2006年06月30日

☆『スプラウト』(※下宿)


☆『スプラウト 1〜2(続刊)』(※高校生、恋、嫉妬、先輩、バイト、オタク、兄、家族、1人暮らし、片想い、友だち、告白、両親、政治家、兄弟)
著者名:南波あつこ
出版社:講談社
別冊フレンド
★★★★
出版年:2006.01〜
ISBN :4063414612

“片岡さんが好きならなにも問題ないのに”
 
 恋愛漫画。
 主人公には付き合っている彼氏がいるんだけど、
 ある日別の男の子のことが気になってきちゃって、
 でもその彼には彼女がいて……というもの。

 主人公実紅は同じバイトをしている片岡先輩に告白され、そのまま付き合うことに。
 しかし、同じ学校の男の子楢橋くんが自分の家に下宿し始めてから気持ちが揺らいでいく。
(実紅の家は突然、下宿業を始めることになったのです)

 楢橋くんには、彼女がいる。
 でもその彼女は学校一の嫌われ者。
 めちゃかわいいんだけど、女子の間では超ウザイ存在。
 でも実はいいやつだったりするんだけどねー、
 それを楢橋くんはわかっていたりするんで、二人は付き合ってる。
 だから実紅は嫉妬。
 楢橋くんは誰に対しても優しく接してるから、実紅はよけいに戸惑うのです。
 どうなっちゃうのかなー。
 先がとても気になります。

 他のお楽しみとしては、実紅の家の下宿人の面々。
 楢橋くんの他に、大学生の谷山さんと、
 大学院の滝川くんがいる。
 個人的に注目なのが滝川くん。
 けっこうなイケメンなんだけど、実は……な趣味を持っているんです。

 ちなみにスプラウトの意味は、「芽を出す、新芽する、発芽する、成長する、これから成長する可能性のあるもの」とかいろいろあるみたいです。

2006年06月29日

●『覚醒少年』(※能力者)


●『覚醒少年』(※請負人)
著者名:北山大詩(著)
出版社:富士見書房
「エクスプローラー 1〜2(続刊)」
 富士見ミステリ文庫
富士見ヤングミステリー大賞奨励賞
★★★★
出版年:2006.01〜
ISBN :4829163364

“まさか、こんな近くに同業者がいるとは思わなかったよ”

 能力者モノ。
 その能力を使いネットに寄せられた依頼を解決、金を稼ぐ系。

 思ったよりぐっと面白かった。
 主人公は両親いなくて天外孤独の透。
『クロサギ』の黒崎みたいに、違う名義での銀行口座開設とかマンション借りたりとかしている。
(高校生のくせに)
 
 彼は数年前から透視ができるようになり、それを使って事件解決(金稼ぎ)をしていた。
 で、ネットで「人類に化けた宇宙人を探してほしい」という依頼に出会ったことからある事件へと繋がっていく。

 表紙に描かれている、一年先輩の響との関係(コンビ)が素敵です。
 女性にも男性にも受けそうな感じ。 
 あとは……
 ・能力にも限界がある
 ・能力が備わった理由がちゃんとある
 ・過去話がいい。
  ↑というのも面白い理由。
 今後も期待。
posted by 未衣名 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 力・特殊能力

2006年06月27日

★『椿山課長の七日間』(※死者)


★『椿山課長の七日間』(※あの世、蘇り、家族、家庭、人間関係、ヤクザ、父親、子ども、出生の秘密)
著者名:浅田次郎(著)
出版社:朝日新聞社
朝日新聞連載
朝日文庫
単行本(02/10)
映画化決定
★★★★
出版年:2005.09
ISBN :4022643528

“みんなは納得していても、おじさんは納得できないんだ。
 何が寿命だ。
 勝手に決めるな”


 働き盛りの主人公椿山46歳。
 彼は突然死したことからあの世へ行ってしまう。
 が、遣り残したことが多くあり、美女の姿を借り現世に舞い戻る。
 彼に与えられたのは3日間。
 時間厳守、正体の秘密、復讐の禁止。
 守らなければ「こわいこと」が待っている。

 自分とはあまりにも年が離れている大人な小説。
 少々ドロドロしたところあるし。
 だけど、共感することは多々あり。
 人とのつながり。
 これ、最高の形で描かれてる。
 自分が死んでも、尊敬され続ける人間になりたいと思った。
 
 初めの部分は理屈っぽくて好きじゃないけれど、
 現世に行った瞬間ぐいぐいと引き込まれた。
 現世に戻ったのは椿山だけじゃない。
 誰かに殺されたヤクザと、
 自分の出生を知りたがっている子どもがいるんです。
 この3人をそれぞれに描いているんですけど、だんだんと接点を持っていく。
 う〜ん、すばらしい。


******
主人公が幽霊になる話
 ↑死後に関することが描かれている小説。
  ブログ内リンクです。
posted by 未衣名 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 死者・死神・魂

2006年06月26日

☆『彩雲国物語』(※国家)


☆『彩雲国物語 1〜(続刊)』(※政治、王、大切な人、旅、幼馴染み、貧乏、姫、先生)
著者名:由羅カイリ(著)
雪乃紗衣(原著)
出版社:角川書店
ビーンズエース
原作あり
アニメ
★★★★
出版年:2006.06〜
ISBN :4048539698

“国中の人が幸せになれるような国をつくってくださいなんて馬鹿なこと言うつもりはないわ。
 だってそんなの無理だもの。
 幸せって誰かが与えてあげられるようなものじゃないでしょ?”


