 主人公の兄がひきこもり。
 とある事件がきっかけでそうなった。
 極度のひきこもりというわけではない。

★「ひきこもり探偵シリーズ」坂木司
 主人公の友だちがひきこもり。
 パソコン関係の仕事をしているので無職ではない。

★『菊葉荘の幽霊たち』角田光代
 主人公は仕事をクビになりニートになる。
 
●「Mr.サイレント」シリーズ 早見裕司 富士見ミステリー文庫
 主人公の男性がほぼひきこもり(財産はあるので金の問題はなし)。
 彼は事故が原因で声を失っている。
 ネット系の話。

◆『プラネタリウム
 ひきこもりの30代女性がでてくる。
 趣味はアニメビデオ鑑賞。

☆『千羽パズル』(※不思議道具)


☆『千羽パズル』(※おもちゃ屋、先祖代々、パズル、恋)
著者名:日河まゆき
出版社:集英社
りぼんオリジナル
★★★
出版年:2004.01
ISBN :4088565185

“千羽は生物食物意外全てなんでも創れてしまう。
 だから悪用されたり他店から苦情がきたり色々生じるだろう”


 主人公の女の子の家はおもちゃ屋さん。
 代々伝わっている秘密道具、それが<千羽>。
 描いた絵が本物になる。
 ただし、パズルを組み立てるだとか、それを拡大してちょうどいい大きさにするだとかそういう手間がかかる。

 その道具を使っての云々という話。
 題材は面白い。
 だけど、設定に少々無理がある気がする。
 大体において<千羽>のカラクリがわからん。
 研究してできたとかそういう次元ではないような……。
 そこらへんが不自然。
posted by 未衣名 at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議なモノ

2006年10月17日

★『アナザーホリックランドルト環エアロゾル』(※お店)


★『アナザーホリックランドルト環エアロゾル』(※願い、幸福、アヤカシ、メール、百円ショップ眼球)
著者名:西尾維新
CLAMP(原著)
出版社:講談社
★★★☆
出版年:2006.08
ISBN :4062135094

“何をもって幸せというかは、ひとそれぞれだけど――
 突き詰めたところの『幸せ』っていうのは、自分自身との取引なのよ”


 コミックの『ホリック』の小説版。
 文章は西尾維新さんそのものって感じの本でした。

 どんな願いも叶う店。そこがお話の舞台。
 本書は全3話の連作短編からなっている。
 
 ・幸せを受け入れられない女性
 ・死者からのメールが届く携帯電話
 ・あやかしとまやかしを視る目を持つ物理学者

 ざっとそんな感じの話です。
 ほとんど四月一日と侑子さんと客人のやりとり。
 百目鬼やひまわりちゃん、モコナの出番はないに等しい。
 そこが寂しい。
 でもまあ、四月一日を振り回す侑子さんについては好きだなあ。
 
 1話目はCLAMP的な話。原作に近い世界を持っている。
 一番好きなのは3話目。
 異色眼の話が好きなので。

 にしても、<小さな価値が集う店>とはいい表現してる。
 最近行ってないからなあ。
 ちょい行きたくなりました。
posted by 未衣名 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶店・お店

☆『超能力労働隊WILD COM』(※能力者)


☆『超能力労働隊WILD COM』(※組織、誘い、葛藤、過去、テレパシスト、火、水、火事)
著者名:田村由美
出版社:小学館
 フラワー
★★★☆
出版年:1999.12
ISBN :4091370268

“けっして特別じゃない自然の能力。
 それでいて一人一人が特別ともいえるのよ”


『7SEEDS』書いている作者の短編集。
 能力者モノ。
 主人公の女の子には、昔から自分の周りで火事が多く発生していた。
 それは自分に秘められた力のせいだとは思ってもみなかった。
 ある日彼女は、謎の男達に出会い、
「自分の力に気付いたらここにおいで」と誘われる。

 短編なのでプロローグ的なことで物語りは終わるが、
 これがなかなか。
 能力者の苦悩とか、仲間ができたことへの安心感、
 そして、これから自分がどう生きるのか。
 そんなことが描かれています。
posted by 未衣名 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 力・特殊能力

2006年10月16日