『十二国記』以来、中華風の政治小説に興味を持ちました。
 あ、原作は4巻まで読んだことあるんですよ。
 そんでコミック化。
 さらにイメージが増えちゃってより面白く読めました。
 まさに乙女のための作品ですね。
 萌え部分が多い(笑)
 ↑誤解はしないでください。
 BLじゃないので。
 NHKでアニメやってますのでまともなやつです。

 貴族の生まれながら貧乏生活を送る秀麗。
 ある日彼女に金500両でダメ王様の教育家係の仕事が舞い込む。
 男好きといわれている王様のかわいさっぷりとか、
 才能を隠しているとことか、
 秀麗の頭のよさとかやさしさとか、
 見所が盛りだくさんです。
posted by 未衣名 at 22:35| Comment(1) | TrackBack(1) | 異世界

2006年06月25日

※指輪が出てくる本

 土曜日は「ロード・オブ・ザ・リング」やってましたね。
 今日はそれに関連して、指輪が出てくる本を振り返って見ようと思います。
 
◎(映画)「ハウルの動く城」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、宮崎駿 スタジオジブリ
 同じ映画で指輪といったら(笑)
 行き先を示してくれたり、想いに応えてくれます。
 魔法の指輪。

◎(映画)「カリオストロの城」モンキー・パンチ、宮崎駿
 ルパン三世。
 これは一族の証となる指輪が出てくる。

●「レヴィローズの指輪シリーズ」高遠砂夜 集英社 コバルト文庫
 魔法の指輪に選ばれた少女の話。
 指輪から、いろんな力をもった精が出てくる。

「シェーラひめのぼうけんシリーズ」村山早紀 フォア文庫 
 これも魔法の指輪。
 指輪には、最強の魔神が封印されていて、
 ピンチのとき、主人公が魔神を召喚する。

☆『家庭教師ヒットマンREBORN!』天野明 集英社 ジャンプ 
 10巻から、後継者の証である指輪、
 ボスを守る人にふさわしい人に送られる指輪。
 これらをめぐるストーリーが展開されている。
 炎のリングとか雷のリングとか7つのリングがでてくる。

◎「魔法遣いに大切なこと」
 原作ではなくアニメの方。
 魔法遣いである証明として指輪が出てくる。
 身分証明に使われたり、魔法管理に使われたりしている。

『ファンム・アレース』香月日輪 講談社 
 ヒーローの自由を奪う拘束具として。
 犯人はヒロイン。悪者がやっているわけではない。
 まあ、関係は良好です。

>その他(詳しくレビューはしません)
☆『まじかるタルるートくん』江口達也 集英社
◎「魔法戦隊マジレンジャー」
☆『ラズ・メリディアン』結賀さとる

 現代⇔異世界のための。
☆『ギャラリーフェイク』

 美術品としての指輪。(何巻かは忘れました)


……とまあ、こんなものがあった気がします。
posted by 未衣名 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 不思議なモノ

2006年06月24日

★『神様がくれた指』(※スリ)


★『神様がくれた指』(※占い師、少年犯罪、少年少女、罪、警察)
著者名:佐藤多佳子(著)
出版社:新潮社
 新潮文庫
 単行本(00/9)
★★★★☆
出版年:2004.09
ISBN :4101237336

“そうして、一人のスリと一人の占い師が誕生し、
 現在、顔を突き合わせているというわけか。
 奇妙な人生。
 奇妙な二つの人生。”


 スリで捕まり刑務所から出てきた主人公の辻。
 彼は家へ帰る途中少年少女グループのスリにあい、利き腕に怪我を負ってしまう。
 それを助けた(拾った)のがタロット占い師の薫。
 (ギャンブル好きで、弁護士を目指している(が、途中でドロップアウト))。
 スリにやられた辻は、このままでは引き下がれるはずもなく、
 占い師の家に居候しながらスリグループの行方を追う。

「神様のくれた指」はプロのスリの手と占い師の手。
 いい話です。

 とりあえず、もう一人の主人公、薫に萌えます(笑)。
 桜塚やっくんとか、こういう人に憧れ中。
 かっこいいじゃん。
 あと、刑事さん好き。
 刑事って犯罪者の敵なんだけど、でも彼らにも優しかったりするんですよね。
 最近ちょっと警察にお世話になったことがありまして、
 その時対応してくれた派出所の方、かなりいいこといってくれたんですよ。
 めちゃ尊敬してしまった。

 これは、犯罪の話。
 犯罪はいけません。
 被害者側から見れば“このやろうっ!”です。
 だけど、主人公として描かれるとなぜか愛してしまいます。
 何ででしょうね。
 やっぱ心のうちを全て知ってしまうからかな。
 一人のヒューマンドラマになっちゃうというか……。
posted by 未衣名 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 怪盗・ドロボウ

2006年06月23日

◆『異界から落ち来る者あり』(※妖怪)


◆『異界から落ち来る者あり 上下』(※現代→異界、かわら版(新聞屋)、名前、人間と妖怪、人生の選択肢)
著者名:香月日輪(著)
出版社:理論社
大江戸妖怪かわら版
★★★★☆
出版年:2006.06
ISBN :4652077815

“遠きにありて、思う。
 遠きにありてこそ、思えるものがある”


 超面白かった。
 香月日輪さんの描く妖怪ライフは最高だね♪

 主人公の雀は、妖怪都市に生きるただ一人の人間。
(↑こういう設定大好きvv
 ヒュードロ組でいうとノビローみたいな)
 自分の世界で思い出したくない出来事があり、妖怪の地に落ちてきた。
 戻るか戻らないかの選択の末、
 妖怪都市に移住を決定。
 彼は大江戸で起こる事件を記事にし、生きている。
 
 下巻が雀の過去話なんだけど、これがいい。
「千と千尋の神隠し」でいうおにぎりシーンというか、
 やさしくて力強い大人が近くにいて、雀を諭すんですよ。
 めちゃジーンときた。
 自分にとっても良い人生の道しるべ。

 雀を取り巻く大人たちが超かっこいい。
 桜丸に鬼火の旦那、親方なんだけどさ。
 こんな大人が近くにいてほしい。

 大人の中の大人がいること。
 これは香月さんの著書、妖怪アパート、地獄堂、ファンム・アレースすべてに共通していえる。
 素晴らしすぎるよ。

 雀の過去は、完全には明かされていない。
 続きは要チェックです。

2006年06月22日

☆「Library」(※図書館)


☆「Library」(※不思議な少年)
2006.06.15 発売
←雑誌『季刊S 7月号』収録作品
(特集:妖精時代)
著者:ミギー
★★★★
発行サイクル:季刊
出版社:飛鳥新社
雑誌コード:12883-07

“カメの時計がほしい……。
 そしたら世界中の本を全部読んでから死ねるのに”


 う〜ん♪
 うれしいセリフいってくれるじゃないの。
 このコミックは「季刊エス7月号」に収録の短編。
 図書館にこもって本を読むのが好きな少年が、
 図書館で不思議な少年と出会い、ちょっとだけ気持ちに変化がおきるという成長物語。

 本の世界っていいですよね。
 世界中にいけるし、誰にでもなれるし。
 憧れだわ〜。
posted by 未衣名 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館・本・書店

2006年06月21日

◆『魔女館へようこそ』(※魔法使い)


◆『魔女館へようこそ』(※魔女、アンティークドール、ドールハウス、骨董屋、おとぎ話、本、封印)
著者名:つくもようこ(著)
     CLAMP(画)
青い鳥文庫
★★☆
出版社:講談社
出版年:2006.06
ISBN :4061487310

“ほんとうの本気に『つもり』なんてないよ。
 本気は、本気。
『本気のつもり』は、ちっとも本気じゃないよ”


 魔女に憧れるアンティークショップの娘あかり。
 父親がオークションで仕入れてきたドールハウス。
 依頼人がもってきた2体の人形。
 二つが一緒になったとき、人形が動き出す。

 その人形は魔女と魔法使いで、当然のことながらあかりはテストでいい点取れますように、とか魔女になりたいとかお願いするわけです。
 普通に話が進むと超楽しい魔法ライフが待っているわけですが、これはちと違う。
 怖い方向に進んでいきます。
 ってか、『魔女館へようこそ』という楽しいタイトルと楽しい表紙描くんだったら、読者を裏切らない楽しい話にしてよ……。
 タイトルと内容が合っていない気がする。
 
 でもまあ、悪いことしたらそれが自分に返ってくるとか、
 努力という魔法とか、児童書に必要な道徳(形のない教科書?)的なことは揃っていたので、その辺はいいかと思った。

 後半は、おとぎ話の世界へ。
 アラジン、白雪姫、ヘンゼルとグレーテルの世界を回ります。
posted by 未衣名 at 23:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 魔法・魔女・魔法使い

2006年06月20日

※世界ジャンプデー

 最近暑いですね。
 でも、もしかしたら1ヵ月後には気候に良い変化が起きるかも!?

 っていうのが、来月7月20日の世界ジャンプデー
 地球の皆さんで一斉にジャンプして、地球の軌道を動かしちゃいましょう♪
 そうすれば温暖化の防止になるからさーっていうイベントです。
 正確な時間は2006年7月20日11時39分13秒

“みんな”っていっても、世界中の人がジャンプしてもそれでは力が打ち消しあっちゃうので意味ない。
 ジャンプに参加できるのは西半球の人だけ。
 日本に住んでいるわたしたちには関係ない話題なんですけど。
 でもかなり気になってます。

 理屈としては、可能だよね。
 かなづちで釘を叩くように、ボールを下に押しつぶすように、
 みんなが一斉にジャンプすることによって地球をずらすっていう発想は。
 軌道を変えると地球の温暖化防止とか、気温の平均化に繋がるとかいろいろあるらしい。
 現実的にするには6億の人が必要なんだけど、人材は集まっているのでしょうか。

 これで軌道変わったらすごいですね。
 隕石がぶつかるくらいのインパクトがないと、軌道って変わらない気がするのですが……。
 軌道変えるのに成功したとしても、逆に異常気象増えたら嫌だなー。
 こういうのって許可は必要なんですかね?
 軌道って勝手に変えていいもの?

 ……っていうか、
「人がジャンプするだけでそう簡単に変わるわけないだろ。
 無理無理。
 勝手にやってろ。許可なんかいらねーよ」
 とかいう会話があったのか知りたいものです。

 公式サイトはこちら
 もちろん英語です。
posted by 未衣名 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年06月19日

★『おとぎ話の忘れ物』(※おとぎ話)


★『おとぎ話の忘れ物』(※キャンディー、祖父、図書室、忘れ物、赤ずきん、人魚、白鳥、アリス)
著者名:小川洋子(著)
     樋上公実子(画)
出版社:集英社
★★★☆
出版年:2006.04
ISBN :483425125X

“こちらは、忘れ物図書室です”
 
 キャンディー工場に設けられた忘れ物図書室。
 祖父が世界中から忘れ物を集めてきたらしい。
 スワンキャンディーとか、そこらへんの設定が素敵。
 でも、中身はグロテスク。
 残酷な童話です。

◎収録作品◎
・「ずきん倶楽部
 赤ずきんが持っていたずきんを持った人の話。
・「アリスという名前」
 アリスという名前が気に入らない女の子。
 Aを頭文字に持つ名前の話です。
・「人魚宝石職人の一生」
 人魚は女性ばかりじゃない。
 男の人魚は、太陽の光を浴びると死んでしまうので上には行かないだけ。
 使わないところが衰えていくという設定がちょいせつなかった。
・「愛されすぎた白鳥」
 愛されすぎたゆえの哀しい結末……といいますか。

 挿画も好きです。
posted by 未衣名 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(1) | ベースあり

2006年06月18日

★『八月の博物館』(※小説)


★『八月の博物館』(※タイムスリップ、博物館、エジプト、パリ万博、黒猫、少女、博士)
著者名:瀬名秀明(著)
出版社:角川書店
 角川文庫
 ★★★
出版年:2000.11
ISBN :4048732595

“行こう、今すぐ!
 パリへ! あのときのパリへ!”


 小学生のトオルが見つけたのは、不思議な洋館。
 ミュージアムのミュージアム。
 彼は不思議な少女ミウと黒猫に出会い、時空を超える。
 
 一方でエジプトの考古学者に、
 小説の意味を問い続ける作家、
 小学生のトオルの物語をはじめとして、3つの物語が入り混じっている。

 タイムスリップものなんだけど、
 後半はタイムスリップというか、物語の意味のほうが強いかなー。
 ちょい意味がわからなくなってきた。
 トオルの話だけで十分だと思うのだけど……。
「ミュージアムのミュージアム」っていう設定はおもしろいと思った。

2006年06月17日

★『少女は踊る暗い腹の中踊る』(※殺人)


★『少女は踊る暗い腹の中踊る』(※家庭、少女、虐待、誘拐、赤ん坊)
著者名:岡崎隼人(著)
出版社:講談社
 講談社ノベルス
★★★★
第34回メフィスト賞受賞
出版年:2006.06
ISBN :4061824880

俺が守ってやる……俺が……

 賛否両論になるんじゃないかという内容。
 この時期にはかなり嫌われそうな内容。
 赤ちゃん殺しだし、小学生や中学生も関わってるし。
 多くの殺しを含む小説。
『バトルロワイヤル』よりヤベえんじゃねえの?
 ヤバイと思いました、わたしは。
 ヤバイやつらが犯行犯しまくってるのに、
 警察あんま出てこないし、犯人野放し状態。
 これも危ない。

 何でこの作者(19歳)はこんなに殺人シーンをグロくひどく描けるんだろう。
 どうしてこんな殺し方できるんだろう。
 たとえ小説でも、ここまでひどい殺しはできない。
 それに、まるで体験したことがあるかのように鮮明な殺人シーンが描写されているんです。
 小説なのに簡単に映像が浮かぶ。
 思わず目を伏せちゃいました。

 人を簡単に殺せちゃうイッちゃってる19歳の男の子が主人公。
 一人の少女を守るために、人を殺していく。
 さらに恐ろしいのはウサガワ。
 赤ん坊の連続誘拐殺人の犯人。
 こいつは結平より、零崎人識(他の小説に出てくる殺人鬼)より恐ろしい。恐ろしかった。
 現実の人物でいうと、酒鬼薔薇よりこえー。
 でもウサガワよりもっとこわいやつがいたんですよね。
 この事実もかなりショッキングだった。
 
 ここで書かれている人物は、ほとんどが異常。
 みんな狂ってますよ。
 理解ができない。
 理解できないんだけど、面白いんだよね。
 どんなに異常な行動起こしていても、その人物の背景、
 どうしてそういう行為に至ったのかってことを知ると、納得しちゃったり、「しょうがないよね」って思っちゃう。
 読み出したら止まらなかった。

 あと大きなポイントとしては、岡山弁があたたかかった。
 (あさのあつこさんの『バッテリー』の影響)。


この本のあらすじを読む
posted by 未衣名 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 殺人・犯罪・復讐

2006年06月16日

※家族・家庭が素敵な小説

 オリコンのページに、「マンガ、ドラマに登場する理想のファミリーランキング!」というものを見つけたので、今日はそれ関係の本をあげてみたいと思います。

 ランキングページに載っている中でいいなと思ってるのは「クレヨンしんちゃん」です。
 最近は居候しているみさえの妹の今後が気になって気になって。
「ドラゴンボール」も家族関係が超素敵です。
 血の繋がりがほほえましい。

******
☆『カードキャプターさくら』CLAMP 講談社 なかよし
 母親がいない父子家庭なんだけど、これが最高にいい関係。
 妹想いのお兄ちゃんが好きです(笑)
★「今日からマ王!(まるマ)シリーズ」喬林知 角川書店 ビーンズ文庫
 お母さんが超元気いい。
 いいキャラしてる。
 能天気な父親と、弟想いのお兄ちゃんが好き。
●『灼眼のシャナ』メディアワークス 電撃文庫
 お母さんが素敵。
 母親の一言一言、すべてが素晴らしい。
★『BLEACH』久保帯人 集英社 ジャンプ
★『家庭教師ヒットマンREBORN!』天野明 集英社 ジャンプ

 ↑2作品:未知の世界に踏み込んでいる息子を、知らない振りして陰で支えている父親。
 こういうの好きです。
★『ふたつのスピカ』柳沼行 フラッパー
 これも父親が陰で支えている姿が素敵な本。
◎「ぷちぷり*ユーシィー」
 NHKアニメ。同じく、父親が素晴らしい作品。
◎『学園戦記ムリョウ』NHK教育アニメ コミックは全7巻
 家族、一族が素敵。
◎「カスミン」NHK教育アニメ
 霞家の人々が超いい。

>その他家族
●「戯言シリーズ」の番外「人間シリーズ」西尾維新 講談社 講談社ノベルス
 零崎一族に萌え(笑)
 家族愛が素晴らしい。
posted by 未衣名 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物、家族、家庭

2006年06月15日

★『百万の手』(※家族)


★『百万の手』(※謎解き、家庭、放火、霊、発作、中学生、ホスト、DNA、病院)
著者名:畠中恵(著)
出版社:東京創元社
 創元推理文庫
 ★★★★☆
出版年:2006.06
ISBN :4488462014

“こうしてお前と話は出来るが、俺は他には何も出来ない。
 よろしくな、夏貴”


 父親を亡くし、母親と二人暮しの夏貴。
 彼は、子離れしない母親と、時々起こる過呼吸(発作)に悩んでいた。
 そんな中、親友の正哉を火事で亡くしてしまう。
 火事は放火。
 そのあと形見となった携帯電話から、正哉の声が聞こえてくる。
 夏貴は声だけの正哉とともに、真相を探っていく。

 すごくいいっ! これ。
 ショックを受けてさらにショックを受け、驚きの連続。
 そういう小説。
 ハラハラどきどきですよ。

 自分が死んだ理由を探るために、この世に彷徨っている幽霊の話か?
 事件が解決したらつらい別れがあるんだろうなー。
 と思ったら、全く別のものだった。
 後半は急展開!

 まさに「百万の手」。
 一つのものに、多くの手が加わっているんです。
 これでもかってほどに繋がっている。

 あと、夏貴の周りには将来お父さんになる東っていうホストがいるんだけど(母親の恋人)、初めはウザイ存在だったのがだんだん頼りになる大人に変わっていくんですよ。
 それが超カッコイイの。
 見た目だけじゃない。
 さすがホスト(笑)
posted by 未衣名 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 人物、家族、家庭

2006年06月14日

★『さよなら妖精』(※日常ミステリ)


★『さよなら妖精』(※ボーイミーツガール、謎解き、回想、日記、ユーゴスラヴィア、外国人、少女、名前)
著者名:米澤穂信(著)
出版社:東京創元社
 創元推理文庫
 ★★☆
出版年:2006.06
ISBN :4488451039

“上手くいきますように”

 雨宿りしている少女との出会い。
 彼女は住む場所がなくなり途方にくれていた。
 主人公の守屋は、旅館を営む友人に働きかけ、日本滞在の手助けをする。
 彼女は外国の人で、2ヵ月間日本に。

 モノの意味とか名前の由来、
 そういう話がどこか考えさせられる部分があった。

 ラストの喪失感は、うーん、なんともいえなくよかった。
「よかった」といってはいけないのだろうけど、こういう終わりわたしは好きです。
posted by 未衣名 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎とき

2006年06月11日

★『九杯目には早すぎる』(※ミステリ)


★『九杯目には早すぎる』(※お酒、バー、小説、殺人、名前)
著者名:蒼井上鷹
出版社:双葉社
Futaba novels
第26回小説推理新人賞受賞
★★☆
出版年:2005.11
ISBN :457500748X

“お客さん、ミステリがお好きなんですか?”

「九杯目には早すぎる」という言葉から始まるミステリ。
 実はとある依頼の暗号になっていて……。
ショコラシリーズ」でいう「アップルパイをアップル抜きで」とか、
薬屋シリーズ」でいう「灰色の木を金色に変える薬を下さい」というような感じ。
 これ以上のことは省略。
 だって、わずか4ページの話だもん。

 短編集です。
 面白いものが多いんだけど、イマイチ。
 ゾーっていう、よく考えると恐ろしいものが多いから。
 こういうのもいいんだけどね。
 すごいトリックじゃんってのがあるんだけどなんというか……。
 アイディアは面白い。
posted by 未衣名 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎とき

2006年06月09日

☆『地球行進曲』(※家族)


☆『地球行進曲 1〜2』(※家庭、お姉ちゃん、死、子ども、作家、絵本、アパート)
著者名:林みかせ
出版社:白泉社
 LaLa
★★★
出版年:2004.06〜
ISBN :4592173902

“翔はあたしが育てます。
 そういう社会の目も下んないし、固定観念もあたしがいつか変えるから”


 五年前に両親を亡くし、一ヶ月前に姉を亡くした主人公の柚子(15歳)。
 彼女の家族は、死んだ姉の子ども、翔(2歳)だけだった。
 ちなみに姉は未婚の母親で、父親は不明。
 未成年の彼女がどう子育てしていくのか、どう生活していくのか。
 
 苦しくてもあたたかいお話です。
 大家さん一家の優しさにほっとさせられる。
 よい話です〜☆
posted by 未衣名 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物、家族、家庭

2006年06月08日

★『スカーレット・パラソル』(※怪盗)


★『はじまりは青い月 スカーレット・パラソル 1〜2』(※おばあちゃん、王子、ダイヤ、予告状、新聞、義賊、孫、名探偵)
著者名:新庄節美
出版社:東京創元社
創元推理文庫
★★★☆
出版年:2004.03〜
ISBN :4488448011

“世の中に悪人がどれだけいると思います。
 警察にも捕まらず、法の網の目をかいくぐりのうのうとしているほんとうの悪人が。
 わが阿藤家は、そういうやからを懲らしめるために泥棒をしてきたのです”


「奪うは悪、悪を征するが善、奪うを懲らすは正義」をモットーにする怪盗紅蝙蝠。
 老婆になり現役を引退した彼女が跡継ぎにしたのは孫の愛梨。
 高校生の彼女は、奪われたダイヤを取り戻すため、詐欺師の家に盗みに入ります。
 女の子っていっても、小さいころから鍛えられててスポーツ万能。
 問題はございません。

 犯行には予告状もつきつける。
 アンフェアな盗みは出来ないから。
 相手を守らせて、それでいて盗んだ方がより相手を懲らしめられるから。

 ところが、詐欺師の家にはやっかいな人物が張り付いているんです。
 かつての紅蝙蝠のライバルである名探偵の孫。
 名探偵の2世。
 若い2世同士の対決。
 
 うん、けっこう楽しめました。
 敵対していないってのがいいよね。
 友情というか恋心というか……。
posted by 未衣名 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 怪盗・ドロボウ

2006年06月07日

※ネット開通〜☆

 ついについにネットが繋がりました♪
 めっちゃうれしいー。
 これでネット喫茶通う必要ないし、
 自宅で何時間でも出来るっー。
 更新は4、5月の時より増えると思います。

 ただ、最近の読書傾向としてはお気づきの通り、コミック中心です。
 小説を読んでないわけではないんですが、周りに本がなくて……。
 図書館に行けないんですよ(泣)。
 引っ越し先にある図書館がめっさ小さくあまり行く気がしないんです。
 &休館日と会社の休みが重なってて……。

 児童書が読めないってのが一番つらいです。
posted by 未衣名 at 22:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

☆「契約パピヨン」(※アパート)


☆「契約パピヨン」(※入居者、待ち人、秘密)
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2005.07
 LaLa
 ★★★
←『十二秘色のパレット2』収録短編
ISBN :4592181883

“それじゃ明日の午後4時に待ち合わせましょうか。
 オレがそこまで迎えに行きます”


 廃屋の建物を改装して造られたアパート。
 そこに入居するため主人公の女の子は管理人さんと近くで待ち合わせ。
 ところが、近くの川で流されている女の子を助けていると時間が過ぎてしまう。
 知り合ったばかりの2人がアパートへ行くと管理人さんは笑顔で出迎えてくれるのですが……。

 短いお話なんだけど、わたし好みのネタが凝縮されてました。
 けっこうツボだった。

2006年06月06日

☆『御指名プリーズ』(※恋愛)


☆『御指名プリーズ』(※高校、ホスト、秘密)
著者名:日向まひる
出版社:集英社
 マーガレット
 ★★★☆
出版年:2004.12
ISBN :4088478096

“なっちゃん、合格おめでとう。
 キミは僕に会うためにこの高校に来たんだよ”


 おもしろいです。
 笑えます。
 なんといいますか、女の子の“理想”がつまってる。
 男の子に言ってほしい言葉がたんまりと描かれているんですよ、これが。
 甘い、甘すぎるっ。
 すごくいい。めっさいい。

 新しい高校で、主人公のなっちゃんが気になる男の子と出会うんですよ。
 紋吉っていうの。
 学年一位の秀才。
 勉強しかしていないやつと思われてる。
 
 一方で、もう一人だけ気になる男の子が。
 茶道部でホストをやっている金髪の男の子サイモン。
 なっちゃんは彼に抱かれながら幸せを感じていくのです。
 あ、“抱く”っていうのは少女コミックにありふれてるHじゃありませんよ。
 だからいいのです。
 そこが最高なのです。
posted by 未衣名 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・愛

☆『ちぃちゃんとおばけ図書館』(※図書館)


☆『ちぃちゃんとおばけ図書館』(※おばけ、家庭、学校)
著者名:江平洋巳
出版社:小学館
★★
出版年:2006.05
ISBN :4091670067

“騒いだって無駄だぞ。
 見えない人には見えないんだから”


 取り壊しが決定している図書館でちぃちゃんがみつけたものはおばけ。
 野づちとよばれる小人の家族だった。
 彼らが見える唯一の同級生修ちゃんといっしょに、
 彼女は不思議な世界をのぞく。

 話の展開としては、家庭問題をかかえている主人公が、
 その小人の力? っていうので少しだけ距離を縮めていくっていう感じ。

 わたしには合わないなー。
posted by 未衣名 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書館・本・書店

2006年06月05日

★『五人姉妹』(※クローン)


★『五人姉妹』(※バイオ企業、お嬢様、人工臓器、家族)
著者名:菅浩江
出版社:早川書房
ハヤカワ文庫JA
単行本
★★★
出版年:2005.01
ISBN :4150307776

“お前は私の大切な五人姉妹のひとりなんだ。
 お父さんはね、お前たちを愛したいがために、
 法を犯してまで生を授けたんだよ”


 バイオ企業をひいきいる父により、物心つかないころから成長型の人工臓器を埋め込まれている葉那子。
 それは会社の運命をかけた新製品で、絶対に死なせてはならない存在。
 だから彼女には、臓器スペアとして4体のクローンが用意されていた。

 ↑と、いうわけの五人姉妹。
 無事大人まで成長した葉那子は、亡き父がどうしてこのようなことをしたのかという想いを探るべく、4対のクローン人間たちと面会を果たす。
 モルモットとして生きてきた自分。
 そして、そのモルモットが生きるためだけに生かされているクローンたちの想いとは。

 せつなさが残る作品でした。
 
posted by 未衣名 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・人形・人造

2006年06月03日

☆『ゆきのはなふる』(※山の主)


☆『ゆきのはなふる』(※恋、やさしさ、人形)
著者名:わかつきめぐみ
出版社:白泉社
LaLaDX
メロディ
出版年:2006.05
ISBN :4592142683

“雪花は――モノなんでしょうか。
 それとも雪花なんでしょうか”


 人の形をしたモノを拾ってきてしまった雪師の幻宵。
 初め彼女は人形だと思っていたのだが、唄や話しかけに反応するようになり心があることがわかってくる。
 雪花は人形なのか、人なのか。
 別に恋モノってわけじゃないんだけど、造られたヒトの悲しい物語。

 ↑という表題作「ゆきのはなふる」は、お山を守る「主様」シリーズの一つ。
 ほかにもいろんな主様がでてくるお話が収録されています。
 こちらはあたたかい色恋ものです。
posted by 未衣名 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 神さま

※造られた人々

ゆきのはなふる』に関連しまして、今日は“造られた者”が出てくる本をちょっと挙げてみます。
「人かロボットか」とか、
「人間の心を持っているんだ! だから壊さないでくれ!」 とか、
「あなたはあたなよ」とか、
 そんな感じのもあるし、幸せ系のも。

>人間
●『ヒトクイマジカル』西尾維新
 死なない人間が出てくる。
☆『ふたつのスピカ』柳沼行
☆『ギャラリーフェイク』細野不二彦
 何巻かは忘れました。
 クローン人間が出てきます。現実的な話。
☆『棺担ぎのクロ。』きゆづきさとこ
★『百万の手』畠中恵
☆『ふたつのスピカ』柳沼行
◆『星のかけら』名木田恵子 青い鳥文庫

>人のようで人でない&人型ロボット
★『ガードルードのレシピ』草川為
 人造悪魔の話。ハートフルなストーリー。
☆『鋼の錬金術師』荒川弘
 人造人間(ホムンクルス)が出てくる。
☆『D.Gray-man』星野桂
☆『ドラゴンボール』
 人造人間が出てくる。
 のちに人間の心を持っていったり……
●『ポストガール』電撃文庫
 郵便配達用のロボット
☆『ちょびっツ』CLAMP
 人型パソコン
●『ここに降る紫の星』コバルト文庫

>ロボット
◆『いつも心に好奇心!』松原秀行・はやみねかおる
 松原さんが書いたほうに、天才ロボットが出てくる。
◎『A.I』(映画)
 人の都合で造られたロボットが人の都合で壊されていく。
★『博物館惑星』『ラジオスターレストラン』

>人形
☆『学園アリス』
☆『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』
☆『ガードルードのレシピ』
◆『風の丘のルルー』村山早紀
☆『ローゼンメイデン』
★『星兎』
☆『昔久街のロジオネ』
☆『バロック』
☆『あやつり左近』

>そのほか
☆『BLEACH』久保帯人
 魂の製造。
posted by 未衣名 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | ロボット・人形・人造

2006年06月02日

●『桜乃きらほの魔法医カルテ』(※医療)


●『桜乃きらほの魔法医カルテ 1〜(続刊)』(※命、病気、オカルト、時間、臓器移植)
著者名:月見草平
出版社:メディアファクトリー
 MF文庫J
★★★☆
出版年:2006.05
ISBN :4840115419

“人が自殺しようが何をしようが俺には関係ない。
 医者の仕事は疾患を治すこと。ビルから飛び降りようとする自殺志願者を説得するのは警察の仕事だ”


 ある日突然おしりにしっぽが生えてしまった桜乃きらほ。
 放っておけば獣化するらしい。
 彼女を治すのはオカルト診療所の同級生朝永。

 全体的に2部構成。
 男性に受けるネタが多くて女のわたしには合わなかったんですが、後半はかなーりシリアスな医療モノですごくよかった。
 しっぽが生えたという話はほんのプロローグにすぎなく、
 きらほと朝永を関係づけるネタ&オカルト医療についての前置きというだけであって、読むべきは次のお話なのです。

 作者が『ブラックジャック』や『ER』を慕っているだけあって、患者やそれを取り巻く家族の想いが熱すぎるのです。
 一つの愛の物語ですよ。
 あらすじとしては、難病を抱え近いうちに死ぬといわれている少女が、天才医の朝永に「きてくれ」と依頼。
 それは治療じゃなくて殺してくれという依頼だった。

 彼女は実際の時間の流れと体の時間の流れが異なってて、本当は高校生なのに見た目は小学生。
 病気のため成長は普通の人よりかなり遅いのですが、発作が起こるたび急激に年をとってしまう。
 ひどければ一瞬にしておばあさんになり死んでしまう運命を背負っていた。

 救うまでの道のりってのがいいんですよ。
 機会があったら読んでみてください。
 家族愛に感動しました。

2006年06月01日

☆『36℃のキセキ』(※幽霊)


☆『36℃のキセキ』(※高校生、命、死神、死、昔の約束)
著者名:前田とも
出版社:角川書店
 ASUKA
出版年:2006.05
ISBN :4048539523

“見えなくてもいいものが視える。
 俺達のこの力に何か意味があるとしたら、それはたぶん逃げることじゃあないって思わない?”


 霊感少女の遠野はるかは霊を恐がる高校一年生。
 霊のおかげで躓いたり転んだり。
 同じクラスの藤原祐。彼もまた霊感があり、彼女はだんだんと霊を理解していく。
 そんな中、子どものおばけに「死んじゃう」と死を予告され……。

 よくある霊感少女系ではあるんだけど、最後のあたりはかなり新鮮でいい終わりだった。
 死神が出てきて、はるかと祐の過去を明かし、少々ショッキングな展開になるんですよ。
 なんかすごかった。
 タイトルの「36℃のキセキ」はそこからきているのかと。
(ある意味ネタばれな表題)

 作者の今後に期待できそうです。
posted by 未衣名 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幽霊